名古屋季節だより

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そして尾張名古屋からの季節だより

185 「素焼きに釉薬を」

2014-03-02 19:45:40 | 日記
 東京には、昨日から冷たい雨が降る、

 しかし、一雨ごとに春が来るという。

 明日3月3日は、上巳、桃の節句となる。


 先週、高台を削り出した茶碗が、素焼きされて、待っていた。


 


 茶箱用の一椀が、高台を削り出す力の加減がつかめず、

 すっぽりと底を抜け落としてしまったが、


 



 二椀残って、

 手にしっくりと納まる椀形(わんなり)と、平形(ひらなり)とは、素焼きの段階まで進んできた。


 


 平椀には、口造りに少しへこみ(前押)を入れてみた。


 


 小ぶりの椀形には、胴にろくろ目を残してみた。


 



 サンドペーパーで、肌を整えて、どの釉薬をかけるか、悩んでしまうが、


 


 見た目が白い方は、焼成すると青磁色に、


 黒い方は、萩焼の薄いクリーム色を考えてみたが、


 


 はたして、どのような色に焼きあがってくるのか分からない、楽しみがある。




 帰りに畠山記念美術館に寄る、(「千少庵没後400年記念 利休とその系譜」)


 


 小糠雨が降る、腰掛待合、


 


 大きな黒松が樹齢3百年とか、そう言われれば木肌に風格を感じる。


    


 下には小さな灯籠が、


 


 そして雨に濡れた、アセビが、


 


 初めてのことを始めてみることに、心が躍る。






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