めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

神の子 上・下(薬丸 岳)

2015-06-28 21:54:55 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者
  

なかなか、面白かったですよ!
薬丸センセイの長編作、今回は気合いたっぷりの 二本立ての構成とは言え、
読みだすと次第に惹き込まれてしまい~~~♪
ほぼ 一気読みでした。
作品により波はあるものの、押し並べて 薬丸作品は好きです。

今回は、なにしろキャラが多くて…
しかも、個性的だったので 長い分、途中ツッコミどころもありますが、
読後感=よろし! ヒロシ!!   (≡ε≡;)
(↑ この本をお読みのかたにしか通じない… 寒ーーーいシャレです。。。)

そーーです。
ワタシの よかった本の基準は、なんといっても読後感 (;^ω^A
どーせ、本の内容は すぐに忘れてしまう我が頭なので…(爆)
読み終わった後の気分が良ければ、全て良し!
それで、いいでは あーーりませんか(笑)

そして、今回は、薬丸センセイの深い構想っぷりが窺えるほどに、いろいろな要素盛り沢山で、
キャラも濃かったため、まぁ… 感想をひとまとめにすると、
為井兄(純)が 良かったなぁ~~   (/∀`*)
あと、少年院の教官=内藤先生は、いかにも薬丸センセイが生み出しそうな イイ存在感ですね。

その反面、随所に 中途半端感(?)も否めませんが…
若干----     δ(´д`; )ポリポリ…

しかし まぁ、
この作品を区切りに、自分としてもシフトチェンジしようと思っていただけに、
ちょうどイイ感じに 締めくくることができて、(自己)満足です。
δ(´д`; ) アセアセ…

ということで、今回のエピローグ同様、めでたし  めでたし。
(汗)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結婚相手は抽選で(垣谷 美雨)

2015-06-21 21:50:50 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

このところ、垣谷作品が気に入ってしまい、とりあえず図書館所蔵の片っ端から攻めていく
ことにしまして… ♪
今回は こちら

いやはや…
斬新なんですよ!
とーーーーっても フランクで読みやすいんですけど、このあたり、垣谷センセイのすごい
所だと つくづく思います。

えーと、
何が斬新なのか ? と申しますと、少子化対策のため 元.スポーツ選手だった 国会議員による、
まさかの 「抽選見合い結婚法」が可決→ 施行 となり…
独身の若者が無理やりお見合いをさせられるというもの。
ε=(≧m≦)

うふふ~~
これが おもしろいんです!!

女の本性, 母親の本性など、醜ーーい(汗)女方のサガを取り上げる一方で、
女性に対して奥手だったり、妙に緊張しい だったり… カノジョいた歴が未経験の独身男性の
心理や 世間体や、これに絡んでくる(同性として 妙にムカつく)見合い相手の女の計算高さ…
などなど、
人生の岐路に立たされた お年頃の若者を通して、展開や結婚への障害(爆)について書かれています。

この制度ってば、相手との交際を3回断った時点で ペナルティーが課せられ…
2年間の兵役(テロ撲滅隊)に服さなければならぬという…  
(;´▽`)ワッハハ

でも、醜い側面ばかりでないところ、
ちゃぁんと(!) 異性の本質(=周りがとやかく言おうと、その人の良い部分)に気付くという
好感の持てるエピソードも 入っています。

垣谷センセイの 「柔らか頭」の発想のおかげで、現世では有り得ないことが 本の世界で楽しめます♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よるのふくらみ(窪 美澄)

2015-06-20 22:21:00 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

いわゆる 若者向けなのかと思いきや…
いえいえ、
窪センセイは ワタシよりも少ーーーーしだけ、お姉さんでいらっしゃいます  (´ω`*)
そして、過去に読んだ何冊かが 結構気に入ったので、今回 久しぶりに読んでみました。

よく こういう若者向けの話が書けるなぁ~~~  ( ´_>`)
と、窪センセイと ほぼ同世代の自分としては、感心! また感心!!
しかも、文章や構成がとても自然体で すんなりと自分の中に入ってくるので、
これは きっとお若い世代にも好まれて読まれているのではないでしょうか。

それでいて、その(対象と思われるお若い世代の)読者層よりも 大人目線で描かれている
物の見方や考え方が、ストーリーの中に入っているので、こういう点にもとても好感を伴います。
今回も、一見、呑気で平凡な昔からの商店街が舞台となっているかと思いきや、
それぞれ 親の世代にも 子どもの世代にも、各家庭や友人関係に抱えている事情があって、
時代の流れに沿って 話が進んで行くという…
本当に自然体  (・(エ)・●)

こういう肩肘張らないスタイルだからこそ、窪センセイが読者に伝えたいことが
すんなりと入ってくるのでしょう。
これからも 楽しみにしています♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなそこ(中脇 初枝)

2015-06-14 22:03:46 | 本(うーん…) た・な・は行の作者

今回読んだのは、こちら
うーーーーん・・・
なんでコレ、借りたんだったけなぁ…  σ(´し_`〃)ゞ
というのが、読み終えての率直な感想----
・・・・・うーん…

独特ですね。
まぁ、お好きなかたはお好きだと思うのですが、こういう類の作品…。
なんだか、のらりくらり…(し、失礼…!!)
というか、まったりと (←訂正)
ハッキリしない、(苛) 煮え切らない…(苛)
こういう作風がお好きなかたは、きっと 作品の中の言い回しや表現をお楽しみになれる、
いかなる作品でも、読書の時間を上手にお使いになれる 偉大なおかた なのでしょう。
(優雅です~!!)

