めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

木暮荘物語(三浦 しをん)

2011-02-28 21:33:14 | 本(普通) ま・や・ら・わ行の作者

築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。
ここの住人4名のエピソードが、それぞれ短編形式からなっている作品です。

どこにでもいるような等身大の住人たちですが、
それぞれに事情を抱えていて、
結構、身近に起こりうるような事件(?)に発展してしまったりして、
さりげなく笑えます。

このテの小説をお書きになる作家さんて、実は わりとたくさんいらっしゃるし、
正直、もっと うまい方も たくさんいらっしゃるので、
(まぁ、普通かなぁ・・・)という感想でしょうか。

でも、何回かは、読んでいて 自然と “にんまり” しました。
電車の中で… (汗)

特に、ペットトリマーのミネちゃんと 犬好きのヤクザさん の出会いは、
ほんわかしていて、良かったですねぇ~。

あと、ノゾキにハマってしまった2Fの住人(ごく普通のリーマン)神崎と、
覗かれる階下の住人(女子大生ギャル)光子チャンのやり取りは、
なかなか興味深かったです…。
ぼろアパートならでは のエピソードでした。
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【映画】 イップ・マン 葉問

2011-02-27 21:14:13 | その他(雑感)

上映されている映画館が少ないようですが、
(なんと、県内では、当方の映画館のみでの上映らしいです(驚))
よ・く・ぞ、ウチの地元に来てくださいました!

良かった~
とっても良かったです。
大好きな「ベスト・キッド
(なお、ワタシは 昨夏に観て、こちらのレビューに100点満点で書き込んでおりました♪)
と、まぁ同じ香りはしましたが、
イップマンの方が、香港映画のため、たぶん「慕情」(←観てないけど…)的な 哀愁のテイストを含めて創られているよーな気がしました。

とにかく!(声大)
主演のドニー・イェン(イップ・マン)が、超・超・超 かっこいいぃ~~~~~(叫)!
きゃー
きゃぁーーー~(興奮) ・ ・

あと、
イップ・マンの奥さまは、常盤貴子さん似の 超きれいな女優さんだったし、
1番弟子は、ダルビッシュに似てるし(と、ワタシは思った。)
香港の武道家の頂点に立つ ホン師匠も、一見、やなおやじ だったけど、実はいい人だったし(迫真の戦闘シーンは、かっこよかった。)
脇役陣も それぞれにインパクトがあって、思わず引き込まれる臨場感でした。

ま、
ありがちっちゃ、ありがちのストーリーなんですが、
ワタシは こーゆー映画が好きです。

は ぁ ぁ ぁ ぁ ~~~
ドニー・イェン様 (はぁと。)
もぅ、ハマリ役でした。

あ、
それでですね、
イップ・マンて方は、ブルース・リーの師匠だったのだそうです。
最後の最後に、子どものブルース・リーが出ていた(上映後、ダンナの解説により判明…(汗))
というオチも素晴らしいです!

春の訪れにピッタリの 良い映画をみられて、ほんとHappy デス ♪
S玉県にお住まいのみなさん、どうぞ わが街にお越しくださいませ~ (←宣伝)
丁度、“びっくりひな祭り” も開催中ですよ~ (←宣伝 (汗…))
ほほほ。
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吉祥寺の朝比奈くん(中田 永一)

2011-02-25 21:56:35 | 本(普通) た・な・は行の作者

借りてから気付いたのですが、作者の永田さんは、「百瀬・・・」 の作者さんだったのですね。
なーーんだ。
そ~言えば、雰囲気が似とります。
話題を呼んだ、あの「百瀬…」 同様、こちらも 恋愛短編小説集です。

「百瀬…」の時も、おもしろかったのがひとつ(「小梅が通る」)しかなくって、
評判のワリに ちょっとガッカリしたのでした…。

で、
今回も、冒頭の作品「交換日記はじめました!」は、とても おもしろかった♪
(すごい! この作家さん、すごい~~!)と、チョット 感激してしまいつつ
わくわくしながらページをめくりました。

