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先住権の「現在地」考える 浦幌で国際シンポ始まる

2023-05-27 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年5月26日 19:24

いすに座った海外からの参加者の前で行われたカムイノミ(加藤哲朗撮影)
 【浦幌】十勝管内浦幌町のアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」(旧浦幌アイヌ協会)主催の国際シンポジウム「先住権としての川でサケを獲(と)る権利」が26日、3日間の日程で同町で始まった。初日は同団体のメンバーらが催しの成功と互いの交流が深まることを願い、カムイノミ(神への祈り)を行った。
 シンポジウムではカナダや台湾など五つの国と地域から先住民族、弁護士らが集まり、8人が歴史、現状、課題などを報告し、先住権の「現在地」を考える。
 初日のカムイノミは海外からの参加者もアイヌ民族の作法にならい、自らの両肩周辺にトノト(神酒)を振り掛けた。また、終了後は輪になって踊る「ポロリムセ」に加わった。
 同団体の差間正樹会長(72)は、国と道を相手取り、川でサケ漁を行う権利の確認を求める訴訟を起こし、闘っていることを説明し「皆さんの知恵を私たちに授けてほしい」と述べた。
 シンポジウムの詳細は、共催する任意団体「北大開示文書研究会」がホームページにプログラムを公開している。(椎名宏智)
☆ポロリムセのムは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/852011/

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アイヌ民族のサケとる権利回復訴える国際シンポ 浦幌町(動画)

2023-05-27 | アイヌ民族関連
NHK05月26日 18時36分

先住民と漁業との関わりについて学び、アイヌ民族が川でサケをとる権利の回復をアピールする国際シンポジウムが26日から十勝の浦幌町で始まりました。
シンポジウムにはアイヌ民族のほか、アメリカやオーストラリアなど5つの国と地域の先住民が参加しました。
26日は地元のアイヌの人たちが伝統の儀式「カムイノミ」で歓迎したあと、ユネスコの無形文化遺産に登録されている古式舞踊を披露しました。
シンポジウムのテーマは「先住民族の漁業権」で、アイヌの人たちは現在、禁止されている川でのサケ漁について、自由に漁をする権利の回復を訴えることにしています。
サケは「カムイチェプ」=神の魚と呼ばれ、食料だけでなく衣服の材料としてアイヌの生活を支えてきましたが明治時代、政府が川でのサケ漁を禁止し、伝統的な暮らしは大きく変わりました。
3日間のシンポジウムでは一定の漁業権が認められている国の先住民が政府との交渉の経緯や残された課題などを報告し、先住民と漁業との関わりについて考えることにしています。
主催した浦幌町のアイヌ民族の団体「ラポロアイヌネイション」の差間正樹会長は「先住民の権利=『先住権』の扱いについて各国の状況を話してもらい、日本が遅れていることを訴えたい。川でサケをとる権利を私たちの手に取り返したい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230526/7000057848.html

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アイヌ復権運動の先駆者 宇梶静江の軌跡、映画に 長男の宇梶剛士がナレーション 27日から上映

2023-05-27 | アイヌ民族関連
神戸新聞2023/5/26 10:31

 首都圏のアイヌ復権運動の先駆者で、詩人・古布絵(こふえ)作家の宇梶静江(90)。その波乱の人生をたどるドキュメンタリー映画「大地よ」が27日から、大阪・十三のシアターセブンで上映される。
この記事は会員記事です。
https://www.kobe-np.co.jp/news/culture/202305/0016398768.shtml

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手話でアイヌ文化学ぶ 修学旅行で白老へ カフェ「ミナパチセ」訪問 帯広聾学校の生徒2人

2023-05-27 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023/5/26配信
 帯広市の帯広聾(ろう)学校(大塚雅彦校長)に通う中学生2、3年の男子生徒2人が25日、修学旅行で白老町社台のカフェ「ミナパチセ」を訪れた。手話通訳者でアイヌ民族にルーツを持つ田村直美さん(51)がイナキビご飯やチェプオハウ(サケが入った温…
この続き:364文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/108271/

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カルロス・チャベス『自作自演集~コンプリート・コロンビア・アルバム・コレクション』(7枚組)~シェリングとのヴァイオリン協奏曲も復活!

