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鉱物の部屋へのいざない

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煙紫水晶

2021-10-01 11:56:39 | 日記・エッセイ・コラム

今更ながらかもしれませんが、このブログで煙紫水晶を話題にする事は今日が初めてかもしれません。

お客さんの中には店主が気付いていない石の魅力を見出してくださる方がいらっしゃいます。

上の写真は中国産と思われる煙水晶です。墨晶水晶というシールが貼ってありましたので、単なる煙水晶だと思い、安価な価格設定をしておりました。

ところが、先日、常連のMさんが店に置いてあるLEDライトで、この水晶を照らし、「これ、紫水晶ですよ!」と指摘してくれました。

上の写真がそれです。光を当てると、確かに紫色に透けて見え、それが煙紫水晶である事がわかりました。Mさん、ご指摘ありがとうございます。

煙紫水晶はペグマタイト特有のアメシストで、例えば、広島県江田島産のものなら、かなり高価な値で流通しております。

現在、店内には、ブラジル産のスモーキーアメシストがありますが、これは安価な価格で取り置き中になっております。これは光を当てなくてもアメシストの部分がわかるものです。ブラジル産のものだからでしょうか?国産のものに比べると、非常に安価に仕入れられました。

思うに、同じ鉱物でも産地によって価格は変動しますが、このところの国産鉱物の価格上昇は異常なような気がしております。

私も、中国産であろうという事と肉眼だけで煙水晶として安価な価格設定をしてしまいました。

今回も、Mさんと石から、先入観と単に見た目だけで判断してはいけないという教訓を得る事ができました。

コメント
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