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「膝痛防止と足の骨折防止の工夫について」

2015年05月19日 | ムサシ

1 昨年7月に,西日本法曹テニス大会に参加し,翌週友人ら数人で私的なテニス会を行なったところ,私の右膝が痛みだした。早速整形外科医院で診察と治療を受けたところ,右膝に水が溜まっているという。どうやら膝が炎症を起こしているらしい。
2 その後2週間に1回程度の割合で通院し,その都度膝の水を抜いて貰い,ヒアルロン酸の注射を受けてきたが,9か月が経過しても治癒の見通しは明確ではなかった。
3 私のテニスはドクターストップとなり,中止している。日常の移動手段としては主としてマイカーを利用し,自転車と徒歩を併用している。医師からはテニスをやりたいなら痩せるようにと言われて,80キロを少し超えていた体重を5キロ落としたが,膝の具合が好転せず,困っていた。何かよい方法はないものか。
4 そこで色々と考えたのである。そして私の勝手な判断で,できるだけ膝に負担をかけない工夫として,歩行する際は「小股ゆっくり歩き」をすることに決めた。
5 一般論としては,歩行による運動量の確保のためには「大股歩き」がよいとされており,私も以前は大股歩きを心がけてきた。しかし膝の負担になるようで,膝の具合が好転しない。そこで膝への負担軽減の工夫として小股歩きに限定してみた。そして1か月の実験後に治療に出かけたところ,担当医師は膝の水の溜まり具合を超音波装置で検査されたうえで,怪訝な表情をされた。これまで2週間で水の量が約50CC近く溜まっていたのに,今回「15CCよりも少ないので,抜く必要がない」ということであった。そしてヒアルロン酸の注射だけを受けた。私は医師に,「この1か月間は,大股歩きはしないで小股歩きをしていました。」と説明したが,医師は不思議そうな表情であった。
6 間もなく更に1か月が経過するので,近く膝の治療に出かける予定であるが,最近は膝の痛みも殆どなく具合はよい。そこで,膝に異常のない人は大股歩きをし,膝に異常や痛みを生じた人は「小股ゆっくり歩き」をするのがよいのではないかと思う。
7 また運動量確保のために,当面の日常生活上不可欠な歩行の際には小股歩行を心がけ,その他に週2回程度の水泳を復活させたいと考えている。
8 次に「転倒して足の骨折をしないこと」の重要性についてである。最近私の周辺やあちこちで,転倒して足を骨折したという話を甚だ多く聞く。少なくとも5人は超えている。ごく最近テレビでもある老タレントが足を骨折したと話していた。足を骨折すると長期間入院して寝込むことになる。人間は1週間寝込んでいるだけで,足の筋力が極端に低下し,歩行困難になるという。そして歩行不可能な状態が継続すると,脳が活力を失って,急速に認知症が進行するおそれがあるというのである。「歩行中に絶対に転倒しないこと」の重要性をよく認識して,絶対に転倒しない決心をすべきである。
9 老齢化すると,道路や廊下や畳などの平坦な所で,まさかと驚く程容易につまづいて転倒し,甚だあっさりと骨折するそうである。自転車で転倒して骨折することも多い。絶対に老いた自分を過信してはならない。「ついうっかり転倒」はどんなことがあっても絶対に避けなければならない。不注意で転倒しないように,一歩一歩注意して歩くべしということであろう。私はまたお節介人間になって,うるさくあちこちでこの話をすことにした。健康を維持したり転倒を避けたりすることは,ほんのささやかな日常の努力と自覚に負うところが大きい。そのちょっとした自覚の有無が,場合によっては自分の人生を大きく左右することになるかも知れないのである。(ムサシ)