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辺野古移設 基地問題、若者も意見を 県民投票求め署名

2018-05-26 | ウチナー・沖縄
毎日新聞2018年5月24日 14時10分
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画に対する賛否を問う県民投票に向け、学生や弁護士らでつくる「『辺野古』県民投票の会」が実施に必要な署名集めを23日からスタートさせた。「ウチナーンチュ(沖縄の人間)として、自分たちの島のことは自分たちで決めたい」。会のメンバーの一人で沖縄国際大職員の大城章乃さん(27)は、そんな思いで県民投票の実施を呼びかけている。
 那覇市生まれだが、高校時代の大半は父の転勤でシンガポールで暮らした。帰国して明治学院大に入学。米ロサンゼルスに1年間、交換留学していた時、沖縄にルーツを持つ各国の若者たちが集まる大会があった。「私よりも沖縄の文化を大切にしているウチナーンチュが海外にたくさんいることに驚いた」
 大学卒業後に沖縄に戻り、2015年に奨学金による人材育成プログラムでハワイ大大学院に入った。県人会メンバーらと交流する中で沖縄の歴史に関心を持ち、「ウチナーンチュとしての自分」を考えるようになった。
 古里では県民の反対を押し切って政府が辺野古移設を進めていた。一方、ハワイでも先住民の人たちが少人数ながらも街でプラカードを掲げ、米軍による土地使用などに抗議していた。自らの意見を堂々と主張する姿に「うらやましい」と思った。だが、沖縄に戻って同級生との集まりに出ると、自分も多くの若者と同じように基地や政治の話を出す勇気が出てこなかった。
 そんな時に誘われたのが県民投票を求める活動。「そんな大規模な運動が成功するの?」と最初は疑問に感じたが、「やってみるしかない」と今は思う。「政治や基地の問題を語るのは格好悪いことではないと同世代に思ってほしい」。さまざまな意見があり、県民投票が実現するかは不透明だ。それでも「基地のことで意見を言い合える。県民投票の運動をそんな沖縄の雰囲気づくりのきっかけにしたい」と考えている。【遠藤孝康】
https://mainichi.jp/articles/20180524/k00/00e/040/314000c
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