ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【7月も毎週日曜日は休業します。】

青柏祭

2015-05-02 10:08:27 | 日記・エッセイ・コラム
今年もゴールデン・ウィークが始まりました。お店をやっているとこの時期は休めませんので、ゴールデン・ウィーク中のイベントには行けません。GW中のイベントで気になっていながらもまだ行った事のないお祭りに七尾の「青柏祭」があります。石川県人ならば一度は行った事があるであろう「青柏祭」、実は私は未経験のお祭りです。ただ、実際には行った事がないものの、TVのニュース映像や新聞などの写真では何度となく見ております。

今日の写真はその「青柏祭」の「でか山」に似ていると思ったビスマスの人工結晶です。





いかがでしょうか?何人かにこのビスマス結晶を見せながら「青柏祭」というとすぐに納得の笑顔が現れました。その相似性に共感を得る事ができたのです。

これも石の楽しみ方のひとつだと思います。このような見立ての文化は盆栽や水石の世界だけの事ではなく根源的な日本文化に根付いているものだろうと思います。実際、鉱物趣味の世界でも「見タテ」を楽しんでいる人たちがいるようです。彼らの楽しみ方は自覚の肯否にかかわらず、どうも無意識的に「見タテ」の世界に入っているようです。そのような楽しみ方にもすぐに共感できるのは私も日本人だからでしょうか?

思うに、赤ちゃんの育児用語に「見立て遊び」という言葉がある事を思い出します。赤ちゃんは1歳を過ぎる頃から物にイメージを抱くようになり、例えば、積み木を耳に当てて電話のつもり、といったような「見立て遊び」をするようになるそうです。発達心理学、特に幼児心理学ではそのような遊びは重要な事のようです。

そんな事を考えていると「梁塵秘抄」(平安時代末期に編まれた歌謡集)の「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。」の歌を思い出します。(そして、その歌と同時に「あそびをせんとや」という驚異的なホームページの事も思い出します。)

今回は私の「ビスマス結晶≒青柏祭・でか山」という「見立て遊び」だったのですが、どうも私も「あそびをせんとや」的な嗜好性が強いようです。ブログを書きながら自分の性格を再発見できたような気がしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする