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<北海道>色丹島で戦後初めてアイヌ伝統儀式による慰霊

2019-05-30 | アイヌ民族関連
HTB 5/29(水) 19:18配信
 27日に戻った色丹島へのビザなし交流では、いつもとは少し違う光景がありました。色丹島の日本人墓地にあるアイヌ民族の墓の前で戦後初めて、アイヌ様式の供養が行われました。
 今月25日、色丹島に到着したビザなし訪問団。現地では2日間、ロシア人住民との交流や墓参が行われました。その墓参に特別な思いを持った人がいました。札幌アイヌ協会の多原良子さんです。色丹島に千島列島に住んでいたアイヌ民族の墓があると聞いて、初めて訪問団に参加しました。多原さんは「アイヌの御霊にお参りをきょうここまで来て、できて嬉しい」と話しました。
 多原さんを墓まで案内したのは元島民の石井守さん(75)です。3歳まで色丹島で暮らした元島民で、島を訪れるたびに千島アイヌの墓地も慰霊してきました。
 石井さんは「昔アイヌがあったんだわ、神社の横に長屋、そこに23、4人いたかな。一番端の方で私の親が育てられた」と多原さんに伝えました。
 石井さんの父、徳雄さんを養子として育てたのは、千島アイヌの夫婦です。千島列島に住むアイヌの人々は、明治政府によって色丹島に強制移住させられた歴史があります。父親の徳雄さんも、生前、墓参団に参加し、千島アイヌへの感謝の思いから、島を訪れるたびに手を合わせてきました。その話を聞いた多原さんは「まさか石井さんのお父さんがアイヌに育てられて、そこにコタンがあったなんて考えてもみなかったし、クリルの墓があると聞いてお参りできてよかった」と話しました。
 戦後74年、過去の墓参でアイヌ様式による供養が行われたという記録は残っていません。多原さんは、石井さんにもゆかりのある千島アイヌの墓前で「メノコイチャルパ」、先祖への祈りを捧げました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190529-00000014-htbv-hok
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