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こどもミュージカル30年 細川真理子さん

2011-10-28 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2011年10月26日

●札幌で創作「こどもミュージカル」活動30年 細川 真理子さん(80)
 「心と体を育てる教育の場です」。自らが会長を務める「札幌こどもミュージカル育成会」をこう言い表す。1981年の活動開始以来、人間と自然の共生やアイヌ民族の文化をテーマにした創作ミュージカルを国内外で上演してきた。現在、小学生を中心に約50人を率いる。会は25日、道功労賞を贈られた。
 長崎県出身。父が牧師だったこともあり、幼い頃は「オルガンを無理やり習わされた」。だが戦時中、ひもじく、敵の攻撃におびえていた時、「自分を慰めてくれたのは音楽だった」。
 結婚して北海道に移住。アイヌ民族の萱野茂さんに出会い、アイヌ語に触れた。「リズム感があり、音楽そのもの」。近所の子どもを集め、アイヌ文化を織り込んだミュージカルを上演したのが、会の始まりだ。
 活動を続けて30年。手応えを改めて感じる出来事があった。東日本大震災後、メンバーの一人が「(被災者のために)何かをしたい」と言ってきた。「あなたに何ができるの?」と尋ねると、「一生の友達になってあげられる」。
 その言葉に感激し、被災地へのメッセージを音楽に込めた演舞を、6月のYOSAKOIソーラン祭りで披露した。「人のために何かをしたいという心。『友達になる』というのは、お金には換えられない慰め。会をやってきて良かった」と優しく笑った。
(浦島千佳)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000951110260001
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