ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

鉱物のすすめ

2014-07-16 15:15:28 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「鉱物のすすめ」です。「鉱物のすすめ」とは石川県鉱物同好会が北陸中日新聞・石川県版で毎月第二土曜日の朝刊で連載している記事のタイトルです。このブログでも過去8回登場しております。ただ、今更ながらこのブログのタイトルにするのは初めてです。

このところ、このブログの内容が難しく写真も少ないので読む気がしないという声が聞こえて来ました。では、何か石の写真を出そうと思っていたところ、ちょうど先週掲載した写真がある、と思いました。

Photo

上の写真が今月分の「鉱物のすすめ」に出した写真です。これは私の親戚筋にあたる方のお宅の庭に放置されていたものです。当初は薄汚れて黒ずんでいましたが、蓚酸で洗浄しました。この黄銅鉱と水晶は小松の尾小屋鉱山の支山でもある金平鉱山産です。金平鉱山の坑口はその周辺に複数ありますが、そのひとつ三笠山の坑道内から掘り出されたものです。このサイズのものはズリ場では中々見つかりません。水晶の欠けが多いのでそれほど魅力的に見えませんでしたが、良く見るとⅤ字状の双晶のように見える部分があります。他にも数か所、同じように見えるものがあります。日本式双晶?と思ってしまいましたが、詳しく調べておりませんので違うかも知れません。双晶には何種類かありますので、もしかするとそのどれかかもしれません。

Photo_2

上の写真は先月の「鉱物のすすめ」に出した写真です。左右は蓚酸で洗浄する前と洗浄後の姿です。洗浄後の黄鉄鉱は肉眼ではもっとキラキラして輝いております。

その昔、鉱山が稼働していた頃はこのようなサイズのものがゴロゴロしていたようです。今回は意外にも身近なところでこのようなものが見つかりました。恐らく、今でもどこかに、眠っているものがたくさんあるのだろうと思います。

今後もこのようなものを探し出したいと思っております。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
博物館陳列品レベルの標本ですね。尾去沢を (TY)
2014-07-16 21:44:51
博物館陳列品レベルの標本ですね。尾去沢を
始め東北の名だたる金属鉱山の稼行時でさえ
これほどの標本は採集できないでしょう。も
し、自分が採集したとしたら欣喜雀躍狂喜乱
舞して危なくて車の運転もできないでしょう。
鉱物は見たり記事を読むより自分でハンマー
を持って採集するのが一番です。たとえ貧弱
な標本であっても世界で無二の宝物となるで
しょう。「鉱物のすすめ」でも採集案内をた
まにでも書いてごらんになればいいのではと
思います。さて、どこにご案内しましょうか?
返信する
TY 様 (MM)
2014-07-17 09:50:10
TY 様
コメント、ありがとうございます。
「鉱物のすすめ」はそのような採集品を紹介するコラムでもあります。新聞に載せる事で採集の喜びは発表の喜びへと繋がります。さらに読者との共感へと繋がっていく可能性があります。
是非、一度書いてみて下さい。
宜しくお願い申し上げます。
返信する

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