あ、
このお話しは、ワタシが好きな、“関連形式”なのです。
つまり、
十二人の手紙」とか、「阪急電車」のよーに、
場面が変化しつつも、リレー形式に繋がって、終いには ひとつの物語が完成するというパターンです。

最初に読んだ編が、とってもおもしろかっただけに、
期待も大きくなっていただけに、
ちょっと、他の編は 残念でした 。 。
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結婚写真(中江 有里)

2011-02-23 21:13:28 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者

いやぁ~~~
中江 有里さん、すごい才能の持ち主です。(驚)

女優さんとしての彼女のイメージは、全くといって良いほど覚えていないのですが、
本当は、小説家さん?…
て思うほど、話がわかりやすくて、読みやすい!

特に、長い方(結婚写真)は、短い方(納豆うどん)でラジオドラマ脚本の最高賞を
受賞された後に、連載で書かれたとのことですが、
そんじょそこらの本より、ずっと面白かったですよっ。
はい。
ほんと、すごい方なんですね。
中江さんって。

思春期の女の子のビミョーにデリケートな心情の表現と、
主人公を取り巻く 人々の設定や関わり方が、自然でいて、結構ドラマチックだったりする描き方なんか、
どんどん引き込まれてしまいました。

やはり、女優業との両立がお忙しいため、執筆活動は ゆっくりペースのようですが、
今後、作品を読んでみたい作家さんが また1人増えました。
やった~ ♪

ところで、中江さんのHPを拝見していたところ、
大変 気になる記事が ↓
 “長年の懸念だった偏頭痛ですが、頭痛外来にいったおかげでよくなりました。”
とのこと。
にゃ、
にゃに~~~~ぃ??? (叫)
そんなっ ・・・ (↑またとない 朗報)
し、知りたいーーーー!!
中江さん、お願いですっ。(必死)
脚本や小説の前に、どこかの新聞の健康欄に こちらの体験談をご執筆くださいませ。
是非!


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月の恋人(道尾 秀介)

2011-02-21 21:21:49 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

タイトルを見た時、(どっかで聞いたことがあるよーな・・・)と思ったのですが、
なんと、
小説家が書き下ろしでストールーを作り、これを基に連ドラを制作、
そしてドラマ放映と ほぼ同時期に原作本を刊行する、
などというプロジェクトから、生まれたお話しだったのですね(驚)。

すみません…。
テレビをあまり観ない人種なもんで、てんで疎くて…(汗)

しかも、「月9」!
しかも、蓮介=キムタクだってぇぇ~~~?!
(あ、
 まーー、そー言われると、なんか合ってる感じがしてきた…。 ははは)
こりゃぁ、失礼しました。

でも、道尾先生のあとがきによると、
登場人物やその背景はもちろんのこと、
舞台となる場所や、ストーリー自体にテレビ局側からの 様々な希望や制約があり、
なかなか大変なお仕事だった、とのこと 。 。

どーりで…。

なんだか、道尾作品にしては、大変珍しい調の作品だなぁ~、と 若干の違和感を抱きつつも、
(でも、これはこれで、すぐに慣れて解けこんでしまった。)
サクサク読めてしまうところは、さすが 道尾マジック。

多少の山あり谷あり、横やりあり(笑)つつも、
爽やかに 気持ちのいい顛末にまとめあがってしまっていました。

特に、登場人物の置かれた状況・心情の緩急の付けどころは、さすが!です。
なんか、ミョーに 弥生ちゃんに共感しちゃった 前半部分…。
こーゆーテクニックが、道尾先生ならではの持ち味ですね。

道尾先生が直木賞を取られてからとゆーものの、
当地の図書館では、道尾作品=殆ど 貸し出し中…(悲)。
毎度、チェックしているんですけど、ライバル多し。
うぅ ・ ・ ・
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【つぶやき】 溺死寸前 ??!

