めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

リセット(垣谷 美雨)

2015-05-31 21:43:56 | 本(よかった!) か・さ行の作者

今回、たまたま何気なく借りてみた こちら
思いがけず、とても とても良かった ヽ(´ρ`)ノ  です。

ナント、2012年には ドラマ で放映されていたのですね…(驚)
確かに、知子= 保奈美サン は、ピッタリかも♪

んんん… (?!)
でも、薫と 晴美は…
ちょっと… イメージが違うか ? なぁ…  σ*ゝω・)
まーー
こちらのドラマ=単発ものだけに、原作とは かなり変えて(縮小化)創られているかと思われますが…

30年前にタイムスリップして人生をやり直す----
これ、本当に 本当に(!)身に積まされます…  (;-ω-)a゛
ちょうど、自分が偶然にも知子達と同年代というのが、この作品に巡り合った なんというGood タイミング!
垣谷センセイ、まさに この年代の心理を ドンピシャ☆で捉えていて、事あるごとに自分の心の内に
迫ってくる臨場感…(汗)(汗)

そうですね、
ワタシも戻るんだったら、知子達とちょうど同じ頃合いを望みます。
そして、ダラダラだらけで 1回しかない高校生活の大切さに後悔だらけの自分にムチ打つんだ!!
そんでもって、どれだけ毎日の積み重ねが大切か、地道にコツコツやり遂げる精神力と姿勢が
その後の人生に ずーーーーっと繋がっていく意義に気付かされたので、今度は1日1日の重みを
実感しながら、『D』を目指すべく Go! Go~!! (??)
(/∀\*)  なあんて・・・

でも、この作品の良いところは リセット後に、3人とも自分が抱く価値観を見出し きちんと
アラフィフ女性として胸張って生きていく結末です。
要は、垣谷センセイは ココが言いたいのよね… ということが、ちゃんと読者に伝わってくるところ。

それだけに、大いに共感させられ、自分自身 大いに反省させられました…。
こういう読後感って、まさに 作家さんと以心伝心♪ という感じで、読書の最も楽しい瞬間です。
垣谷センセイ、ファンになっちゃいました!
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グロテスク(桐野 夏生)

2015-05-30 21:57:36 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

え~~と…
この作品、ワタシ 決して好みではありません!!
ただし、桐野センセイのお力に圧倒され、
作家としてのお力に対しては、素直に敬服させられての、この『まぁまぁ』のカテゴリーを
選択しました。

あいにく、当地の図書館には この作品の文庫がないので、単行本(しかも、人気の高さを
象徴すべく 既にボロボロで汚い状態…)を借りてきたのですが、結構厚い本にもかかわらず
(しかも、重厚な二段組み…)
ほぼ 一気読み… でした。

桐野Worldから目が離せなくなってしまったという・・・
(゜д゜lll)

繰り返しますが、決して この話自体は 好きではないんです。
むしろ 嫌悪感を抱きつつも ページをめくらずにはいられない…
読みだしたら止まりましぇ~~~~ん(汗) という感じで…
コワイ コワイ 桐野world・・・   Ψ(`∀´)Ψ

これぞ、人間の煩悩… ?!
これぞ、佐藤和恵の精神状態… ??!
Σ(ll゜Д゜ll)
ま、、、っ … まさかっ…

ああ…
コワイ  コワイ…

こうして、ここまでボロボロのクタクタなのに、書棚で堂々たる存在感を放っていた訳がわかります…。
きっと、これを読んだ人たちは、皆 ますます桐野作品から離れられなくなることでしょう・・・
おぉ…  コワ!  コワ! Σ(゜Д゜;)
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盲目的な恋と友情(辻村 美月)

2015-05-29 22:05:20 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者

これまでの辻村作品から見ると、かなり異色と思われる こちら
いつもチェックしているハズだった…(汗) こちらでも既に紹介されていたんですねーーー。
知らなかった…
しかも、ほぼ1年前・・・

ということで、先入観全くナシで読んでみました。
ら・・・
面白くて なんだか途中でやめられなくなり…
一気読み(笑)

やはり、辻村センセイ、着実にますます作家としての技量を磨かれていらっしゃいます♪
すごいなぁ~~   ( ^ω^)ノ
まだ、お若いのに。

なんというか…
登場人物それぞれの心理もリアルだし、ビックリの仕掛けも用意されていて 読み進めるにつれ、
ますます目が離せなくなる構成だし、演出だし…
今回のは、従来の爽やか系・ほんわか系・感動系とは真逆のミステリー作品と言えるでしょう。

ほどよく、不気味系・ドロドロ系・苛々系… という、辻村センセイの新たな一面も
ほんと魅力的でして…
楽しませてもらいましたわ。

おーーーーーっほっほっほっほ。   Ψ(`∀´)Ψ

まぁ、舞台は 大学のオーケストラサークルが発端で、時代展開に沿って 20代前半あたりの
ストーリーなので、ほんと気楽に読めました♪
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Invitation(文藝春秋)

2015-05-24 22:09:55 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

文芸春秋社選りすぐり女流作家8名の 華やかな短篇集 ということで、
構成は、
1. 江国 香織  「蛾」
2. 小川 洋子  「巨人の接待」
3. 川上 弘美  「天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ」
4. 桐野 夏生  「告白」
5. 小池 真理子 「捨てる」
6. 高樹 のぶ子 「夕陽と珊瑚」
7. 高村  薫   「カワイイ、アナタ」
8. 林 真理子  「リハーサル」

まぁ…
No.6 が個人的には 一番よかったかなぁと…。
あとは、全く------ 
llllll(-ω-;)llllll
これだけの豪華作家が揃っているのに、かなり--------
llllll(-ω-;)llllll

どうしたこったい ?
文芸春秋さん… ?!

どうも、腑に落ちない-------
不気味------  気持ち悪い-------(No.1)  (;゜Д゜i|!)
ということで、押し並べて読後感がよろしくなかったです…

ぅ ぅう… 
“招待”ながら かなり不満----- 
llllll(-ω-;)llllll
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たった、それだけ(宮下 奈都)

2015-05-23 21:56:41 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

宮下作品は、良いのはスゴク(!!)良いのだけれど…
落差が激しいことも否めません…。
ということで、不吉な前置きながら 今回読んだのは、こちら
第1話~第6話の連作短編集です。

しょっぱなは、OLの激しい 一方的なこき下ろしから始まり…
どうやら、渦中の営業部長(栗原)は 不倫しながら、重大な賄賂の容疑者で、
失踪したまま、結局最後まで登場せず・・・
 (う、うーーん…)   (;-ω-)a゛

実の妻には 産まれたばかりのベビー(♀)がいたのだけれど、命名「ルイ」なのに
なぜか夫が出した出生届け=「涙」の漢字一文字で、謎のまま失踪…
そのまま 触れられす…
 (う、うーーん…)   (;-ω-)a゛

母1人子1人、住処を転々としながら 優秀で美しいルイちゃんは、転校先の小学校で
これまた イチモツあって前の学校を休職していた、若い担任のクラスになり…
で、ここでもまた一騒動あるものの、その後 教師も級友達も登場せず…
 (う、うーーん…)   (;-ω-)a゛

とまあ、こんな感じの1冊でした。
シロクロはっきり決着着けたかったり、辻褄が合わないと苛々するタチなもので、
ワタクシ個人的にはかなり不本意でして…
(うーーーん…、うーーん…)   

こんな感想になり、あしからずです。
(;´д`)ゞ
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だから荒野(桐野 夏生)

2015-05-17 21:28:39 | 本(うーん…) か・さ行の作者

自分の中では、実に久々の桐野作品となったのは こちら (書評)。
おっと…
ドラマ にもなったのですね。(驚)
あらすじをざっと見たところでは、原作とは 変えてあるようですね。
(確かに…
TVドラマだと、まとめるのが… 難しそうな作品だと思われます…)

途中は、かなり楽しませてもらったんです。
話の展開が それはそれはおもしろくて、次々と予測不能なことが巻き起こるし、
さすが直木賞作家(!)と、その巧みなシチュエーションと成り行きに引き込まれてしまいました。

ごく平凡な主婦の家出紀行と これに伴う家族のてんやわんや…
(今どきのムスコくん達は、別に… と 母親がいなくなっても関与せず・・という感じでしたが)
プラス、朋美自身のトラブルだらけの家出紀行…
というのが表面的なところです。

ワタシが不服に思ったのは、朋美が出会った悪者たち、
これがいずれも中途半端に終わってしまい、(結局 あの演出って…、なんだったんだろ… ?!)と
後味の悪さを引きずったまま、結局 尻切れトンボで 次のトラブル発生という感じで、
何一つ解決していない点ですね。

健太のカノジョも スッキリしない形で次の子になっちゃったり、
バーのママ(千春)の件も、何か問題発生(?)を匂わしたまま、結局そのまま触れられず…
だし。
万事、こんな感じ-------(苛)

やはり、「倍返し」ではないけれど、
宙ぶらりんのまま 悪者達が消えたまま… というのは、かなり気分が悪いもので…(苛)
何らかの形で ケリを着けてもらいたかったですな。
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ふたつのしるし(宮下 奈都)

2015-05-16 21:55:06 | 本(よかった!) ま・や・ら・わ行の作者

こ、、、これ はっっ…
+゜。*(*´∀`*)*。゜+
すごく! すごーーくよかった!!!
本当にヨカッタ!!!

