めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

誓約(薬丸 岳)

2016-03-27 21:06:20 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

うーーーーん・・・・・
ちょーーと… 今回の は、 いまひとーつ でしたかねぇ…
(´~`ヾ) ポリポリ・・・

先行きに期待を込めつつ、読み進めたものの…
うーーーーーん… の結末で。 しかも。 んんん… ?? 

ちょーーっと、今回は 残念賞でした  Σ(´¨_、`;)
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時の渚(笹本 稜平)

2016-03-26 21:52:49 | 本(よかった!) か・さ行の作者

これ は、良かったです。
さすが、サントリーミステリー大賞と読者賞のダブル受賞作。

しかも、笹本センセイの記念すべき で、デビュー作だとはっ(驚)
いやはや、これは 誠に すごい新人作家さんが誕生したもんでしたね・・・
と、2001年の出来事だったそうで…  (´Д`ι)
15年もの時を経て、今さら 新鮮に読んでしまいましたが(汗) 全く色褪せていない 一気読みでした。

ただーーー
茜沢の身の上を ここまで不幸にする必要があったのか ? なぁ… ? どうかなぁ… ?
と 唯一、しっくりこないとすれば もうちょっと救いようがあっても良かったかなぁ… ?
などと 若干、すっきりしない読後感も…   ないことはない。

でも、ここまでの深い構想ありき、幾重にも紡がれる人脈ありき、
そして 背景には、人情ありきの こんな “どえらい筆力” 見せつけられたんじゃぁ、
ミステリー大賞の審査員のセンセイ方は 度胆を抜かれたんじゃぁ、ないでしょーか…。
(こりゃぁ、近い将来、とんでもない作家になっちまうんじゃぁないかと…)
(=*ェ* =)

また、鬼無里の風景が目に浮かぶような、読んでいて 自分もその地を訪ねたくなるような描写の魅力も、
既に デビュー作の時点で発揮されていました。

表紙の写真とタイトルも 感慨深いものがあります。
読み終えてみると、また ひと味印象が違って目に映りました。

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長いお別れ(中島 京子)

2016-03-21 21:50:19 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

↑まさに(!)表紙の帯のコピーライターさんの表現のとおり!!
大好きな中島センセイの手にかかると、深刻な認知症も こんな素敵なエピソード になってしまうのか… と、ただただ舌を巻きました。
個人的にも迷いなしの「よかった!」のカテゴリー、そして ナットクの 第10回(2015年)中央公論文芸賞 です。(← おめでとうございます!!)

敢えて、予備知識なしに まずは真っ向から このテーマ(中島流)に挑むおもしろさを味わいたいと思い、なーぁんにも調べなかったのですが…
読み進めるごとに、 想像 →→ 確信 に変わっていった この作品に対する根拠、
それは・・・
“いくらなんでも、(多少なりとも)実体験に基づいていなっくっちゃぁ、ここまで つぶさに…、しかも いろいろな視点から描こうったって、こうまで ゼツミョーにはいかないんじゃぁないの… ?? ”
という胸騒ぎ…

もしかして… と思ったら、やっぱり そう だったのですね。 中島センセイ。

でも、お父様は きっとこの本を天国でお読みになって、お嬢様のお気持ちを全て理解されていると思いますよ。
しがない、一読者ですけど、この本に籠められた センセイの(お父様に対する)幾つものハートが伝わってきました。

そしてそして、ますます 中島京子さんという作家さんが好きになりました。

☆ 要望めいた “つぶやき”
  ↓
これって、課題図書とかに… ならないのでしょうか。
学校の夏休みの… じゃぁ、ないですよ。
んな、狭義なもんじゃぁ ないですよ。

介護、認知症… そんな射程距離の単語に留まらない、
もっともっと 広くて深くて、読んだ人1人1人に違った価値観を与えてくれたり、問いかけをしてくれる
そんな作品です。

だから、推奨年齢なんて設けないで、幅広ーい世代の 1人でも多くのかたに読んでもらいたい!!
と、ストレートに願います。
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ジバク(山田 宗樹)

2016-03-20 21:16:16 | 本(普通) か・さ行の作者

今回読んだ こちら は、ナント、以前読んだ こちら の男版なんだそうです。
と言っても、嫌われ松子が なかなか面白かった印象はおぼろげに記憶にあるものの…
殆ど 内容を覚えていないという…(汗)
ただ、頭も良く 容姿にも恵まれた松子さんが あれよあれよと不幸な人生を歩んでしまった…
そんな感じのストーリーではなかったかと… ( ̄ー ̄?).....??

