めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

彼女のこんだて帖(角田 光代)

2020-10-31 16:51:06 | 本(よかった!) か・さ行の作者

あ・・・  ^_^
出会えて良かったな・・・ と思える本だった。 こちら
いかにも、角田センセイらしい 短編集。

(内蔵作品)
1. 泣きたい夜はラム
2. 恋のさなかの中華ちまき
3. ストライキ中のミートボールシチュウ
4. かぼちゃのなかの金色の時間
5. 漬けもの名鑑
6. 食卓旅行タイ篇
7. ピザという特効薬
8. どんとこいうどん
9. なけなしの松茸ごはん
10. 恋するスノーパフ
11. 豚柳川できみに会う
12. 合作、冬の餃子鍋
13. 決心の干物
14. 結婚三十年目のグラタン
15. 恋の後の五目ちらし

どぉ? どーぉ?
この豪華15本立て。
し・か・も、角田センセイお得意の次の章に繋がっていく 連作ver.
これだけでも 読んでて わくわくしちゃうのに、No. 15 で(あら♪)びっくり!(笑)

角田センセイならではの アプローチの多彩なこと!
どうしてこんなにも、一つのテーマがキラキラと輝きを放ってくるんだろう。。。
彦摩呂さん風に言えば、“金平糖やぁ~♪” (ん…? (笑))
15作品もあるので、読む人によって 好みの系統がいろいろになりそうなのも、また楽しいですね。
ちなみに、ワタシは 井上荒野センセイ推しの No.8、好きだなぁ…。
あと、4も5も… 10も良かったけど、何と言ってもイチオシは No.11 + 角田センセイの“あとがき”。
このあとがきが… No.11 と相成って、ジーン。。 と来てしまった…。

なお、全てのお話しのメニューのレシピが美味しそうな写真付きで掲載されているので、
また、振り返りながら 二度読みしたのコトよ。(爆)
 ↑ 食いしん坊丸出し。(へっへっへ…)
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エリザベス・ブラックウェル(学習まんが)

2020-10-30 21:28:11 | その他(雑感)

先日読んで、とっても良かったのが こちら
どーしても、ブラックウェルのことが知りたくなり、地元図書館で検索したら、こちら の所蔵が唯一。
 ァハハ・・(゚∀゚ll)。o
児童書だけど、おばちゃん、どーーしても読みたかったので、お子さま達に混ざって予約して 無事ゲット。(爆)
ワタシの後ろに、「よいこ」の予約待ちが既に入っていたので、その場で読んできました。

お子ちゃま本(しかもマンガだし…)と思っていたら、どーして どうして。
絵もとってもきれいで 構成も丁寧に “運命を切り開いた世界で最初の女性医師” ブラックウェルの人となりが書かれていて、実によくわかりました。
(ムムム… 学習まんが、侮れない…(汗))

信念を貫くって、ほんと なかなかデキることじゃない・・・
ないけど…、目標に向かって歩みたい!
そう思わせてくれる ブラックウェルさま、でした。
86歳まで生きたって、当時にしてみれば すごーく長寿じゃないですか? (驚)
それと、ナイチンゲールと(濃厚な)接点があったのも ビックリでした。
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いまひとたびの(志水 辰夫)

2020-10-29 19:24:27 | 本(うーん…) か・さ行の作者

こちら、読みました。
10編から成る短編集。
読んでから知ったけど… どうやら “死別” が絡んでいる作品集。
そして、(作品同士には)お互いの関連性はなく、それぞれの作品が独立型。

結論から申し上げてしまいますと…
生ぬるいっ!
なーんか…
読んでて今ひとつ、ピンと来るものが… なかった。。。

ええ、 あくまでも好みの問題でして… すみません。(汗)
この本のファンのかた、ごめんなさい。
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一億円のさようなら(白石 一文 )

2020-10-27 21:24:28 | 本(普通) か・さ行の作者

この本 を借りてきた日、偶然にも朝刊のTV欄に ドラマ の記事が掲載され、
鉄平 =(実は好きな)上川さん だと知り、それだけでルンルーン♪ と妖しいテンション上昇気流下で 読み始めました。(笑)

