goo blog サービス終了のお知らせ 

先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ゴールデンカムイの舞台、根室の「車石」復活 遊歩道、4カ月ぶり開通

2023-05-03 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月2日 20:29(5月2日 21:26更新)

遊歩道の修理が終わり、写真撮影する観光客らが訪れている車石
 【根室】根室市の景勝地で、国の天然記念物「車石」(花咲港)に通じる遊歩道の通行止めが1日、約4カ月ぶりに解除され、観光客でにぎわった。昨年末の高波で破損した遊歩道の補修工事が終わり、アイヌ民族が登場する人気漫画「ゴールデンカムイ」でも描かれた景色を楽しめるようになった。
 ・・・・
(川口大地)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/840715/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自転車で道北ぐるり のんびり派も本格派も楽しんで 田園風景、樹種の変化眺め アイヌ文化触れるコースも

2023-05-03 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月2日 18:43(5月2日 18:45更新)
道の駅などで貸し出している東川振興公社のレンタサイクル
 春の心地良い風に吹かれ、自転車のペダルをこぐ人が増えてきた。身近な買い物などで自転車に乗る人も、ゴールデンウイークは少し距離を延ばしてサイクリングを―。道北にはサイクリングルートがたくさんある。サイクリングや自転車観光の魅力を紹介する。
 上川、留萌、宗谷管内の道北一円には、さまざまなサイクリングルートが広がっている。観光施設や景観スポットと絡めたルート設定や、自転車が走行しやすいよう環境整備も進む。サイクリストにとって、本格的な走行から、のんびり楽しめるコースまで盛りだくさんだ=地図=。
 国道、道道を管理する開発局、道が事務局の北海道サイクルルート連携協議会は市町村や観光団体、自転車関係団体と協力し、ルートを設定している。旭川市から宗谷岬までと、利尻島1周の「きた北海道ルート」(全長372キロ)、丘陵地帯やラベンダー畑などを巡る「富良野美瑛サイクリングルート」(全長277キロ)、増毛町から天塩町までをつなぐ「オロロンライン・サイクルルート」(全長約140キロ)がある。
 「きた北海道」は国道40号に並行して道北を縦断する。塩狩峠越えはあるがおおむね起伏が少なく、緩やかな下りが続く。なよろ観光まちづくり協会の畑中覚是事務局長は「田園風景や樹種の移り変わりなど景色の変化を味わってほしい」とPR。JR宗谷線に沿うため「(自転車を専用の袋に収納する)輪行でJRも活用できる」と話す。
 十勝岳やラベンダー畑などの絶景がポイントの「富良野美瑛」。丘陵地帯はアップダウンが激しく上級者向け。富良野美瑛広域観光推進協議会は「交通量の少ない道が多く、伸び伸び走れます」とアピールする。
 「オロロン」は今年3月に追加された。苫前商業高の生徒が製作したサイクルラックを道の駅やカフェに設置するなど整備が進む。留萌開発建設部は「市町村や民間事業者と協力し、地域資源を掘り起こして環境づくりを図る」。留萌振興局のホームページ(HP)では観光地や走行距離、高低差などを示した地域別の6ルートを紹介。道の駅に案内チラシを置いている。

 ユニークなコースセッティングもある。旭川市はアイヌ民族ゆかりの地を組み込んだコース「レラ・ル」を設定する。全長60~120キロで4コース。突哨山チャシ跡や嵐山公園の「アイヌ文化の森・伝承のコタン」などを巡ることができる。「自転車を通じてアイヌ文化に触れてほしい」(市観光課)と勧める。
 このほか、観光団体などがつくったルートが数多くあり、各ルートを紹介するマップや地図は、関連するインターネットのホームページや役場、道の駅などで手に入る=表=。(桜井則彦)
・・・・
(杉野英介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/840638/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<サミットを聞く 国内開催地から>① 食と観光、世界にPR 高橋はるみ・前道知事

2023-05-03 | アイヌ民族関連
<サミットを聞く 国内開催地から>① 食と観光、世界にPR 高橋はるみ・前道知事
会員限定記事
北海道新聞2023年5月2日 05:00(5月2日 13:10更新)

たかはし・はるみ 1954年、富山県生まれ。一橋大卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。北海道経済産業局長などを経て、2003年4月の道知事選で初当選。19年まで4期務める。同年7月、参院道選挙区に自民党公認で出馬し、初当選。現在1期目。
 ―北海道洞爺湖サミットは北海道にどんな恩恵をもたらしたか。
 「大きいのは北海道の食と観光を世界に売り込めたことだ。サミットには中国や韓国、アフリカ諸国など当時の主要8カ国以外の首脳も集まり、同行した各国のメディアが北海道の情報を発信してくれた。2008年に262億円だった道産食品の輸出額は、22年の統計で1500億円に達する見込みだ。来道外国人観光客も18年度で311万人と、08年度の4倍以上となった。サミットが大きなきっかけになったと考えている」
 「次に豊かな自然や雪氷エネルギーなど、北海道の環境資源をPRできたこと。主会場のホテルにアイヌ文化を紹介するパネルを展示し、広く知ってもらえたのも意義深かった」
・・・・・
 7年ぶりの国内開催となる先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が19日に開幕する。各国首脳が集う重要な国際イベントは開催地に何をもたらし、何を残すのか。北海道新聞、東京・中日新聞、中国新聞、琉球新報の各記者が北海道を含む国内の歴代開催地の知事や知事経験者に聞いた。(4回連載します)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/840352/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国際クルーズ船 3年9か月ぶり室蘭港に 観光客回復に期待

