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鉱物の部屋へのいざない

ミニチュア2

2013-03-26 12:08:14 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「ミニチュア2」です。

昨日、久々にMさんがいらっしゃいました。Mさんとの久しぶりの話はミニ標本の話から始まりました。Mさんはミニチュアという言葉を聞くだけで心ときめくらしく、過去に食玩のガシャポンにハマってしまった事があったという話をしてくれました。Mさんは今日書こうと思っていた事を代弁してくれました。

ミニチュアにはミニチュアならではの不思議な魅力があります。私も小さい頃、近所のお友達が持っていたコカコーラのミニボトルがうらやましく思いましたし、従兄が集めていたミニカーのコレクションを羨望の目で見ていました。世の中には多種多様のミニチュアが存在します。それらは所有欲を刺激しコレクションへと導きます。

ミニチュアには「小さきものみな美し」の美意識があります。小さい事、精密である事、本物そっくりである事が我々の深層心理に響いてしまい、思わずハマってしまうのです。その対象は思いつくままに挙げれば、ミニボトル、ミニカー、様々なフィギュア、雛飾り、鉄道や飛行機の模型、建築模型や椅子等のインテリア模型、ドールハウス、各種様々な模型、ミニ本、ミニ盆栽、等々、キリがありません。もしかすると地球儀や月球儀、ジオラマや箱庭、柴犬の豆柴、米粒アート、等々、もそうであるかも知れません。ミニチュアの世界もしっかりと分類する必要性があるようです。

そう言えば、「美似の世界 日本のミニチュアコレクション」(今清水英一著 銀河出版 2002年)という本があります。この本は古き良き日本伝統の品物のミニチュアコレクションを紹介した本です。本の中には驚愕のミニチュア世界があります。例えば包丁のページだけでもその種類の多さに圧倒されてしまいます。神輿・山車・屋台のページではその精巧さに目を見張ります。質・量ともに日本一と思われるコレクションには江戸の世界がそのままミニチュアとして入っています。

そうです、ミニチュアになる対象には森羅万象、この世界の全てがそれに成りうるのです。ミニチュアの世界の分類はこの世界の分類と完全に一致するのです。そういう意味では、ミニチュアの世界はもうひとつの世界と言えるかも知れません。

そう言えば、数年前からミニチュア写真なる写真が登場しています。それは現実の世界をミニチュア模型のように見せる写真です。その手法には様々なテクニックがあるようですが、そのミニチュア写真にはどう見ても現実の世界とは思えないミニチュア模型のような画像世界があります。その不思議な魅力には魅せられてしまいます。

どうもこの現実世界とミニチュア世界は紙一重で繋がっているようです。我々がミニチュア世界に魅せられるのも、我々の世界認識に繋がる心理的な現象と関係があるような気がしてきます。

ミニチュアの話題は続きます。

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