めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

ギブ・ミー・ア・チャンス(荻原 浩)

2015-12-31 16:26:56 | 本(うーん…) あ行の作者

くすん…  (ノ∀;`)
2015年最後を飾る は、感想→ Good!! で気持ち良く締めくくりりたかったけれど、そうは問屋が卸さない…か。
短編集 でしたが…。(下記7編内蔵)

1. 探偵には向かない職業
2. 冬燕ひとり旅
3. 夜明けはスクリーントーンの彼方
4. アテンションプリーズ・ミー
5. 押入れ国の王女様
6. リリーベル殺人事件
7. ギブ・ミー・ア・チャンス

んーーー、
まぁーーー、
強いて言えばぁーーー、No.4 が1番良かった ? か ? な… ? 強いて言えば…。
(;-ω-)ゞ

でも、2015年の〆の(ワタクシめに課せられた)一作が この本…、というのは、神様からの戒めだと思います。
いやいや、ほんとに…。
すごーーく タイムリー。
(2015年は、転機に匹敵することがあったもので…。 ハイ。 個人的に。)

しかし、おかげさまで なんだか現在、とっても とっても周りの人に恵まれていて、
ほんとにほんとに(!) 心温まる 感謝しきりのハートを感じています。(涙)
だから、見守って応援してくれる先輩方に報いることができるように、(少しずつでも)成長する !!
これが、2016年のワタクシめの目標です。

2015年、(いろいろひっくるめて)どうもありがとうございました。
2016年、どんな年になるか… ? ドキドキですが、ひっくるめてHappyだといいなぁ~。
では、みなさま、お互いに 良いお年を  (o´∀`o)ノ
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流(東山 彰良)

2015-12-30 21:24:39 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者

よかったーー、年内に読めました。 こちら
第153回 直木賞 受賞、おめでとうございます!
いろいろと 書評対談記事 が掲載されていますねぇ~。

ワタシは、台湾(北)贔屓なので とりわけ思い入れが深いかもしれませんが…
同時受賞の あの(!) 芥川賞作品を読んだ直後だったので、レベルの違いに 愕然としました 。。。
ほんと、 あまりに差がありすぎ…

やはり、「本」を読みたい人は こっちです!
このところ、直木賞にはハズされまくっていた分、今回のは “直木三十五” の名に恥じぬ、堂々とした受賞作と満足感を味わうことができました。

舞台が台湾だけに、馴染みの地名や B級グルメも出てきて、もぅ 「ノスタルジー~~~♪」(ちと、言葉の使い方が適切ではないかもしれませぬ…。 むむむ…)
と 何回、興奮したことか…。
(うっふっふ)

持った時は、結構ずっしりとボリューム感あり ?!と思いきや、どんどん惹き込まれてしまい、あっという間に読んでしまいました。
やはり、東山センセイ、「このミス大賞」ご出身とあって 仕掛けが巧みなんです~~。

それだけに、唯一欠点として思ったのが、“行きつ戻りつ ?”風の回想仕立ての書き口が…
ちょっと多くて ハナに付いた… かな… ?!
まー、 ワタシは…
個人的に…。

でもでも、(!)
伊集院センセイも絶賛されているとおり、ほんと 正々堂々と評される 煌びやかな直木賞です!
今年の締めくくりに読めて、ヨカッタです。

台北~~~(叫)
大好きだよーーー(叫)!!
東山センセイ、素敵な作品を ありがとうございました。
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私にふさわしいホテル(柚木 麻子)

2015-12-29 22:17:09 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

相変わらず柚木Aセンセイ過去作品を読み進めておりますが…
今回読んだのは 3年(以上)前に発刊された 作品 ですが、面白かったです。
なかなか♪

下記のとおり、6編から成る短編仕立てですが、通しの長編で 大作家・有森樹李の成長記 が描かれています。
 1. 私にふさわしいホテル
 2. 私にふさわしいデビュー
 3. 私にふさわしいワイン
 4. 私にふさわしい聖夜
 5. 私にふさわしいトロフィー
 6. 私にふさわしいダンス

柚木Aセンセイ バリのブラックユーモアも冴えわたっていますし、
それでいて 憎めないキャラ。(笑)
終わってみれば、結構 いい人揃いだったなぁ… というところが、柚木A作品に共通する 読後感の良さの繋がる、好きな部分でアリマス。

作家を志すも 前途多難な行く手を阻まれる加代子。
しかし、あり得ない変貌を遂げ、不可能を可能にし、言わば 強引とも言える加代子のサバイバル根性、独自のやり口で 堂々とベストセラー作家としての大成功を納めるストーリーは、痛快だからこそ かえって許せちゃいます。(爆)

文学界のドンファン、東十条宗典も 愛らしいキャラで 加代子との絡みが…
というより、東十条大センセイが ペーペー作家の相田大樹 = 有森樹李 = 中島加代子 に振り回されているのですが…(笑)
このあたりの展開も 柚木Aテク が冴えていますねぇ~。

