めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

花の鎖(湊 かなえ)

2011-08-31 21:42:18 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

だーーーーーー(叫)、
こんなの になっているなんて(驚)
文藝春秋さんの 入れ込み様って…、 一体… ?!(汗)

☆ご注意!
 ワタシは、アンチ湊なので、毒を吐きまくります…(笑)。
 ご不快に思われる方は、この先はご覧にならないでくださいネ。
 あしからず。

んで、続きを 。 。 。
ただし、この作家さんの本って、どれをとっても 異様に読みやすいです。
(好きになれない、とか毎度言いつつ、犬(じゃなかった…夫)の非難を一心に浴びようと、
懲りずに 予約を入れてしまう 成長をしないワタシ…(汗))

思うに、文章は、中学生向け位のレベルでしょうか…。
ただし、内容は 中学生…??じゃ、ちと 毒がありすぎ?
安易に 登場人物を殺しちゃったりするし・・・、大人向け…?!

今回のは、珍しく まぁまぁかな…、と 読み進めるも、
後半部分は、アラがボロボロ見えてきちゃって、結局 お粗末さまでした…。

やはり、ほれ、
我々 大人って、読みながら 次を予想しちゃうじゃないですか…。
この作家さんの場合、先が “透け透け” で、わかりきっている展開+結末に向かっていくから
読者としては、ゲンナリしちゃうんですよ…。
ふぅ…(ため息)

今、お若い方々(現役大学生とか)で 文章力の素晴らしい、しかも自然体で読ませてくれる
新鋭作家さんが、たくさんいらっしゃるじゃないですか。
だから、そーゆー方に小説は任せて、いっそのこと 児童文学へ方向転換した方が よろしいんじゃぁ
ないでしょうか…。
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下町ロケット(池井戸 潤)

2011-08-29 22:03:15 | 本(よかった!) あ行の作者

もぅ、
読む前から、絶対にいい作品! てのは わかっていました (笑)。
だって、 直木賞受賞作 ! (祝)
しかも、今回は、芥川賞=該当作なし の一方での 直木賞受賞作ですからね。
独走!  よっ、日本一 ♪

ほんとに ほんとに、
池井戸先生の知識量には、感服させられます。
こちら の時もそうだったのですが、読者のハマりどころ(ツボ)を 本能的にわかっていらっしゃる
頭がものすごく良い 作家さんだと思います。

また、執筆されるにあたって、一体、どれだけ取材に労力を費やされたんでしょう…?! という奥の深さ。
つくづく、即席仕込みの取材ではなくて “本物”なんだな~、と 感心してしまいます。

「空飛ぶタイヤ」と こちら、
たまたま、ワタシは 空飛ぶ… の方を先に読んだので、ブっ跳ぶ程の感銘を受けてしまいましたが、
もしも、こちらを先に読んでいたら きっと同じ反応をしたことでしょう。

要するに、賞の受賞を問わず、どちらも比べようがない位 よかったです。

特に、両作品に共通している
下町,中小企業,危機,社員のキャラ,チームワーク ・・・
ならではの、読んでいて 心を揺さぶられるほどの 「情」の描き方は、まさにまさしく 圧巻! (涙)

クセのあるキャラの人間同士が、困難に立ち向かい 乗り越えるまでの過程には、
ついつい本音も見え隠れしたり、本性に 幻滅させられたり …
でも、その反対に、意外な人間性が発揮されたり 絆が生まれたり …
と、
とにかく、池井戸先生は こーゆー 緩急の付け方が 異様に上手い!

