サンパウロ新聞 13/10/18 (11:13)
ブラジル国内には現在5570都市が存在するが、上院議会で16日にさらに新たな180都市と公務員3万人を増やすプロジェクト案が賛成53票、反対5票で可決された。現在はジルマ大統領による承認待ちとなっている。17日付フォーリャ紙が報じた。
新都市の制定には事前調査のほか、当該地域での住民投票で人口の20%の賛成票が必要となる。また、都市計画ガイドラインの中で新たな都市の制定に必要な各地域の最低人口などが定められており、ブラジル北部と中西部が6000人、北東部が8500人、南部と南東部が1万2000人となっている。
このほかにも、経済的に自立可能かどうかを会議で証明しなけらばならず、商工業が発展していない地域での新都市の制定は認められない。また先住民(インジオ)区域や自然保護区での制定も禁止される見通し。
同プロジェクトの推進派はアマゾン地域の住民を例に挙げ、住民登録のためだけにマラジョー島まで長旅をする必要があるとして、ブラジル北部における新都市の制定の必要性を訴えている。
これに対し反対派は、既に多くの都市が財政難に陥っているため、現在は新都市を制定すべき時期ではないと反論している。
ブラジル政府の見積もりによると、新設される都市は1カ月当たり90億レアルの支出をもたらし、市長、議員、役人らの平均給与は3000レアルに上るとみられている。しかし、多額の支出を呼ぶ同プロジェクトの経済的なメリットについて言及した議員は一人もいなかったため、政府からの支援を受けるにはまだ時間がかかりそうだ。2013年10月18日付
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15223/cat/1
ブラジル国内には現在5570都市が存在するが、上院議会で16日にさらに新たな180都市と公務員3万人を増やすプロジェクト案が賛成53票、反対5票で可決された。現在はジルマ大統領による承認待ちとなっている。17日付フォーリャ紙が報じた。
新都市の制定には事前調査のほか、当該地域での住民投票で人口の20%の賛成票が必要となる。また、都市計画ガイドラインの中で新たな都市の制定に必要な各地域の最低人口などが定められており、ブラジル北部と中西部が6000人、北東部が8500人、南部と南東部が1万2000人となっている。
このほかにも、経済的に自立可能かどうかを会議で証明しなけらばならず、商工業が発展していない地域での新都市の制定は認められない。また先住民(インジオ)区域や自然保護区での制定も禁止される見通し。
同プロジェクトの推進派はアマゾン地域の住民を例に挙げ、住民登録のためだけにマラジョー島まで長旅をする必要があるとして、ブラジル北部における新都市の制定の必要性を訴えている。
これに対し反対派は、既に多くの都市が財政難に陥っているため、現在は新都市を制定すべき時期ではないと反論している。
ブラジル政府の見積もりによると、新設される都市は1カ月当たり90億レアルの支出をもたらし、市長、議員、役人らの平均給与は3000レアルに上るとみられている。しかし、多額の支出を呼ぶ同プロジェクトの経済的なメリットについて言及した議員は一人もいなかったため、政府からの支援を受けるにはまだ時間がかかりそうだ。2013年10月18日付
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15223/cat/1