2023-05-03 | アイヌ民族関連
NHK05月02日 12時32分
室蘭港では、2日朝、新型コロナウイルスの影響で3年以上途絶えていた国際クルーズ船が入港し、観光客の回復に期待する地元の人たちの歓迎を受けました。
入港したのはおよそ350人の乗客を乗せた国際クルーズ船「シルバー・ミューズ」で、2日午前6時半ごろ、室蘭港の中央ふ頭に到着しました。
室蘭港では、新型コロナの感染拡大の影響で2019年8月を最後に国際クルーズ船は来ておらず、およそ3年9か月ぶりとなる入港に合わせて地元の人たちが旗を振って出迎えました。
下船した乗客たちは早速ツアーバスに乗り込み、洞爺湖や登別、それに白老町にあるアイヌ文化の発信拠点、「ウポポイ」などへ向かっていました。
アメリカから訪れた乗客は「洞爺湖に行ってロープウエーにも乗る予定です。とてもすばらしいクルーズです」と話していました。
市によりますと、このほか10隻の国際クルーズ船がことし10月までに室蘭港に入港する予定だということで、観光客の回復につながることが期待されています。
船を出迎えた「室蘭港を愛する会」の山川明代表は「ようやく来てくれたという感じです。今後、多くの船が寄港するので、地域一体となって歓迎したい」と話していました。
クルーズ船は、午後6時に出港し、3日、釧路に寄港したあと、アメリカのアラスカ州に向かう予定です。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230502/7000057289.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴンドワナのこと、知っていますか?

2023-05-03 | 先住民族関連
グランドフロント大阪2023.05.02
「ゴンドワナ」って何のことかご存じですか?
オーストラリアはその特殊な地理的な位置から、太古の昔に遡ることができるユニークな動植物が存在する場所。大都市や見事な海岸線、そして極上のエンターテイメントの他にも、アフリカのサファリにも匹敵するようなプチ旅行までできてしまう、ほんとに素晴らしい国なのです。
というわけで、今回のブログでは、「ゴンドワナ雨林」をご紹介したいと思います。
ゴンドワナ雨林は、オーストラリアにある世界最大の熱帯雨林の一部です。オーストラリアの地理的条件のおかげで、驚くほど太古の動植物が長い年月を経てもほぼ変わることなく存在している、非常にユニークな場所なのです。
50ほどの自然保護区を含み、総面積30万ヘクタールを超えるオーストラリアの熱帯雨林群はユネスコの世界遺産に登録されています。
この熱帯雨林の名前は、古代に南半球にあったとされる超大陸「ゴンドワナ大陸」に由来していて、この地域に生息する生き物の多くは、その時代から今に受け継がれているものだと言われています。
ゴンドワナ雨林に含まれるのは、クイーンズランド州の南東部およびニューサウスウェールズ州の保護区。驚異的な生物多様性に出会えるうえ、絶滅危惧種の動植物が保護されて生息しているエリアです。
気候や気温が異なった2つの大きな州の間に広がっているので、これらの2つの熱帯雨林は変化に富み、それぞれに違った景色が楽しめます。
ユネスコの世界遺産に登録されているクイーンズランドの熱帯雨林では、ゴールド・コーストから内陸部に入るとキュランダやデインツリーなどの熱帯雨林、ラミントンやスプリングブルックなどの国立公園を訪れることができます。そこでは、まさしく一生忘れられない特別な体験が待っていますよ。木のてっぺんで眠ったり、ブッシュの中で食事をしたり、本物のアボリジナルのガイドさんと一緒に旅をしたりもできます。
ニューサウスウェールズ州側の熱帯雨林を訪れるには、ゴンドワナ雨林にアクセスできるバイロンベイをスタートして、このエリアを横断すると、ボーダーレンジズとマウント・ウォーニングの間に位置する国立公園へと辿り着くことができます。ここにはまた、ウォルンビンという名で知られる火山もあります。これらの公園では、有袋類やアルバートコトドリという珍しい鳥に出会えるなど、自然と間近に触れあうユニークな体験もできますよ。
アボリジナルのガイドがこの地域に固有の植物を紹介してくれるツアーもあります。珍しい植物に出会えるのはもちろん、今でもアボリジナル・ピープルが植物をどのようにして薬として使っているのかを説明してくれたりもします。でもそれだけではありません!
数千年も昔から、先住民族はフラワー・セラピーを行ってきました。
オーストラリアのブッシュ・フラワーから抽出したエッセンスは、とくに強力で効果的だと言われています。それは一体なぜでしょう?
数百万年前、地球上の他の大陸から南方大陸が分離されたことにより、オーストラリアは世界最古の植物の生息地となりました。
オーストラリア大陸はより高温で乾燥した地帯に移動したため、絶滅した植物もありますが、何とかして生き残ろうと特徴的な進化を遂げたものもあります。そうした植物相の強制的な進化が、希少で個性的で生命力に満ちた、新たな種を数多く生み出すことになったわけです。
さらにオーストラリアと言えば、古くから伝わる偉大な叡智と、高度に発達した生命エネルギーが根付く国。オーストラリアの植物にも、大陸に遍在するこれら2つの大きな力が継承されているのです。
そんなわけで、オーストラリアのブッシュの草木や花々は植物学的にもエネルギー的にも、そして視覚的にも、あらゆる点において類まれな存在です。花が摘み取られるのも、限りなく野生の力に溢れた手つかずの地域ですから、そのエッセンスに秘められたエネルギーは、とりわけパワフルなのです。
https://kc-i.jp/activity/kwn/alberto_f/20230502/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

観光で地域に恩恵を 星野リゾート代表・星野佳路さん(63)

