先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

新180都市の制定案 上院議会で可決も課題残す

2013-10-19 | 先住民族関連
サンパウロ新聞  13/10/18 (11:13)
 ブラジル国内には現在5570都市が存在するが、上院議会で16日にさらに新たな180都市と公務員3万人を増やすプロジェクト案が賛成53票、反対5票で可決された。現在はジルマ大統領による承認待ちとなっている。17日付フォーリャ紙が報じた。
 新都市の制定には事前調査のほか、当該地域での住民投票で人口の20%の賛成票が必要となる。また、都市計画ガイドラインの中で新たな都市の制定に必要な各地域の最低人口などが定められており、ブラジル北部と中西部が6000人、北東部が8500人、南部と南東部が1万2000人となっている。
 このほかにも、経済的に自立可能かどうかを会議で証明しなけらばならず、商工業が発展していない地域での新都市の制定は認められない。また先住民(インジオ)区域や自然保護区での制定も禁止される見通し。
 同プロジェクトの推進派はアマゾン地域の住民を例に挙げ、住民登録のためだけにマラジョー島まで長旅をする必要があるとして、ブラジル北部における新都市の制定の必要性を訴えている。
 これに対し反対派は、既に多くの都市が財政難に陥っているため、現在は新都市を制定すべき時期ではないと反論している。
 ブラジル政府の見積もりによると、新設される都市は1カ月当たり90億レアルの支出をもたらし、市長、議員、役人らの平均給与は3000レアルに上るとみられている。しかし、多額の支出を呼ぶ同プロジェクトの経済的なメリットについて言及した議員は一人もいなかったため、政府からの支援を受けるにはまだ時間がかかりそうだ。2013年10月18日付
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15223/cat/1

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北極開発に貢献=岸田外相

2013-10-19 | 先住民族関連
時事通信 (2013/10/18-22:10)
 岸田文雄外相は18日、外務省でフィンランドのトゥオミオヤ外相と会談し、北極の開発について「法にのっとり、環境や先住民の権利を保護する形で利用・開発されるよう、北極評議会や2国間協力の場を通じて貢献したい」と述べ、積極的に関与していく方針を表明した。 
 北極評議会は、北極圏の利活用に関するルールを協議する枠組みで、フィンランドなど8カ国が加盟する。会談でトゥオミオヤ外相は、日本が5月に北極評議会のオブザーバーになったことを歓迎するとともに、「日本とはさまざまな分野で協力できる」と述べた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013101800985

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「返還済み」アイヌ民族遺骨 5体まだ北大に 記録と番号が同一

2013-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/18 17:06)
 アイヌ民族の遺骨問題で、北大が保管している千体以上の遺骨のうち、すでにアイヌ民族側に返還したとする保存記録を持つ遺骨が、大学構内に5体存在することが分かった。北大は「返還した遺骨と同じ保存記録を、別人の遺骨に付けた可能性がある」とするが、返還や保管に関する詳細な記録は乏しく、真相解明はできていない。
 北大によると、医学部は1985~2001年、身元は分からないものの、遺骨の入った箱に「旭川1」などと発掘した地域と1体ずつ識別する番号が記されていた遺骨計35体を返還した。
 返還先の内訳は北海道ウタリ協会(現・北海道アイヌ協会)帯広、釧路、門別、三石の各支部にそれぞれ19体、7体、3体、1体。同協会旭川支部・旭川アイヌ協議会に5体。
 ところが、10~12年に大学構内に保管している残りの遺骨と、遺骨の返還状況を記した北海道アイヌ協会の資料などと照合したところ、医学部の局所解剖実習室に保管されていた旭川の2体、釧路の2体、北海道アイヌ協会門別支部管内の1体の計5体に、返還済みの骨と同じ地域と識別番号が記されていた。
 こうした経緯について、北大は今年3月にまとめたアイヌ民族の遺骨に関する調査報告書に記載。北海道アイヌ協会には今年2月に報告している。<北海道新聞10月18日夕刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/498755.html

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千歳のアイヌ民族猟師・姉崎さん死去 「クマは自分の師匠」自然を守る大切さ説く

