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鉱物の部屋へのいざない

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グレートウェーブ2

2019-04-11 13:48:01 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、財務省が新紙幣を発表しました。それらの中で、私が興味深く思ったのは、やはり新千円札の裏面です。ようやく、葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が採用されるようです。

今日のブログのタイトルは「グレートウェーブ2」です。(このブログの過去に「グレートウェーブ」(2017.10.09)のタイトルを一度使っておりました。)

「神奈川沖浪裏」は好きな絵なので、日常的に最も使用頻度が高いと思われる千円札の絵柄に決まったことは歓迎すべきことだと思っております。店のレジの中には千円札はつり銭用に常時ストックしておりますし、いつもは自分の財布の中にも一万円札や五千円札よりも多く入っている紙幣です。ただ、紙幣の裏面を見る機会はそれほど多くないような気がしております。それでも、日常的にいつでも見れるという安心感があり、それはそれで良い事だと思っております。



今日の最初の写真は大波のような形状をした水晶です。それは多くの小さな水晶が絶妙なバランスで接合しており、全体的にダイナミックにうねる大波のような印象を受けてしまいます。実際の大波も多数の水の集合体の動態の形ですから類似の形状になってもおかしくないのですが、固体の水晶の集合体が液体の水の集合体である波のような形態になっているところが面白いと思います。それは波の一瞬の姿ではなく、波のような形で固まっているのです。水晶には様々な形状があり、その多様性が面白いのですが、このような波のように見える接合集合体という存在が魅力的です。それは偶然のものかもしれません。その偶然が、実際に手元にある事に一期一会を感じてしまいます。



次も大波を想わせる石です。この石もグレートウェーブを連想する愛すべき石のひとつです。ただ、欲を言えば、左右の向きが逆だったらベターだったのにと思ってしまうところが少し残念です。



今日の最後は安倍川の馬蹄石です。この石はこのブログの「彫刻のような石1」(2012.02.28)で一度出しておりました。この石の富士山部分が強調され過ぎているきらいがあるものの、立体化した大波の雰囲気と富士山との位置関係が「神奈川沖浪裏」に似ていて、気に入っております。

今後も「神奈川沖浪裏」のような石がまた出て来るような気がしております。



コメント
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