遠藤先輩 = 編集者 = 加代子の大学の先輩 も、なんだかんだ 加代子の人間性と面白みを買っていて、協力的な良心を持ち合わせているところも この作品が爽やかな要因ですね。
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火花(又吉 直樹)

2015-12-27 21:50:30 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

ついに!! (叫)
ついに ついに、、、 待つこと 何か月… ??  (※決して買いません…(爆))
市内図書館の蔵書数もついに現在14冊に膨れ上がるも、今なお350名近くのお待ちのかたがたが…
という話題の こちら 、ついに ワタクシめの順番が回ってきましたデスよ!

いやぁーーー、
もう 年内、ムリと思ってたので ほんと土壇場の花火…じゃなかった ヒバナ でした。
ハハハハ…

それでですねぇ…
まぁ…
うーーーん…
(´-ε-`;)

頑張って よく書いたんだなぁ… とは思います。
これは、伝わってきました。

こんなトコでいいですか ? 
感想…   (´∀`;)

ま、 
小1時間位で読めますので、あれだけすごい話題になったし ご興味のあるかたはサラっとどうぞ。
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アノニマス・コール(薬丸 岳)

2015-12-26 22:08:14 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

このタイトルの意味= 匿名電話 なのですって。
ということで、今作 は、なーーんだか 読んでいる方も疲れました・・・
(―_―)

薬丸センセイ、
せっかく、「素」 のままで面白いのに…
なにも ヘンに 故意に盛らなくても、あーだ こーだややこしくしなくても、 十分面白いミステリー作品を生み出されるのに…
むしろ、薬丸作品が好きで ちゃんとファンも定着しているんだから、
もっと シンプルに行ってくださらんか ・・・
はい・・・
頼みますよ ・・・
_| ̄|○

だって、何も わざわざ 不幸になる人をたくさん生み出さなくったって… ねぇ~・・・
今回は むしろ、どっちかと言うと “良人側ではない方”の岸谷 と戸田がいい味出していて、この
2人のキャラに救われましたねぇ~。

しかし、
しかーーーし(!)
全く、散々振り回されたわりには 充足感もなく、後味も極めてよろしくないです 。。。

せっかくの 薬丸印 が勿体ない!
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プロフェッション(今野 敏)

2015-12-25 22:24:59 | 本(うーん…) か・さ行の作者

今回読んだのは、安積班とも 隠蔽捜査シリーズともまるで違う
(じ…、実は…、読んでから知ったという・・・(汗) こちら でした。

今回の事件解決の舵取りは、お馴染みの警視庁捜査一課。
しかし、その中の科学特捜班 --- 法医学の医師,化学者,物理学者,心理学者 などなどと言った、
その道のプロ中のプロ = 変わり者揃い という 頭は恐ろしく切れまくるエリートな個性派グループ
プラス、この班をまとめるのが若きキャリア警部 、という異色の構成。

そこに 捜査一課の刑事たちがタッグを組み、大学研究室内での複数誘拐+殺人+やら他にも(… ?)という内容で、
今回舞台となった大学が農林大学。

そこの、地質学の権威である教授が突然行方不明になり、続いて 同じ研修室の准教授や助手たちも誘拐、ひいては殺人事件にまで発展 ---
そして、どうやら、犯人は 寄生虫を手に入れて事件に使ったと思われる ---
という、いかにも面白そうな筋書きではあるのですが、…
一見… (!)

これは、言ってみれば、 安積班や 隠蔽捜査シリーズの ガス抜き ??
でしょうか ・・・ ???
(´xωx`)
残念賞!
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遺譜:浅見光彦最後の事件 (内田 康夫)

2015-12-23 22:08:10 | 本(うーん…) あ行の作者
 

今回の( ) は、言わば 内田センセイの ご覚悟 が感じられる作品でした…。

だから、実際のところ ちょっと複雑な心境でもあります・・・
なんだかんだ、「後鳥羽伝説殺人事件」から34年分(改めて年数に換算してみると… スゴっ!!(驚))の 浅見光彦を 追いかけて 見守ってきた身としては、、、
今回、こうして 一区切りを付けようとしている “軽井沢の作家の企み(爆)” に 抗いたくなる思いで読み進めました。(笑)

まぁ、
今回は、ノッケから 「永遠の33歳」の鉄壁の衣を脱ぎ捨て、34歳の光彦 に変身~♪
という幕開けで、歴代マドンナが 続々と登場ですからね…。

そして、なんだか、お兄さま(=刑事キョクチョー)も策略に噛んでいる国際組織で、浅見家(もち、雪江さんも)公認という、だいぶいつものパターンとは異なる 必然的なバックアップの下、探偵業に巻き込まれる光彦・・・

