めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

許されざるもの(樋口 明雄)

2016-07-31 21:22:20 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

前作に引き続いての 2作目 です。
こちらも またしても 良い!!!
o(*^▽^*)o

1作目 から数年経って、成長した 羽純ちゃんは中学生。
ミオさんにも悲しいことがあり、動物病院を開業。
そして、前作で一大決心をされた七倉さんは、キャリアの出世よりも一管理官としての道を邁進し、野生鳥獣保全管理センター(WLP)になくてはならないプロ中のプロにお成~りぃ~~~。

ということで、七倉さんの後任者たる 新.支所長とのスタイルの隔たりや、狩猟会との確執の違い、…
これらの障害に加え、今度は国境を超えた大プロジェクトも相成って、さらに (困難もヒックルメテ)スケールが大きくなった続編です。

でも、ほーんと…
樋口センセイって、これだけ盛り沢山ネタで、こっちとしては予想外の目新しいコトが あれよあれよと起こるのだけど、筆力が確かなので、作品の軸がブレない!!
だから、こっち(= 読者)としても、安心してどんどん本の世界に惹き込まれて、浸れる~
という、言わば至福の読書時間を堪能できるという、申し分ない安心感♪
 (*^m^*) ムフッ

元のメンバーが欠けてしまって、人員にかなり不安を感じさせる WLPで、こっちとしても内心、ハラハラしながら読み進めるのですが、
そこは、樋口センセイの巧さで、最後には野村支所長もレッキとした“一員” になるべくシーンも用意されていて、ほんと イイです。
爽やか!

今後の続編も、ずっとずっと楽しみにしていきます。
北アルプスの自然の下で、どんな人間ドラマが繰り広げられていくか、
羽純ちゃんは どういう成長を遂げながら、WLPに関わっていくのか、清々しい展開を今後も期待します。
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約束の地(樋口 明雄)

2016-07-30 22:14:39 | 本(よかった!) た・な・は行の作者
  

こ、、、これはっっ… 人*’A`∞)♪
すごーく、すごぉぉ~~く 良かったです!!

から成りますが、どんどん惹き込まれて本当は、もっともっとこの作品を読んでいたかった心地よさ
p’ω`*q

こちらの作品は、第27回日本冒険小説協会大賞受賞および 第12回大藪春彦賞受賞とのこと。
納得すること然りです。

なんといっても、登場人物達の人間性が丁寧に描かれていて、七倉親子はじめ 出てくる子供から大人まで、各々のエピソードも重なって読むほどに「味」がある…。
特に、戸部さんの最期は 戸部さんにふさわしく、それまでの七倉とのわだかまりの部分があったからこそ、一掃される演出でしたね。
本来悲しい場面なのにもかかわらず、自分の心には、戸部さんがこだわり抜いた 大自然の産物(稲妻や影だけでなく、南アルプスひっくるめて)がもたらず、荘厳な清らかさが残りました。

他にも、なかなかの長編なので、「おぉ…」っと思わせる人間ドラマ満載で、実は~~
勢い止まらず、この 続編 も、既に読んじゃったんです…
 
 (  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
…  ハイ。
((^┰^))ゞ

ということで、次なる日の書き込みに続きます・・・
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ローラの炎(長野 慶太)

2016-07-24 20:46:12 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

今回読んだのは、 こちら です。
まぁ…   (;^_^A
そうですねぇ…

キホン的に、異国の地が舞台ですし、内容も盛り沢山なのですが…
おもしろそうな設定ではあるのですが…
せっかくの…

そのわりには、さして印象に残らない… ? か… ? な… ??
すみません…  (_д_)。o0
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Aではない君と(薬丸 岳)

2016-07-23 21:33:18 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

え~と、まずは、
薬丸センセイ、こちらの作品 での 今年度の吉川英治文学新人賞のご受賞、おめでとうございます。
 ヽ(=´Д`=)ノ

確かに、…
薬丸センセイにして、「新人…」は意外でしたが、『受賞作』 の勢いと気合いを感じさせる作品だと思いました。
ハイ。

途中までは、話の進展や 登場人物同士の絡みなど、丁寧に描かれていて、薬丸センセイの持ち味の良さが表れていたと思います。
特に、極めて特殊な状況下に置かれた、父と息子のデリケートな駆け引きは、ほんとビミョーな匙加減で巧いな~~、と感じました。

きっと、このあたりが評価され、今回の受賞に決まったのでしょうね。

しかし…
読後感が今ひとつ… 残念です。
途中まで良かっただけに、息切れ気味… ??  (;´д`)ゞ

いやはや…
残念です  (´⊥`*)
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アンと青春(坂木 司)

2016-07-22 22:16:43 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

タイトルからして、表紙からして、ワタクシめ(=和菓子大好き!)のハートを鷲掴みにしてくれる、アン(=杏子)シリーズ
 (;∇;)
こちら続編 待ってました~♪
なんと、5年ぶりだったのか~~(驚)

そう言われてみると、初回作の内容や登場人物は…
ワタシの記憶力では、既にリセットされていたので(汗) )))(o;_;)o
いたって おいしく楽しめました。

こちら に詳しく載っていますが、
(アンシリーズって、こういうスタイルだったけ… ? はて… ??)と 全く覚えていないながらも、1話ごとに 謎解きがテーマになっていて、和菓子ネタ以外でも十分おもしろかったです。

ちなみに内蔵作品は、下記の5品。
 1. 空の春告鳥
 2. 女子の節句
 3. 男子のセック
 4. 甘いお荷物
 5. 秋の道行き

やっぱり、坂木センセイの力が籠っていると最も思われる №5 が、ワタシも1番気に入りました。
なんてったって、乙女の立花くんですし~~
“甘酒屋の荷” のとおり… だとしたら、今後どうなるのでしょうねぇ~♪

アンちゃんがとーーっても賢くて 魅力的で素敵な女の子なのに、本人は全く自覚していない、テンネンのところが好感度大で、ずっと応援していきたいシリーズです。
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さがしもの(角田 光代)

2016-07-18 21:46:18 | 本(まあまあ) か・さ行の作者
いやはや、安定の角田作品。
もともと、ワタクシめ… 短編集って あんまり好みではないのですが、こちら は良かったです!

いんや…
一層、角田センセイの力を実感させられたと 申しましょうか。

ちなみに、内蔵作品は 下記の9編です。

1. 旅する本
2. だれか
3. 手紙
4. 彼と私の本棚
5. 不幸の種
6. 引き出しの奥
7. ミツザワ書店
8. さがしもの
9. 初バレンタイン

9つも角田ワールドを楽しめるのにもかかわらず、とっても薄いボリュームの文庫本。
よくぞ、これだけの短編の中で あまり短編であることを感じさせない、多彩なシチュエージョンと展開と… エトセトラ。
短編 イコール 物足りなさ、と思っていた ワタクシめの偏見を見事に覆してしまう 9作品でした。

どれも、等身大の登場人物や 身近に起こりそうな題材を取り挙げているので、思わず 9色の角田ワールドに惹き込まれてしまいました。

それに、角田センセイの「あとがき」も とってもいい!
角田センセイの人間味が感じられて、好感度がますます上がっちゃいました。
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スコールの夜(芦崎 笙)

2016-07-17 21:58:22 | 本(うーん…) あ行の作者

第5回日経小説大賞受賞!
現役財務省官僚による衝撃の問題作!!
ということで、期待大で読んだのが、こちら

しかし、実際には うーーーーん… でした… か…  U゜(T_)゜`U
要は、東大卒のエリート銀行員(女子)が、男性中心の封建的な組織の中で キャリアアップを図っていく…というテーマが描かれた作品です。
そして、子会社社員のリストラという 言わば汚れ仕事を命じられ、特に精神的に 一筋縄ではいかない中、自分の貫くべき方向性やら 立場やら、今後の生き方やらなんやらかんやら… を見つめ直す・・・
というようなストーリーということで。

まぁ、…
ワタクシめは、そもそも 生粋の“池井戸ファン” なもので…
心酔している作品たちが、池井戸作品なわけで…

そういった、元々持ち合わせている嗜好性ゆえ、ちょーーっとハンデが大きかったのでしょうね。
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翳りゆく夏(赤井 三尋)

2016-07-16 21:34:36 | 本(普通) あ行の作者

以前にも きっと読んだであろう…(汗)こちら を読みました。
以前、乱歩賞受賞作を片っ端から読んだ時期があったので、きっと(タイトルも記憶にあるし…)読んだハズ と思っていたので、読みだせば 想い出すだろうと思っていました。
が、(!!)
全然…、見事に… 覚えていなかった・・・
あわわわわ…  ノ)゜Д゜(ヽ

それでは…、(汗)
甚だ 新鮮な感想を述べましょうぞ…  (¬ω¬;A)

え~~とですね…
赤井センセイの描き方、構成は好きです。
途中までは、感心しながら(← 適切な表現でなく、あしからずですが…)読んでいました。

しかし、真相がわかって、バタバタしだした頃でしょうか…
既にページも残り僅かな段になって、アレレレレ… ?? という感じでしたか。
正直言いますと、せっかくここまで丁寧に築き上げてきたのに、勿体ないな~…
と思いました。

あと、当初の計画どおりの顛末なのでしょうが、
土壇場になって バタバタと雑になってしまった分、余計に虚しく感じてしまった…
┐(´-`)┌

とても良いものをお持ちだと感じさせる作家さんだけに、残念です…。
実に残念です・・・


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えんじ色のカーテン(赤川 次郎)

2016-07-10 22:06:44 | 本(うーん…) あ行の作者

なんだかんだ、1年に1歳ずつ年を重ねていく こちら 、毎年発刊を心待ちにしてしまいます…。
今回は、42歳の爽香さん。

でも、もはや、…
面白くはないんです ・・・

す、… すみません…。

しかし、  ヾ(▼へ▼)
場面も突如コロコロ変わるし…
(赤川センセイ、大丈夫 ??)と、思うこと度々…
それに伴い、置き去りにされたパーツが所々あるもので、こっちとしても もはや寛容(= テキトー(笑))になってはいるものの…
(そーいえば、アレってどうなったんだろうなぁ… ??)と、若干気にしつつもスルー。
 (。 ̄x ̄。)

うーーーん…
本当に大丈夫なんでしょうか…   ( ̄、 ̄A)
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孤狼の血(柚月 裕子)

2016-07-09 21:44:27 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

おぉ♪
素晴らしい~~~。
こちらの作品特設サイト)、見事に今年の日本推理作家協会賞を受賞されたのですね。
さすが、柚月センセイ  \_(^◇^)_/
おめでとうございます。

ここまで、世の中に広く評価されている高尚な作品の価値がわからず、「うーーん…」のカテゴリーにしてしまい、面目ない…
 (ノ_< ;)
全面的に ワタクシめの問題です・・・
 (p→-←)p
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