つい先ほど、テレビ金沢の「まいどさんの金沢クイズ」という番組の取材がありました。
「石の華」がテレビ番組の取材を受けたのは、10年前のオープン当時以来の、久しぶりの事です。
まいどさんこと武野一雄さんがふってくる話にこたえる形式で、「石の華」や石の趣味の話に続き、金沢の歴史についてのクイズに答える、という内容です。
クイズに関しては、私は見事にハズしてしまいました。残念・・・
金沢市の広報番組という事で、5分のミニ番組だそうですが、番組宣伝をしたいと思います。
放送は11月13日(土)午前11時40分~11時45分の予定です。
さて、どんな番組になるのでしょうか?
今日は「二層構造2」です。このブログの「二層構造」(2021.08.06)の続編です。
先日、「二層構造」で登場したアメシストを購入された常連のMさんが、またもや「石の華」の店内の安価な水晶の中から、今度は二層構造になっている水晶のクラスターを発見しました。
上の写真がそれです。
大きめの水晶のポイントの周りに小さな水晶が巻き付くように囲っており、それらはもう一つ下の小さな水晶のクラスターの上に乗っかっております。これは水晶の二層構造と言えると思います。どうも「石の華」の店内に、もう一つ二層構造のものがあったようです。実は、店主の私は、この水晶の事に気付いておりませんでした。
私は、Mさんに頼んで、ブログの話題にしたいからと言って、その水晶を取り置きにしてもらいました。
すると、Mさんから、ネット上に、二層構造になっている黒水晶の群晶の写真があったとの話があり、スマホから私のパソコンにその写真データを送ってくれました。
上の写真がそれです。確かに二層構造になっていると思いました。
そう言えば、過去に、二層構造になっているロジャリー鉱山産の蛍石の群晶があった事を思い出しました。それは売れてしまいましたので写真がありません。
そうそう、もう一つ、産地不明の黄鉄鉱がありますが、これも二層の黄鉄鉱の脈が走っており、これも二層構造と言えそうです。
これは二つの脈の両端とその脈と脈との狭い間に黄鉄鉱の結晶が付着しております。
二層構造のものは、珍しいものの、もしかすると、意外に身近なところにあるのかもしれません。それは、あり得るものなので、あるところにはあるのです。そういう意味では、二層構造の鉱物は普通にあり、それらへの認識は、こちら側の関心と気づき次第なのだろうと思いました。
今日のブログのタイトル「石からはじまる物語」は、現在、小松市立博物館で開催中(10/2~11/28)の日本遺産サミット記念特別展のタイトルです。
上の写真がそのチラシの表面です。
昨日は、朝一でその特別展を見に行ってきました。私が小松市立博物館に行くのは5年前の「小松の石文化」が日本遺産に認定された時の企画展以来になります。久々の特別展という事もあって、気合の入った石の展示会を興味深く見てきました。
実は、今回の特別展では、「石の華」として鉱物コーナーの展示品を貸し出して協力しました。他のコーナーでも鉱物仲間達が、標本の貸し出し協力をしておりました。
現場は、写真撮影が禁止されておりましたので、写真はありませんが、かなりレベルの高いものが並んでおりました。小松の石の素晴らしさを生で見る事ができる貴重な展示会だと思いました。
昨日は、博物館のある芦城公園を久しぶりに散歩しました。
上の写真は公園内にある巨大な珪化木です。
その後、久しぶりに実家に立ち寄り、昼頃には金沢に戻り、店に出ました。
今更ながらかもしれませんが、このブログで煙紫水晶を話題にする事は今日が初めてかもしれません。
お客さんの中には店主が気付いていない石の魅力を見出してくださる方がいらっしゃいます。
上の写真は中国産と思われる煙水晶です。墨晶水晶というシールが貼ってありましたので、単なる煙水晶だと思い、安価な価格設定をしておりました。
ところが、先日、常連のMさんが店に置いてあるLEDライトで、この水晶を照らし、「これ、紫水晶ですよ!」と指摘してくれました。
上の写真がそれです。光を当てると、確かに紫色に透けて見え、それが煙紫水晶である事がわかりました。Mさん、ご指摘ありがとうございます。
煙紫水晶はペグマタイト特有のアメシストで、例えば、広島県江田島産のものなら、かなり高価な値で流通しております。
現在、店内には、ブラジル産のスモーキーアメシストがありますが、これは安価な価格で取り置き中になっております。これは光を当てなくてもアメシストの部分がわかるものです。ブラジル産のものだからでしょうか?国産のものに比べると、非常に安価に仕入れられました。
思うに、同じ鉱物でも産地によって価格は変動しますが、このところの国産鉱物の価格上昇は異常なような気がしております。
私も、中国産であろうという事と肉眼だけで煙水晶として安価な価格設定をしてしまいました。
今回も、Mさんと石から、先入観と単に見た目だけで判断してはいけないという教訓を得る事ができました。