と、まずは、読み始ました。
…ら、、、、  らららら…
あまりのテンポの快活さに 止まらない・・・

(そっか~、 山田センセイって こんなに巧みに 滑らかにお書きになる作家さんだったのね。)と 松子の時も きっと同様に感じたに違いない・・・ と思いながら、あれよあれよという間に ページが進んでしまいました。

でも、ハッキリ言って、読後感は あんまりよろしく… はない… です。
だって、人生を謳歌していた 言わば「勝ち組」のサラリーマンが、ちょっとした ボタンを掛け違えて、
それからは 負の連鎖に陥る一方なもんで ------
(ノ_-;)ハア…

まぁ、 でも、本当に 筆力は たいしたもんだと(← 失礼(汗)) 感心しながらも…
どんどんドツボにハマっていく麻生貴志に対して、
“んもぅ~~、 ヤマダ先生、これじゃぁ 浮かばれなくて あんまりじゃあないですかー。 なんとかしてあげて下さいよ~~ぅ!”
という気になっていきました 。。。 (・・;)
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人魚の眠る家(東野 圭吾)

2016-03-19 21:32:31 | 本(普通) た・な・は行の作者
  

これ は、“ミステリー じゃぁ、ないんじゃないんだー。” と思いながら、(てっきり、硬派 = 問題提示型の医療小説 かと…)思って読んでいたら…
どうやら、ミステリー作品として 世間には公表されているようですね。
書評 も載っていました。

まぁ…、
通常の 「東野節」 とは、ちょっと異質な感じ(?)
でも、むしろ こっちの方がお好みのかたも きっといらっしゃるのでしょうね。

文章とか 表現力などは、やはり安定の巧さを 何度も感じてしまいます。
この辺りは、さすがですよね。
(と、素直に敬服。)

あとはー、
まぁ、東野作品が これだけ世間から 逸脱して愛される(!)というニュアンスも読んでいて わかる。
確かに!
極めて読み易いし、 かなーり 飽きさせない演出が、まぁ…、次から次へと用意されているもので。
このあたりは、ホント、素直に認めています。

しかしねぇ…
まぁ、 たまたま 自分の「好みとする本のパーツ」にゃぁ、ちょーーーっと 当てはまらなかった ? かなぁ…
(..?)

まぁ、 こんなところで。
でも、 現在もまだ ワタクシめの後には 193名さまが(地元図書館にて)予約待ち中とは 凄っ!!
この威力、まぁ…  わかるっちゃぁ わかります。
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追憶の夜想曲 <ノクターン> (中山 七里)

2016-03-18 21:03:09 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

こ、、、 これ はっ・・・   (( ゜д゜ ;)))
贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』の続編なのですが、
すごく ! すごく !!  すごーーーーく !!!  良かった!!!(叫)  
 ヽ(〃∀〃)ノ 

なんなんだろー、  この高揚感。
「惚 !」 …ともちょっと違う、、、
いや。  いや、いや、いやぁ~~~
「唸 !」ですかな。

して やられました 。。。
御子柴、 稲見教官(← ちょっとだけ登場。 これがまた いいんですワ~! 心憎い演出で。)
そして、岬検事。(こういう風に絡んでくるとは…。洋介サンのお父様 !(驚))

いやぁーーーーーー
マイっちゃいました。
 (ノ∀\*)
あまりの 中山マジックに翻弄され、今後の御子柴シリーズから 目を離せなくなってしまうことに 決定~♪

これ は、中山ワールドに 足を突っ込んだかたには 是非、お読みになっていただきたい本です。
そして、ワタクシめが ここで、あーだ こーだ言うよりは、丸ごと展開に魅了されちゃってください。(笑)
ムッフッフ  (*ノε`*)

ぜひ !  ぜひ !!  
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闇から届く命(藤岡 陽子)

2016-03-13 21:29:12 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

これ は、ヨカッタです!
医療ものだし、
起承転結がハッキリしているし、
筋が通っているし、
で、まさにまさしく ワタクシ好み  (= ̄▽ ̄=)

助産師として 自分の一本気を貫き通す、純で頑張り屋の美歩ちゃんのキャラを通して、
ローズ産婦人科で 尊い命に向き合う医療従事者たちの人間ドラマは、悪役も含めて 納得の行く出来栄えでした。

ストーリも いわゆる “きれいごと” だけでまとめているものではなかった・・・
それどころか、たぶん、そういったカタチの作品(たくさんあるけど…)よりも、もっと価値のある心の中の真のきれいさ にスポットライトが当たる…
そんな作品でした。

ほんと、ひっどい(!) 読みながら ムカっ腹の立つ、ひどい院長と師長の下で働く美歩ちゃんだけど、
どこの職場だって、大なり小なり 何かしらはあるんだし…とか、
草間さんや辻門さんという素晴らしい先輩ナースの教えを受けて、働くことができるから、この職場が好き!とかとか、
ほーーんと、原点に返って うっかり忘れかけていた大切なことを思い出させてくれるシーンが結構あります。

そしてそして、佐野センセイ、… 良い♪ 良い♪
序盤の印象を覆すような 緩急の付け方が、ほんとお上手だと思いましたよ。藤岡センセイ ♪
佐野先生のご開業というカタチで、読後感を実に爽やかにまとめられたのは、もぅ さ・す・が! としか言いようがありません。

続編に期待! 大 ┗|⌒O⌒|┛
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悲素(帚木 蓬生)

