先日、常連のOさんが店の均一商品の箱に入れてあったメノウを見て「菊紋が入っているようだ!」と言ってそのメノウを見せてくれました。そのメノウは、まとめ買いをした仕入れ品の中に混じっていたものであって、ありふれたものでそれほど面白いものだとは思っておりませんでした。
上の写真がそれです。
ところが、石を良く見るOさんはそのメノウの魅力を最大限に引き出してくれました。
上の写真が菊紋のように見える菊花状結晶痕です。メノウの表面に3か所、窪んだ状態でありました。
恐らく、何かの鉱物結晶の跡だろうと思われますが、さて、それは何だったのでしょうか?
それに似たようなものは水晶にあることは知られています。
上の写真は水晶に付着した放射状の雲母の結晶です。その結晶痕はスターバーストと呼ばれていた事もありました。今回の菊花状結晶痕もそのような雲母由来のものなのでしょうか?
ところで、雲母とメノウは共生する事があるのでしょうか?あまり見たことがないように思えます。
もし、雲母ではないとしたら他にどんな鉱物だったのでしょうか?
石膏とか沸石とかの可能性はどうでしょうか?
菊花状の結晶の鉱物は幾つか考えられます。例えば、いわゆる菊花石の成因は、複数あり、詳しいことは、まだよくわかっておりません。それは、霰石が石英化した仮晶であったり、珊瑚の化石であったり、それ以外の現象だったり、どうも様々なタイプがあるようです。我々はその形状から菊花石と呼んでいるに過ぎないのです。
それにしても今回のメノウ上の菊花状結晶痕は謎です。そのような謎石だからこそ興味深く、「石の華」的には、気になる存在です。
でも、瑪瑙の成長過程でできる鉱物って、なんでしょうね。
海松文(みるもん)とは!!
確かにそれですね。
不思議で面白い文様ですね。
コメント、ありがとうございます。そうですか!貴重な情報、ありがとうございます。