2023-05-03 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/5/3 東京朝刊 有料記事 2528文字
 新型コロナウイルス禍では政府や自治体の要請で移動が制限された。水際対策でインバウンド(訪日外国人客)も激減し、多くの観光地が大打撃を被った。宿泊施設を全国展開する星野リゾート代表の星野佳路さん(63)はこの3年の間に何を感じ取ったのか。国内の観光業は今後どうなるのか聞いた。【聞き手・高田奈実】
 ――コロナ禍をどう振り返りますか。
 ◆「観光業はみんな苦しかった」と言うけれど、リゾート地や温泉旅館の業績は良かったんです。2021年ごろからは近隣旅行の需要が戻ってきました。インバウンドがなくなり都市部の需要は落ち込んだままでしたが、日本からのアウトバウンド(海外旅行)もなくなり、旅先が国内シフトしたことが要因だと考えられます。
 ―移動などが制限され、自宅から車で1、2時間で行ける場所を旅する「マイクロツーリズム」に注目が集まりました。星野リゾートは20年4月から取り組み始めていました。

週末の外出自粛要請が出され閑散とする黒門市場=大阪市中央区で2020年3月、久保玲撮影
 ◆狙いは需要の平準化です。日本の観光業の課題はゴールデンウイークやお盆、土日しか集客できず、1年のうち約100日に需要が集中してしまい、年間でみると生産性が低いことでした。マイクロツーリズムは需要の季節変動が少ないことが特徴です。オフシーズン対策として取り入れており、リピート率が高いことが最大のメリットです。
 この3年間はオフシーズンが続いたようなものでした。都市部は出張もインバウンドもなくなり、どうしようもありませんでした。パンデミック(世界的大流行)の時は都市部のホテルは対策のしようがないことがわかりました。
 一方、都市部以外の多くの観光地ではマイクロツーリズムが需要の下支えとなりました。従来は遠方からの客向けに「地域らしさ」をアピールしてきましたが、星野リゾートでは全国を11のエリアに分け、地元の人をターゲットに地域ごとの魅力を発信するホームページを作りました。こうした取り組みはアフターコロナでも続けていこうと思っています。
 ――政府が20年7月に導入した旅行需要喚起策「GoToトラベル」はどう評価しますか。
 ◆導入段階では非常に効果はありました。GoToがなければ多くの観光業者が経営破綻し、失業者が増えていたでしょう。しかし、それに代わる「全国旅行支援」が始まった22年10月の時点では、水際対策の緩和でインバウンドが解禁され、国内需要も戻りつつありました。税金を使って価格を安くすべきだったのかは疑問があります。
 さらに問題なのは、予算が都道府県ごとに割り当てられていたため、尽きたところから割引をやめなければいけなくなったことです。その結果、価格差が生じて市場の競争メカニズムが壊されました。しかも、その状況は今年6月まで続きます。
インバウンド、全国に
・・・・・・・・

https://mainichi.jp/articles/20230503/ddm/002/040/110000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーストラリア憲法に先住民の地位を明記へ 守屋太郎

2023-05-03 | 先住民族関連
エコノミスト2023年5月3日有料記事

アボリジニに謝罪し、議会に招いた代表者を抱き締めるラッド首相(中央)=2008年 Bloomberg
 豪与党労働党は4月、先住民「アボリジニ・トレス海峡島しょ民」の地位を憲法に定める法案を上程した。草案では▽先住民が「最初の豪州人」であること▽先住民の声を国政に反映させる機関「ボイス」の新設──を憲法に明記する。与党と一部野党の賛成多数で可決する公算が高く、年末までに国民投票の実施を目指す。
 先住民は18世紀の英植民地建設以降、虐殺や免疫のない欧州由来の疫病で激減し、現在の人口は全体の3.8%。1901年の建国後も先住民の子供の強制隔離政策などで…
残り340文字(全文566文字)
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20230516/se1/00m/020/060000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改憲で賛否両派が火花=先住民機関、結束か分断か―豪

2023-05-03 | 先住民族関連
時事通信2023-05-02 14:03国際
 【シドニー時事】オーストラリアで、先住民の地位確立に向けた憲法改正を巡り、賛否両派が支持獲得の運動に力を入れだした。最大の争点は先住民の代表機関創設案で、アルバニージー政権など推進派は、先住民迫害の歴史を踏まえ「和解を進め国民を結束させる」と強調。最大野党・自由党など反対派は「一部の人々を特別扱いし、国民を分断する」と主張し、火花を散らしている。
 改憲案は、アボリジニとトレス海峡諸島民を「最初の豪州人」と認め、議会や政府に意見を述べることができる代表機関を設置するという内容。アルバニージー首相(労働党党首)は10~12月の国民投票実施を目指している。調査会社ユーガブの世論調査によると、賛成が51%、反対が34%、未定が15%。賛成派は上積み、反対派は巻き返しを狙い、それぞれ広告動画を流すなどして支持取り付けに懸命だ。
 賛成派は野党支持層の取り込みを図る。その一環として、ウルトラマラソン走者のファーマー元自由党下院議員が全国を走って支持を訴えるキャンペーンを4月17日から始めた。10月に先住民の聖地ウルル(エアーズロック)で締めくくる予定だ。出発式でファーマー氏は「豪州人は成熟しており、過ちから学び、国を一つにできる」と力説。アルバニージー首相も駆け付け、「これは政治を超越した運動であり、正義と和解のためだ」と語った。
 一方、自由党執行部は、改憲を支持する元閣僚らの造反を受けて引き締めに躍起だ。有力議員で構成する「影の内閣」の一部を入れ替え、強硬な反対派で固めた。5月1日の議会公聴会には反対派の急先鋒(せんぽう)アボット元首相が登場し「祖先の違いによって国を分断するのは間違いだ」と批判。反対派の広告動画は「われわれを分断する機関にノーの一票を」と呼び掛けている。 
https://sp.m.jiji.com/article/show/2937528