2016-03-12 21:02:30 | 本(普通) た・な・は行の作者

久しぶり~の 帚木先生(森山成彬 先生)の作品は、こちら でした。

なるほど、なるほど…
和歌山カレー事件、まるでノンフィクションではないか ? と思えるほど、リアリティーのある小説です。
やはり、お医者さんの書いた文章は 読み易い!(← 表現や語句が極めて適切で整っているため。)

毒物中毒に係る臨床と研究の権威 = 九大の沢井教授 が、和歌山県警への協力の下、度々の公判に至るまでの数年間の歩みが綴られている内容なので、医師チームと警察・検察側の ち密な証拠固め、
カレー事件の容疑者が 手を染めながら脱け出せなくなって行った、ヒ素入り飲食物の罪の歴史…、
これらが1歩1歩進展して行く過程ならではの ボリュームとなっているのは納得です。
しかし、読んでいて(さほど)苦にならないのは、ハハキギ先生の整った言い回しと 鋭い描写のおかげかと。

しかしながら、この容疑者(小林夫婦)の犯してきた毒盛りや保険金詐欺の罪の数と その犠牲者の数が あまりに多すぎて…、読者としても、“な…、長いーーー!” と感じるのは、スナオに否めません・・(爆)
そして、ヒ素を摂取した患者の症状が苦しくて悲惨な分、やっぱり ボリューム感を感じますねぇ…。

あ、…
今書いていて、ふと思ったのですが、このタイトルの(漢字の)由来って 「悲惨」から来ているのかしら… ??

ということで、これらの経緯があるからこそ、特に525ページからの 沢井センセイが涙に暮れたという、光山刑事からの書簡は胸に沁みます…。
この手紙を通して、帚木センセイが読者に伝えたかったことが 伝わってきます。
だから、この部分は とてもイイ演出だなぁ~と。

それから、もうひとつ、逆に対照的な観点からなのですが、小林容疑者にとっては “快感”の一つでしかないカレー事件、これが 「あぁ…、こういうことだったんだ…。」と思わずにいられないのが、やはり 光山刑事によって綴られたエピソードの1節(亡くなったご主人の仏壇の部屋の雨戸を開けない奥さま…)の描写です。
この辺りも、“ハハキギ節”が光っている部分ですね。

毒入りカレー事件は、1998年 でしたか…。
そうか…、今度の7月で 16年経つのですね。
ちょっと、この本 …、 もちろん(!)読むわけないが…、それ以前に なんで出版されたのかギモンですわ。
あわわわわ…
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贖罪の奏鳴曲 <ソナタ> (中山 七里)

2016-03-11 21:33:39 | 本(普通) ま・や・ら・わ行の作者

おーーっと…
うっかりしてました。
こちら をはじめとする“弁護士:御子柴シリーズ” 読んでいなかったという…

そもそも、御子柴シリーズの原点が この作品だったようでして、、、
(;゜∀゜)
これを読まずして 御子柴礼司 が実は、(幼名)園部信一郎 だったとは、
なんでもって 医療少年院生から誕生した弁護士というキャラなのか… とかとか、
まるっきり わからないままで手を着けてしまう失態を犯すところでした ・・・(汗)

ということで、なかなか 深い作品になっております。
なんでも、2012年の話題作 として、 ドラマ化 までされていたとは…
あわわわ…(驚)

しかも、このドラマの キャスト って・・・
 (ノ)゜д゜(ヾ)
なんだか ピッタリ当てはまっているようなイメージで、更にビックリ!!
特に、いわば この作品というか、御子柴のカギを握る稲見教官 は、うなずけますね。
三上さんの御子柴も なかなか合っている♪ のではないかと。

かなり興味を惹かれる映像化の 御子柴ですが、
とりあえず このシリーズ、急いで「追っかけ読み」しなくては!
(;`―´)ゞ
なんだか 先行き、目の離せない存在です。

楽しみぃ~~♪ 
(遅ればせながら…)  (;´-∀-`)ゞ
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きのうの影踏み(辻村 深月)

2016-03-06 21:46:35 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

今回の は、思いっきり短編集でした。
怪談テイストということで、主には 『Mei(冥)』という怪談専門誌に掲載された作品が殆どでした。

怪談専門誌~~ ??(驚)
んな オカルト雑誌があったなんて、、、
初めて知りました。  ヾ((;´・ω・)ノぁゎゎ
ワタシは 絶対に、ぜってぇーーに(!)読まないジャンルであることは確か。← 典型的な怖がり = 苦手分野!!

なお、内蔵されている作品は わりと短め中心で、下記の全13編でした。
(この、「13」という数字にこだわったんでしょーか…、もしかして…(汗))

1. 十円参り  2. 手紙の主  3. 丘の上
4. 殺したもの  5. スイッチ  6. 私の町の占い師
7. やみあかご  8. だまだまマーク  9. マルとバツ
10. ナマハゲと私  11. タイムリミット  12.噂地図  13. 七つのカップ

そうですねぇ~~
13作品もあるので より取り見取りで、好みは分かれると思いますが…、
ワタクシめは、(敢えて言うならば) №10のナマハゲ に1票  r(-◎_◎-)
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