ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

星形多面体

2012-07-15 11:08:33 | 日記・エッセイ・コラム

今日は石の事はひと休み、昨日の雲母の星形に関連して星形多面体の話題にします。

星形多面体は多面体の中でも魅力的な形です。

星形多面体では特筆すべきものがひとつあります。

それは吉本直貴氏が1971年に発売した「吉本直貴の立方体」です。

Dscf0361

銀色のキューブが八つでキューブになっている

Dscf0356

上の銀色のキューブは裏返って金色に変身する

Dscf0366_3

金銀八つのキューブはそれぞれ分離する

Dscf0381_2

分離した金銀のキューブは星形多面体に変身する

Dscf0385_6

分離した多面体を重ねてみた

この吉本キューブの魅力は均整のとれたキューブの美しさに加え、金と銀に無限に開く表裏の展開、さらに究極の星形多面体への変身、にあると思います。その美しさに加え、その不思議な展開に魅了されました。

私がこの吉本キューブを購入したのは大学生の時で1970年代後半です。確か東京の原美術館だったと思います。その頃の私には鉱物趣味はなかったのですが、多面体趣味はあったようです。

この吉本キューブはNo.1で、実はこれ以外に立方体から二つの菱形六面体へ、さらに菱形十二面体へ変形するNo.2と立方体から菱形十二面体へ変形するNo.3とがあるそうですが、私はその二つをまだ見た事がありません。

そして、さらにさらに、それら3種は合体するそうです!

恐らく、それはもっと複雑な複合多面体になっているのでしょう。いつか見てみたいものです。

昨年、映画「トロン レガシー3D」を見た時に、この吉本キューブを思わせる金・銀の星形多面体を画面の中で見かけました。恐らく、映画の監督なのか?関係者の中に吉本キューブに心酔した人がいたのだろうと思いました。吉本キューブはその映画の場面の雰囲気に見事にマッチしていました。

鉱物の黄鉄鉱の結晶の印象と吉本キューブの印象も似ています。その金属的な幾何学的な美しさ、鉱物の魅力に相通じるものだと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石の華 雲母3 | トップ | 石の華 雲母4 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事