めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

長いお別れ(中島 京子)

2016-03-21 21:50:19 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

↑まさに(!)表紙の帯のコピーライターさんの表現のとおり!!
大好きな中島センセイの手にかかると、深刻な認知症も こんな素敵なエピソード になってしまうのか… と、ただただ舌を巻きました。
個人的にも迷いなしの「よかった!」のカテゴリー、そして ナットクの 第10回(2015年)中央公論文芸賞 です。(← おめでとうございます!!)

敢えて、予備知識なしに まずは真っ向から このテーマ(中島流)に挑むおもしろさを味わいたいと思い、なーぁんにも調べなかったのですが…
読み進めるごとに、 想像 →→ 確信 に変わっていった この作品に対する根拠、
それは・・・
“いくらなんでも、(多少なりとも)実体験に基づいていなっくっちゃぁ、ここまで つぶさに…、しかも いろいろな視点から描こうったって、こうまで ゼツミョーにはいかないんじゃぁないの… ?? ”
という胸騒ぎ…

もしかして… と思ったら、やっぱり そう だったのですね。 中島センセイ。

でも、お父様は きっとこの本を天国でお読みになって、お嬢様のお気持ちを全て理解されていると思いますよ。
しがない、一読者ですけど、この本に籠められた センセイの(お父様に対する)幾つものハートが伝わってきました。

そしてそして、ますます 中島京子さんという作家さんが好きになりました。

☆ 要望めいた “つぶやき”
  ↓
これって、課題図書とかに… ならないのでしょうか。
学校の夏休みの… じゃぁ、ないですよ。
んな、狭義なもんじゃぁ ないですよ。

介護、認知症… そんな射程距離の単語に留まらない、
もっともっと 広くて深くて、読んだ人1人1人に違った価値観を与えてくれたり、問いかけをしてくれる
そんな作品です。

だから、推奨年齢なんて設けないで、幅広ーい世代の 1人でも多くのかたに読んでもらいたい!!
と、ストレートに願います。

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