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鉱物の部屋へのいざない

仏像

2014-03-20 13:08:46 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「仏像」です。過去に「仏像」という言葉は6回出ていますが、タイトルとしては初めてです。ひとつ前の「玉眼」に続きます。

石のブログ的には「玉眼」に続く話題としては、どうしてもあのホープダイヤモンドになるでしょうか。ホープダイヤモンドは言わずと知れたスミソニアン博物館にある有名ダイヤモンドです。ホープダイヤモンドは2011年にNHKの特番にもなりました。その番組では、紫外線を当てると、1分以上に渡って赤い燐光を発する事が紹介されていました。ホープダイヤモンドのブルーはホウ素が原因のようですが、赤い燐光のメカニズムは良く分かっていないようです。

そのホープダイヤモンドには有名な歴史があり、その歴史そのものも面白いのですが、その歴史はヒンドゥー教寺院に置かれた女神シータの彫像の目に嵌められていたものが盗まれた事から始まります。僧侶によってかけられた呪いによってその後の持ち主は不幸になるという呪いの伝説がホープダイヤモンドを有名にしました。

どうもホープダイヤモンドも元々は「玉眼」の一種だったようです。

さて、「玉眼」は仏像の目の部分だけなのですが、木彫りの仏像以外に、仏像そのものも石で彫られている石仏もたくさんあります。石仏には石仏ならではの良さがあります。ただ、このブログは石仏のブログではありませんので、これ以上は書きません。

そうそう、このブログでも一度、ブルームーンストーンで出来た小さな阿弥陀如来像を出した事がありました。それは小さいながらもブルーのシラーが美しいものでした。(「ミニチュア4」2013/03/28に写真あり)

石仏や木彫りの仏像が出てくる映画としては、やはり「無常」(1970年 ATG 実相寺昭雄監督)を思い出します。京都の仏師に弟子入りする主人公正夫・・・。日本的風土の中で繰り広げられるストーリーは脚本の石堂淑朗のオリジナルなのですが、「偏屈老人の銀幕茫々」(石堂淑朗 著 2008年 筑摩書房)という本の中で「無常」はアフリカ文学のある作品のパクリであった事が書いてあり、私はショックを受けました。色んな意味で「無常」は価値観を覆す作品だったと思います。

「仏像」は日本だけのものではありません。本来、仏教はインドで生まれ、中国を経て、日本に伝来してきました。

ウィキペディアの「仏像」には、「瞳に水晶を嵌める技法はエジプトにもあり、ギリシャ彫刻などでもエマイユを使っている例や、中国では宝玉やガラス珠、練物を入れた作品がある。しかし、玉眼のように目全体を実際の目のように表す技法は、他のどの国にも見出させず日本独自の技法である。」と書いてありました。

どうも「玉眼」は日本オリジナルな技法のようです。

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