めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

闇から届く命(藤岡 陽子)

2016-03-13 21:29:12 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

これ は、ヨカッタです!
医療ものだし、
起承転結がハッキリしているし、
筋が通っているし、
で、まさにまさしく ワタクシ好み  (= ̄▽ ̄=)

助産師として 自分の一本気を貫き通す、純で頑張り屋の美歩ちゃんのキャラを通して、
ローズ産婦人科で 尊い命に向き合う医療従事者たちの人間ドラマは、悪役も含めて 納得の行く出来栄えでした。

ストーリも いわゆる “きれいごと” だけでまとめているものではなかった・・・
それどころか、たぶん、そういったカタチの作品(たくさんあるけど…)よりも、もっと価値のある心の中の真のきれいさ にスポットライトが当たる…
そんな作品でした。

ほんと、ひっどい(!) 読みながら ムカっ腹の立つ、ひどい院長と師長の下で働く美歩ちゃんだけど、
どこの職場だって、大なり小なり 何かしらはあるんだし…とか、
草間さんや辻門さんという素晴らしい先輩ナースの教えを受けて、働くことができるから、この職場が好き!とかとか、
ほーーんと、原点に返って うっかり忘れかけていた大切なことを思い出させてくれるシーンが結構あります。

そしてそして、佐野センセイ、… 良い♪ 良い♪
序盤の印象を覆すような 緩急の付け方が、ほんとお上手だと思いましたよ。藤岡センセイ ♪
佐野先生のご開業というカタチで、読後感を実に爽やかにまとめられたのは、もぅ さ・す・が! としか言いようがありません。

続編に期待! 大 ┗|⌒O⌒|┛

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