さすが、直木賞作家!
書き方が、一般的なのと 逆。(最初に結論とか人名を挙げて、読み進めるにつれて、なーるほど…と思わせる、これまで読んだことのない技。)斬新!
半沢直樹っぽいストーリー展開だが、こっちは男女の情事が絡んでくるあたりが チョット違う(?)
などと、犬顔ダンナに説き説き(← 普段、犬顔に読んでいる本の内容について話すことは あまりない…んですが)ハマる ハマる。。。
また、従来、ワタシは就寝の際、本は持ち込まないタチなのだが、手離せず・・・(爆)

しかし…
結局ですね…
なーんか 終わり方がなー (ブツブツ…)
(うーーん・・)
本日の外来のお供に持参して読み終えたタイミングだったから、なーんか 気分が萎えちゃった?? のかなぁ…
ということでもなく、初め~途中が猛烈にハマっただけに、うーーん。。。

お疲れさまでした。

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移植医たち(谷村 志穂)

2020-10-24 17:13:48 | 本(泣けた~) た・な・は行の作者

こ、、、 これ は。。。
目から鼻水が… 止まらーーーーん (爆)
この本は、まだ自分の中での歴史に新しい、先般の 『当麻先生・教(=宗教に匹敵するほどののめり込み(爆))』からして、イイに決まってるじゃないか! と確信めいた潜在意識下で、
プラス雰囲気増強効果を狙って、先週の外来用にとってあったんです。(むふふふ…)

結構、ボリューミーなので 外来では前半部分を読んだだけに留まるも、
わりと冷静に (やっぱ、医療ものは イイわぁ♪)と、浸っていたのですが----
ちょっと空いて、後半部分を読みだしたら、想像以上の人間ドラマに巻き込まれ 熱っ!(涙)

ここに出てくる 凌子先生、古賀先生、大木先生、佐竹山先生&華純さんご夫妻、
そして、Dr.セイゲルぅぅーーーー  (うわーん(涙))
そしてそして、サワダ先生ーーーーーっ (涙)(涙)
先生方みなさまの 移植医療へ立ち向かう、揺るがない使命感と決意(もぅ、本当に腹くくっています・・)
谷村センセイ、よくぞ 書いてくだすった!

ここに出てくる先生方は、名声や地位を目指すんじゃない。
ただ ただ、患者を救うこと、この思いだけなのよ。
それが、多角的なアプローチと対比させながら描かれているので、各々の医師についてのエピソードや それぞれの思いが より一層、胸に斬り込んできた…。

タフでありたい。。。
全くの同感です。
自分の生き方として、今 向き合っている毎日に対して。

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TIMELESS(朝吹 真理子)

2020-10-21 21:32:03 | 本(うーん…) あ行の作者

こ、、、これ は、、、
うーーん…
ぅうーーーーん…
なんというか…
バケツにいろいろな色の “おはじき” をたくさん入れて、空中に「えいやっ!」と ぶちまけた感じ…(駄)

こういう脈絡のない、ブチブチと切れる文章の羅列って… (あわわわ)
長編小説と言われても、なんかなーー (?)という違和感・・
でも、こういうタイプの本、これはこれで珍しいから最後まで 目で文字を追いましたが…(← とりあえず。)
全く 受け容れられず ||||||(_ _。)||||||

うちの犬顔ダンナが 現在、自由律俳句なるものに凝っているけど、
犬顔だったら、このテの小説=「いいじゃん!」って言うかも…(笑)
頭の柔らかい夫と 頭の固い妻の我が家です。(爆)
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図書室のバシラドール(竹内 真)

2020-10-20 18:37:12 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

こちら、シリーズものだったのね。。。
しかも、3巻発刊されているうちの、3巻目だったという・・・(沈)
たはーーーー /(―_―)\ やっちまったい。

面白かったら遡って読む気マンマン。
しかし…
なーんか、出てくるパーツがハリボテっぽく… (うーーん…)
結局のところ、心に残るものが… なかった・・かもと。(うーーん…)
ちょーっと、遡りは、、、
わからん。