2013-10-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/17 16:00)
 【千歳】「父はクマですね。本当にクマを知り尽くしたハンターだった」。14日に90歳で亡くなったアイヌ民族の猟師姉崎等さんについて、長女の渡部さゆりさん(55)は振り返る。「クマは私の師匠」と生前語っていた姉崎さんは、クマを追う一方、広葉樹の少なくなった山を憂えて、クマが暮らしやすい自然環境を守ることを訴え続けていた。
 胆振管内鵡川村(現むかわ町)出身の姉崎さんは、1920年代後半に千歳へ移り、アイヌ民族の集落で暮らした。母親がアイヌ民族で、父が屯田兵。12歳からイタチや野ウサギを捕って家を支え、戦後も結核で体の弱かった妻の治療費などをつくるため、米軍基地で働きながらクマなどを追い、90年頃まで猟を続けた。
 「私は、クマを自分の師匠だと本気で思っています」。著書「クマにあったらどうするか」(木楽舎、2002年)の書き出しで、姉崎さんはこう語った。山の歩き方は、クマの跡を追うことで学び、そのうちにクマの行動を知ったという。
 40年来の付き合いがあるヒグマ学習センターの前田菜穂子代表(65)は「発信器を付けたクマの行動監視に協力してくれた時には、発信器では分からない細かい場所を当ててくれた。神業に近かった」と話す。
 クマや自然への感謝も忘れない。渡部さんは40年前、自宅の裏で行った儀式を覚えている。捕らえたクマの毛皮と頭蓋骨をまつり、近所のお年寄りが踊る。「肉は絶対に売らず、分けて食べた。感謝を込めて、命をいただいていた」と語る。
 姉崎さんは、請われれば講演なども行った。そこで訴えたのは、人工林で木の実がならない針葉樹が増えることの弊害と、クマが暮らせる山の自然を守ることの大切さだ。「動物と人間の境界線が大事と考えていた」と渡部さん。クマを知り尽くしたからこそ、クマの立場で考えて環境保護を語っていた。(鈴木誠)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/498511.html

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アイヌ慰霊施設、前倒し検討=菅官房長官

2013-10-18 | アイヌ民族関連
時事通信 (2013/10/15-12:43)
 菅義偉官房長官は15日午前、首相官邸で北海道の高橋はるみ知事らと会談した。高橋知事は、2020年から北海道白老町で運営する予定のアイヌ文化の伝承施設「民族共生の象徴となる空間」のうち、アイヌの遺骨の慰霊施設は18年に設置を前倒しするよう要請。菅長官は「意向を踏まえてしっかり検討し、対処したい」と応じた。 
 政府は、民族共生の象徴となる空間を、20年の夏季東京五輪までに開設する方針。慰霊施設に関しては、全国11大学で保管されているアイヌの遺骨を集約できないか検討を進めている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013101500377

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アイヌ民族 技の粋 150年前の衣装も 石狩尚古社で「アート展」

2013-10-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/16 16:00)
【石狩】俳句資料などを展示する私設資料館「石狩尚古社」(市内本町3)で、アイヌ民族の伝統工芸品などを展示した「アイヌアート展」が開かれている。樹皮で作られた民族衣装「アットゥシ」は約150年前のものとみられ、来場者の目を引いている。
 開館25周年を記念して開催。アットゥシはニレ科の植物オヒョウの皮で織られ、着丈123センチ、袖丈65センチ。明治時代に作られたとみられる。石狩尚古社を運営する中島勝久館長(70)の親戚(新潟県佐渡島在住)が2005年に寄贈した。
 中島館長は「明治時代に石狩に出稼ぎに来て、佐渡島に持ち帰ったものとみられる。出自がはっきりしているアットゥシはなかなかない」と説明する。
 このほか祭事に使う「イクパスイ」(捧酒べら)、クマの木彫り、石狩市出身のアイヌ民族で木彫家の豊川重雄さんが制作した「マキリ」と呼ばれる小刀など約90点が並ぶ。
 石狩尚古社は、明治から昭和にかけて繁盛した中島呉服店の子孫で、元市職員の中島さんが私費を投じて設立。蔵にあった膨大な資料などを展示している。
 入場無料、11月3日まで。午前10時から午後5時。自宅横の私設資料館のため、来館時は事前連絡が望ましい。
 問い合わせは中島さん(電)0133・62・3380へ。(佐藤大吾)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/498287.html

