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鉱物の部屋へのいざない

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鉱物の和名

2019-06-21 11:47:08 | 日記・エッセイ・コラム
今日はまず写真からです。





上の写真は先日の浅草橋ミネラルマーケット会場でゲットして来た煙水晶上のトパーズ(岐阜県中津川市蛭川田原産)です。最初、黒い水晶に白い水晶が張り付いており、面白い!と思ってしまいましたが、よく見ると、白い方にはトパーズらしい結晶面があり、煙水晶とトパーズの共生体である事を認識しました。さらに曹長石も共生しており、小ぶりながらもそのチャーミングな共生の美に惹かれてしまいました。

ところで、話はガラッと変わりますが、トパーズあるいはトパズ(topaz)の和名が黄玉である事に違和感を感じてしまいます。トパーズにはピンクやブルーや無色もあったりして、黄玉という和名にはどうしても抵抗があります。今更、抵抗してもムダなのかもしれませんが、宝石・鉱物の和名には変なものが多いように思います。(パワーストーン名に関しては論外)

例えば、ベリルの緑柱石(緑色以外に赤、青、黄、ピンク、無色などの色があります。)があります。雲母(異なる色の白や黒や金など)もそうかもしれません。カイヤナイト(藍晶石)にも緑色やオレンジ色があります。どうも色の名前を付けると混乱してしまいます。他にも方解石(方より菱の方が相応しいのでは?)やペリドット(かんらん石は植物名の間違いからきている。)等々、和名には問題が多々あります。何とかならないのでしょうか?・・・。

ただ、よく考えてみると、そもそも日本語は漢字文化です。それにひらがなが加わり、欧米の文化も加わる事によって、アルファベットやカタカナが加わり、そのような歴史的変遷を経て現代日本語があります。そして、パソコンやITツールの進化と共に、今後も変化し続けていくのでしょう。そういう意味では、日本語とは多様性を持って進化してゆく生き物のようなものなのかもしれません。

鉱物の和名とは、過去(主に明治初期)の間違いを引きずったまま、矛盾を抱えつつ多様化した日本語文化の中にあるのです。そういうものだったのです。

コメント
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