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

齋藤孝教授の「知的飛躍」をたどってみたら…「腸内細菌」から「ネイティブ・アメリカン」に通じる知の探究

2023-05-03 | 先住民族関連
現代ビジネス5/2(火) 6:56配信
 知識とは次から次へとつながるもの。『齋藤孝の大人の教養図鑑』では、齋藤孝先生の連想によって、一つの知識から次の知識へと、どんどんつながっていきます。そのつながりには、オーソドックスなものもありますが、時にはとんでもないジャンプがあることもあります。
 今回は、その一部、「腸内細菌」→「免疫細胞」→「mRNAワクチン」→「サーペント・マウンド」→「アメリカ先住民 イシ」の大ジャンプをご紹介します。
 *本記事は、『齋藤孝の大人の教養図鑑』から、内容を再構成してお届けします。
腸内細菌が免疫を強くする?
 ヒトの体には、皮膚、口腔内、腸内などに、数百兆個の常在菌が存在しており、ヒトはいわば細菌との共生生物といえる。なかでも、腸内には、1000種以上、約百兆個もの細菌が存在しており、消化や吸収に役立っているだけでなく、免疫にも大きく関わっているとされている。
 腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、どちらでもない日和見菌と、3つに分けられる。善玉菌は乳酸菌やビフィジス菌、酪酸菌、悪玉菌はウェルシュ菌やブドウ球菌など。善玉菌が多いほうがよいわけではなく、大切なのはバランスである。
 腸には全身の免疫細胞のおよそ7割が集まっているとされ、腸内細菌は、各種T細胞を増やしたり、抗体IgAやIgEなどの産生の増強に関わっていると考えられている。免疫を強化して感染を防ぐだけでなく、免疫の異常反応であるアレルギー反応にも、腸内細菌のバランスが関係していると考えられている。
 腸内細菌と連携して体を守っているのが、免疫細胞ですが、一口に免疫細胞といっても、いろいろな種類とはたらきがあります。
免疫細胞にはどんな種類があるのか?
 いわゆる白血球が免疫細胞である。その種類は多く、主なものに、単球、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、リンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)がある。さらにリンパ球は機能によって種類が分かれている。たとえば、T細胞は、キラーT細胞、ヘルパーT細胞、制御性T細胞に分かれる。
 分化(変化)して別の細胞へと成長する免疫細胞も多く、たとえば単球はマクロファージに分化し、死んだ細胞や細菌などを取り込んで分解する。
免疫のはたらきかた 自然免疫と獲得免疫とは?
 自然免疫では、体に病原体などの異物が侵入したときに、好中球、マクロファージなどの貪食細胞が異物を食べて除去する。
 いっぽう、獲得免疫のはたらきかたは、ヘルパーT細胞がマクロファージや樹状細胞から病原体の抗原情報を得て、他の免疫細胞に指令を出す。指令に基づき、B細胞は抗体をつくり、キラーT細胞は病原体を攻撃する。得られた抗原情報は記憶細胞が維持する。
 ワクチンなどで得られた抗原情報を記憶細胞がもっていれば、感染時にはその病原体に対する抗体がすみやかに産生される。
 ◇ 
 獲得免疫と言えば、新型コロナ対策でつくられたのは、mRNAワクチンです。
 新型コロナウイルスのスパイクタンパク質をつくる遺伝情報の設計図=mRNAを投与して免疫を獲得するというものでした。
がんも治せる? mRNAワクチンのしくみとは?
 生命をかたちづくる材料であるタンパク質の設計図(配列情報)はDNAにあるが、DNAからタンパク質の設計図をコピー(転写)したものがmRNA(メッセンジャーRNA)だ。mRNAはリボソームで翻訳されて、設計図通りのタンパク質が合成される。
 新型コロナワクチンの場合は、ウイルスが細胞に取りつくためのスパイクの設計図をコピーしたmRNAを細胞に取り込ませ、スパイクタンパク質を産生する。つくられたスパイクタンパク質の情報(抗原情報)が免疫細胞に伝わり、B細胞によって、新型コロナウイルスに対する抗体がつくられる。
 そして、その抗原情報は記憶細胞に保持され、新型コロナウイルスが体に侵入すると、再び抗体がつくられるというわけだ。mRNAワクチンは、がん特有の抗原に対応した、がんワクチンへの応用も期待されている。
 mRNAワクチンにつかわれる、RNAはDNAのような二重らせんではなく、1本鎖の核酸です。その形はまるでヘビがうねっているように見え、そのさまは、まるで上空から見たサーペント・マウンドのようです。ヘビは脱皮を繰り返すことから、生命の象徴とも神の化身ともされていました。
謎の建造物 サーペント・マウンドとは?
 サーペント・マウンドは、尾を巻いたヘビをかたどった塚で、アメリカ合衆国のオハイオ州で発見された。北アメリカには、動物の形をした塚=エフィジー・マウンドがたくさん発見されており、いずれも古代のアメリカ先住民によって建造された。
 エフィジー・マウンドの多くは鳥の形をしているが、ヘビやクマ、カメなどもよく見られる。サーペント・マウンドは、これまでに見つかっているエフィジー・マウンドのなかで最大級の規模を誇っており、全長約400m高さ90cmにもなる。
 建造された時期については現在も議論が続いているが、1990年代の発掘調査で行われた放射性炭素年代測定法によると、最大で約900年前の建造時期とされた。
 その建造目的についても謎が多いが、発掘調査では埋められた装飾品などの遺物はいっさい見つかっていない。墳墓の可能性はなく、主に宗教的な機能を持っていたと考えられている。
 古代のアメリカ先住民にとって、ヘビは神の化身であり、その形をかたどるサーペント・マウンドは、病気を治癒したり狩猟の成功をもたらしたりしてくれる、聖なる力を宿す場所であったと言われている。
 アメリカ先住民と言えば、ネイティブ・アメリカンのイシ(1860頃─1916)の人生はドラマチックで示唆に富んでいます。その生涯は、『イシ 北米最後の野生インディアン』(岩波書店)で読むことができます。
「イシ」の意味すること。そしてその「数奇な運命」
 アメリカ先住民ヤヒの言葉で「人間」を意味し、最後のヤヒ人につけられた名前。名づけたのは、アメリカの文化人類学者アルフレッド・L・クローバー。その理由は、誰もイシの本名を知ることができなかったから。
 ヤヒの間では、本名を口に出すことは忌避されており、他のヤヒに紹介してもらうことで初めて名乗ることができた。当時、イシ以外のヤヒ人はすでにおらず、彼は生涯本名を口にすることはなかった。
 19世紀、ゴールドラッシュでカリフォルニアに多くの白人入植者が集まると、食料や水をめぐって先住民グループと対立が起こるようになった。1865年頃から先住民に対する虐殺が始まり、400人程いたヤヒは飢餓や虐殺によって数十年で激減した。
 イシとその家族は、長い間、白人入植者による虐殺から逃れながら暮らしていたが、やがて、イシは最後の一人となった。1911年、カリフォルニア北部の町オーロビル付近で発見されて牢屋に入れられるが、イシの存在を聞きつけたアルフレッド・L・クローバーとT.T.ウォーターマンに保護される。
 イシは、二人が勤めていたカリフォルニア大学バークレー校の文化人類学博物館に住むようになり、結核で亡くなるまでヤヒ文化の研究に協力した。
 1916年にイシが亡くなり、ヤヒは地球上から姿を消した。
 ◇ 
 「腸内細菌」→「免疫細胞」→「mRNAワクチン」→「サーペント・マウンド」→「アメリカ先住民 イシ」の大ジャンプはいかがだったでしょうか? 
 「mRNAワクチン」→「サーペント・マウンド」のジャンプはちょっと強引に見えるかもしれませんが、生命の設計図であるDNAの二重らせんを、小説などではからみあうヘビのように表現することもありますし、脱皮を繰り返すヘビは「死」と「再生」の象徴ともされることがあります。
 日本ではネズミなどの害獣を獲物とし、水田でよくみられたことから「豊穣」の象徴ともされていました。お正月にかざる「鏡餅」もヘビのすがたを模したものだという研究もあります。
 さて、次回は、「ガンディー」→「リューベック」→「ヴェニスに死す」→「ノイシュバンシュタイン城」の大ジャンプをご紹介します。
----------
齋藤孝の大人の教養図鑑
----------
齋藤 孝
https://news.yahoo.co.jp/articles/bed9ea035e626c136a9cbf1de8996e49a76434dc

