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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

北海道への思い 池澤さんつづる 本紙コラムなど一冊に

2024-02-16 | アイヌ民族関連

北海道新聞2024年2月15日 22:50

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/975912/

池澤夏樹さんが故郷、北海道への思いと願いを寄せた「天はあおあお 野はひろびろ」

 帯広出身の作家で道立文学館名誉館長の池澤夏樹さんの新著「天はあおあお 野はひろびろ 池澤夏樹の北海道」が17日、北海道新聞社から刊行される。北海道新聞に連載した同名コラムを中心に、北海道に関わる47編を掲載。池澤さんは「人生の4分の1を北海道で過ごした。先祖となると明治初期からだ。従って心の相当部分がこの地に属する。その思いを書いていたらこんな分量になった。読んでいただけると嬉(うれ)しい」としている。

 多くは、一昨年に長野県に移るまで、札幌で過ごした13年間に執筆。北海道の歴史や自然、アイヌ民族の文化をつづり、北海道のあるべき姿を見すえ国政を論じる。父の作家福永武彦についての文章は温かい。ほかに、幼少期の思い出「おびひろ1950」も収録した。

 釧路管内弟子屈町の、日本を代表する自然写真家水越武さんが北海道を撮影したモノクロ作品27点を添えた。A5変型判、256ページ、2420円。書店やインターネットで購入できる。

 池澤さんと水越さんが出演する刊行記念トークイベントを3月3日午後2時、紀伊国屋書店札幌本店(札幌市中央区北5西5)で開く。希望者は北海道新聞社事業局出版センター、電話011・210・5742へ(平日午前9時半~午後5時半)。無料で先着50人。(嘉指博行)


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アイヌ語由来の地名覚えた♪ 千歳末広小で文化学習

2024-02-16 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年2月15日 22:37

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/975903/

アイヌ語由来の地名について歌を交えながら学ぶ千歳末広小の児童

 【千歳】アイヌ文化学習に取り組む千歳末広小で15日、アイヌ語由来の地名を学ぶ授業が行われた。

 アイヌ民族文化財団文化活動アドバイザーの山田良子さん(61)と中原直彦さん(64)が講師を務め、3年生24人が参加した。

 地名の由来となった川や土地の形状などを表すアイヌ語と地域の写真をスライドで紹介し、言葉や地域にまつわる歌を披露した。中原さんは「千歳市は地名のほとんどがアイヌ語由来なのはアイヌ民族が昔から暮らしてきた証し」と説明した。

 ・・・・・

(工藤さえら)


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アイヌ民族連帯、訴え続ける 宇梶静江さん 白老で道文化賞記念講演

2024-02-16 | アイヌ民族関連

会員限定記事

2024年2月15日 21:23(2月15日 21:42更新)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/975829/

アイヌ民族の権利回復を訴えてきた生涯を語る宇梶さん

 【白老】アイヌ民族の詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(90)=白老町在住=の講演会が町内であり、集まった約30人に、アイヌ民族の連帯を訴え続けてきた自身の生涯を語った。

 宇梶さんは長く首都圏で活動してきたが、道内各地のアイヌ民族と語り合うことを目指し、2021年11月に白老に移住。講演会は10日、宇梶さんが本年度、道主催の「北海道文化賞」とアイヌ民族文化財団(札幌)による「アイヌ文化賞」に選ばれたことを記念し開かれた。

・・・・・・

 アイヌ文化の発信に積極的に取り組む中でも「アイヌが滅亡してしまうのではないかと不安になることはある」と明かし、「みんなでつながって勇気を持つ」ことの重要性を力説。「アイヌがアイヌであって当たり前という時代が来なければ平等ではない」と語った。(西川拓)


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アイヌ民族の食 可能性探る 平取で料理人らシンポ

2024-02-16 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年2月15日 18:52(2月15日 19:12更新)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/975719/

アイヌ民族の食文化に関するシンポジウムに登壇した(手前右から)高尾さん、楢木さん、貝沢さん、本田さん

 【平取】アイヌ民族の食文化に関するシンポジウムが沙流川歴史館で開かれ、町内外の4人が食材の使い方を語り合った。

 同町で文化をメーンにする観光業ネプキが4日に主催し、65人が参加。町内でアイヌ料理店を営む貝沢雪子さんと樺太アイヌ協会の楢木貴美子副会長(札幌)、アイヌ料理を学ぶ札幌の料理人の高尾僚将(ともゆき)さんが登壇した。司会は札大の本田優子教授(アイヌ文化)。

 楢木さんはクマ送りの儀式で食べられるお菓子「ムシ」について「コラーゲンを含むサケの皮を細かく刻んで煮込む際、臭い消しにツルコケモモを入れて冷やす」と説明した。

 高尾さんはアイヌ料理の香辛料シケレペ(キハダの実)を粉末にし、チョコと混ぜた創作スイーツを紹介。「シケレペはさんしょうとミカンの皮の中間のような香り。チョコと相性が良く海外のシェフも注目している」と強調した。

・・・・

(杉崎萌)

 ☆シケレペのレは小さい字


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ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化

2024-02-16 | アイヌ民族関連

集英社2024年2月15日

著者: 中川 裕 野田 サトル(画)

ゴールデンカムイ」作者・野田サトル先生絶賛。

大人気作品のアイヌ語監修者による、公式解説本の決定版にして完結編!

【推薦】

アイヌ文化は、まだまだ私の知らない面白いネタの宝庫だと本書を読んで知った。

連載中にもっと中川先生からお話を引き出しておけば良かった。

――野田サトル氏(「ゴールデンカムイ」作者)

文字通りカムイたちと共に暮らすアイヌの人々の生活と歴史が、重厚に描かれている。

実に多くのことを知り、考えることができる一冊。

ひとりの研究者の人生そのもの、みごとな仕事だ。

――本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授、『逃げ上手の若君』監修)

累計2700万部(2024年2月現在)を突破し、2024年1月に実写版映画も公開された「ゴールデンカムイ」。

同作でアイヌ文化に興味を抱いた方も多いはずだ。

本書はそんな大人気作品のアイヌ語監修者が、物語全体を振り返りつつアイヌ文化の徹底解説を行った一冊である。

今回は作者・野田サトル先生の緻密で美麗な「絵」に注目する。

作中には、ストーリー展開などの都合で詳しく説明されていないものの、細部までこだわって描かれた絵が多数存在する。

本書では、そうした絵をふんだんに用いてアイヌ文化の基本的知識をわかりやすく紹介するとともに、作品の裏側の設定などにも深く踏み込んでいく。

また、樺太アイヌや北方少数民族ニヴフとウイルタ、そしてロシアなど、各分野の監修協力者によるコラムも充実。

さらには原作者・野田サトル先生による取材裏話も収録している。

実写版映画のガイドブックにもなる究極の解説書、ここに誕生!

【本書の主な内容】

・人間に災いをもたらす「黄金のカムイ」は実在するのか?

・ストゥ(制裁棒)には「素振り練習」があった!? 

・アイヌ語では「トイレに行く」をどう言うか

・完結記念! アイヌの全キャラクターの名前の由来を解説

・アシリパのコタン(村)はどこにあったのか

・「ソフィア・ゴールデンハンド」のモデルとなった2人の女性

・樺太アイヌと北方少数民族ニヴフ、ウイルタの基礎知識

・気づかない人も多数!? あの1コマに隠された背景知識

・監修者直伝! 作中のアイヌ語せりふ徹底解説

・創作秘話! 野田サトル先生が取材したシカ猟の一部始終とは

【著者略歴】

中川 裕(なかがわ ひろし)

1955年神奈川県生まれ。千葉大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科言語学博士課程中退。

1995年、『アイヌ語千歳方言辞典』(草風館)を中心としたアイヌ語・アイヌ文化の研究で金田一京助博士記念賞を受賞。

漫画・アニメおよび実写版映画「ゴールデンカムイ」でアイヌ語監修を務める。著書に『改訂版 アイヌの物語世界』(平凡社ライブラリー)、『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』(集英社新書)など。

  • 発売日:2024年2月16日
  • 定価:本体1500円+税
  • ISBN:978-4-08-721302-7

https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1202-d/


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アイヌ文化「体験し広めたい」 大地連携ワークショップ 全国の大学生16人参加【平取】

2024-02-16 | アイヌ民族関連

2024.02.15日高報知新聞

https://hokkaido-nl.jp/article/32821

「カムイノミ」を体験する参加者たち

【平取】全国の大学生らがアイヌ文化や地域が抱える課題について考え、アイデアを地域と共有し地域文化振興を目指す講座「大地連携ワークショップ冬inびらとり」(町主催)が二風谷地区で12日から始まり、イオル文化交流センターでオリエンテーションが行われた。16日までの5日間の日程でアイヌ文化体験をする。最終日は発表会を行い、学生目線で町やアイヌ文化の振興について提案する。

 今回は全国から26人の応募があり、慶応大、立命館アジア太平洋大、北大、東京外国語大、日本女子大、京都大などから16人を選抜。

 ワークショップは今年度で11年目(夏・冬の年2回)の開催。2012年(平成24年)「東日本圏の大学間連携共同教育推進事業(文科省補助事業)の関係機関として町が参加し、補助事業として2年間実施。以降も町単独事業として続けてきた。19年(令和元年)5月のアイヌ施策推進法施行で、アイヌ政策交付金制度が創設。20年に「新たな大地連携ワークショップ事業」として全国から参加募集し夏と冬の年2回に拡充した。びらとり大地連携協議会を設立し、初代会長に小田隆治さん(山形大名誉教授)ほか、4人の大学教授らに委員を委嘱した。

 13日はアイヌ語学習や口承文芸見学、木彫り体験、アイヌ古式舞踊体験、グループワーク。14日はIWORアイヌ文化ガイドツアー、アイヌ文様刺繍体験、グループワーク。15日はアイヌ伝統料理体験、アットゥシ織・ブレスレット作り体験、グループワーク中間発表などを予定している。

 遠藤桂一町長は「アイヌ文化を体験してもらい、感じたことを情報発信してほしい。今年度はイギリスのジャパンハウス・ロンドンでアイヌ文化を紹介する展示会を行っている。予想以上に興味を持っていただきワークショップなどが好評を博している。今回の体験を有意義な時間にしていただきたい」とあいさつ。

 オリエンテーション後は、平取アイヌ協会青年部の門別徳司さんから二風谷コタンのチセでワークショップの成功を願い「カムイノミ」(神への祈りの儀式)の儀式の作法を教わった。

 岩隈航男(こなん)さん(東京外国語大4年)は「沖縄の方言など危機言語(危機に瀕する言語)に興味があり、アイヌ語について知りたいと思った。復興させるためにどのような取り組みがされているか知りたい」、宮井知優(ちひろ)さん(日本女子大3年)は「アイヌ文化の表面的なことは知っているが、自分自身が体験してアイヌ文化をどう広めていくか学習したい」と話した。

 発表会は、16日午前9時20分からイオル文化交流センターで行われる。オンラインでも配信され、一般の見学もできる。詳しくは町ホームページへ。


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70年前の風景実写フィルム、自作のアイヌ民具「刀帯」 学芸員の「とっておき」 道博物館で宝箱展 /北海道

2024-02-16 | アイヌ民族関連

毎日新聞2024/2/15 地方版 有料記事 609文字

自作した刀帯と大坂拓さん=札幌市厚別区で2024年2月9日、安味伸一撮影

 札幌市厚別区の北海道博物館で、同館の学芸員や研究スタッフお勧めの資料などを公開する「森のちゃれんが宝箱」展が始まった。32人が専門分野ごとにテーマを設定し、とっておきの逸品を展示。学芸員手作りのアイヌ民具、約70年前の札幌の街並みや雪まつりの実写フィルムをはじめ多種多様な資料が並ぶ。4月7日まで。

 学芸主査の大坂拓さん(アイヌ文化)はアイヌの男性が儀式の際に刀を身に着けるための民具「刀帯」を昔ながらの原料を調達して自作。オヒョウの樹皮をはいで縦糸を、エゾイラクサから横糸を作り、根気よく編んだ。文様も施し、「自分で編むことで、どんな技術が使われたのかや編み方のバリエーションが分かる」と話す。

・・・・・

 会場の2階特別展示室は入場無料。月曜休館。23日と3月20日は午前11時と午後2時からスタッフが自らのイチオシを説明するトークを開く予定。【安味伸一】

https://mainichi.jp/articles/20240215/ddl/k01/040/013000c


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『ゴールデンカムイ』「カムイ」の概念って? アイヌ文化から読み解くガイド本の秀逸さ

2024-02-16 | アイヌ民族関連

リアルサウンド2024.02.15 07:00

   実写映画化された『ゴールデンカムイ』。公開されてわずか17日間で観客動員数111万人、興行収入16.3億円を突破。レビューサイトでも概ね好評のようだ。原作漫画が週刊ヤングジャンプでの連載を終了して記事執筆時点で早2年近くが経つが、TVアニメの最終章制作も決定しており、まだまだ『ゴールデンカムイ』熱は冷めそうにない。

  明治の北海道を舞台にした『ゴールデンカムイ』はアイヌ文化に関する描写を前面に押し出している。

  今までもポップカルチャーでアイヌ文化が登場することはあったが、人気ゲーム『サムライスピリッツ』のナコルルなど、その登場の仕方はあくまでも作品の一要素である場合が多かった。試しに他も探してみたのだが、人気作だと『シャーマンキング』シリーズのホロホロ/碓氷ホロケウが目立つ程度である。

 マンガの神さま手塚治虫の『シュマリ』はアイヌを前面に押し出しているが、同作を神様・手塚の代表作として挙げる読者は少数だろう。北海道の先住民・アイヌ民族は本州の和人とは似て非なる人種である。

  独自の言語をもち、人種も和人よりも沖縄の琉球人に近い。長年文字を持たず、ヒロインのアシリパが文盲なのも当時としては普通の事だったのだろう。津軽海峡を隔てただけの、近場に本州と大きく異なる文化が存在するのだ。嫌でも好奇心をくすぐられる。

 『ゴールデンカムイ』を読んで『ゴールデンカムイ』の文脈でアイヌ文化について知りたいのならば、『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』は最良の一冊である。著者の中川裕 氏は『ゴールデンカムイ』のアイヌ語監修を務めた人物である。これ以上のガイド本は存在しないだろう。

  内容はアイヌの精神世界を代表する「カムイ」の概念の解説から始まる。カムイとは、人間の周りに存在するあらゆるものであり、「神」と考えられているものでもある。他の解説では、アイヌ人の先祖はどこから来たのか?、アイヌの伝承、アイヌ語の特徴、アイヌの食文化など原作に描写されたものは大体網羅されている。

 『ゴールデンカムイ』作者の野田サトル氏による書下ろしマンガもついており、原作読後、映画鑑賞後の作品をお替わりしたい気持ちの方にもピッタリだ。連載当時は敢えて日本語訳を載せなかった2巻14話のフチが主人公・杉本にかけた言葉の意味も解説されている。平易でも読みやすく、パンフレットのようなガイド本として気楽に楽しめるので気になる向きの方は是非手に取っていただきたい。

https://realsound.jp/book/2024/02/post-1572770.html


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ニュージーランド先住民族マオリが副知事を表敬 沖縄とマリオの歴史を重ね、今後の交流を約束

2024-02-16 | 先住民族関連

琉球放送2024年2月15日(木) 12:07

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/999882?display=1

ニュージーランドの先住民族マオリの人々が照屋副知事を訪ね、沖縄とマオリの交流を深めていくことを確認しました。
県庁を訪れ、伝統的な芸能「ハカ」を披露したのは、ニュージーランドの先住民族マオリの人々です。

