今朝、ブログのアクセス解析を見ると深夜に膨大なアクセスが入っていました。それも同じバックナンバーが連続しておりました。これまでにも一時的にユニークユーザー数とはかけ離れたアクセク数が記録されたことはありました。それは同じ方が複数の記事を読まれていたと解釈できたのですが、今朝の数字は明らかにエラーの数字だと思われます。何かが起きたのでしょうか?コンピュータの世界では不明な事がよく起きます。
さて、今日も「島7」です。「島」の話題は今日で終わります。
「島6」でゲームの世界の島を取り上げました。今日は「島」を締めくくるに当たり、どうしても出しておきたいTVドラマの事を書きます。
島が舞台となっている映画やTVドラマも数多く存在します。
私が記憶に残っている印象的なTVドラマで端島(軍艦島)が出てきたTVドラマがありました。確かNHK福岡放送局が制作した「スカブラ」(1990年?)というTVドラマだったと思います。流れるようなカメラワークが印象的でした。そのドラマをWeb検索してもなぜか?なかなか見つかりません。私がなぜそのドラマを憶えているかというと、そのドラマを見た直後に福岡転勤になったからです。その頃の私は鉱物には関心が無く、もっぱら映像美の方に興味を抱いておりました。その「スカブラ」のカメラマンは確か中野英世さんだったと思います。中野英世さんは「春・音の光」(NHK 佐々木昭一郎 1984年)の撮影者でもありました。
「島」の話題の最後を締めくくるのは佐々木昭一郎さんの「夢の島少女」(NHK 1974年)です。
「夢の島」は東京都にある人工の島でした。今では夢の島公園等があるところですが、かつてはゴミ処分場だったところです。
その「夢の島」を舞台にした映像詩ともいえる作品が「夢の島少女」でした。私が初めてそのドラマを見たのは高校生の時です。それは今でも鮮明に憶えています。そのなんとなく気になるタイトルで何気なくTVを付けたのですが、その映像に惹きつけられてしまいました。そして、見終わってもその感動はずっと続いていきました。その後の私の人生はその時に決定付けられたといっても過言ではありません。そういう意味でそれは「人生を変えた作品」といえるかもしれません。
私にとって「人生を変えた鉱物」は水晶と黄鉄鉱だといえますが、鉱物趣味以前の私は「夢の島少女」に出会って映像マニアになって行ったと思えます。
「夢の島少女」はTVドラマですが、普通のTVドラマではありません。NHKで放送された事が不思議なくらいにアヴァンギャルドな映像作品でした。ストーリーよりも映像と音楽とで構成された映像詩ともいえる作品です。繰り返し流れてくるパッヘルベルのカノンはその音楽のテーマさながらにリフレインします。特にラストシーンはすばらしく、そのカノンとともに円環のイメージ映像とヘリによる空撮のワンショットでフェードアウトしていきます。映像表現の極致ともいえるエンディングだと思いました。
「夢の島少女」は私にとっての映像的な最高傑作だと思っています。
その作品に出会って、東京の大学に行ってからも、佐々木昭一郎作品を縁に様々な人との交友関係も出来ていきました。そうして出会った人たちとの交流は今でも続いております。
今日は鉱物の話題から外れてしまいました。「島」の話題も今日で終わりとします。