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鉱物の部屋へのいざない

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絵画石5

2022-09-30 10:55:19 | 日記・エッセイ・コラム

今日は絵画石5です。

上の写真は珪化木をスライスしたものですが、どうでしょうか?私には桂林か?黄山か?山水画のように見えてしまいます。これも一種の絵画石のように思えます。

私の鉱物趣味の価値観の基本は、石を自然のまま何も手を加えない方が良いのですが、切断した石の断面の美のような絵画石の場合は例外です。

それは切断され磨かれて初めてその絵画のような模様が現れるので、その偶然性の美が面白いのです。

それが絵画のように見えるのは、もちろん、見る側のイマジネーションによる一種の錯覚なのですが、そのように見える模様は人間の意図したものではないところが面白いのです。そういう意味で、それは人間が意図的に作る芸術作品ではありません。それは決して絵画ではないのです。

ただ、逆説的に、単なる石の模様が、絵画のように見える事自体が、何か意味のある事のように思えてしまうのです。絵画石には芸術とはまた違った価値があるような気がしております。

コメント
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