マオリの人々は、ニュージーランド政府の国際交流事業の一環で日本各地を訪れていて沖縄には1週間あまり滞在し、沖縄戦や基地問題について学んだり、県民と交流することになっています。
照屋副知事と面談したマリアン・ルリさんは、ヨーロッパ人に土地を奪われてきたマオリの歴史を沖縄と重ね、沖縄の基地問題について「沖縄が自治を確立していくことはマオリの私たちの戦いでもある」と述べました。

県からは紅型の風呂敷が、マオリからは「正しい決断ができるように」という意味が込められた絵画が贈られ、今後の交流を約束しました。


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アマゾン探検家、部族から人生を変える薬“アヤワスカ”を渡され「死んで神を見た」

2024-02-16 | 先住民族関連

トカナ2024.02.15 12:00 文=仲田しんじ

 アマゾン北西部で伝統的に用いられている幻覚剤「アヤワスカ」を実際に服用するとどうなるのか。有名人がメキシコのジャングルでアヤワスカを一服盛った体験談を語っている。良くも悪くもそれは「人生を変える」体験になったということだ。

■アヤワスカを飲むとどうなる?

 南米アマゾン川流域に自生するツル科植物を原料にして作られる幻覚剤、アヤワスカ(Ayahuasca、Ayawaska)は先住民族の宗教儀式や民間療法に伝統的に用いられているが、服飲すると嘔吐を伴う強力な幻覚作用をもたらすといわれている。

 テレビ司会者で探検家のマイク・コーリー氏が、メキシコのジャングルにある先住民族の小屋の中で数人の人々と共にアヤワスカを服用した体験を自身のポッドキャスト番組「Fearless and Far」の中で語っていて興味深い。

 先住民の小屋で行われたアヤワスカ体験会の十数人の参加者の1人として、コーリー氏はその時の様子を詳しく語っている。

 小屋の中は1本のロウソクの明かりだけが灯されており、レクチャラーの男性がロウソクに手をかざすと、その手の影がまるでタランチュラのような不気味な形態で小屋の壁や天井に浮かび上がったという。

 全員が揃ったところでアヤワスカ最初の1杯がショットグラスほどのサイズの容器で振る舞われた。

 全員がその液体を一口飲んだ後、ロウソクの火が吹き消され、部屋の中は真っ暗闇になった。

「それ(アヤワスカ)はほとんど芝刈り機の下から出た刈りくずのような味でした。燃料と植物が混合したもので、とにかく身体に悪そうでした」(コーリー氏)

 アヤワスカを服用した人がその後すぐに嘔吐するのはよくあることで、最初に全員に渡されたボウルに何人もの人が吐いている音が聞こえてきたという。

 コーリー氏にとって最初の一杯はほとんど効果がなかったように感じたが、しかしロウソクの火が消されてから徐々に幻覚がはじまってきたという。マヤ遺跡の寺院の彫刻のような幾何学的な形状のいくつかのパターンが繰り返し目の前に現れるようになったという。

「これによって『幻覚剤を服用したときに見えるものがあるとしたら、それは実は常にそこにあり、それが見えるようになっただけなのか』という疑問が湧き起ってきます。それとも脳は周囲の世界の見るべきものを脳内に描いているのでしょうか?」(コーリー氏)

 この時点で視界はぐるぐる回る幾何学模様のパターンが繰り返されていたが、コーリー氏は少しだけ小屋の外に出ることにした。

「よろめきながらドアから出て、外で10フィートくらいのところまで歩いて、ズボンのチャックを下ろしておしっこに行きましたが、問題は私の行動がめちゃくちゃだったということです。(尿は)何も出てこなかったので、どれくらいの間そこに立っていたのかわかりません」(コーリー氏)

 その数分後、コーリー氏は嘔吐した。そしてその時点で彼は自分がどこにいるのか全く分からないことに気づいた。

「私は周りを見回し、視界の中にある渦巻く模様から葉や岩を解読しようとします。ヘビの群れのようにうごめく葉っぱの山を見て、『ああ、これはヘビではないかもしれない』と思いました。パッと見、葉のように見えますがその後変化していきます」(コーリー氏)

