めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

永い言い訳(西川 美和)

2016-09-25 21:16:48 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

いやぁ~~~
これ は良かった!
とても良かった!!

ワタクシ…
たいてい、本はパーパー読んじゃう(= 速度いと早し)タチなのですが、こちら は、じっくりと1ページ1ページ 噛みしめながら読むハメになりました。
ええ!   ( ̄‥ ̄)=3

西川センセイの作品、過去にも拝読したことあるのですが…
それはそれ。 これはこれ。(汗)
つまり、とーーっても とっても今作は、良かった! ということデス。

要は、なーにが良く、納得ずくで満足したののかと申しますと・・
話の筋が通る。
読んでいて、腑に落ちる。
随所に、心憎い“小技” が効いている。
そして、心の部分に「おぉ~。」 と思わせ、いい塩梅でくすぐってくる…
(スミマセン…。拙い表現しかできないごく凡人ゆえ…)

でも、できたら、本が良かっただけに ヘタに映像化はしないで欲しいなぁ…
(ほれ。 前例がありますので…ネ…(汗))
と思いつつ、検索してみらら、びびっくり。
こちら 間もなく封切りの展開とは。

しかも、西川センセイ自らの監督作とは。 とは。 とは。(驚)
どうでしょうかねぇ…
“お”作品。
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痛みの道標(古内 一絵)

2016-09-24 21:30:58 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者

やはり、古内作品はいいです。
テンポもさることながら、登場人物が多彩ながら 自然体で読み進めるほどに魅力的。
ということで、今回読んだのは こちら

現世はさておき、
日本もさておき、
インドネシアです。
ボルネオ島です。
赤道標です。

遡るもなにも、没後15年も経つ勉さんの霊に導かれて、戦時中の勉さんの悔恨を晴らすべく祖父の足跡をたどることになった、孫の達希。
まー、
ファンタジーっちゃ、そのと~り、空想の物語なのですが、・・・
古内センセイにかかると、それがそれだけではない… 「作品」として成し得ているから、スゴイんです。

70年もの時の隔たりを超えて、戦時中の勉の実体験がセキララに綴られている下りもあり、
この部分を亡霊としての勉がたどる心情と葛藤、
それを達希が紡ぎながら、自身も変わっていき、
最後には 古内作品特有の読後感へと繋がっていきます。

う~~ん、・・
やっぱり、古内センセイ、好き!!
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エミリの小さな包丁(森沢 明夫)

2016-09-22 21:05:04 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

ついつい、純粋な癒しを求めて読みたくなるのが 森沢作品です。
今回読んだ こちら(出版社のページは こちら)のも、なかなかでした。

最近読んだ森沢作品の中では、読んでいて懐にピン♪ と来るものがありました。
やはり、孫とおじいちゃん の関係は、いいですねぇ~。
森沢作品で言う「おじいちゃん」…というと、どうしても高倉 健さんのイメージが浮かびます。

そうです。 ↓
男やもめ、 渋い、 口数は少ないけど心はとても温かい、
こーんなイメージ。
(* ̄m ̄)

今回の大三さんも まさにまさしく! ↑で、“森沢カラー” を醸し出していらっしゃいました。
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西洋菓子店プティ・フール(千早 茜)

2016-09-19 21:31:46 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

今回は、いかにもタイトルと表紙の体裁がワタクシ好みの こちら を読みました。
内装も 各章のタイトル(下記のとおり)&カット画も、読む前からして大満足 + 期待大♪

 1. グロゼイユ
 2. ヴァニーユ
 3. カラメル
 4. ロゼ
 5. ショコラ
 6. クレーム

まーー、
タイトルがお洒落過ぎて それぞれ添えられたカットから連想するレベルの知識しかなし…(笑)

ということで、とっかかりの前にテンション上げてしまったせいか…
中身は今ひとつ 。。。
なにやら、もっと人間ドラマとか 女性パティシエの成長記とかに期待しつつ、読んでいたのですが、うーーーん…(?)

まぁ、 登場してきたスイーツには、和洋共 そそられましたが…
 (⌒¬⌒*)
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午後二時の証言者たち(天野 節子)

2016-09-18 21:46:25 | 本(まあまあ) あ行の作者

こちら (書評は こちら)、読みました。

んで、一言。
「よくできている!」

ハイ。
(*´∀`*)ノ.+゚

・・・(汗)
いやはや… ごくシンプルな感想であしからずです。
 (´ε `;)ゝ
が、やはり、この言い回しが いちばんピッタリくるかなぁ… っと。

なんというか…、
極めて 品の良い、優等生的なミステリーです。
文章も組み立てもわかり易く、どんどん惹き込まれるといった感じで。

ただーーー、 ただ、…
巧く表現できないのですが、カテゴリー= “良かった!” を付けるには、今1歩…
ってトコですかねぇ…。

登場人物の描写がイイだけに、ちょいと宙ぶらりん感が…
気のせいか… ?
ハイ。
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マカン・マラン ~ 二十三時の夜食カフェ~(古内 一絵)

2016-09-17 22:19:17 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

最近、急速にファンになってしまった、古内作品。
今回は、こちら(掲載: こっち にも) を読みましたが…、

わお♪  わお♪ ワーオ♪(嬉)
シャールさんといい、柳田センセイといい、懐かしの面々が・・・
 (o゚∀゚o)ノ

そっかーー、
そっか、そっか~~、
こちら の続編というか、(一部、オカマ部分)(おっと、ドラァグクイーン部分…(笑))
夜の部門編の物語だったんですね~。
ヽ(o´∀`o)ノ