このような作品が直木賞を受賞されると、日本も まだまだ捨てたもんじゃないわい、
と思います。
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【アイス】 ハーゲンダッツ(チェリー)

2011-08-28 14:23:23 | その他(スイーツ)

ずーーーっと長いこと、ウチの冷蔵庫に眠っていたので、気にはなっていたのですが、
食べました~~♪

<ハーゲンダッツさんのHPより>
チェリーピューレを加えた甘酸っぱいチェリーアイスクリームに、チェリーの果肉を混ぜ合わせました。
チェリーの甘酸っぱい味わいと華やかな香りをぜいたくに楽しめます。

ふむ ふむ。
ま、確かに、バニラやストロベリーよりも甘ったるくなく、
結構 大人向けのフレーバーでしょうか…。
我が家の感想としては、 まあまあ というところ。

でも、チェリーって、独特の味(想定内)があるので、これは 好みが分かれるかな~~。

そもそも、買った本人ですら、なぜ これを買ったか・・・??
き、記憶にないーーーー。
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水を打つ 上・下(堂場 瞬一)

2011-08-27 21:20:32 | 本(うーん…) た・な・は行の作者
  

うーーーーーん・・・(迷)

大好きな堂場先生の作品だし、スポーツ青春ものだし ♪
ということで、まぁ、絶対に 期待を裏切るハズがありません。

オリンピック(なんと、東京でのオリンピックという設定。)選考選手として、
日本水泳界を引っ張っていく 矢沢・福井・桝本が、4年前の前回オリンピック、男子400mメドレーにおいて、
0.04秒の僅差により4位に沈み、メダルを逃した悔しさをバネに、リベンジを目指すという話です。

しかし、東京オリンピック出場までの間には、新たに振りかかる 数々の困難・・・
先輩(銀メダリストの今岡)の引退,異質な後輩(小泉)の登場,機能性水着の承認問題 などなど。
これらの問題と自分が、どう向き合って 克服していくのか… 
という展開なので、上下巻の2冊組ですが 読者を飽きさせません。

やはり、堂場作品は、安心して読めます。

が…、
ちょっと、今回は、発生する物事が プツリ プツリ と細切れ気味で、
あれこれ手を染めすぎて、かえって焦点がボヤけてしまったでしょうか…。

ま、
メドレーのメダル奪取に向けて、1番の要であるチームワーク、
どう扱っていいか誰もがわかりかねる 異端児の小泉を、チームの戦力としてプラスの方向に
導くには・・・ というのが、最大のテーマでしょうか。

だけど、終わり方(結)は、メドレー“予選”の時のような 盛り上がり+興奮+感動=最高潮!
で締めてもらいたかったかなーー 。 。
という気が無きにしも非ずでしょうか…。

この点だけでなく、堂場先生としては おそらく最高の演出を狙われたのでしょうが、
今回は、要所要所で 中途半端な印象にとどまってしまい、ちょっと残念だったかも…。


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悪意(東野 圭吾)

2011-08-25 21:54:34 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

にゃは~~~~♪
ちょっと  ちょっと ・・・
いい意味で裏切られました!

こないだ読んで 撃沈した 東野作品(こちら)とは、えらい違いじゃないのさ~!
(嬉)

そっか~~
加賀恭一郎は、刑事になる前は 中学校教師だったのですね(驚)。
ふむふむ。

そもそも、こちらの作品、2001年に発刊されたんでしたか…。
悪いけど、現在よりも よっぽど レベル高っ!
今回のトリック・展開・大どんでん返し…
どれを取っても、脱帽!
やられました。

これは、ワタシが読んだ東野作品の中で、No.1の技巧を誇るかと思われますっ。
(きっぱり)

なにしろ、
日高 VS 野々口 の小学校時代からの背景が土台になって、
はたまた、結婚 → 不倫(?) → 妬み+因縁+計画+かく乱 ・・・(深)
(続)
って、感じで、
もぅ もぅ  もーーーーぅ
勘弁してよ、 加賀恭一郎さまさま! (←賞賛)
って感じ。

いんや~
東野センセイ、
2001年当時は、思いっきり 脂乗られてたんですね 。 。 。
(↑ 失礼な読者)

でも、ほんとに ほんとに、
最近の東野作品に 飽き飽きなさっている読者のみなさま、
ぜひ ぜひ、こちらの作品をお読みになることを 強く お奨めいたします!
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あの歌がきこえる(重松 清)

2011-08-23 20:11:57 | 本(うーん…) か・さ行の作者

うーーーーーん ...
そうですねぇ… (迷)

舞台は、山口県(?)の とある市。
シュウ,ヤスオ,コウジ
3人の少年の中学時代から高校卒業後の巣立ちまでを、
それぞれの時代背景の流行歌に沿って、短編構成で綴ったストーリーです。

そっか 。 。
重松先生は、1963年のお生まれなんですね…。
はい。

じゃぁ、きっと同じ年代の方は お読みになると、共感されるのではないでしょうかねぇ。
チラっと、犬(じゃなかった…、夫 ← 195○年生まれ)に話したところ、
「あん?  はぁ...  ぁあ…  まぁね…。」
と、予想外なことに全然喰いついてこなかったので、ちょっと好みもありますかねぇ…。

シュウくん達、3人の少年は、揃いも揃って 地元No.1の進学校に進み、
シュウくんは、結局、早稲田に現役合格してしまい、
はぁ、  めでたし  めでたし!
という結末で、お後がよろしいようで。
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金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚(西條 奈加)

2011-08-21 21:33:39 | 本(うーん…) か・さ行の作者

こちら の続編です。
おぉ・・・ ゴメスの続編か…、 長崎奉行所のみんなはいるかなぁ・・・
と思ったら、いました。
辰次郎は たくましく成長し、江戸に戻れたお父さんも健在。
ピエール… ならぬ、松吉は、すっかり長崎奉行所の一員として とけこみ、
うまくやっているようです。

これに、今回は、新人(なんと、女性)とはいっても、辰次郎の上官として
朱緒がゴメスに仕える一団の仲間入り。
朱緒は、辰次郎よりも背丈も体格も華奢なのに、武術では誰にも負けないという凄腕の持ち主で、
奉行所の立派な戦力して、悪に立ち向かうというキャラ。

それで、今回は、違法に育てた 芥子(ケシ)からアヘンの流通ルートに
やくざや政治家(?)が絡むという、江戸でありながら、現世の事件のようなシチュエーションで 話が展開してゆくのですが 。。。

こ、今回、登場人物があまりに多くて、一人一人の役割をあまり把握しないまま
読み進めてしまいました…(汗)。
(誰だっけ? この人…?)と、気にはなるものの、いちいち 過去に戻っていたら
話が進まないやんけ~。
なんせ、せっかちなタチなもんで…(汗)

そんな中、辰次郎&松吉が、流人島に潜入捜査をする下りは、おもしろかった。
やっぱり、奉行所も警察も 悪人を捕まえるにゃぁ、チームワークが大切ってことですな。






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初陣 隠蔽捜査3.5(今野 敏)

2011-08-19 23:51:31 | 本(よかった!) か・さ行の作者

あれれ ・・・
なんだ ? この(3.5の)「.」て…?! と思いつつ、
大・大・大 好きな 竜崎さま(隠蔽捜査)シリーズ (はぁと)♪
・・・(わくわく!)
と読み始めたところ、いつもと様子が違う…。 (?)

な・な・なんと…、 
こちらは、隠蔽捜査シリーズ(1~3)をとおして、ちょこちょこ描かれた 短編集
だったのです。
→ ということで、詳しくは こちら

思えば、ワタシが竜崎さまへの恋におちた のが、遡ること、かれこれ5年以上前…?!
(惚)
そん時って、大森署長だったか…?  それとも、警察庁だったか…?
(や、やばい…、 覚えてない…(惚))

でもね  でもね… ♪
読み進めていくうちに、だんだん思い出してきましたよ~。
今回の短編集は、伊丹さんの目線で描かれているのも、すっごく 効果的でした。
(伊丹さんも好きです。)

伊丹さんのお言葉を借りるならば、竜崎さん= たてまえのないヤツ!
(きゃぁ~  きゃ~~)
周りからどう言われようと、自分のポリシーをお持ちで、何よりも自分の部下たちを信頼し、
時たま見え隠れする 渋い優しさ! (惚)
幼なじみである 伊丹刑事部長の視点からだけに、より一層、竜崎さんの“本物のすごさ” が引き立っている感じです。

特に、「静観」「病欠」は、竜崎さんのキャラが よく象徴されていて、
はぁと 再燃! (炎)
きゃぁ  きゃ ぁ ぁぁ~~~~~。

なんだか、また最初から、隠蔽捜査1・2・3 を読み直したくなってきましたがな。
(い、いかん…
 今、借りている14冊を先に読まなくっちゃ… (汗))
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涙 上・下(乃南 アサ)

