今日は「光彩」です。「光彩」とは、きらきらと輝く美しい光の事で、石好きさんならずとも、その存在は気になる現象だと思います。
「光彩」はいわゆる構造色の一種です。それは、宇宙や地球、気象や地質、鉱物や動植物、等々、自然界のあらゆるところに見られる現象です。もちろん、人工物にも見られます。その美しい色彩現象には、その発生原理の理解を越えて、万人が魅せられてしまうと思います。
現在、「石の華」の上の3階にある「玄羅アート」で開催中の「曜変天目への道」(九代・長江惣吉展)会場では、非常に魅力的な「光彩」を見る事が出来ます。
今日の写真はその会場で撮らせてもらったものです。それらの中から2枚だけ紹介したいと思います。
最初はやはり、曜変天目です。
これは長江さんの現時点での再現作品(非売品)です。ご本人はこれでもまだまだだとおっしゃっていましたが、素人目には完成間近のように見えてしまいます。ただ、これからは数学の漸近線的な近付き方をしていくのかもしれません。大変な事だと思います。
もう一つは曜々盞です。
これは長江さんの直近のオリジナル作品です。今回の魅力的な作品群の中で、私的に最も気になった作品です。虹色の禾目(のぎめ)とでも言いましょうか?一目惚れしてしまいました。この作品は目の錯覚なのでしょうか?底の部分が立体的に少し浮いて見えました。長江さんはホログラム効果という言葉を使いましたが、それが神秘的で尚更気に入ってしまいました。ただし、この作品は初日に売約済みになっておりました。
陶芸の世界の「光彩」現象も石の世界の様々な「光彩」現象にも関係する気になる現象だと思いますので、今後も目が離せません。
「光彩」はいわゆる構造色の一種です。それは、宇宙や地球、気象や地質、鉱物や動植物、等々、自然界のあらゆるところに見られる現象です。もちろん、人工物にも見られます。その美しい色彩現象には、その発生原理の理解を越えて、万人が魅せられてしまうと思います。
現在、「石の華」の上の3階にある「玄羅アート」で開催中の「曜変天目への道」(九代・長江惣吉展)会場では、非常に魅力的な「光彩」を見る事が出来ます。
今日の写真はその会場で撮らせてもらったものです。それらの中から2枚だけ紹介したいと思います。
最初はやはり、曜変天目です。
これは長江さんの現時点での再現作品(非売品)です。ご本人はこれでもまだまだだとおっしゃっていましたが、素人目には完成間近のように見えてしまいます。ただ、これからは数学の漸近線的な近付き方をしていくのかもしれません。大変な事だと思います。
もう一つは曜々盞です。
これは長江さんの直近のオリジナル作品です。今回の魅力的な作品群の中で、私的に最も気になった作品です。虹色の禾目(のぎめ)とでも言いましょうか?一目惚れしてしまいました。この作品は目の錯覚なのでしょうか?底の部分が立体的に少し浮いて見えました。長江さんはホログラム効果という言葉を使いましたが、それが神秘的で尚更気に入ってしまいました。ただし、この作品は初日に売約済みになっておりました。
陶芸の世界の「光彩」現象も石の世界の様々な「光彩」現象にも関係する気になる現象だと思いますので、今後も目が離せません。
コメント、ありがとうございます。
「炎芸術」は私も見ました。
ただ、私的には、林さんの作品には作者の意図みたいなものが感じられて好きになれません。
曜変の良い所はその偶然性にあるような気がします。
私が曜変に魅かれる部分は、その作意がない所なのです。それは自然の鉱物も同じで、作者の作意がないからこそ好きなのだろうと思います。
人間の意図した美は自然には「かないっこない」ような気がしております。
そういう意味で、意図された再現品にはそれほど魅力を感じません。
すると、近年再現に成功している方が2名おられました。1人は前回コメントしました林氏、もう1人は桶谷氏でした。2人に共通しているのは、還元状態を意図的に作る事ですが、その方法は長江氏とは全く違いますね。再現の度合い的には、桶谷氏の方が近いと思いますが、これは1年に1個できるかどうかとの事。一方、林氏の方は再現度が高く、1M\台で売っていました。
3人の知恵を合わせれば、完全な再現が出来ると思いますが、そうはならないのでしょうね。
今のところ、3人のアプローチを比較して整理した、私の成功に至るポイントは以下です。
①(強)還元状態にする(タイミングと時間が重要)
②斑紋の材料を投下
(桶谷は何もいれずに炭化と言っているが違うように思う。長江氏は還元のために蛍石他を投入しているがこの中に材料があっても再現率が低い。林は焼く前に塗るらしく、ちょっとずるいと思う。鉛を使ってると完全にアウト)
②がポイントだと思うのですが、やっぱり前進しないですね。