ほぼ、一気読みだったのですが…
数年ごとに 2人の「ハル」の成長と共に刻まれた歴史が、1冊の“しるし” になっているのですが、
こんなに…
こんなにも、「ハル」の世界に引き込まれようとは…
まさか、こんな仕掛けが用意されていようとは… 全く想像しませんでした。

だから、ワタシがここにあれこれ書いてしまうと、このブログを訪れて下さった 皆さまの
楽しみを減らしてしまうことになりかねないので、敢えて封印します…

(*ゝωб*)  うっふっふ
みなさま、どうぞお楽しみあれ。

きっと、宮下センセイの作品の中で、これは歴史に刻まれる イイ作品だと太鼓判を押します。

ほーーんと…
表現が 素晴らしい!!
聡クンや 健太クンも 最後に出番をイイ感じで創ってくださった演出効果でも、
とてもイイ余韻を味あわせてくれて、読者代表としては 感謝・感謝という気持ちです♪

なんだか、このところ立て続けに 感涙…(!)というほど ヨカッタ本に出会えて、
本当に 本当に嬉しいです。
このブログに遊びに来てくださったみなさまにも、このHappy をお裾分けです。
ぜひ、読んでみてくださいネ。
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トライアウト(藤岡 陽子)

2015-05-10 22:26:40 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

このところ、すっかりMy ブーム到来の藤岡作品ですが…
いやぁ~~~~~~~、 (叫)
今回の は、よかった!!!
感動した!!!
(≧人≦)

これで藤岡センセイの作品を読むのが これで3作目ですが、今回は これまでの概念とはちょっと
違う色調で。
もぅ、 こんなにイイとは…
意表を付かれたことも相成って、一層 なんだか感動してしまった 。。。

タイミング的に、ちょうどこの時期にこの本と巡り合えたのは… 偶然なのかな… ??
それとも、本の神様からのプレゼント ??
いや…、私に「喝!!」の意味合いでしょ…(汗)
きっと…     たははは…  (つд-。)il||li

なんだか、一人一人のキャラが、どこにでもいそうな人と
(藤岡センセイ、よくぞここまで心理がおわかりになりましたね… という)特異的なキャラと…
が織り成すエピソードが、これまた さりげない日常的な出来事も巧ーーーく織り込まれながら
読者の目線で進んでいけるように描かれているので、なんでしょう…
こう、じんわりと 温か~~く心の中に入ってきます。

また、可南子さんのムスコ、孝太がすごくいい子で…(涙)
そして、育ての爺ちゃん(謙二さん)の 孫を想う深い愛情が…
これまた感動もんなんですねぇ…(涙)

また、この話のカギを握る「深澤」が、ぶっきらぼうにイイ奴で…
すごく すごく感動の琴線を握っていやがる…という。。。  (ニクイぜよ…)

とまぁ、読み終えて振り返ると随所に イイ場面やエピソードが思い出されて、
本当に勇気をもらいました(涙)
ありがとう、藤岡センセイ。
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海路(藤岡 陽子)

2015-05-06 21:45:19 | 本(普通) た・な・は行の作者

藤岡センセイ = My ブームの到来中♪
ということで、今回の は、一瞬 “ムム…、 児童書 ??” と手に取った途端、思わず確認してしまったほどの字の大きさ。
(笑)
しかし、中身は 正反対の内容でした。

そもそも、小さな診療所の老医師が 自分の身の振り方を考えて 診療所の閉鎖を決めるというテーマが
軸になっております。
スタッフは、先生と16年勤続のナース(43歳)と 20代の医療事務の女の子。

閉鎖に伴う診療所 兼 先生の住まいを片付けながら、過去を回想しつつ 静かーーーーーーーに
話が進行していく、大人の小説です。

藤岡センセイは、実務経験の有無は ??ですが、名門大学ご卒業後 いったん報知新聞のスポーツ記者になりつつも、
タンザニアの大学にご留学 → そして帰国後、看護学校に入学された ご略歴 と知り、かなりビックリ。
すごーーーいバイタリティーの持ち主なんですね。
そー言われてみると…
美しいお写真のお顔は、ナースっぽい!! うん、確かに。

この『海路』は、デビュー後 2作目だそうで。
ちなみに、My ブーム到来中なので、上記リンクの本も現在、ワタクシめの手中にあります。
(●´З`●)ゝ
うっしっし…
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手のひらの音符(藤岡 陽子)

2015-05-05 22:03:50 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者

これ は、ようござんした! (*◎v◎*)
藤岡陽子サン… ??
大変失礼ながら、… 存じ上げませんでした…(汗)
おハツです。

しかし、これは、良かった!!
タイトルからすると、てっきり 音楽もの♪ かと思いきや、…
全く違いました。
しかし、読んでいると 実にイイ(!)シチュエーションでこの意味のエピソードが登場します。

作品としては 結構、重いテーマに基づいています。
裕福でなく、家族円満のまま進まない、団地暮らしの2つの家族が発端なのですが、
ちょっと不幸なことが続いてしまって、悲しい流れもあったりするのですが、
それらの背景が 藤岡センセイの演出により深みのある効果をもたらしていて、これがまた ジーーン…とさせられます。

まぁ…
若干いろんなことを盛り込み過ぎちゃったかなぁ…(?)という部分も、ビミョーにあったりなんかするのですが、
(例えば、ここまで不幸が重なってもらわなくてもよかったのでは~ ?? と思った、森嶋家とか。)
(そこまでいくか… ?? と思った、遠子先生と 憲吾クン…とか。)
まぁ、これらを差っ引いても、結構支持したい作品です。
(ゝc_,・。)


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