ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

鉱物愛好者

2013-06-28 13:28:02 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「鉱物愛好者」です。

「鉱物愛好者」とは中国(上海)の鉱物雑誌(季刊)の事です。

昨日、知人にお願いしてあった「鉱物愛好者」のバックナンバーが届きました。私はつい最近までこの雑誌の存在を知らなかったのですが、先日バックナンバーの3号・4号を見てからバックナンバーが欲しくなりました。「鉱物愛好者」は2009年に創刊しており、日本の「ミネラ」とほぼ同時期に創刊した事になります。昨日は創刊号を含めて12冊のバックナンバーが届きました。

そのバックナンバーを見ていて、中国語が分からないものの、載っている鉱物写真を見るだけでも中国の鉱物は凄いなー、と思ってしまいました。そこには、ため息の出るような結晶鉱物の写真が数多く載っており、中にはまさしく「石の華」というようなものもありました。特に辰砂の特集号では二つの平行6面体の完全に貫入双晶しているものや、デューラーの八面体そっくりのものがあったりで、今更ながら、中国産鉱物の凄さを再認識してしまいました。ブラジルやロシアもそうですが、国土の広いところからは何でも出てくるようです。世界にはまだまだ知らない美しい結晶鉱物がたくさんあるのだ、とも思いました。

中国語の雑誌は漢字が並んでおり、難しいという印象が伴います。ただ、美しい鉱物写真には癒されます。分からないままに見ていても、漢字と写真の組み合わせは、ハングル文字を見ている時のような酔いのような感覚が生じません。同じ漢字文化で育ったせいか、それほど違和感なく見る事ができます。

「完美」という二文字と美しい結晶鉱物の写真だけで構成されている広告にも唸りました。その広告からはファッションブランドの広告から受けるのと同じような甘美な印象を受けました。鉱物に対する愛石の思いはどうも我々と同じようです。中国というと昨今はネガティブな印象を受ける事が多くなってきましたが、鉱物に対する愛石の思いは同じなのです。鉱物趣味に国境はありません。鉱物と人との関係は世界中どこでも同じなのです。

「鉱物愛好者」のバックナンバーはしばらく店に置いておきます。ご興味のあられる方は申し出て下さい。いつでもご覧頂けます。

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