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鉱物の部屋へのいざない

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古書

2014-11-02 17:28:55 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「古書」です。いつも通りブログ内検索してみると過去に「古書」の文字が出ている記事は19件ありましたが、タイトルは初となります。

先日の東京の神田古本祭りは時間的な余裕がなくてじっくりと見れなかったのですが、本好き古書好きの私としてはそれは残念な事でした。あれだけ多くの古書店が揃っていて、それもそれぞれの店の前の歩道にも多くの古書が並ぶ様はやはり大都市・東京ならではの光景だと思います。それは金沢のような地方都市では決して見る事のできない光景だと思います。(そう言えば、小松駅前に一店気になる古書店が出来たようで先日覘いて来ました。店頭のショーウィンドウになぜか?アンモナイトの化石が置いてありました。)私は東京に住んでいた頃、何度か古本祭りに行ったことがあります。古本祭りの良さは掘り出し物を探す面白さがあり、そこでは一日中時間をつぶせます。何となくミネラルショーでの石探しに似ているような気がします。

さて、じっくり古本祭りを楽しめなかったせいか、数日前に、無性に古本屋さんに行きたくなり、久しぶりにオヨヨ書林せせらぎ通り店に行って参りました。すると、うれしい事に何冊かの石の本を取っておいて下さったようで、それらの中から「議事堂の石」(工藤晃、牛来正夫、中井均 著 1983年 新日本出版社)を購入しました。それは石材に関する本なのですが、それも私の守備範囲内となります。他の本は既に持っているものでした。石だけに限定すると未読の本は非常に少なくなってきました。石の本と言っても水石に関する本ならまだまだ未知の古書は探せそうですが、それらはどちらかというと私の興味の薄い分野となってしまいます。水石に関しては古書にとどまらず、今後、愛好家の高齢化にともなって大量の遺愛石が出てくると思われます。実際、「石の華」にも愛石家の方の遺族の方から石を引き取って欲しいという話が何度か来た事があります。「石の華」ではそのようなお話はお断りしております。

オヨヨ書林せせらぎ通り店の店主と石の本に関するそのような話をしていると、なぜか子猫の鳴き声が聞こえてきました。すると店の奥にいた子猫を見せてくれました。その子猫は生後まもないようで、どうも倉庫の箱の中にいたそうです。ひとりで入ってきたのでしょうか?それとも誰かが置いていったのでしょうか?ミステリアスな子猫です。店主の家には既に先輩猫がいるらしく、その子猫は名古屋にいらっしゃるお姉さんのところに行く事になるという話でした。その猫は頭の左右にシンメトリックに黒い模様が入っている白い猫で、愛くるしい子猫でした。

石の本に関しては地質学関連の未整理の本がまだまだあるらしく今後が楽しみです。

その後、他のお客さんがいらっしゃって、また子猫の話になったので、私は奥の本棚の方に移りました。古書店での楽しみは予期せぬ「古書」との出会いだと思います。その日は他に「小松城」(小松市立博物館 昭和62年)と「小林健二展:ひかりさえ眠る夜に」(福井市美術館 2003年)の作品リストと図録刊行予定資料のセットを購入しました。「小松城」は小松出身の私としては気になる存在ですし、小林健二展の資料の方は図録そのものを持っているので(確か予約して相当遅れて刊行されたような記憶があります。)その補充資料として購入しました。

その日は私的には満足できる収穫だったと思っております。

議事堂の石
工藤 晃,牛来 正夫,大森 昌衛,中井 均
新日本出版社
コメント
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