今回のは、短編仕立てでそれぞれ、シャールさんの店の常連さん達が関わり合う動機の部分が中心に描かれています。

第一話 春のキャセロール
第二話 金のお米パン
第三話 世界で一番女王なサラダ
第四話 大晦日のアドベントスープ

そして、ここに登場した常連さん達が シャールさんを通じて、想いを共有し繋がっているので、それぞれイイ話なんだけど、先に読み進めるほどに 自分の心も温かくなってくる…
そんな素敵な夜食カフェストーリーに仕上がっています。

個人的には、中でも 第二話が気に入りました。
柳田センセイ、いい味出してるし~~♪
結構、イイ、学年主任っぷり。
御厨さん、もとい、シャールさんの魔法の効果が1番表れているのは、柳田センセイではないでしょうか。
(むふふ~)

だから、だから、
シャールさん、
絶対に、絶対に 元気になって完治して、ドラァグクイーンだけじゃない…
みんなのとまり木として、戻ってきてください!(祈)

古内センセイ、
どうか、 どうか、お願いします  (-人-;) 

このシリーズは、ずっとずっと続けて欲しいです。
そして、今作で登場した璃久や幸也達との縁を絶やさないで!と お願いしたいです。
“きらすまめし”のエピソード、とーーってもイイ話で ジーンときてしまいました。
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赤毛のアンナ(真保 裕一)

2016-09-11 21:55:50 | 本(うーん…) か・さ行の作者

久々の真保作品… ということで、こちら 読みました。

・・・が…
 (;´ェ`)
ちょーっと…、正直なところ あまり… でしたでしょうか・・・。

つまりのところ、論点がボヤけてしまって、
ミステリーを描きたかったのか ?
或いは、そうではなく、偏見を絡めた 人間ドラマを描きたかったのか ??

今ひとつ、ピンときませんでした…。
ゴメンナサイ。
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白日の鴉(福澤 徹三)

2016-09-10 21:06:03 | 本(よかった!) た・な・は行の作者


初めて読む福澤センセイの 作品 です。
いやはや、なんのなんの…  ( ・∀・)ノ

初めての作家さんって、ワクワクの期待感はあれど、
自分の中では “極上”の池井戸作品や百田作品、隠蔽捜査シリーズ(今野作品)に対する、高揚感には 及ばない…、
ちょいと冷静なとっかかりで向き合うもんですから、
・・・

 ヘ(* – -)
って…
一体全体、なーにが言いたいのか ? と 申しますと…
「まさか、こんなにイイとは思わなかった!!」
ハイ。
(福澤センセイ、大変失礼しました。)汗)

いやはや、計画的な痴漢冤罪という理不尽なカタチでハメられた、妻子思いの良きパパ(友永)に降りかかる、心が折れそうな惨い実態。

かたや、運命のいたずらか ?
正義を貫こうとする、清き新人警察官、真人。
プラス、かつては 敏腕弁護士で名を轟かせ、古希を過ぎてからは、妻にも離縁され 身寄りもなく、心も荒み 世捨て人1歩手前の五味。

それぞれの境遇も立場も違う男達が、真相に迫る過程と、
それぞれに降りかかる試練も丁寧に描かれていて、途中、読者を全く飽きさせません。

しかも、本当に身近で起こりそうなことが 問題提起の要素も含みながら、のらりくらりと展開していくので、興味を持ちながら惹き込まれていく…
といった感じで。
(*ゝノ3・)

読後感も爽やかで、ケリも付いて すっきりした、言わば 私めが最も好む “納得、爽快、満足”型の作品でした。

福澤センセイ、良かったです!
ファンになりそうです。
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我が家のヒミツ(奥田 英朗)

2016-09-04 21:57:01 | 本(まあまあ) あ行の作者

いやいや…
ヨカったですよ。どれも
豪華☆特設サイトにて、一目瞭然ではありますが、内蔵の6編は 下記のとおりです。

1. 虫歯とピアニスト
2. 正雄の秋
3. アンナの十二月
4. 手紙に乗せて
5. 妊婦と隣人
6. 妻と選挙

どれも、奥田センセイらしく、気取りのない 自然体の6家族についてのエピソードで、心地良く 読み分けしました。(笑)
同一テーマだからこそ、読者が飽きないような、バリエーションに富んだ書き分けをされる奥田センセイは さすが!

どれも いい話なのですが、個人的には No.4 がいちばん気に入りました。

あと…  σ(o’ω’o)
本人、すっかり忘れていたんですが、こちら の続編だったんですねぇ…(汗)
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臥龍 横浜みなとみらい署暴対係(今野 敏) 

2016-09-03 21:34:20 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

ほーんと、刊行ペースがお早い、今野センセイ。
なかなか良かったですよ~、こちら

このシリーズ→ たぶん読んでいるのでしょうが… なんだか全く記憶喪失の身の上でして・・・
かえって、先入観なく新鮮な感覚で読んだのが 逆にヨカッタのかも。 (笑)

今野作品の王道パターンとも言うべき、
真実を追い求める “The 正義!”の係長(諸橋)と、
係長を支える よき相棒の城島+諸橋を支える 部下たち。
そして、諸橋チームにとって、いわゆる 嫌な役どころの同僚(今回は、捜査一課の藤巻や 諸橋達の上司である、柏葉課長)。

これだけいつもの キャスティングが揃えば、そうです…。
ワタシが 今野作品で惚れ惚れしれしまう存在の お・か・た → 今回は、笹本監察官、
が登場して、名シーン、名ゼリフが繰り広げられるという・・・。
(うっふっふ)

今シリーズは、マル暴刑事畑なので、実は…
そーんなに好きなジャンルではないのですが、暴力団関係者の登場人物たちも なかなか味があって、
神野さんのような イイ 893さんもいて、作品全体の雰囲気が良かったです。
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