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鉱物の部屋へのいざない

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百万石ビブリオバウム

2022-09-08 13:51:57 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は定休日だったので、前から行きたかった百万石ビブリオバウム(新・石川県立図書館)に行って参りました。百万石ビブリオバウムの命名にはネガティブな意見もあったらしいのですが、私的には言い得て妙なネーミングだと思っております。昨日は、オープンしてからそこそこ経っており、夏休みが終わった後の平日という事もあって、静かな環境で、じっくり新図書館を堪能しました。

上の写真が、百万石ビブリオバウムの内部です。ローマ劇場のような円形で、さらにバームクーヘンのような雰囲気は、建築的に面白いと思いました。ただ、お目当ての本を探すという図書館本来の目的の為には、機能的な構造なのか?多少の疑問が残ってしまいました。私は、4Fの書庫で、同じ本が並んでいると思っていると、実は、本を見ながらぐるっと一周してしまった事に気付かなかったのです。円形という形状は、何の目的も無しに本棚を散策するには面白い構造なのですが、全体構造を理解していないと、自分がどこにいるのか?混乱してしまいそうになりました。

・・・。そのような構造は、未知の本との偶然の出会いには、相応しいのかもしれません。本を探すという目的には、検索システムが有効なので、それを利用すれば良い訳で、百万石ビブリオバウムは新しい本との出会いを期待して、本棚を散策する、という新しい図書館の楽しみ方のような気がしました。

昨日は、図書館内を散策していると、自然に、3Fの自然科学コーナーに辿り着きました。

上の写真が、私が最も関心の高い鉱物関連の本棚です。既に貸し出し中の本が多かったせいか、本の数が少なく思いました。残念ながら、全て知っている本ばかりで、新しい本との出会いはありませんでした。

2Fの企画展示コーナーでは生命史と化石の展示がありました。

上の写真は興味深いアノマロカリスの化石のレプリカです。

図書館内で博物館のような展示があって好感が持てました。ただ、規模が小さすぎます・・・。

石川県は他県に比べると、残念ながら、自然科学系の博物館の劣勢が際立っています。歴史や伝統工芸だけではなく、それなりのレベルの自然科学系の博物館が欲しいものです。

コメント
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