2011-02-20 06:24:01 | その他(雑感)
とほほほほほ・・・(悲)
今日は、通常 ハッピーな日曜日♪
この日の いつもより遅い起床を楽しみにしていたのに 。 。
先週の月曜から、ずっと ずっと楽しみにしていたのに 。 。 。

・ ・ ・ ・ ・
ワタシは、海っぺりの街にいた。
しかも、仕事で…。
しかも、苦手中のニガテな “車” で来てしまった…。
(大冒険!)

しかし…、
やっとこ 着いたにもかかわらず、
今、津波警報が出ていて、住民も続々避難しているところだから…
と、ワタシの目的の用務どころではない ひっ迫した状態。
我が身安全のため、ワタシもすぐに帰ることに。(急!)

と・ところが・・・
運転が、大の大の超特大の ニガテなワタシ。
あっという間に、ハンドル操作を誤り、海に飲み込まれ、
う ぅ ぅ ぅ ぅ ~~~(恐)
車が沈む! 窓が開かん!! 脱出ができん~~!!
SOS!!! 
ぐ・ぐるじい ぃ ぃ ぃ ~~~~~~
死にたくない ~~~~~~~
(必死)!!!
・ ・ ・ ・ ・

ぐわ ぁ ぁ ぁ ぁ ~~~~~(苦)
と、目が覚めた。
い・息ができん(泣)!
は・鼻が つばって(=詰まって)… SOS!

これだから、花粉は キライだ~(泣)
まだ、外は暗い早朝、必死に 布団から脱出したワタシは、流れる鼻水を廊下に垂らさないように
暗闇の中、さらに必死で リビングへ猛ダッシュ!(汗)
それから、ひたすら、かんでもかんでもキリのない 鼻水地獄&くしゃみ連発に襲撃されたのでした…(大泣)。

マスクをして、再び 布団に戻ったものの・・・
鼻詰まりの後遺症(?)で、なんか呼吸は苦しいし、
戦闘の興奮(笑)が治まらず、
じぇんじぇん 寝られましぇーん(泣)。 。 。

隣で気持ち良さそーーに 爆睡中の犬(じゃなかった、夫)を尻目に
起・き・ちゃっ・た・わよ!

く ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ~~~~(大泣)
だから、花粉は キライじゃ。
ワタシの最高の楽しみを かーーえーーーせ~~~~~~(恨)
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謎解きはディナーのあとで (東川 篤哉)

2011-02-19 22:12:43 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

今、人気があるらしいですね、こちら。
結構、予約待ち人数、多くてやっとまわってきました。

“令嬢刑事と毒舌執事が難事件に挑戦。ユーモアたっぷりの本格ミステリ。”
ってコトでござんすよ。

・ ・ ・
ふーん…
そーなんだ~~
ユーモアたっぷりの本格ミステリ ねぇ…。

1話で1件の事件の謎解きをして解決に至る 短編集なのですが、
飽~き~た~~(脱)
秋田~ぁ~
秋田~~ぁ~~(←電車のアナウンス調に)
本題から反れた~~(汗)

このテの、青少年向けの軽いミステリーだったら、ワタシはむしろ、
八雲シリーズ」:昨年、我が家は夫婦してハマりましたとも!
とか、
三毛猫ホームズシリーズ」:一時期、ハマりました。懐かし~~。
の方が、断然 おもしろひ♪ と思います…。

それにしても、この2つのシリーズ、↑すごいHPが出来ているんですね(驚)。
このことからも、人気のすごさが窺えます。

ほんと、
面白い本てのは、子どもも大人も関係ないっス!