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アイヌ慰霊施設、2018年開設へ

2013-10-17 | アイヌ民族関連
(読売新聞 2013年10月16日 )
 高橋はるみ知事は15日、首相官邸で菅官房長官と会談し、2020年度の開設予定で白老町に建設するアイヌ民族に関する初の国立施設「民族共生の象徴となる空間」のうち、アイヌ民族の遺骨を納める慰霊施設について、計画を2年前倒しするよう要望した。これに対し、菅官房長官は応じる考えを示した。
 高橋知事は15日午前、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長や戸田安彦白老町長らと首相官邸を訪問。高橋知事は会談で、慰霊施設については、アイヌ民族を先住民族とする国会決議から10年の節目となる18年に開設するよう求めた。菅官房長官は15日の記者会見で、「前倒しについては、政府として全面的に協力すると申し上げた。アイヌの精神文化を尊重する意味で、慰霊施設は極めて大事であると考えている」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20131016-OYT8T00025.htm

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バンクーバー国際映画祭閉幕-「そして父になる」最多投票数で「観客賞」受賞

2013-10-17 | 先住民族関連
バンクーバ経済新聞 2013年10月16日
 16日間にわたって開催されていた「バンクーバー国際映画祭」が10月11日閉幕、各賞の受賞作が発表され、日本作品「そして父になる」(是枝裕和監督)が観客の投票数が最も多かった映画に贈られる「観客賞」を獲得した。
 ほかにも、新しい自分になろうと決心した矢先に性病に感染する男性を、ヨガ好きや環境アクティビストなどのバンクーバーらしい登場人物と交えて描いたコメディー「That Burning Feeling」と、先住民の寄宿学校制度とその問題を描いた「Rhymes for Young Ghouls」の両作品がカナダ出身の新人監督に贈られる「Best Canadian First Feature」賞を、BC州の野生のサーモンに広がるウイルスと政府の隠蔽(いんぺい)を追うドキュメンタリー「Salmon Confidential」が「Most Popular Canadian Documentary 」賞を受賞するなど各賞の発表も行われた。
 映画祭ディレクターのAlan Franeyさんは閉会後、長年の上映館だったGranville 7 Cinemaの昨年の閉館により懸念された映画祭の続行も新しい上映館と多くの関係者の尽力により再び可能になった」と感謝し、今年の成功のために力を尽くした750人のボランティアとスタッフをたたえた。「デジタルな世の中になり質より量の世の中になりつつあるが」と映画祭の方向性にも触れ、「われわれは長年の使命としている、映画を芸術であり人々をつなぐ架け橋として尊重する姿勢を持ち続けたい」と、今後への期待を込めつつ26年間続けたディレクター職から去ることを発表した。
http://vancouver.keizai.biz/headline/1797/

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日本移民への人種差別 戦後の不法収容や拷問で

2013-10-17 | 先住民族関連
サンパウロ新聞 13/10/15 (11:33)
真相究明委員会で初めて議題に
 サンパウロ市議会で10日に開かれたサンパウロ真相究明委員会(Rubens Paiva)の公聴会の中で、1942~47年のジェツリオ・バルガス政権下で日本移民に対して行われた迫害についての討議が行われた。64~85年の軍事政権時代以外に行われた圧政が議題となったのは、同委員会の設立以降で今回が初めて。ブラジル真相究明委員会(Comissao da Verdade、CNV)のロザ・カルドーゾ弁護士は「ブラジル人を代表して謝罪をし、被害者に許しを請いたい。ブラジルのエリートたちは常に人種差別主義者だった」と述べた。10、11日付伯メディア(ウェブ版)が報じた。
 公聴会の中で、第二次世界大戦直後の46~47年にサンパウロ州北部海岸地域のアンシエッタ島に強制連行され、島内の収容所で収監された172人の日本移民について触れた謝罪文が読み上げられた。また、日本移民とその子弟数人が受けた不法収容や拷問のほか、さらにそれによりもたらされた死についての証言も行われた。
 カルドーゾ弁護士によると、ブラジルではエリート層が先住民(インジオ)、黒人、移民らに対する優位性を示すために人種差別が長年にわたり行われてきたという。ポルトガル人によるブラジル大陸の発見に続き、インジオの虐殺や奴隷となった黒人への差別が行われてきたが、そういった時代が終わりを迎えた後で外国からの移民に対する人種差別が公然と行われるようになった。
 日系3世のドキュメンタリー映画監督の奥原マリオ氏も公聴会に参加し、人種差別により拷問などの迫害を受けた日本移民らの証言を公表した。当時19歳だったある青年芸術家が、自宅で日本語放送のラジオを聴いていたというだけの理由で家族や友人と共に逮捕されたエピソードも紹介された。
 また、戦後の「勝ち組・負け組抗争」の中で日本の敗戦を主張していた脇山甚作退役陸軍大佐を46年6月に殺害したとして逮捕された日高徳一氏(87)も、当時の状況について証言している。日本の勝利を信じていた日高氏は脇山氏の殺害容疑でアンシエッタ島に15年間収容されていたが、「170人の日本人収容者のうち約140人は無実だった」と述べた。さらに、父親が同収容所で他の収容者と共に拷問を受けたと話すヤマグチ・アキラ氏による証言ビデオも公開されたほか、当時16歳だったカンバラ・シズコ氏は「一家の大黒柱を収容された知人家族を助けるためにシャツなどを縫って届けた母親が、それだけの理由で逮捕された」と証言した。
2013年10月15日付
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15183/cat/1

