今日は「まるで目ん玉」です。
今朝の北陸中日新聞の一面に興味深い写真が載っておりました。それは高岡・雨晴海岸で昨日の早朝に撮影された蜃気楼の写真です。その記事の見出しは「まるで目ん玉」です。(その写真は「まるで目ん玉」でウェブ検索すれば見れると思います。)それは楕円に見える太陽の蜃気楼の写真で、たまたま太陽と重なる位置に円形の雲があって、自然界の巨大な目がこちらを見ているような感じがしました。
また、たまたまですが、今朝、先日録画していたNHK-Eテレ「サイエンスZERO」の惑星状星雲の番組を見ていて、それらの中に「まるで目ん玉」のように見える写真がありました。(惑星状星雲には美しいものが多く、それらの中でもバタフライ星雲は格別です。そのバタフライ星雲のように見える方解石が店にありましたが、つい先日、売れてしまいました。)その惑星状星雲の写真は宇宙空間にある巨大な目のように見え、何者かがこちらを見ているような感じがしてしまいます。
「まるで目ん玉」、目のような形を見るとその形をこちらが見ているのに、なぜか?その目がこちらを見ている、というような感じがします。こういう心理現象も面白いものです。「見る」と「見られる」、哲学的には「主体と客体」の概念で、それは「意識」の問題に繋がります。また、メガネのキャッチコピーではありませんが、「You look better,you see better.」、英単語の「Look」、「See」と「Watch」の意味の違いも思い出します。
どうも「見る」ということはこの世界を認識する根源的な問いかけを行っている、ということのような気がします。
そうそう、今日の写真です。
これは、ハートの形に磨かれたマラカイトのペンダント・トップです。これはアフリカ製の安価なものなので、表面に傷が多く、あえてピンをぼかし気味に撮りました。
面白いと思ったのは、マラカイトの模様が「まるで目ん玉」なのです。そして、こちらを見ているような気がしました。
神秘的な蜃気楼や宇宙の宝石といわれる惑星状星雲、そして宝石の一種ともいえるマラカイトの模様、それらの中にある「まるで目ん玉」は面白い存在だと思います。
「まるで目ん玉」のような石はメノウの模様や他の石にもたくさんあります。それらを愛でながら深読みするのも面白い事だと思います。