2023-05-27 | 先住民族関連
タワーレコード2023年05月26日 12:00

メキシコ音楽史上に残る作曲家カルロス・チャベスの歴史的な自作自演集。1938年~1973年のRCAとコロンビアへの全録音が最新リマスターで鮮やかに蘇る!交響曲全集、シェリングとのヴァイオリン協奏曲も復活!!
カルロス チャベスは1899 年にメキシコシティの近くで生まれ、9歳のときから作曲を始めました。 子供のころからメキシコの先住民族の豊かな文化に触れ、そのエッセンスを完全に吸収し、後年の作曲スタイルの本質的な部分になりました。1920年代の長く激しい革命の後、チャベスはアステカに触発された民族主義的な音楽語法を創生した初めての作曲家となりました。その活動ぶりは、同時代に米国で活躍したアーロン・コープランドに比肩するもので、欧州伝来のクラシック音楽の潮流に囚われないスタイルで自国の伝統を音楽に反映させたのです。チャベスは有能な指揮者としても知られ、1928年にメキシコ交響楽団を結成し、20年間その指揮者として活動。さらに自国の主要なオーケストラのみならず、トスカニーニの招きでNBC交響楽団に客演するなど、世界各地のメジャー・オーケストラを指揮しています。
チャベスは、自身の音楽や他の作曲家の音楽を数多く録音しています。最も初期のものの1つは1938年にRCAビクターで入れた最初の2つの交響曲「アンティゴナ」と「インディオ」、そしてブクステフーデのシャコンヌホ短調のオーケストレーションのSP録音です(メキシコ国立交響楽団/CD1)。
1940年、ニューヨーク近代美術館がスポンサートなって先駆的なメキシコ音楽による演奏会が開催され、その内容がコロンビア・マスターワークスによって録音されました。アメリカとメキシコの音楽家で組織されたオーケストラと合唱団による合同演奏で、伝統的なメキシコ音楽に加えて、チャベスのアステカ神話の音楽「ショチピリ」とバレエ音楽「4つの太陽」からのダンスが含まれています。これらは先史時代のメキシコの伝説に基づくもので、「メキシコ音楽のルネッサンス」と称される音楽運動の最も初期の作品です。SP盤で「メキシコ音楽集」としてリリースされたこの録音は、1949年には当時最先端のメディアだったLPでも再発売され、チャベスとメキシコ音楽の魅力をいち早く世界に届ける役割を果たしたのでした(CD1)。
チャベスは、このSP録音の曲目のほとんどを1961年にステレオで再録音しています(CD2)。このアルバムが1964年にコロンビアから「メキシコ」というタイトルで米国で発売された際、ハイフィデリティ誌は「曲目もオーケストラも素晴らしい」と称賛し、「ショチピリ」を「感動的でエキゾティックなアステカの再現」と絶賛しています。
チャベスの室内楽作品では、木管楽器と金管楽器のための3つの「ソリ」が収録され、1965年から1967年にかけて作曲家の指揮によってメキシコシティで録音され、1972年にコロンビアからリリースされました(CD6)。
そしてこのセットで最も重要な録音は、何といっても1966年8月にメキシコ国立交響楽団を起用して録音された交響曲全6曲でしょう(CD3・4/1964年に初演された第6番はレナード・バーンスタインとニューヨーク・フィルに捧げられています)。これら6曲は翌年LP3枚組でリリースされ、色彩的でエキゾティックなチャベス作品の魅力が鮮明なステレオ録音で刻み込まれ、高い評価を得ました。また、ポーランド系メキシコ人の偉大なヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲の録音も行っており、こちらも初CD化です(CD5)。
1973年には、ロンドン交響楽団とアンブロジアン・シンガーズを起用して、アビーロード・スタジオでオーケストラ、コーラス、磁気テープのための作品である1968 年のバレエ音楽「ピラミッド」からの抜粋と、バレエ作品「4つの太陽」全曲が録音されています(CD6)。
コープランドは、チャベスについて「メキシコの太陽に満ちた素朴なラテン魂を捉えた作曲家」と語っています。このCD7枚組をお聞きなる皆さんは、チャベスが単なる「メキシコの作曲家」以上の存在であったことにお気付きになるはずです。2015 年のニューヨーク・タイムズへのトリビュートの著者は、次のように述べています:「ハラベやフォックストロットからネオ・クラシカルを予感させる音楽や構えの大きな交響曲まで、チャベスの作品は、自国の音楽的エレメントに根差しながらもグローバルなアピールを欠かさない作曲家としての姿勢を刻み込んでいる」。
(ソニーミュージック)
収録内容
<CD1>
メキシコ音楽集(ニューヨーク近代美術館[MOMA]のスポンサーによる制作)
ブラス・ガリンド・ディマス:『ソネス・デ・マリアッチ』
Trad:『パロマ・アズール』(カルロス・チャベス編)
チャベス:『ショチピリ』(アステカ神話の音楽)
チャベス:『センテオトル舞曲』(バレエ「4つの太陽」より)
Trad:『ヤキの音楽』(ルイス・サンディ編)
Trad:『フアパンゴ』(ジェロニモ・バケイロ・フォスター編)
チャベス:交響曲第2番「インディオ」*
チャベス:交響曲第1番 「アンティゴナ」 *
ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調 BuxWV 160(カルロス・チャベス編)*
[演奏]アメリカとメキシコの演奏者によるオーケストラ、メキシコ交響楽団*、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1938年メキシコシティ*/1940年5月22日(モノラル)
<CD2>
チャベス:『センテオトル舞曲』(バレエ「4つの太陽」より)
チャベス:『ショチピリ』(アステカ神話の音楽)
Trad:『鹿』(ルイス・サンディ編)
Trad:『パロマ・アズール』(カルロス・チャベス編)
ブラス・ガリンド・ディマス:『ソネス・デ・マリアッチ』
Trad:『ラ・バンバ』
[演奏]メキシコ管弦楽団・合唱団、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1961年9月23日、メキシコシティ、国立音楽院(ステレオ)
<CD3>
チャベス:
交響曲第2番「インディオ」
交響曲第1番 「アンティゴナ」
交響曲第3番
[演奏]メキシコ国立交響楽団、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1966年8月7 & 10日、メキシコシティ(ステレオ)
<CD4>
チャベス:
交響曲第4番 「ロマンティック」
交響曲第5番(弦楽のための)
交響曲第6番
[演奏]メキシコ国立交響楽団、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1966年8月8-10日、メキシコシティ(ステレオ)
<CD5>
チャベス:
ヴァイオリン協奏曲 *
ブクステフーデ:シャコンヌ ホ短調 BuxWV 160(カルロス・チャベス編)
[演奏]ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)*、メキシコ国立交響楽団、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1966年8月6 & 8日、メキシコシティ(ステレオ)
<CD6>
チャベス:
ソリ I(オーボエ、クラリネット、ファゴット、トランペットのための)
ソリ IV(ホルン、トランペット、トロンボーンのための)
ソリ II(管楽五重奏のための)
[演奏]アナスタシオ・フローレス(クラリネット)、サリー・ヴァン・デン・ベルク(オーボエ)、ルイス・サロモンズ(ファゴット)、フェリペ・レオン(トランペット)、ビセンテ・ザルゾ(ホルン)、クレメンテ・サナブリア(トロンボーン)ルーベン・アイスラス(フルート)、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1965年8月、1966年8月、1967年10月、メキシコシティ(ステレオ)
<CD7>
チャベス:
バレエ音楽『ピラミッド』~第3幕:四元素(風・水・地・火)、第4幕:全員のダンス
バレエ音楽『4つの太陽』
[演奏]ロンドン交響楽団、アンブロジアン シンガーズ、カルロス・チャベス(指揮)
[録音]1973年3月16-19日、ロンドン、アビーロード第1スタジオ(ステレオ)
https://tower.jp/article/feature_item/2023/05/26/1113

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スコセッシが「米先住民の死とFBIの誕生」描くディカプリオ&デ・ニーロ共演『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』携えカンヌに帰還

2023-05-27 | 先住民族関連
バンガー2023.05.26

スコセッシ、カンヌに帰還
第73回カンヌ国際映画祭の目玉のひとつ。マーティン・スコセッシのカンヌ復帰作と言われる『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、3時間26分の大作である。
ネイティブ・アメリカンの居留地域で実際にあった事件をもとに、フィクションを交えながら描くクライム映画になっている。原作はデイヴィット・グランのノンフィクション「花殺し月の殺人―インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」(早川書房)だ。
あるネイティブ・アメリカンの死とFBI誕生のきっかけ
西部開拓時代を経て居留地に囲い込まれた先住民の土地に石油が湧き出す。たちまち先住民はリッチになり、彼らが暮らす町オクラホマ州オセージは発展を遂げる。しかし、その富と石油の湧き出す土地に目をつけた白人たちは、あらゆる手段を使いその権利を奪い取ろうと画策する。
そしてオセージで連続怪死事件が起こる。しかし、先住民である被害者の死は全く問題視されず、単に事故死として処理され、事件は闇に葬られるのである。保安官も役人も白人権力者と結託して彼らの利益のためにしか動かない。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
そんな1920年のオセージの町に、第一次大戦からの帰還兵アーネストがやってくる。仕事を求め、叔父である町の有力者ビルのもとに身を寄せたアーネストを演ずるのがレオナルド・ディカプリオだ。
アーネストはロバート・デ・ニーロ演ずる叔父ビルの勧めるままに、先住民のリーダー的な女性モリーに近づき結婚する。ある日、モリーの妹の死体が発見されるが、いつもの通り事故として処理されてしまう。憤ったモリーは、とうとう一族を引き連れてワシントンDCに向かい、政府に調査を直訴することを決意する。それがエドガー・フーバーを長とする<FBI>の誕生のきっかけになるのだ。
先住民コミュニティのリーダーが参加
モリーを演ずるリリー・グラッドストーンは先住民の血を引く女優である。5月21日に行われた記者会見は、記者の列が1時間前からできるような盛況。ディカプリオとスコセッシ監督、グラッドストーン、デニーロに加え、オセージの先住民コミュニティのリーダー、チーフ・スタンディングベアも同席した。
スコセッシ監督が口火を切る。「何年も懸けた仕事だったが、リリーがいて、レオがいて、ボブがいて、オセージの人々がいてチーフもいるという素晴らしいコンビネーションで、監督として非常に感動した仕事になった」。リリー・グラッドストーンもデニーロも、スペシャルでパーフェクトな現場であったと口をそろえる。
ディカプリオは「決して忘れられない現場だった。先住民と白人の両方の立場から描かれ、二つの民族の関係性について重要な瞬間を描いている。二つの文化やコミュニティの信頼について、法廷審査を通して描かれることになるが、原作とともにこの映画でオセージの歴史を残せて光栄に思う」とつづけた。
ディカプリオ「悲劇的でひねりの効いたラブストーリー」
チーフ・スタンディングベアも、この映画撮影隊に信頼をおいて街をあげての協力を惜しまなかったと語る。
撮影を通じて我々は裏切られることのない信頼を彼らに感じた。原作を脚本化するにあたって、モリーに焦点を当てオセージの外の世界との関わりと裁判を中心に描いていくことにしたのが良かったのだと思う。
チーフの言うとおり本作は、町全体の物語を俯瞰的に語るのではなく、物語の中心軸をアーネストとモリーに絞り込んで、レオ曰く「悲劇的でひねりの効いたラブストーリー」として描かれている。そうやって絞り込んでも、3時間26分。この長さについて監督は、こう説明している。
この町で起こったことと、それがもたらしたことを正直に描きたかった。人間関係、事実関係などを描くためにはどうしても時間が長くなってしまう。それでも、何ができるかと考えて、ストーリー仕立てにしキャラクターを立てて語らせることで整理することができるのではないかと考えた。なにせリサーチに2年かけているからね、描き込みたいことは山のようにあるし、描かなくてはいけないこともたっぷりある。どう整理しても、この長さは必要なんだ。観客にとっては快適ではないかもしれないというリスクはあるが、オセージで起きたことを知るチャンスにはなると思う。
「先住民文化は毛布の柄一つにも意味がある」
歴史物も色々手がけてきたスコセッシ監督だが、ネイティブアメリカンの近代史に関して扱うのは初めて。
チーフがプロジェクトに参加してくれたのは大きかった。先住民に関しての本を読みはしたが、チーフはもっと深く彼らの文化や歴史について教えてくれた。言葉や祈りの儀式など大切なことを、たくさんね。彼らは地球を愛しリスペクトし、そこでどのように生きるかを伝えてきた。全てが自然と共にあるんだ。例えば、毛布の柄一つにも意味があるんだよ。それを白人達が変えてしまった。そこからオセージの悲劇は始まっているんだ。
監督の言葉を受けてチーフは続ける。
パンデミックがあって我々の文化や言葉についての興味を持った人々も増えてきた。我々は先住民の若者たちに文化や言葉歴史を伝えようとしてきたが、今回は実際にカメラの後ろに回ってエキストラやスタッフとして働くことで、彼らが自分たちの文化や言葉を自覚する機会を持つことができた。オセージの人々は老若男女よく働いてくれたと思う。
先住民の血を弾くグラッドストーンは、自分のルーツを振り返りつつ続ける。
モリーというキャラクターは先住民の間でレガシーになっています。モリーが観客の入口になり、世界の人たちにわたしたちの歴史を知ってもらえたらいいと思います。
私たちにはコミュニティを語る人がまだまだ必要なんです。監督はアーティスティックなアプローチを加え、ストーリーを立ててキャラクターに焦点を絞ることで観客の琴線に触れることができると考えたのだと思います。
母の代わりに一家を束ね財産を管理し、コミュニティでも信頼される知力と行動力に富んだ女性モリー。彼女がコミュニティのキーパーソンだと見抜いたビルがアーネストを送り込むにも理由があるわけだ。
1920年代のオクラホマと2023年のアメリカ社会がつながる
アーネストとの愛情を信じたモリー、モリーを愛してはいるのだが叔父への義理つまりは白人社会との繋がりを断ち切れないアーネスト、後半はこの2人のラブストーリーが、新生したFBIの調査と裁判と絡みながら物語を引っ張っていく。
デニーロが付け加える。
脚本を読んだとき、ビルというキャラクターは理解しがたかったがベストを尽くしたつもりだ。つまりは、この当時のオーセージにはびこっていたのはシステマティック・レイシズムというべきものだつたのではないか。それは今にもつながる問題だと思う。まぁ、金のためならなんでもやるし、誰でも使うビルという男は、今でいうならトランプみたいなやつなんだ。
この一言で、1920年代のオクラホマと2023年のアメリカ社会がつながる。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、紛れもなくマーティン・スコセッシ監督の傑作の一本である。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は2023年10月6日(金)より劇場で独占公開後、Apple TV+で全世界配信
CS映画専門チャンネル ムービープラス「特集:カンヌ映画祭スペシャル2023」は2023年5月放送
https://www.banger.jp/movie/97154/

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ペルー治安部隊がデモ参加者や通行人を「処刑」、若者や子ども犠牲に アムネスティ報告

2023-05-27 | 先住民族関連
CNN5/26(金) 15:28配信
(CNN) 国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、南米ペルーで2022年12月に始まった大規模デモについて、治安部隊によるデモ参加者の「処刑」や不当な殺傷力の行使が横行していたとする報告書をまとめた。
アムネスティはペルーのアヤクーチョ、アプリマク、プーノの3県で22年12月7日~23年2月9日にかけて死亡した25人について調査した。このデモでは民間人計49人が命を落とした。
犠牲者の多くは21歳未満で、調査の対象とした死者のうち6人は子どもだった。
ペルーで数週間にわたって続いた抗議デモは、昨年12月、ペドロ・カスティジョ前大統領の罷免(ひめん)が発端となり、生活状況や格差に対する根深い不満にあおられて全土に広がった。
南部の農村や先住民地域では特に激しい抗議運動が巻き起こった。先住民らはペルーのエリート層がカスティジョ氏を罷免することで、自分たちを再び排除しようとしているとみなした。
アムネスティによると、ペルー軍や国家警察は、法執行業務での使用が禁止されているペレットや銃弾といった殺傷兵器を不当に使用したとされる。
さらに、催涙弾など殺傷力の低い手段も過剰に使用され、不必要な状況で使われることもあったとしている。
ペルー政府は治安部隊が自衛のために行動したと説明していた。一方、アムネスティが収集した証拠によれば、死亡した25人は致命的な部位に傷を負っており、無差別ではなく意図的に撃たれたことを示していた。
いずれのケースでも、死亡した人が警官や兵士の生命を危険にさらしたことを裏付ける証拠は見つからなかったと報告書は指摘。その場にいただけの人や、通りかかっただけの人が死亡したり負傷したりしたケースも複数あったとしている。
アムネスティは、調査の対象とした死者25人のうち、少なくとも20人は裁判なしの処刑だったとみなしている。犠牲者のうち15人は21歳未満だった。
アムネスティの検視報告書によると、抗議デモで確認された初の死者とされる15歳の少年は、アプリマクの空港前でデモを見ていたところを背後から撃たれて死亡した。
別の15歳の少年はその数日後の12月15日、アヤクーチョで道路を横断していたところを銃撃された。少年は空港近くの墓地で清掃の仕事をしていた。
CNNの取材に応じた少年の母親は24日、「彼らは罪のない人たちを殺している。息子には何の罪もなかった。道路を渡っていて撃たれた」と涙ながらに語り、「彼らは私たちをテロリストと呼んでいるが、それは真実ではない」と訴えた。
CNNは、この2人が死亡した状況の検証は行っていない。
アムネスティは、アプリマク県で12月に頭部を撃たれて死亡した18歳のサッカー指導者にも言及した。
さらに、ペルー南部では人種的偏見に基づき抗議デモ参加者が攻撃されたと指摘。南部では治安部隊の暴力的な対応によって数十人が死亡したのに対し、同じようなデモが起きた首都リマの死者は1人だけだったとしている。
一方、ペルー政府の対応については、ディナ・ボルアルテ大統領や閣僚などが治安部隊の対応を賞賛していたと報告。「違法行為を裏付ける証拠がますます明らかになっていたにもかかわらず、一貫して法執行機関の行為を支持し、正当化した」と批判している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e229e5122ec267527457bd89730375d4aa8e2ef6

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携帯没収され放火か ガイアナ学生寮火災、19人死亡

2023-05-27 | 先住民族関連
サンスポ2023/05/26 16:42
南米ガイアナの学生寮で22日起きた火災で、25日までに19人の死亡が確認された。同国メディアなどによると、寮生の女子生徒が携帯電話を寮母や教師に没収されたことに対する腹いせで放火した疑いがある。死者は20人との報道も一時あった。
AP通信によると、女子生徒は14歳ほどで、年上の男と性的関係にあったことで寮母に叱責された。女子生徒は寮に放火すると脅した上で、実際に火を付けたとみられる。女子生徒も負傷し入院治療中で、退院すれば未成年者用の拘置施設に送られる可能性がある。
死亡したのは12~18歳の先住民の女子生徒18人と寮母の息子(5)。警察は放火容疑の女子生徒と関係を持っていた男についても、強姦容疑で訴追する見通し。(共同)
https://www.sanspo.com/article/20230526-NZH2RFZUHNJFNGOMOH2FB4T3GQ/

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