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「アジア太平洋フェスティバル」に台湾・先住民族の歌手が登場

2013-10-17 | 先住民族関連
NET-IB NEWS 2013年10月15日 11:24
 アジアとの交流をテーマに福岡市で開かれたイベント「アジア太平洋フェスティバル」。アジア13の国と地域が参加した今回のイベントだが、台湾からは、アミ族(台湾の先住民族)のアーティストSuming(スミン)さんが登場した。
 Sumingさんは、台東県都蘭集落出身で、台湾歌謡界を代表する歌手。2010年、台湾・金曲奨(台湾のグラミー賞)で賞を獲得し、台湾・外交部(外務省にあたる)から「文化外交アーティスト」として任命され世界各国に遠征。また、歌手として活動する一方、地元・台東の手工芸や祭りなどで先住民族の民謡や踊り、手工芸など伝統文化の継承を行っている。3日間にわたり、福岡市庁舎ふれあいステージ、JR博多駅駅前広場ステージが会場となった舞台では、アミ族が階級入りする前の12~18歳の青少年パルナカイとともに軽快なパフォーマンスを繰り広げた。
 Sumingさんは「福岡は食べ物も美味しく、人の性格も優しい。3日間とも好天に恵まれ、最高の環境でパフォーマンスを行なうことができた。音楽は『無国籍』の文化、これからも多くの人に台湾アミ族の音楽を伝えていきたい」と語った。彼の歌は、先住民族が代々受け継いできたメロディや歌法を重視しながら、風景や家族への思いを詞に込めた作品が中心。台湾国内でパルナカイとともに定期公演を実施しており、今回の舞台でも、彼のオリジナル曲とアミ族の伝統的な文化を紹介した。
 昨年は、台湾から「花蓮県先住民原郷文化芸術団」が来福し歌と踊りを披露したが、今年も「台湾」の演奏は好評で、聴衆からは大きな拍手が送られた。Sumingさんらを引率し公演を支えた台湾交通部観光局・国際チームの陳淑華さんは「特に博多駅前広場のステージも綺麗になり、環境も整っている。お客さんも、最後まで聞き入ってくれ、人々も温かく、福岡には『台湾に行ったことのある人』も多い。今後も『台湾』の2文字を見てもらうことで、身近に感じてもらい、ファンになってもらえるよう努力したい。イベントを通し、航空会社などとも協力しながら、福岡のなかでの『台湾』を盛り上げていきたい」とコメントした。【杉本 尚丈】
http://www.data-max.co.jp/2013/10/15/post_16455_sn1.html

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詩歌の森へ:信綱とアイヌ歌人=酒井佐忠

2013-10-14 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2013年10月14日 東京朝刊
 歌誌「心の花」の創刊者で歌人・国文学者の佐佐木信綱(1872〜1963)を多角的に検証する冊子『佐佐木信綱研究』が、6月に創刊された。
 信綱は、万葉集研究で知られ、また生涯にわたって西行を敬愛した。その一方で、新派和歌へ移行する短歌革新の推進に力を入れた。「人を思うこころ」に「歌のみなもと」があるとし、情感豊かな「晴」の歌を残した。戦時出版にもかかわったが、膨大な仕事の割には現代の歌人の関心を引くことは少なかった。だが、このところ『佐佐木信綱全歌集』の刊行や「研究会」の発足もあり、若手研究者や歌人により、現代の視点から業績や人物像に少しずつ光が当てられている。
 今回発刊された冊子の「創刊0號(ごう)」は、まず問題提起をするのがねらい。「研究会の歩み」や「特別評論」「人物信綱」「作品信綱」などについて約30人が執筆している。その中で私は、「佐佐木信綱と北海道、アイヌ」と題した屋良健一郎氏の小文や、関東大震災についての歌集未発表の歌を検討した佐佐木頼綱氏のリポートが興味深かった。
 1931年、アイヌ歌人・バチェラー八重子の歌集『若きウタリに』が「心の花叢書(そうしょ)」として出版されたが、それにはアイヌ文化の発掘と伝承に尽くした金田一京助とともに信綱の尽力が大きかった。信綱は、現実に北海道を訪れ、アイヌ研究家の牧師で八重子の養父、ジョン・バチェラーの家も訪ね、連作「北海吟藻」の歌を残す。知性に富んだアイヌ女性や村への思いが先進的に分析されている。(文芸ジャーナリスト)
http://mainichi.jp/feature/news/20131014ddm014070026000c.html

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権利回復求めデモ=先住民マプチェ-チリ

2013-10-14 | 先住民族関連
時事通信 2013年10月13日 
 【サンティアゴAFP=時事】南米チリの先住民マプチェ約700人が12日、首都サンティアゴに集結し、植民地化で奪われた先祖伝来の土地の権利回復を求めデモを行った。デモ隊は「マプチェの領土を取り戻すまで闘い続ける」と訴えた。
 チリに暮らすマプチェは70万人。チリの人口の4%を占めるにすぎない。貧困率が高いことで知られる。(2013/10/13-15:42)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013101300068

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絶滅危惧種のバクを守れ、ニカラグア国立動物園の取り組み

2013-10-13 | 先住民族関連
AFPBB News  2013年10月12日 14:56 発信地:マサヤ/ニカラグア
【10月12日 AFP】中米のニカラグアは、絶滅の危機に直面しているバクを救うために最大限の努力を続けている。
 ニカラグアの専門家らは、バクの妊娠期間が長いこと、密猟、森林伐採による生息地の喪失などが個体数の減少につながっていると指摘する。
 ニカラグアの国立動物園でバク・プロジェクトを担当している獣医のエドゥアルド・サカサ(Eduardo Sacasa)氏は「バクの妊娠期間は400日と非常に長いため絶滅寸前になっている。バクは今ニカラグアのみならず世界で最も絶滅の危機にさらされている動物だ」とAFPに語った。
 中南米と東南アジアの森林に生息するバクは、その個性的な外見からアリクイや小型のカバと間違われることもある。肉厚で物に巻き付けることができる長い鼻は、葉をつかんだり水中で呼吸したりするのに役立っている。
 妊娠期間が長いことに加えて、通常は1回の出産で1頭しか子を産まない。ウマやサイに似たひづめを持っており、成長すると最大で300キロの大きさになる場合もあり、寿命は最長で18年程度。植物の種をまき散らす上で大きな役割を果たしているため、「森の庭師」の異名で呼ばれている。
 サカサ氏は、間もなく自然に返されて追跡調査の対象になる予定の動物園育ちのバクのつがい、2歳のマヤ(Maya)とカルブリート(Carburito)を見つめながら「彼らの行動範囲がどのくらい広いかや、どのようにして環境に適応するかを調査する予定だ──生き延びてくれれば。そうならないかもしれないが」と話す。
 マヤとカルブリートは1~2か月以内に、ニカラグアのカリブ海沿岸にある広さ650ヘクタールのカーカクリーク(Kahka Creek)自然保護区に軍用ヘリで運ばれる予定だ。
 この人里離れた地域では、ニカラグアのバクを救おうという国立動物園の試みに「多くの小規模農家が進んで協力を申し出ている」とサカサ氏は言う。ニカラグア国内には数年前には2000頭のバクがいたとみられているが、現在では約500頭にまで減少したとみられている。
■食用にするため狩猟の対象に
 世界には4種のバクが生息しており、いずれも絶滅が危ぶまれている。ニカラグアのプロジェクトは、米ミシガン州立大学(Michigan State University)の専門家、クリストファー・ジョーダン(Christopher Jordan)氏や環境省、地元のNGOの支援も受けてきた。
 サカサ氏によると、カーカクリーク自然保護区内には、バクやその他の動物の生態調査のため65台のカメラが設置されている。
 国立動物園は自然保護区を囲むフェンスの建設を急ピッチで進めており、マヤとカルブリートを自然に返すのはその完成後になる見込みだ。必要となる1万ドル(約100万円)程度の寄付をソーシャルメディアのキャンペーンを通じて集めることを同動物園は望んでいる。
 バク保護プロジェクトを支援している環境保護団体Amarteのエンリケ・リムバウド(Enrique Rimbaud)氏によると、ニカラグア、ホンジュラス、コスタリカでバクが絶滅の危機に直面しているのは、食用にするため狩猟の対象になっているからだという。
 自然保護区が位置する地域の自治体は、食用のバクを年間4頭まで狩ることを先住民に認めており、これもバクの個体数減少の要因の1つになっているとリムバウド氏は述べている。(c)AFP/Blanca MOREL
http://www.afpbb.com/articles/-/3001294

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弔いの心 墓さまざま 中京で写真展 日本人の信仰、浮き彫り

2013-10-13 | アイヌ民族関連
京都新聞 2013年10月12日 14時00分
 全国にある多様な形の墓を撮影した写真展「ニッポンおくつき考現学」が、京都市中京区河原町通蛸薬師のギャラリー古都で開かれている。アイヌ民族の手作りの墓標や、戦死した兵士の人型墓石などを写した作品が、死者を弔うことの意味を問いかけている。
 京都市山科区の西向寺住職で写真家の佐和賢爾(さわけんじ)さん(45)。「墓に酒を供えるなど、仏教の本来の教えとは異なる弔いの形を不思議に感じ」、各地の埋葬の姿を知ろうと昨年2月から北海道、沖縄など全国11カ所を巡った。
 会場には作品73点が並ぶ。日中戦争で落命した兵士を思って作られた陸軍兵士像からは、遺族の悲しみがにじむ。早世した子を悼み賽(さい)の河原で積み上げられた石積は、親の無念さを伝える。仏教式の墓に十字を刻んだ隠れキリシタンの墓標には信仰への強い思い、木から削り出したアイヌ民族の墓からは親への温かい気持ちが感じられる。
 英国のストーン・ヘンジやイースター島のモアイ像を模した構造物がある北海道の霊園なども紹介する。
 佐和さんは「日本は仏教の教義よりも、骨や肉体への信仰が強いと感じた。死をタブー視せずに弔うとはどういう意味か考えてほしい」と話す。15日まで、午前10時~午後7時(最終日は午後3時まで)。入場無料。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20131012000061

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民芸の祖選ぶ手仕事の美 大津・県近美で「柳宗悦展」開幕

2013-10-13 | アイヌ民族関連
京都新聞 2013年10月12日 23時15分
 日用雑器や無名の職人の手仕事に美を見いだす民芸運動の創始者、柳宗悦(やなぎむねよし)(1889~1961年)が国内外で収集した品を集めた企画展「柳宗悦展-暮らしへの眼差(まなざ)し-」(京都新聞社など主催)が12日、大津市瀬田南大萱町の滋賀県立近代美術館で開幕した。宗悦の審美眼で選び抜かれた陶磁器や民族色豊かな衣装など計約400点が並んでいる。
 宗悦は、仏像調査で全国を回る中で、各地の文化に根ざした手仕事に触れ、「用の美」を見つめる美意識を確立するとともに、民族や地域による文化の多様性の尊重を説いた。
 会場には、宗悦が開いた日本民藝(みんげい)館(東京都)の所蔵品を中心に、朝鮮の陶磁器や素朴で温かみのある木喰(もくじき)仏、東北や琉球、アイヌの衣装、大津絵など、宗悦が美を見いだしたさまざまな分野の品がずらりと並ぶ。訪れた人は、宗悦のユニークな思想に迫る展示を興味深げに眺めていた。
 11月24日まで。月曜休館(祝日は開館し、翌火曜休館)。有料。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20131012000131

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