設定は、図書館なので 本なので、気になることは気になるのだが・・・
(うーーん…)
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占(木内 昇)

2020-10-17 21:50:20 | 本(よかった!) か・さ行の作者

木内センセイの語り口調(本だから、書きタッチ(?)とでも言おうか…(汗))って・・・
すごーく美しい! 清らか!
だから心に溶け込んでくる… ぁあ、余韻が心地よーーい♪
と、読んでいる途中だけでなく 読み終わった後も浸れる お得感(爆)。
こちら。(木内センセイ自らの インタビュー も。)
これぞ、日本文学の正当性! 趣よ! と、今回改めて思いました。。。

下記の7編からなる、テーマ=占い の作品集だけど、とにかく “一緒くた” じゃないのよ。
占いといっても、いかにもな話から 謎めいて(占いに絡めた)粋な設定もあったりと、多彩も多才!
彦摩呂さん風に言えば… 「万華鏡や~~」とでも表現しまひょか。(爆)

そして、この7編が(ワタシの好きな)関連し合っているという お楽しみ仕掛けも、イキだねぇ~~(唸)
中でも、綾子ちゃんの№5 は まさにまさしく、今(こちとら 5年目もの経年よぉ…。 しかも多勢だしさ~(怒))の自分と被り、綾子の憤りがリアルにムラムラきちゃうほど 共感。(炎)
だから、占いとしては チョット不思議な設定の喰い師の導きに、ワタシも ドキっとさせられた。
そうなのよね…
本の中のこととはいえ、なんか 襟を正す思い。

木内センセイの筆がもたらしてくれたものは、尊いですヨ。
ありがたく受け留めます。

<今回の内蔵作品>
1. 時追町のトい家
2. 山伏村の千里眼
3. 頓田町の聞奇館
4. 深山町の双六堂
5. 宵町祠の喰い師
6. 鷺行町の朝生屋
7. 北聖町の読心術
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ブラックウェルに憧れて(南 杏子)

2020-10-16 22:14:39 | 本(よかった!) ま・や・ら・わ行の作者

いかにも(!) ワタシが直球で好きそうな なんですが…
贔屓の目を差し引いても、十二分によかった!
この本を読めて、バンザーイ ヾ(*´▽`*)ノ

内容は、出版社の紹介ページのとおりなのですが、
設定も 展開も、おもしろい! 女医さんの考え方、興味深ーーい!

そもそもが…
ブラックウェル= アメリカの女医さん(← 女医さんの先駆け)ということも今回初めて知ったのですが、
南センセイは、仁美、早紀、涼子、恵子、四者四様の境遇、医師とプライベート、それぞれの障壁、学生時代と今、という風に書き分けているのですが、すごーく描写が丁寧で どんどん先が読みたくなってしまうほど。
サラサラっと読めちゃうんだけど、どうして どうして。
これが、共感させられたり、考えさせられたり、知らなかったことを知れたり… と、自分にとっては かなり味がある内容と展開でした。

それと・・・
最後の仕掛け(=城之内先生)には、びっくり! という、お楽しみまで用意されていましてよ。
うっしっし…。
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野球部ひとり(朝倉 宏景)

2020-10-14 19:58:33 | 本(普通) あ行の作者

またしても、『あめつち』から引っ張られてまいりました。(笑)
こちら

ふうむ…
生粋の高校球児のストーリーです。
朝倉センセイって、いろいろなパーツを組み合わせるのが お上手だなぁ…と。
それにしても、今年の高校球児は… なんか気の毒だったですねぇ。。
あと、非常に気になるのが 吹奏楽部・・・
コンクール中止で 部員のみなさん、例年のエネルギーとモチベーションは どうなっているんだろう…。
なんとか、脳天気に過ごして へこたれないで “青春” してもらいたいものです。
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