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ノーザンテリトリー政府観光局×フォートラベル『雄大な自然の景観に心震える ウルル(エアーズロック)への旅』公開!

2023-05-03 | 先住民族関連
ノーザンテリトリー政府観光局2023年5月2日 10時00分
アンケートに答えると観光局オリジナルグッズが当たるキャンペーンを実施中!
オーストラリア・ノーザンテリトリー政府観光局は、旅行のクチコミと比較サイト「フォートラベル」にて、最新のノーザンテリトリーの魅力を発信する記事タイアップを実施中です。
タイアップ記事について
タイアップページでは、世界遺産ウルル(エアーズロック)が位置するノーザンテリトリーの魅力に加え、そこでしか味わえない大自然ならではの楽しみ方を紹介しています。併せて、記事中には魅力的な旅行ツアー商品ページもご案内しています。
更に期間中、アンケートキャンペーンを実施しており、記事を読んでいただくと回答可能な内容となっています。ご回答頂いた方には抽選で素敵なプレゼントもご用意しておりますので、ぜひご応募ください!
タイトル:『雄大な自然の景観に心震える ウルル(エアーズロック)への旅』
掲載URL:https://4travel.jp/magazine/sp/northernterritory2305/
公開期間:2023年5月2日(火)~2023年6月30日(金)まで

プレゼント賞品
現地でしか購入できない先住民アートのポーチ(抽選で2名様)
ノーザンテリトリー政府観光局オリジナル・マルチケース(抽選で30名様)
※デザインはイメージです。実物と異なる場合があります。
※中身はプレゼントに含まれません。
※都合により賞品は変更になる場合がございます。
 加えて、アンケートにご協力頂いた全ての方にフォートラベルポイント(100pt)を付与致します。
※フォートラベル会員限定
キャンペーン詳細
アンケートURL:https://ssl.4travel.jp/present/492/
アンケート期間:2023年5月2日(火)~2023年6月30日(金)まで
■主催
フォートラベル(運営会社:株式会社カカクコム)
■賞品提供
ノーザンテリトリー政府観光局
フォートラベル(運営会社:株式会社カカクコム)
注意事項や参加方法につきましては、アンケートページにてご確認ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000081971.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バイデン大統領、環境正義に対する国家のコミットメントを活性化するための大統領令に署名

