事務局季節だより
第1便が2012年12月19日、
第201便が2014年3月24日、
東京からの事務局季節だよりも瞬く間に過ぎていく。
北鎌倉そして東逗子は、子どもの頃、一夏を過ごしたところでもあった。
東慶寺の茅葺きの梵鐘に、昔の田舎を偲ぶ。
石垣も苔むして、
木の根が巻いていた。
黒塀に木瓜の花が妙に粋、
戸の意匠に少し違和感が、閉ざされた何かを感じる、
無理に通過してはいけないとの意味なのか。
傍らに、藪小路が朱い、
少し離れて、これまた苔むした手水鉢に竹の柄杓が、
白いわび助が一輪、悲しげに、
かと、思うと、
三椏の花が、クジャクのように緑の上に広がる、御見事。
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顔を上げると、春の長閑な青い空に、白木蓮が世界を広げていく。
この白木蓮を、夜の青い空に見ると、幽玄となる。
その幽玄の世界は、そこここ身近にある、
そこがおもしろき処。