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鉱物の部屋へのいざない

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犬牙状結晶のフラワーカルサイト(方解石)

2018-01-05 12:17:10 | 日記・エッセイ・コラム
今年の初売りのトップは名古屋のKさんからの電話注文での犬牙状結晶のフラワーカルサイト(方解石)になったのですが、実は、これは長らく自宅の居間に置いてあったもので、戌年の年賀状用に撮影したものです。それは「石の華」の店頭には置いてありませんでした。そういう意味では、年賀状が非売品の営業をした事になってしまいました。

犬牙状結晶の群晶は花のように見える事から正しく石の華と言えるものだと思います。「石の華」の店内にはそのようなフラワーカルサイト(方解石)が幾つもあります。今日はそれらの一部を紹介したいと思います。

まず最初は店頭のガラスショーケースの中に置いてあるものです。



これもブラジル産のカルサイトです。



このタイプのものはマンガン成分が入っているせいで、長波ブラックライトでピンク色に発光します。

次は店内のコンテナの中に入っているものです。





これもブラジル産のカルサイトで同じように強発光性のものでした。

最後にペルー産のカルサイトです。



これは犬牙状の結晶と言うよりもチリ・アルゼンチン国境のアンデス山脈の標高5000m地点にあるというペニテンテという氷の尖塔群のようにも見えます。ペニテンテの形成メカニズムはまだ十分に解明されていないそうで、自然界の謎のひとつでもあるそうです。このペルー産のフラワーカルサイト(方解石)はどのようなメカニズムでできたのでしょうか?



これもまた長波ブラックライトでピンク色に発光しました。

方解石の犬牙状結晶のクラスターには花のように見えるものが多いので、「石の華」的には、必須項目とも言えるものだと思います。その形状には鉱物の美と神秘が詰っているような気がしております。

コメント
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