2023-05-03 | 先住民族関連
ESGJournal2023/5/2
4月21日、バイデン大統領は、連邦政府機関の環境アクションをさらに強化するための大統領令に署名した。すべての人々が、きれいな空気や水、清潔で安全なインフラ、有害な汚染のない環境を享受できるようにすることを確実にするために取り組む。
新しい大統領令「すべての人のための環境正義への我が国のコミットメントを活性化する」は、以下の内容が含まれる。
* バイデン-ハリス政権の環境正義に対する政府全体のコミットメントを深化させる。
* 公害や環境被害から過重な負担を強いられている地域社会をより良く保護する。
* コミュニティとの関わりを強化し、連邦政府機関を動員して、既存および過去の障壁や不公正に立ち向かわせる。
* 累積的影響に関するものを含め、最新の科学、データ、研究を促進する。
* 省庁間の調整を拡大し、ホワイトハウス環境質委員会内に環境正義室を新設する
* 連邦環境正義政策における説明責任と透明性を高める。
環境正義戦略計画および評価は、ホワイトハウスの環境質評議会(CEQ)に提出され、環境正義を推進する連邦機関の取り組みに関する政府全体の新しい評価である環境正義スコアカードなどを通じて、定期的に公表されることになる。
* 現在進行中の環境正義の取り組みに敬意を表し、その土台を築く。
大統領令に加え、バイデン-ハリス政権は、環境正義に対する大統領の歴史的なコミットメントをさらに進めるための新ステップを発表した。
* 初の「環境正義スコアカード」を発行する。
* 環境正義のためのホワイトハウス・キャンペーンを開始する。
* Justice40の対象となる新しいプログラムを発表する。
* 地域社会におけるプラスチック汚染と闘うための新たなステップを踏む。
今回の発表は、バイデン大統領のリーダーシップの下、環境正義を推進してきた2年以上の進展に基づくものである。その進歩には以下が含まれる。
* 「Justice40イニシアティブ」を実現する。
本イニシアティブを通じて、政権は連邦政府の気候変動、クリーンエネルギー、手頃で持続可能な住宅、クリーンウォーター、その他の投資の全体的な利益の40%を、汚染によって疎外され負担が大きい不利な立場にあるコミュニティに提供している。
* 環境正義への歴史的な投資を行う。
超党派インフラ法およびインフレ削減法を通じて、各省庁は数十億ドルを投じて、廃坑となった油井やガス井を塞ぎ、鉛の送電線を取り替え、エネルギー地域でクリーンエネルギーの仕事を創出し、木や緑地への公平なアクセスを増やし、汚染をスクリーニングする空気モニターを取り付け、ゼロエミッションのスクールバスを購入するなどしている。
* 野心的な規制のアジェンダを進める。
環境保護庁は、PFASに対する初の国家飲料水基準の提案、水銀および大気有害物質基準の強化提案、化学メーカーに対する基準の強化による癌リスクの上昇への対処、エチレンオキシドへの暴露を減らすための新たな健康保護の開発など、大気汚染と水質汚染に対処するために取り組んでいる。
* 環境法の執行を強化する。
司法省(DOJ)は、公害によって過度の負担を強いられている地域社会における環境違反の民事・刑事執行を強化するため、包括的な環境正義執行戦略を実施している。
* 技術支援と能力開発を強化する。
バイデン‐ハリス政権は、全国のコミュニティで連邦政府の資源を利用できるよう、新たに17の環境正義繁栄コミュニティ技術支援センターを設立すると発表した。
* 先住民の知識を尊重し、高める。
バイデン-ハリス政権は、先住民の知識を、米国の科学、技術、社会、経済の進歩や自然界に対する集団的理解に貢献する多くの重要な知識体系の一つとして正式に認識した。
* 21世紀に向けて規制システムを強化する。
より効率的で効果的な規制の見直しプロセスを生み出し、有害な毒物から子供を守ることから経済の成長まで、人々の生活向上に貢献する。
【参照ページ】
(原文)FACT SHEET: President Biden Signs Executive Order to Revitalize Our Nation’s Commitment to Environmental Justice for All
(日本語参考訳)バイデン大統領、環境正義に対する国家のコミットメントを活性化するための大統領令に署名
https://esgjournaljapan.com/world-news/27997

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米環境団体、連邦航空局を提訴 スペースXの打ち上げめぐり

2023-05-03 | 先住民族関連
AFPBB News2023年5月2日 15時45分

【AFP=時事】複数の米環境団体が1日、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の「スターシップ(Starship)」計画の環境対策が不十分だとして、米連邦航空局(FAA)を相手取り訴訟を起こしていると明らかにした。
 スペースXは4月20日、大型宇宙船「スターシップ」をテキサス州ボカチカ(Boca Chica)の同社施設から打ち上げたが、4分後に空中で爆発した。
 スペースXの動画では、がれきは425メートル離れたメキシコ湾(Gulf of Mexico)まで飛び散り、数キロ離れた町の上空にも、ちりが立ち込めているのが確認できた。
 訴訟を起こした団体の一つ、米生物多様性センター(Center for Biological Diversity)によると、打ち上げ施設の付近は、ケンプヒメウミガメやフエチドリなどの保護動物にとって極めて重要な生息地になっている。
 FAAはスペースXに対し、打ち上げ前後の調査を含め、専門家による植生や野生生物のモニタリングを条件に、スターシップを年間20機打ち上げる5か年計画を承認した。
 だが、環境団体は、こうした措置では不十分だとして、完全な環境影響評価を求めている。 生物多様性センターの上席弁護士、ジャレッド・マーゴリス(Jared Margolis)氏は「宇宙飛行時代の今、星々に関心が向けられているが、地球の命を守るのも極めて重要だ」「連邦当局は、脆弱(ぜいじゃく)な野生生物の生息地や野生動物との生活圏の境界線に位置するコミュニティーを保護するべきで、貴重な風景を見ることのできる海岸を宇宙ごみの投棄場所として利用するような企業の利益を認めるべきではない」と主張した。
 また、訴訟に加わっている先住民、カリソ/コメクルード(Carrizo/Comecrudo)の人々は、ボカチカ・ビーチが閉鎖されたことで、自分たちの聖地で伝統儀式を行うことができなくなったと主張している。
 米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)は、試験飛行の影響で打ち上げ施設の南方にあるボカチカ州立公園で火災が発生し、約1.5ヘクタールが焼損したが、現時点では保護区で鳥や野生動物の死骸は見つかっていないとしている。
【翻訳編集】AFPBB News
https://news.livedoor.com/article/detail/24165185/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Disney+(ディズニープラス) 2023年4月に配信された注目の7作品 レビュー&解説