ワタシは…
ダメです。。。
起承転結が整って、白黒ハッキリ決着の 辻褄が合う作品をこよなく愛する、せっかち人間なもので、
なんだか イライラが募ってきちゃって… (ぁあ…、ムズムズ…) 
 (‘~`;)

この作品も 3分の2辺りまでは、テンポや表現や登場人物の心の中の物言いを楽しむ 余裕もあったのですが…
ダメですねぇ…。
「文学者」には 全く向かないタチですねぇ…

ありゃりゃ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スペードの3(朝井 リョウ)

2015-06-13 21:45:19 | 本(まあまあ) あ行の作者

ワタシは、朝井作品が結構好きなのです。
世代は、かなーーーーーり(汗)隔たりはあるものの、書かれていることに共感できるというか、
小説=創作活動の賜物 だけど、ヘンな“創った感”がないので、サクサク読ませてくれる作風が自然体で好感が持てる、
読んでいて全く嫌味がないところ、
この辺りが 自然に魅かれる理由と言えば理由でしょうか。

そして、今作 は、さすが直木賞作家ともなると、ごリッパな専用サイトも設けられていたりして…
まるで 東野圭○師匠のようですね!

さて、かんじんの感想ですが、開口一番→ “大人になったなぁ~~~”。
今作は、言わば、女性の新鋭作家さんが書かれているのでは… ? と思わせるような、いわゆる“女の世界”に
スポットライトを当てたストーリーです。
だ・か・らこそ、まだ少年っぽさが残るお若いリョウ先生の 意外な部分をもってして書かれたことが伝わってきて…
オバサンとしては、また別の角度から楽しませてもらったりなんかしました。
(*゜ω`人)

さらに感心したことには、…
・第1章: スペードの3
・第2章: ハートの2
・第3章: ダイヤのエース
以上の3章に区切られていますが、ずーーっと同じ登場人物がカードを繋いでいく構成になっています。

そして、このそれぞれの背景に渦巻く、女のズルさややっかみ、僻みなどがセキララに描かれております…。
しかも、小学校の女子の心理(特にコンプレックスとプライド)を そのまま引きずって…
大人社会の舞台での延長戦だったのよ! 実は!
という仕掛けがあって、ひぇぇ~~ (=д=。) ・・・・という感じです。

そして、ふと我に返ると 若手男性作家の=朝井リョウさんが書いたことに対して、(末)恐ろしくなってしまう…
という楽しみ方も味わえます。 ∩・x・∩
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パレートの誤算(柚月 裕子)

2015-06-12 22:03:28 | 本(うーん…) ま・や・ら・わ行の作者

大好きな柚木作品、久しぶり~~♪
ということで、今回は こちら でした。
…が・・・
かなり…   彡(-_-;)彡
う、う、… ううーーーん・・・
でした。。。

そんな中でも、若林刑事がリーダーシップを取らざるを得ない展開のクダリ~解決への連携は、
良かったです。
この辺りの キャラの描き方とテンポは、さずが柚木センセイ!
光っていました。

だからーーーーー(!)
それだけに、最後に若林刑事が 聡美と小野寺のリクルートに触れた場面、
これは正解だったと思います。
この展開で 進んでいけは、間違いなく面白い 柚木ワールドが繰り広げられる楽しみがあるのになぁ…
きっと、あの… “佐方シリーズ” のように…
(*从>∀o*)o.゜。*・

やはり…
今回のは、現実を知っている舞台なだけに… 
・かつてのOB=私め → よく取材はされていて、表面的なことは まぁまぁなのだが、
 それだけに偏りが目立ち… 読んでいて虚しくなってきてしまった。。。

・犬顔(ダンナ)=現役(ただし、F課の経験はなし) → 私めがおおまかなストーリーを話した
 ところ、怒りだした…(笑)
 なにやら、“現実をよく調べもしないで、テキトーなことを書かないでもらいたい!”んだそうです…
 
これは、フィクション相手に甚だ勝手で実に無礼な見解ですが…、(爆)
まぁ、私めとしてはこの犬顔のキモチを 理解してあげたい… と、今回限定で思ってしまいました。。。
ハハハハ…
こんな感想で、大変あしからずです。
m(__)m

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奴隷小説(桐野 夏生)

