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「アイヌの神」を彫刻作品に 高校生が作った北斗七星の擬人化オブジェが全国へ

2024-09-05 | アイヌ民族関連

高校生新聞 2024.09.04

藤野彩音さん(北海道・札幌大谷高校2年)の彫刻作品「チ・ヌカㇽ・クㇽ」を紹介します。インパクトの大きいビジュアルが思わず目をひくこの作品は、全国高校総合文化祭(清流の国ぎふ総文2024)の美術・工芸部門に出展されました。作品へのこだわりや制作中のエピソードを聞きました。(文・写真 椎木里咲)

チ・ヌカㇽ・クㇽ(第48回全国高等学校総合文化祭 美術・工芸部門出展)

アイヌの神を作品に

―作品のテーマを教えてください。

作品名の「チ・ヌカㇽ・クㇽ」は、アイヌ語で「北斗七星」です。直訳すると、「チ」が私たち、「ヌカㇽ」が見る、「クㇽ」が神という意味の言葉で、「私たちが見る神」という意味になります。アイヌ民族は北斗七星を「神」として見ていたんです。

私が作ったのは「北斗七星」の擬人化です。私は北海道に住んでいて、普段使う駅でもアイヌ文様を見かけるので、今回テーマにしてみようと思いました。

―こだわったところはどこですか?

アイヌ文様を取り入れたところです。例えば腕の文様は「アイウシ」と呼ばれるもので、厄よけの意味があります。もともとは服の袖に描かれている文様で、「袖から悪いものが入らないようにする」という意味が込められているんです。

約2カ月かけて制作

―難しかったところを教えてください。

人間になっている上半身の部分を作るのに苦労しました。全体を作るのにかかった時間は2カ月くらいです。石粉粘土を使っていて、表面は紙を貼っています。

―よい作品をつくるためにやっていることはありますか?

他の人の作品など、いろいろなものを見に行くことです。私は1カ月に1回くらい、美術館に行っています。

https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/11804

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