2023-05-03 | 先住民族関連
uzurea.net2023年5月2日ゴッサムズ
Disney+(ディズニープラス)には毎月話題の作品が配信されていますが、未だその魅力が周知されていないように思えます。特に日本国内では他の動画配信サービスと比べて、公式サイトやSNSといったプロモーションが弱いというような印象です。
そこで当記事では、2023年4月に配信されたDisney+の作品にから、ドラマ、映画、ドキュメンタリー作品など注目作品をピックアップ! その見どころを含めてレビューいたします。皆さんがDisney+を楽しむ参考になれば幸いです。
Disney+で4月に配信された7作品のレビュー&解説
当記事ではDisney+で4月に配信されたドラマ、映画、ドキュメンタリーの中から、子供と大人が楽しめる作品を中心にご紹介しています。また、逆に『これはあまりおすすめできない』という作品も紹介してみました。
ちょっとステキな物語(海外ドラマ)
若くして母親を亡くした一人の女性のダメダメ人生を、笑いを交えて描いたコメディタッチでハートフルな物語。クレアは結婚生活が上手くいっておらず、家を追い出されて家無し状態。仕事もトラブルに見舞われ人生踏んだり蹴ったりのときに、ブログの相談相手「シュガー」として返事を書くことになり、ブログの返事を書くうちにクレアは自分の人生を取り戻していきます。
どこにでもいそうな普通の女性の人生が共感を呼んで、人生上手くいかなくても案外捨てたもんじゃないと思わせてくれるストーリーが素敵。ズボラで欠点だらけのクレアは褒められた人物ではありませんが、人生をやり直そうとする姿はきっと応援したくなるはず。
「シュガー」として人々の悩みに返答していくクレアの言葉は、人生の酸いも甘いも嚙み分けた人生経験が反映されて心に響きます。『ちょっとステキな物語』というタイトルがまさにぴったりで、1話30分と短いのでサクッと観られるのも魅力です。
レナベーション(バラエティ/ドキュメンタリー)
2023年4月今月の配信作品で一番おもしろかったのが、俳優ジェレミー・レナーのバラエティ/ドキュメンタリー『レナベーション』。
ジェレミーが趣味で集めた大型車のコレクションをリノベーションして、社会貢献していくドリーム・プロジェクト。廃車となった車を奇想天外な発想で改造し、児童保護団体や養護施設に寄付するまでを描いています。ジェレミーや一緒に働くクルーがユーモアに溢れていていて、最高におもしろい。
こんなに笑ったドキュメンタリーは初めてというくらい笑えて、車を改造していく過程も見応えたっぷりです。ジェレミーだけでなくワーク・クルーにも焦点を当て、寄付のときにはジェレミーの友人のセレブがスペシャル・ゲストで登場するのも見どころです。ワクワクするようなプロジェクトは夢に溢れていて、観た後は素敵な気持ちにさせられます。
全3話と短いので子供と一緒に観るのもおすすめで、特に男の子は喜ぶのではないでしょうか。子供と一緒に観られるドキュメンタリー作品を探している方にもぴったりで、視聴後はジェレミー・レナーの大ファンになってしまうはず!
ベビーシッター(海外ドラマ)
ニューヨークの高級マンションで起こる奇妙な出来事を、宝石探しと住民の過去の因縁を絡めて描くサスペンス・ミステリー。エレナは高級マンションで暮らす裕福なグレイボーン家のベビーシッターとして働き始めるが、その日から奇妙な幻覚を見るようになる。エレナには宝石を盗む目的があり一家の家を捜索するが、グレイボーン家の秘密を知ることになっていく…。
ダコタアパートのような歴史のある豪華なマンションで起こる幽霊事件、宝探し、恋愛、友情、アメリカの格差社会といった見どころを詰め込んだ、サクッと楽しめるサスペンスに仕上がっています。
最初はホラー系かと思いきや、グレイボーン家の秘密が明らかになる過程がスリリングでおもしろい。多少間延びした印象はあるものの、最後まで飽きることなく楽しめる作品です。
エンパイア・オブ・ライト(映画)
オリビア・コールマン主演の1980年代の映画館を舞台に、ビター・スウィートな人間模様が描かれるヒューマン・ドラマ。ヒラリーは海辺の映画館『エンパイア・オブ・ライト』で働く独身の中年女性。映画館で働き始めた年の離れた若い黒人青年スティーブンと親しくなり、奇妙な絆を築いていく。
ヒラリーとスティーブンの関係を軸に、人種差別やヒラリーの抱える問題を絡めながら描く切なくも美しいラブストーリーの秀作。ヒラリーは訳ありの過去の持ち主で、そんなヒラリーを温かく支えてくれる映画館の人たちがやさしくて温かい。名優の域に達しているオリビア・コールマンの演技も見どころで、ラストは思わず涙腺が熱くなってしまうはず。
温かいけれど切なくもある人間模様を、ときに鋭く最後はやさしく包み込むような目線で描いています。じっくりとヒューマン・ドラマを楽しみたいときにぴったりの作品で、見応えのある映画を観たい方にもおすすめです。
アラスカ・デイリー(海外ドラマ)