 この時コーリー氏は目が開いているのか閉じているのか判断できなくなるほどハイになっていたため、抱えていた毛布にくるまって床の上でジッとしていることに決めた。

「そのときから事態は恐ろしくなりました。私は海で揺れていて、ほとんど浮くことができませんでした。 私は猛スピードで走る電車に小指1本でつかまっていて、自分がどこにいるのかもわからなくなり、カラフルな模様が渦巻く世界に迷い込んでしまいました」(コーリー氏)

 床の上でうずくまっているだけのコーリー氏であったが、そんな現実にお構いなく周囲の状況はダイナミックに推移しており、常に危機一髪の事態に直面していたのである。

■偉大な“存在”に見透かされる

「そして突然、ゴロゴロという音とともに“世界”が開きました。裂け目から牽引光線(トラクタービーム=SF作品などに登場する、対象物を引き寄せる効果を持つ光線)のような凄まじい光量の白い光が私の魂を直撃しました。それから私はとても強大な存在の前に立っていて、自分は取るに足らないものだと感じました。これまで体験したことのない方法で“見られている”と感じたのです」(コーリー氏)

 この時、コーリー氏はまるで異質な知性体にすべてを見透かされたかのような絶対的な恐怖を感じたという。

「まるでミミズにロケット船の設計図を見せたかのように、自分が見ている存在に比べて自分がとてもちっぽけであるように感じました。ミミズは宇宙に行くことはおろか、設計図が印刷された紙を理解することさえできません」(コーリー氏)

 何かもが圧倒的に勝った存在を前に、自分が死んでいるも同然の何でもない存在に感じられてきたというのだ。

「私は自分の快適ゾーンからはるかに外れており、私の理解もはるかに及びませんでした。とても大きくて明るい存在がありましたが、私は(それを理解する)正しい感覚を持っていません。自分が見ているものを理解することができませんでした」(コーリー氏)

 そしてコーリー氏はこの偉大な存在に何らかの捧げ物をしなければならないという強い衝動に駆られたという。この存在とは“神”だったのだろうか。

「お金? 持ち物? 財産すべて? 私たちが与えることのできる最大の贈り物は私たちの命です。そしてその瞬間、私はそれでいいのだと気づきました。自殺するという意味ではなく、単にこの存在は完璧であり、私は無であり、私が存在に提供できる最大の贈り物は私の生しかないのです」(コーリー氏)

 この体験でコーリー氏は古代マヤ文明とアステカ文明がどのようにして人身御供に重点を置いた祭祀文化を築いたのかを理解できたという。特にアステカ文明ではきわめて残酷な人身供養の儀式が行われていたことが知られているが、それが可能であった背景にはこの幻覚剤の影響があったに違いないことが、身をもって体験したことで如実に理解できたというのだ。

 コーリー氏のは今回の衝撃的な経験は人生を変えるものだったと振り返り「人生における私の見方全体が完全に変わったことは否定できません」と語る。法的な問題もあってなかなか具体的に語られることのないアヤワスカについての貴重な体験談が今回共有されたことは間違いない。

Dying and Seeing God on Ayahuasca (My Story)

https://www.youtube.com/watch?v=tz5kQ0bsaZk

参考:「Daily Star」ほか

https://tocana.jp/2024/02/post_261452_entry.html


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首都上流に核廃棄物処分場を建設、先住民らが抗議 カナダ

2024-02-16 | 先住民族関連

 AFP2024年2月15日 13時33分

https://news.livedoor.com/article/detail/25881577/

【AFP=時事】カナダで13日、首都を流れるオタワ川(Ottawa River)上流に核廃棄物処分場を建設する計画について、規制当局による許可を取り消すよう政府に求め、野党の支援を受ける反対派がデモを行った。