2015-06-07 21:43:09 | 本(うーん…) か・さ行の作者

うーーーーーーーん…
今回の は、7編から成る短編集でしたが…
う~~ん…   δ(´д`; )ポリポリ…
イマイチでしたか・・・

なんてたって、『奴隷!!』 という腰の引けるテーマのお話なので…
やはり、どうしても…  爽やか系の内容ではない…(?)
ことなど…、 全く予想しないで 単に桐野作品=おもしろい であろう、というノーテンキな
直勘で借りてきたもので・・  (;´▽`) ぬわははは…

ただし、さすがの桐野センセイなので、7パターンそれぞれに…
気持ちの悪~い、なんとも言えない独特の世界観が リアルに表現されています・・・
(;д;)
しかも、似たり寄ったりコピーっぽい表現ではなく、7とおりに ちゃんと色分けされている
桐野ワールド…

なだけに、    b(´д`;)
1編ごとに 気持ちを切り替えるものの… 次なる作品も また別のキモチワルサが潜んでいるという
ほーーんと、表現力すごいなぁ… と感心させられてしまいます。
独特なんですよね。 
 (-ω-;)llllll
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

if: サヨナラが言えない理由(垣谷 美雨)

2015-06-06 22:37:30 | 本(まあまあ) か・さ行の作者

いいなぁ~~♪
このところ、垣谷センセイにハマっております…
今回の も 良かった!

今回は、かなり不器用で 医者になったものの、どうも上手くいかず…
上司や看護師達からも疎んじられている…(と自分ではカンペキ思っているし、実際そんな感じの)
不器用で ドクターとしての自分に疑問を感じる毎日をお過ごしの女医さん=ルミ子先生
が主役の病院もの。

と言っても、本当の主役は、ルミ子先生が、ある時 拾った不思議な聴診器 の方かも。
そもそも、とっても不器用なルミ子先生は、末期癌患者を看取ることがとても多い内科医
なのにもかかわらず、要らぬことを言ってしまい 患者さんのご家族の怒りを買ってしまうという…

意気消沈していたルミ子先生の運命を変えた聴診器は、『人の心の声が聴こえる』『聴診器を当てると
患者さんが(死を目の前にして、後悔している人生の分岐点に立ち戻り やり直しの人生を垣間見れる』
この2つの力を持っていたことにより、
第1・2・3・4章+エピローグを含めた、5人の末期癌患者さん達のエピソードで成り立っています。

しかし、垣谷センセイのすごいところは、
・5編が ちょっとずつ違う風にまとまっている。
・1~4編→ エピローグ へと進むにつれて、この作品全体が 良い方向へ展開していく。
・エピローグでは、実に爽やかな形で 後輩の不器用な女医に引き継がれる…
と、他にもありますが、かいつまんで言わせてもらえば こんなところでしょうか。

しかも、読者を飽きさせないように ちょっとずつ各章のキャラクターやシチュエーションに
ごく自然な流れで変化を付けながらも、全て すんなりと辻褄が合う!
筋が通る展開を遂げている!!
だから、実にすがすがしく 気持ちよーく 納得できるまとまり方をしています♪

おもしろかった!
また 他のを読もう   ヽ(*´∀`*)ノ.+゜
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あん(ドリアン助川)

2015-06-05 22:07:22 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

これ は良かった!!!!
映画 が観たくなってしまった  ヽ(´∀`。)ノ
「映画は観ないよ!」と 犬顔ダンナに対し公言していたワタシですが…
困った・・・・・

あまりに、原作が良かったのと…
原作を読んでしまうと、映画の キャスト が あまりに ぴったんこ  Ωヾ(・ω・。)
(希林さんが お孫さんの伽羅ちゃんに、ワカナ役のオーディションを受けるよう奨めたというエピソードにも納得!)
のため、これは困りました。。。

本当に、 あまりに良いです(叫)!!
ドリアン助川さん… って、一体全体 何者… ??? (← し、、失礼!(汗))
いかにも、「ポプラ社」っぽい御本なのですが、この作品は 幅広い世代の胸を打つと思います。

どら春の店長さんと 永瀬サンも、もぅ もぅ、、もぅ(!!) ぴったりだと思われます。
まぁ…
ワタシの原作読んだ印象からすると、永瀬さんが どら焼きをお作りになるシーン…
あまりにピッタリし過ぎて、身悶えしてしまいました… (爆)

きっと、モックン(=伽羅ちゃんの父上)も この作品をご覧になると(或いは既に観たか ?)、
心穏やかではないのでは…(??)
だってだって、あまりに お身内のお義母さまと 娘さんが魅力的で、
そこへもって 永瀬サンが見事に調和して 素ん晴らしい作品となり、
日本中(いや… カンヌにも行ったんだった…)の人の心を揺さぶってしまうのですから~~~~
(/∀`*)

モックンも演技派で評価の高い俳優さんだけに…
店長さんの役、やりたかっただろうなぁーーーー。
んんん~~~~~
でもでも、絶対、永瀬さんだわ~~! 店長さんは。  (*゜ω`人)

あ ぁぁ…
映画が観たい。 困った。
今から、桜の情景が 目に浮かびます・・・ (涙)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする