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鉱物の部屋へのいざない

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小粒両錐水晶接合板状集合体

2021-10-19 10:42:24 | 日記・エッセイ・コラム

お客様の中には店主の私にも気付いていない石の魅力を発見して下さる方が多々いらっしゃいます。昨日のお客様もそのような方のおひとりでした。

上の写真は水晶のクラスターですが、この水晶の魅力は、その景色とも言えるその全体的な形状だけにあるのではありません。

この水晶の中の一部に、この水晶の最大の魅力が秘められていました。

上の写真がその部分の拡大写真です。

どうでしょうか?

私は、その部分を指摘されるまで、わかりませんでした。

それは、言うなれば、小粒両錐水晶接合板状集合体、とも言えそうな特異な形状でした。未知の晶癖の一種?そのようなものはあまり見た事がなかったような気がしております。

そのお客様は、その状態を説明する為に、その場で、サッと解説の絵を描いてくださいました。小粒の両錐水晶の接合部分には隙間があり、その部分をオレンジ色の蛍光ペンで塗ってあります。このような絵があるとわかり易くなりました。

まるで、ザラメ糖か不思議な作風のガラス作家の作品のようでもあります。

そのようなものがどうしてできたのか?不可解です。そのような不思議さが鉱物趣味の楽しさのひとつでもあります。

その水晶は、そのお客様に買っていただきました。お買い上げだけではなく、楽しい時間を過ごせて、本当にありがとうございました。

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