 カナダ原子力安全委員会(Canadian Nuclear Safety Commission)は先月、オタワ北方約180キロに位置する町チョークリバー(Chalk River)への核廃棄物処分場の建設を認可している。これについて先住民の首長や長老、ブロック・ケベコワ党と緑の党の指導者、複数の環境保護団体は、首都圏の飲料水汚染が懸念されるとして反対している。

 オタワ川は首都の住民100万人以上と140の近隣地域に飲料水を供給している。抗議デモの参加者の一人はAFPに「処分場はオタワ川から1キロしか離れておらず、漏出が心配だ」と語った。

 処分場はチョークリバー研究所(Chalk River Laboratories)の核廃棄物、最大100万立方メートルを貯蔵する計画となっている。1944年に開設された同研究所では、1952年12月に世界で初めて原子炉のメルトダウンが発生し、1958年にもメルトダウンが起きている。

 カナダ原子力安全委員会は、2018年の廃炉と環境修復や、過去の核研究活動から排出された汚染物質、病院や大学から出た核廃棄物などを保管すると説明している。

 規制当局は「環境に重大な影響を及ぼす可能性はない」と強調。ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は14日の下院で、「これは政治的な決定事項ではなく」専門家に任せるべきだと述べ、介入しない考えを示した。

【翻訳編集】AFPBB News


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崩壊に向かうアマゾン熱帯雨林、2050年にも重大な転換点 新研究

2024-02-16 | 先住民族関連

CNN2024年2月15日

ブラジル・アマゾナス州を流れるアマゾン川の氾濫原の空撮画像/Andre Dib

© CNN.co.jp

(CNN) アマゾンの熱帯雨林はこのまま行けば2050年にも重大な転換点を迎え、地域と世界による気候変動対策の能力に壊滅的な影響を与えるとみられる。14日に発表された研究で明らかになった。

アマゾンは6500万年にわたり、自然の気候変動に対する強靱(きょうじん)さを証明してきた。しかしここへ来て森林伐採と人間由来の気候危機が新たな水準の圧力をもたらし、向こう30年以内に大規模な森林システムの崩壊を引き起こす可能性があると研究では述べている。

研究者らの予測によれば今後アマゾンの10~47%が圧力にさらされ、そこに存在する生態系を重大な転換点へと押しやりかねない。その境界を一度越えると、悪影響の負の連鎖につながっていくという。

研究はブラジルのサンタカテリーナ連邦大学の研究者らが主導し、科学誌ネイチャーに掲載された。総体的手法を用い、アマゾンがどれだけ早くその境界に到達し得るかを推計した。

研究論文の著者らは気温上昇や極端な干ばつ、森林伐採、火災の影響を検証し、結論を導き出した。その結果、アマゾンの森林システムがどのようにして従来の想定より早く、自己増強的な崩壊の段階に突入し得るかが明らかになったという。

これまでの研究では、この規模の崩壊が今世紀中に起こり得るとは予測していなかった。

著者らによると、水ストレスがアマゾンに混乱をもたらす共通要因だという。水ストレスとは、人間や生態系の水需要に対する不足を意味する。

地球温暖化が水ストレスの影響に拍車をかけている。温暖化を受けてアマゾンの気候はより乾燥し、温度も上昇している。こうした状況は樹木の水ストレスを高める。とりわけ干ばつへの抵抗力が弱い北西部ではそうだ。重大な水ストレスに突然さらされれば、大規模な生物の死を引き起こしかねないと研究は警鐘を鳴らす。

そのような転換点に到達した場合、アマゾンの複数の地域は居住が不可能になる恐れがある。耐えがたい高温に加え、先住民や地域共同体が生活していくための資源が不足するからだと研究は指摘する。

研究では森林伐採の終了や森林再生の促進、保護地域の拡大などを推奨している。また国際的に協力し、温室効果ガスを削減する必要性も強調。アマゾン地域の国々が連携して森林再生を進める重要性も訴えた。

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/崩壊に向かうアマゾン熱帯雨林-2050年にも重大な転換点-新研究/ar-BB1ij1b8


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