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鉱物の部屋へのいざない

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雨の石

2021-05-21 11:50:16 | 日記・エッセイ・コラム

今日の天気は雨で、今週は毎日雨が降っており、まるで梅雨入りしてしまったかのようです。(北陸地方の梅雨入りはまだ発表されておりません。)

今日のブログの話題をどうしようかなぁ、と思っていると、これまで「雨の石」の話題がなかった事に気づきました。

「雨の石」でまず最初に思い付いたのが、やはり、ピソライト(火山豆石)です。それは「雨の化石」とも呼ばれることがあるようですが、火山灰と雨粒が混ざり合って生成されたと考えられている豆粒状の凝灰岩です。

石川県内では、加賀市の片野海岸にある長者屋敷跡という凝灰岩地帯のものが有名ですが、他の場所でも見られます。

上の写真は常連のOさんから頂いたもので、浅野川の上流で拾ってきたものだそうです。ピソライトらしい石がぎっしり詰まった凝灰岩の礫ですが、その模様が面白いと思います。

「雨の石」、他には店内に村雨石がありました。

上の写真は長野県の真田町から松代町に抜ける地蔵峠に産出する村雨石です。これは泥岩層に貫入してきた火成岩の接触変性作用で出来たものらしく、水玉状の斑点が面白いと思います。その模様から村雨石とは言いえて妙だと思います。

白い斑点は風化した面に現れ、新鮮な面では黒い斑点になるようです。それは同じ色が白に見えたり黒に見えたりする明度対比の錯視のようで、それも面白い現象だと思います。

今日はコロナ禍(石川緊急事態宣言下)で、雨でもあって、静かな一日になりそうです。長雨の中「雨の石」を眺めました。

 

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