ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

アメシストフラワー

2016-07-22 14:27:13 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「アメシストフラワー」です。久しぶりのブログ更新となります。ここ最近は石の写真が少ない内容が多かったせいか、アクセス数も減少気味になってきましたので、久しぶりの石写真登場とします。現在、店に置いてある石を出すとすると、やはり「石の華」的にはアメシストフラワーを出したいと思います。



上の写真はブラジル産のアメシストフラワーです。その名の通り、美しい花のような結晶をしています。



普通、アメシストフラワーと言うと、横向きに薄い平面的な放射状結晶したもので、花のように見えるものを指すと思いますが、このアメシストフラワーは厚みがあり、まるでダリアかある種の菊の花のように見えます。そこがこの石の魅力的なところです。





また、その裏面には中心部にコロナアゲートのような核部分があり、その周辺にも小さな花柄の結晶が付いており、多重にアメシストフラワーになっているところが面白いと思います。

思うに、良石と言えるものは表面だけではなく、その裏面にも見どころがあるものが多いように思えます。そのような多重な魅力が購入意欲をそそるのだろうと思います。

そう言えば、常連のOさんは必ず標本の裏側もチェックします。そして、たびたび、誰も気づいていなかった新発見をします。これまでに「石の華」に置いてあった標本で、そのような新発見で付加価値の付いたものは数多くあります。それはその標本にとっても隠れていた魅力が増した訳で、Oさんのお陰で標本価値が高まった事になり、私もうれしくなります。値段はそのまま据え置くとしても、お客様が商品価値を高めて下さった訳で、私もOさんも標本も皆ハッピーになります。いつも、ありがとうございます。そのような時は、お店をやっている醍醐味を味わえる事になり、店主として冥利に尽きると思います。

そのような経験を何度か重ねている内に、私も裏側チェックという習慣が付いてきました。

ミネラルショーのようなところで仕入れる時は、時間との勝負というような中で、比較的短時間で選んできたようなところがあり、これまではあまり裏側チェックまではしてこなかったように思えます。そのように集めてきた標本の中には隠れた魅力が潜んでいるものが多々あります。Oさんは「石の華」の店内でそれらの標本をじっくりと時間をかけて吟味しており、そのような時間的な余裕とOさんならではの好奇心と鉱物愛とが相まって数々の発見をしてきたのだろうと思います。

そのような品定めは実店舗ならではであって、インターネットでは決してできない事です。「石の華」ではそれができます。

標本を直に手に取って見る事、そしてあらゆる角度からじっくり見る事、それが重要です。

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