2011-08-17 22:09:37 | 本(普通) た・な・は行の作者
  

もともと、乃南先生ファンのワタシ…
乃南作品を読むのは ホント久しぶりだけど、
やっぱり 読みやすい~~~~♪
上&下だけど、あっという間に読んでしまいました。

今回の話は、ミステリーの要素よりも、恋愛の行方の方が重視でしょうか ・・・
若干… 。
しかも、最初に出てきた真紀さんが 主人公になるのかと思いきや、
(だって、ダンナと離婚だなんだかんだ… という出だしだったもんで…)
なんの なんの。

主役は、母君の萄子さんだったんですね~ (驚)
しかも、子供達も巣立ち、悠々自適に夫婦円満生活を送られるダンナさまではなく、
その前に婚約していて結婚目前だった 警察官(奥田さん)との愛の行方が、
物語の中心でした。

時代は遡ること、東京オリンピックの昭和39年から、萄子お嬢さまの運命は 劇的に変化。
結婚を翌月に控えた婚約者であり、警察官の奥田が 突然、ある殺人事件の最有力容疑者として
行方をくらまします。
しかも、殺されたのは、奥田の上司(韮山)の一人娘…。

やがて、韮山も刑事を辞めて 独自に事件の真相を追い求める人生を選択。
また、萄子も 素人ならではの独自の直感で、奥田を探し続ける 前途多難の捜索 ...

てな感じで、次々と先が気になって やめられない展開に…。
(自分自身の乗った飛行機が離陸したのは、知っていましたが、着陸したのには気付きませんでした…(汗))

ま、最後は、予想どおりにいくしかない まとめ でしたが、
なにしろ、乃南先生の文章は流暢なので、大変気持ちのいい 読書のひとときを過ごせましたとさ。
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金春屋ゴメス(西條 奈加)

2011-08-16 21:34:28 | 本(普通) か・さ行の作者

<あらすじ: 新潮社さんのHPより>
近未来の日本に、鎖国状態の「江戸国」が出現。
大学二年生の辰次郎が、超・高競争率を潜り抜け、入国を許可された。
身請け先は、「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守だった。 
「日本ファンタジーノベル大賞」大賞受賞作。

ということで、ファンタジーというと、正直、中には ちょっと(着いてけないかも~・・)という作品も
あったりしましたが… (こればかりは、好み の問題ですからねぇ…)
これは、なかなかおもしろかったです。

なにしろ、“あちらの世界” が、よりによって「江戸」なので。
日本では、「江戸」への入国は、大・大・大人気で、競争率:数百倍とか、
何年も希望して→ 外れて… と、数年ごしのエントリーで 入国が叶えば、それでもラッキーとか。

しかも、主人公の辰次郎は、なんとあちらの世界(江戸)生まれという経歴の持ち主。
江戸(← 日本じゃなくて)の地で、両親の愛情に育まれながら すくすくと成長していたのですが、
幼少期に奇病に罹ってしまいます。
同じ病に冒された子ども達は、次々と死んでいってしまう中、両親は 辰次郎の命を救うために残された唯一の望み 。 。 。
“江戸を出国し、日本へ入国すること” (あーー、なんか、紛らわしいですね…(笑))を選択し、見事、辰次郎は回復し 普通の男の子として成長。

しかし、いつしか辰次郎の家庭は崩壊し、祖父母に育てられ、江戸の記憶も失っていたところに、
姿をくらましていた実父との再会がきっかけで、江戸に渡ることに…。
再び江戸を襲う奇病から 民を救う使命のもと、辰次郎が 失われた記憶を取り戻しつつ
奇病の謎に迫る ・・・
というストーリーで、とても親しみやすく、読みやすかったです。

やはり、“江戸” ならではの、斬った・斬られたの緊迫感
プラス 人間味とか 情緒とかも盛り込んであって、
ファンタジー一辺倒ではなくて、冒険ものとしての展開も楽しめました。
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