うーーーーん…
(;-ω-)ゞ
不自然。

内田センセイの気合いたっぷり感は 感じられ、ドイツと日本との二元中継は重厚だったけど…
やっぱり、 やっぱり・・
いつもの 『浅見光彦』 の方が良いなぁ…。

そして、光彦さんっ、
やはり、神戸に行ってしまうのですか… ??
ファンとしては、ちょっとだけ…
やっと 今時分になって、ましゃロス(=F山ロス)の気持ちがわかります・・(爆)
( ̄▼ ̄;)
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家族シアター(辻村 深月)

2015-12-20 21:41:09 | 本(普通) た・な・は行の作者

タイトルのとおり、「家族」がテーマの 短編集 でしたが、さすが大人気作家の辻村センセイなんですねぇ~~。
もう(!)、 あっち こっち に作品紹介で取り上げられていらっしゃる… (驚)♪

確かに、ワタシも新作出るたびに 気付けば読まずにいられません!!
今回の7作品(下記のとおり)は、家族という 実に身近なテーマだっただけに、
辻村センセイお得意の “さり気な~くハートをじんわり温めテクニック” が随所にキラリ☆

特に、個人的に気に入ったのは、№6(←書き下ろし作品だとか)です!
もう、 これ、ダントツ !!

話の展開の添って自然と惹き込まれてしまうほど、魅力的なキャラ達。
深月カラーに染められて、ほんと 読み進めるにつれてどんどんキャラ1人1人の存在感、行動の1つ1つが意味を帯びてくるのだから、読む方も惹き込まれてしまって~~~♪

実音のおじいちゃん、渋いです。 素敵です。 
正しくて澄んでいる目をお持ちです。
だからこそ、最愛の連れ合い(=亡きおばあちゃん)に捧げる心の声は ・・・
読んでいるこっちの心にも ジーン… と響きました。   
・゜・(゜うェ´゜)・゜・

~ 内蔵作品 ~
1.「妹」という祝福
2. サイリウム
3. 私のディアマンテ
4. タイムカプセルの八年
5. 1992年の秋空
6. 孫と誕生会
7. タマシイム・マシンの永遠
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あまからカルテット(柚木 麻子)

2015-12-19 22:22:52 | 本(よかった!) ま・や・ら・わ行の作者

今回の 柚木A作品、いい !! 
やはり好きなんです。 こういう の。  ヾ(^▽^ヾ)

読んでいて、ほーーんと Happy♪ になっちゃいました。(自分の歳を忘れて…(汗))(爆)
いいなぁ~~~

これぞ、柚木A節。
キャストの調和が取れていて、それなりに試練は訪れるのだけれど、乗り越えた時 より一層の結束が強まる女4人の友情、
とっても とっても心地よーーーい 柚木A節に乗せられ、最後の最後まで 気持ち良~~く読めました。

中身(=味)は、1人1人に順繰り照準を合わせ、
 1. 恋する稲荷寿司 (咲子)
 2. はにかむ甘食 (由香子)
 3. 胸さわぎのハイボール (満里子)
 4. てんてこ舞いにラー油 (薫子)
 5. おせちでカルテット
以上5編から成る短編仕立てで、各章ごとにそれぞれ“ピンチ到来→ 解決”型の痛快テンポで進んで行くので、非常に良い!!
 
ワタシは 単行本を読んだのですが、表も 中もとても可愛くて(♪)
丸ごと テンション上がっちゃいました。
(年甲斐もなく…)
(-∀-`;)  まー、 本が良かったんだから いっか! (爆)

後味 いと よろし、 めでたし  (b*´3`*d)
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嘆きの美女(柚木 麻子)

2015-12-18 22:03:32 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

現在、柚木A センセイの作品を遡って緩やかに読んでおりますが…
デビュー3作目の こちら は、かなり生き生きと “麻子スタイル” が発揮されていて、勢いを感じました♪
やっぱり、柚木A作品だ~~!

(まぁ、…
なにぶんにも・・
まだデビュー仕立ての3作目、という点も感じられるのが正直なところ…。
これもこれで、 初々しくて いいかな ?)

時に、ブラック調でピリリと切り込み、読み手の気分もスカッ(♪) とさせてくれる---
それでいて、ちゃんとフォローもしてくれるイキな演出も手伝って、後腐れがない 。
これぞ、まさしく 痛快な柚木Aスタイル
(o゜∀゜o)

特に、今作では、本編ではなく… 書き下ろしの方の
『耶居子のごはん日記』
こっちが 良かった!
とてもヨカッタ !!

何と言っても、ヒガシ!!   (人゜∀゜*)
キャラがいい!
出会いの設定、演出がいい。 すごくいい♪

柚木Aセンセイの魅力が この章に凝縮されている、と言っても過言ではあるまい。
さり気なーく、読み手のハートを温かく くすぐってくれた。  (n´―`n)
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