あーーー(汗)…
50代と40代の夫婦が、揃いも揃って 八雲にハマるとは・・・ねぇ(笑)。
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お台場アイランドベイビー(伊与原 新)

2011-02-17 21:52:59 | 本(うーん…) あ行の作者

「第30回横溝正史ミステリ大賞受賞 大賞史上、最も泣けるミステリ!!」

すごいですよね。 このうたい文句。
こうまで言われて、
ワタシが食いつかないワケが ないぢゃぁありませんか!
(はっはっは・・・)

でも、実際は
うーーーーん 。 。 。
なんかやたらと登場人物が出てくるわ、
現実的でない異次元の世界の話だわ、
一応、刑事が出てくるワリに、全然ミステリーっぽくないわ、・・・
そんなこんなで、読むのが速いワタシにしては、珍しくペースが停滞。

で、
「いつかは、冒頭の うたい文句に浸れるカンドーの展開になるのだわ!(期待っ!)」
と、ひたすら読み進めるものの、
さっぱり 泣ける場面に遭遇しない ・・・(汗)

そうこうしているうちに、あっという間に「結」になってしまったのだが、
「泣けないやんけ~(叫)!
 一体、ど ・ こ ・ や~~(怒) ? ? ? ? ? ? 」
(爆)!

や、やっと…
読み終えました・・・(疲)
はぅ~~~~~。

よ・良かった…
次の本が読める ・ ・ ・。
ふぃ~~~~(脱)
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ダイスをころがせ!(真保 裕一)

2011-02-15 21:14:53 | 本(まあまあ) か・さ行の作者
 

面白かった!
巧みな背景と人物設定の真保ワールドに、ぐいぐいと引き込まれました。

主人公のコマケン(妻子あり)は、老人ホームの公共建設工事に携わるゼネコン社員だったにもかかわらず、
その工事の中止がもとで 退職に追い込まれ、ハローワーク通いの毎日・・・。
と、そこに高校時代の親友でもあり、よきライバルでもあった、東大卒の天地達彦が 無所属で衆院選への出馬をすることに。
やがて、天地の必死の説得に応じ 第1秘書になった コマケンをはじめ、次第に高校時代の仲間が協力に応じ、選挙戦に突入していきますが・・・

次第に、明らかになってゆく、政治と金の陰謀や、
ちょっと ホロ苦い 青春時代の恋愛ネタなども 盛り込みながら、
次々と襲いかかる 無所属 基盤無しの立候補陣への困難・試練に対して、
分別をわきまえ、よいお年頃に成長した かつての同級生達が、立ち向かってゆくストーリーは、生き生きとしていて 実に面白かったです。

ほんとは、「よかった!」のカテゴリーに入れようとしたほどです。
しかし・・・
なのに・・・・
確かに、「起・承・転」までは、面白かったのに~~
なんで「結」が・・・(絶句)

これって、もしかして、続編があるんですかねぇ…。
じゃなきゃ、煮え切らない!(泣)
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ひなた弁当(山本 甲士)

2011-02-13 20:32:45 | 本(よかった!) ま・や・ら・わ行の作者

いやぁ~~~~(泣)
ワタシは、興奮しております!
ほーんと、いい本に出会うと、もぅ、すごく すごく すご~く
ハッピーになっちゃうんです。

出会えましたよ!
読みながら、楽しくて 楽しくて ♪
心が温かく、ほっこりしてしまう作品に 。 。
(まだ まだ興奮中…(笑))

いやぁ~~
実に、いい!
主人公の 一見さえない おっさん → 良郎さん。
御歳 49歳。
人は良いけど、気の弱い、いかにも貧乏クジを引かされてしまうキャラなのです。

2人の娘と妻には、ちょっと邪険にされ、家でも職場でも片身の狭い お父さん。
しかも、あろうことか、会社のリストラに遭ってしまい、失業の身に・・・
ということで、踏んだり蹴ったりの良郎さんは、次なる職も見付からず、
かと言って、お年頃の娘の手前、スーツを着て 家から出掛けなければならない毎日…。

さて さて、
ここから、どうやって “良郎さん=ひなた弁当” という展開を遂げるのか、
こんなに 読みながら、わくわくする本には、久しぶりに出会いました。

パワーも もらいました。

ちょっと、落ち込んでいたり お疲れ気味の
世のお父さん方(に限らず。)に、是非 是非 読んでいただきたい本です。
声を大にして、推薦いたします!
コメント (1)
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