アラスカ・デイリー
アカデミー主演女優賞を二度獲得した、ヒラリー・スワンクが主演するサスペンス・ミステリー。ジャーナリストのアイリーンはアラスカの新聞社デイリー・アラスカンで働くことになり、先住民女性の殺人事件を調べることになる。捜査が進むにつれ、警察のずさんな捜査や先住民が抱える問題が明るみになっていきます。
殺人事件の捜査と同時に、ニューヨークで働いていた敏腕ジャーナリストが、アラスカで自分の居場所を見つけていく人生再生物語としても楽しめます。ストーリー自体はよくできていて見応えがあるのですが、殺人事件を扱っている割に緊張感に欠けているのがマイナス・ポイント。
アラスカらしい寒々とした空気感がなく、いまいち盛り上がりに欠けるのが残念です。緊張感とスリルが足りないのが惜しいですが、サスペンスとしてはおもしろい作品に仕上がっています。
ピーターパン&ウェンディ(映画)
名作『ピーターパン』を現代風にアレンジを加えた実写映画。ピーターパンとティンカーベルがウェンディの家に現れ、弟達と共にネバーランドへ行く冒険ファンタジー。ティンカーベルとピーターパンに有色人種をキャストしたり、ピーターパンとフック船長の関係を現代的な解釈で描くなど多様性を意識した仕上がりになっています。
フック船長をジュード・ロウ、主役のウェンディを『バイオ・ハザード』シリーズで知られるミラ・ジョヴォヴィッチの娘エヴァー・アンダーウッドが演じているのも話題。
空飛ぶシーンや、後半の海賊船で繰り広げられるバトルは迫力満点!全体的には目新しさはないものの、ワクワクするような家族で楽しめる映画に仕上がっています。大型連休や夏休みなどに、子供と一緒に楽しめる映画はないかな?というときにもおすすめです。
ほぼノートルダム(映画)
最後に、筆者が見ていてイマイチ=おすすめできない作品として紹介したいのがこの『ほぼノートルダム』です。
13世紀のフランス、拷問台の発明者カジモトは宝くじに当選し王と会うことになるが、王に教皇を殺害してほしいと頼まれます。王女はカジモトが開発した拷問台に感心し、彼の才能と人柄を気に入り親しくなっていきますが、ある事実が判明することになり……。
『ノートルダムの鐘』に登場する カジモトを主役にした映画ですが、鐘突きは全く関係なくカジモトは拷問台の発明者という設定です。子供が観るのには下品すぎるし大人には幼稚過ぎる内容で、一体どの世代に向けて製作されたのか疑問に感じる作品。
ストーリーや演出など全てがおふざけレベルで、ベタな展開のコメディ映画が好きな人でも満足できないかもしれません。
まとめ
Disney+で4月に配信された作品のなかから、7作品をピックアップして紹介しました。Disney+は毎月新作や過去作品がたくさん追加されるので、配信作品が多くてどの作品を観ていいか分からないという方の参考になれば幸いです。
https://uzurea.net/disney-plus-review-of-featured-works-delivered-in-april-2023/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌの心 遺志継ぎ伝える 木彫り工芸家・語り部鮒田さん死去1年 交流の元教諭ら学校や絵で

2023-05-03 | アイヌ民族関連
読売新聞2023/05/03 05:00
 先住民族・アイヌとして生まれ、木彫り工芸家や語り部として活動していた糸島市の 鮒田晃男(ふなだあきお)さんが、78歳で亡くなって1年がたった。交流があった元小学校教諭ら2人は、遺志を継いで児童に話をしたり、絵を描いたりして、その足跡を伝えている。
 「昨日のことのように、ポンさん(鮒田さん)と語り合った日々を思い出すね」
 亡くなって1年となった4月21日。同市志摩野北の自宅を、元小学校教諭の川島篤三さん(68)と田中道和さん(66)が訪れ、川島さんが描いた鮒田さんと妻の広子さん(65)の似顔絵が飾られたリビングで、その姿を懐かしんだ。
 鮒田さんは、北海道東部の村に生まれ、アイヌ名はポン・オタストン。19歳の時に、阿寒湖のほとりの民芸品店でアルバイトを始め、木彫りの世界に足を踏み入れた。デパートなどで置物などを彫る実演販売をしていた際に、出会った工芸家から、「九州でアイヌ民族の文化を広めてみては」と勧められ、50歳で福岡市へ移った。その6年後、糸島地域に工房を構えた。
 当時、ともに同地域の小学校で教べんを執っていた川島さんと田中さんは、知人の紹介などで、鮒田さんと知り合った。酒を酌み交わし、アイヌの文化や、和人(日本人)からの差別に苦しんだ歴史に耳を傾けるうちに、「子どもたちにも知ってほしい」との思いを抱くようになり、鮒田さんを授業に招くようになった。
 鮒田さん自身も、差別に苦しんだ経験がある。授業では、アイヌの風習や考え方を伝えるだけでなく、川島さんや田中さんを「友達」として紹介し、方言を例に挙げて、「言葉の違いを笑うのではなく、取り入れることが大事。そして友達になってほしい」と、分かりやすい言葉で語りかけた。
 その後、鮒田さんは2021年12月に体調を崩し、翌22年4月21日、悪性リンパ腫のため亡くなった。この1年、2人は、交流の証しをそれぞれのやり方で伝えてきた。
 田中さんは、現在、非常勤講師として勤務する小学校で、民族や人種、文化の違いを尊重する大切さを伝えている。「ポンさんから、互いを認め合って生きることを教えてもらった」と語る。
 川島さんは、感謝の気持ちを込めて、鮒田さんと広子さんを色鉛筆とペンで描いた。互いを「同志」と呼び合った鮒田さん夫婦が向かい合うように並び、アイヌの人たちが「コタンコロカムイ(集落を守る神)」と呼ぶシマフクロウが2人を包み込む絵柄となっている。周りには、資料を基に3種類のアイヌ文様を描き、伝統のもり「マレク」でつくアイヌ民族の伝統的なサケ漁の様子も表現した。
 昨年11月、完成した絵を広子さんに贈った。今年7月には、糸島市の伊都郷土美術館で開催予定の川島さんの個展で初めて展示される。
 広子さんは「お父さん(鮒田さん)の思いを大事にしてもらえてうれしい」と笑顔。川島さんは「絵を通じて、アイヌやポンさんのことを身近に感じてほしい」と話している。
◆アイヌ 主に北海道で、サケを捕ったり木の実を採集したりして暮らし、独自の言語や文化を育んできた先住民族。明治政府の同化政策によって言葉や風習を否定された。政府は2019年、アイヌを初めて先住民族と明記し、差別の禁止などを盛り込んだ「アイヌ施策推進法」を施行した。
https://www.yomiuri.co.jp/local/fukuoka/news/20230502-OYTNT50142/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする