めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

白馬山荘殺人事件(東野 圭吾)

2011-05-29 21:53:18 | 本(普通) た・な・は行の作者

ペンションで亡くなった兄の死の真相を求めて、女子大生2人が白馬山荘へ挑む、
という筋立てで、そのペンションでは泊まった客が、毎年1人ずつ亡くなっていく・・・
という展開に従って進んで行くミステリーです。

ペンションならではの部屋割りが、密室殺人か? はたまた青年のノイローゼによる自殺か?…
というところから、一連の事件の繋がりが明らかにされてくるのですが、
ペンションの各部屋にマザーグースの詩が引用されていて、ここに真相を解く暗号が隠されているという仕掛け。

読んでいる途中に知ったのですが、この作品は東野先生の ごく初期のものということで、
正直言って、最近の東野作品(例えば こちら)より、よっぽど良く出来ています。
登場人物も、ペンションの常連客とスタッフだけに限られているので、分かりやすいですし。

東野先生が、すごーーくよく練られて執筆されたというのが、伝わってくる作品で、
なんだかかえって新鮮でした。
最近は、売れっ子になり過ぎてしまって、お疲れモードなのでは…?!
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【雑誌】 GROW(H23年 7月号)

2011-05-28 21:49:44 | 本(うーん…) か・さ行の作者
   

ひ、ひどい・・・!

40代向けの雑誌として、昨年創刊したばかりの雑誌だということで、
GROWの存在は ひそかに気になっておりました。
そして、ついに今回、付録目当てで初めて買いました。

しかし、この付録・・・、
なぜ、ダブルファスナーじゃないの~~(叫)??!
従って、すっごく使いにくいです…(泣)。

それから、40代をターゲットにした雑誌にしては、あまりに内容が稚拙…。
なんだか、40代女性が馬鹿にされているような、子供だましの内容です…。(怒)

実際の40代って、まだまだ いろいろ吸収したいことがたくさんあるし、
向上心も抱いています。
体力的には、そりゃ、もちろん下り坂一直線(涙)だけど 。 。 。
それだけに、努力でなんとかなるならば、なんとかしたい!!と思っているのが、
我々、40代なんだってば!

ま、
おばさんのあがきだと言われればそれまでだけど…、
どうせ 同じ人生を歩むなら、後悔しないように、今の自分を(いろいろな面で)磨きたい~!と、
女性っていうのは、年齢に関係なく常に思っているもんだと思います。
(うんうん。)

だからこそ、ちと辛口になりますが…、
とにかく この雑誌、あまりに情けない中身で、編集者のレベルの低さを露呈しているような印象を受けました。

もぅ、金輪際 買わん!

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てのひらのメモ(夏樹 静子)

2011-05-25 21:54:54 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

いわゆる、ごく普通の主婦(福実さん)が、裁判員制度にあれよあれよという間に当選し、
初めは補欠としてのお務めだったのが、しまいにはレギュラーに昇格され、法廷に臨むという筋書きです。

裁判員制度についてのストーリーは、一連の4日間の裁判の流れに従って、
わかりやすく綴られていて、面白かったです。
が、・ ・ ・
この裁判の争点となる、「母子家庭における5歳児の病死事件」については、
設定がイマイチだったかも…。

要は、バリバリのキャリアウーマンで女性初の役員の地位を嘱望されているシングルマザー(千晶さん)が、
仕事 → 愛人との情事 後に帰宅したところ、息子(徹くん)が亡くなっていたという…

そうなると、この背景には、
ダンナさんは、交通事故で早世されていて…
義母は、唯一の忘れ形見の孫を亡くしたことで、当然、嫁を非難し…
亡くなった息子は、小児喘息だったため、母親の病気に対する注意が怠慢だったとか…

はたまた、読み進めていくうちに、
なんと!
この母子は血が繋がっていなかったという 突拍子もない事実が浮上したりなんかして…
実は、亡くなったダンナが結婚前につき合っていた彼女というのが、子どもを身ごもったものの末期ガンで
出産後の育児を千晶さんに託していたのだった・・
などという、通常ありえない設定が あたかも補足のように登場してくる始末…。
でも、既に、この時点で結構、裁判が進んでいたんですよね~~~。
このネタ、切り札にしたかったのかしら・・。
? ? ? ? ? ?

そして、裁判でも散々突っ込まれている、問題の愛人との交際について…、
これも、男性が単身赴任というありがちな設定に、またまたありがちに正妻が離婚に同意しないという
余計に話を混乱させるプラスアルファで、
もぅ  もぅ ・・
読んでて うんざりしてしまいました…。

いやぁ~~
夏樹先生のような大・大・作家さんが、実に勿体ない 。 。 。
だいぶ残念な作品になってしまいましたか…。

酷評であしからず。


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KAGEROU(齋藤 智裕)

2011-05-22 11:21:01 | 本(うーん…) か・さ行の作者

キタ~~--------!

酷評の呼び声高き 水嶋ヒロの処女作!
つ、ついに ・ ・ ・
予約の順番が、ワタシのところにまわってきました。

まずは、奥付を見て、びっくり!
発売から10日足らずで、第7刷ですってぇ ぇ ぇ ~~~(驚)。
現に、ワタシが予約を入れた時点で100ウン番目で、
現在もなお、約200人もの方々が、予約待ち中…。
中身はともかく、これだけ話題性のある作品だったら、読まずにはいられません。

字が大きくて、あっという間に読み終わったので、これから返しに行きますが~~、
おっと、その前に感想を ・ ・ ・ 。

まずは、ダンナに 「どうよ?」 と声をかけられたのが、真ん中あたりのところでした。
そんでもって、この時点では、世間の厳しーーーーーい評価に反して、
「なんか、そうでもないよ。
 結構、ワタシ、このテの好きかも 。 。 。 」
と、大変好意的な発言のワタシ。

しかし…
やはり、数十分後に読み終えたワタシに対し、
ダンナ「どうよ…?!」
ワタシ「なんか、世間様のおっしゃることは、当たってるかも~~。
    ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。」

ははははは…(←乾いた笑い)
要はですね~、
中高生の文芸部員さんとして、小説のコンクール(?)に応募された作品として捉えれば
まぁまぁ イイ線かも…。
でも、よりによって、小説家としての登竜門への応募作(しかも大賞受賞作)としては、
ちょっとお粗末なんでない…??!
というのが、率直な感想です 。 。 。

あーーーーー、
偉そうなコトを書いてしまったワタシは、至って無責任な一読者です。
(おっほん)

ただし、利点もあります。
 1.白い紙に大きな字なので、目に優しい。
 2.あっという間に読み終わるので、忙しい時にも差支えない。
 以上
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子どもが授業に集中する魔法のワザ!(杉渕 鐵良)

2011-05-15 21:49:08 | 本(よかった!) か・さ行の作者

もぅ もぅ もーーーーーーぅ、
自分の力不足に とことん落ち込みまくった先日のこと・・・
100%、悪いのは自分。
学生じゃなくって、ワタシが悪いのよ!と… (恥)
じゃぁ、早く何とかしなくっちゃ! とワラにもすがる思いで、パソコンを検索しまくったところ、
こちらの本の評価の高さが目に留まり、迷わず購入。

ただ、こちらの著者でいらっしゃる杉渕先生は小学校のため、
自分の状況の対象年齢とは かなりの差があることが若干気にはなりましたが、
教育を施すキホンに年齢の差があるものか!
と、勢いでアマゾンをポチっ。

数日後、届いた時は、正直なところ、「え・・?!これで1,700円・・・(高!)」と思いましたが、なんの なんの。
実読したところ、やはり購入して大正解でした~~~。(涙)

いやぁ~~~、
杉渕先生の授業を、自分が小学生時代にタイムスリップして、受・け・て・みたいっ!
見学させていただきたい、というのではないところがポイントです (笑)。
ぜひ、生徒の目線で、杉渕学級の一員になってみたい!と、本気で思ってしまいました。

実際、ワタシの年齢となっては、人に聞きづらい歳になったこともあり、かと言って学ぶ側は刻々と変化し続けている現状において、
この本の中で杉渕先生が紹介されているネタは、どれも目からウロコでした。
また、杉渕先生のすごいと思うところは、「自分もかつてそう(未熟)だった…。」と
堂々と書かれているところです。
カリスマ先生と呼ばれていても、謙虚さを失われていない お人柄が伝わってきました。

先生、この本をご執筆くださって、本当にありがとうございました。
ワタシもがんばります。
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ソロモンの犬(道尾 秀介)

2011-05-08 21:50:45 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

おもしろかった~~♪
こーゆ~、軽ーい ミステリ 大・大・大歓迎です。

そもそも、設定が、大学生になりたてのところから始まるので、
ワタシの大好きな「青春チック」なテイストをベースに、ストーリーが進んで行きます。
と言っても、登場人物は、主人公の秋内静くんの他に同級生は3人、
それに、先生方が2人+先生のご子息+飼い犬と、
バイト先の上司、
以上10名以下から成り立っているという、実にわかりやすい構成。

この作品の中心となる事件は、大学の先生のご子息 陽介くんが、
ダッシュした愛犬のオービーに引っ張られ、引きずられたことがきっかけで
トラックに轢かれてしまい、不慮の死を遂げてしまいます。
これを目の前で静くんが目撃したことから、
どうやら、単なる事故ではなく、「事件」だったのではないか?!
という謎の真相に迫る ・ ・ ・

という筋書きで、“犬=ソロモンの指輪” にひっかけて 話が展開していきます。
陽介くんの死のきっかけとなってしまった 忘れ形見の愛犬オービーをとおして、
活躍するのが 変わり者の動物学者であり、静クン達の先生である 間宮先生です。

大学の准教授という素晴らしいステータスがあるのに、怪しい動物達(研究の産物)と寝起きを共にするために
超ボロアパートに住んでいる設定だったりと、読んでいて多彩で楽しいです。

“文学”としてでなく、あくまでも娯楽として楽しめる こーゆー類の本は、
まぁ、人によって好き嫌いがあるでしょうが…、ワタシは大歓迎です!
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新耳袋<第10夜>現代百物語(木原 浩勝)

2011-05-07 21:25:36 | 本(普通) か・さ行の作者

ついに、新耳袋、これで完結なのですね。
ワタシもダンナも、“見えない”人なので、客観的に楽しめるのですが ・ ・ ・(汗)
“見える”方からすると、そんな のほほんとしとるんじゃ なかと~!(怒)
という感じでしょうか…。

ま、
こんな薄い1冊にも、99話が入っているので、
怖さ・リアルさ の度合いに差はあれど、ヒマ潰しには もってこいです。

ただし、(汗)
明るくて、周りに人がたくさんいる場所限定で…。
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【映画】 SP 革命篇

2011-05-05 21:56:02 | その他(雑感)

やった~~~~~~~♪
ついに ついに ついに
ずーーっと見たかった 革命篇を観に行ってまいりましたっ。

しかし、いつもの近所の映画館は、地震で壊滅したまま復旧のメドがたたないため、
このGWに都会(?)の映画館に挑みました。

ワタシ達と同じ状況の方が多いのか、3/12の封切から はや2ヶ月近く経つのにもかかわらず、
混んでましたねぇ~~。(驚)

で、
終わった瞬間、すぐ後ろの席の人達も、ワタシ達と全く同じ感想を口にされていたのが、聞こえてきました…。
そうです。
終わった瞬間の第一声は、「これって、まだ続くのかなぁ ・ ・ ・」と。

要は、
この革命篇を観て、ますます生じたギモンの数々…。
結局、尾形が井上に宛てた手紙の中身も公開されないまま、終わってしまったし…、
公安の田中のセリフ「本物の尾形総一郎は別にいます!」 も、種明かしされないまま終わってしまったし…
麻田の作為で自殺を装って殺されたのは、伊達の父親だったの???
でも、なんで尾形が一緒にいるんじゃ??
泣き崩れていたのは、誰(尾形? 伊達?)の母親???
そもそも、尾形と伊達が結託して起こした このたびの「革命」だけど、
尾形と伊達は、もともと血縁関係にあったの・・・?????

あと~、
あのクリーニング業者を装った仕事屋の彼らも気になるし・・・
最後に井上が、再びデジャヴの症状に襲われたし・・・
うーーん ・ ・ ・ ・ ・ (謎)

まだまだ、警護課第四係のアクションと活躍シーンを観たいですけど、
尾形が逮捕されちゃったしなぁ~~~
うーーーーん ・ ・ ・ ・ ・ (悩)

それにしても、今回、人の多い映画館で鑑賞して、
(あ、 いつも利用している近所の映画館は、お客さん→ごくごく少人数ですので…)
SP人気の年齢層の広さに驚きました。
小学生くらいのお子さん連れの親御さんも多かったし、
ご年配の方も結構多かったです。

こんなに人気があるシリーズなのですから、今後、続編へ繋がることを期待したいデス!
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ほのかなひかり(森 浩美)

2011-05-01 21:28:15 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

いいです~♪
どれを読んでも ハズレがないのが、森浩美さん!

ワタシは、たまにありますよ~。
森浩美さんの本を、読みたくなる時っていうのが。
なんというか、心を癒されたいというか、
いい意味で、日本人の持つ心の原点に触れたい時。
うん うん。

でもって、今回は、こちら8編からなる短編集でございます~。
1 聖夜のメール 2 想い出バトン 
3 噛み合わせ  4 リリーフはいらない
5 じゃあまたな 6 ワイシャツの裏表
7 褒め屋    8トイレットペーパーの芯

やられました…。
しょっぱなから。
「聖夜のメール」読んだ時点で、涙腺緩みそーになりました 。 。 。
でも、電車の中だったので、堪えましたが…。
(家で読んでいたら、間違いなく泣いてたな。 こりゃぁ…(汗))

でも、森先生の良いところは、
“お涙ちょうだい”風だけではない作品で構成されている点ですね。
やっぱり、感涙モノばかりだと、
ま、それもいいんですけど、気分的に 「哀 ↓」という感じになってしまうので…。

そこへいくと、
今回、ワタシの1番のお気に入りは、「褒め屋」ですっ!
登場人物のキャラが とても魅力的で和みます~。

これだけの字数で、ストーリーの運び方は、本当にお上手だなぁ…、と感心させられます。
さすが、作詞家さん(作家とどちらが本業…??)ならではのテクニックですね。
森先生の作品は、私立中高の受験問題によく登用されるというのが、わかるような気がします。


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