めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

仁術先生(渡辺 淳一)  

2016-01-31 21:45:16 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

こちら、定番の渡辺作品とは チョットだけ傾向が異なり…、下町の診療所を舞台にした 気楽に読める短編仕立ての作品集でした。

内蔵作品は、
1. 梅寿司の夫婦 (仁術先生)
2. 特効薬 (仁術先生)
3. 健保ききません (仁術先生)
4. 不定愁訴 (仁術先生)
5. 腰抜けの二人
6. 「医は仁術」といっても
以上です。

ここで言う、仁術先生とは…
円乗寺 優 先生(38歳,外科医,大学講師を突然辞める)のことで、身体だけでなく心を診る、というスタイルのお医者さんのことです。
そして、下町ならではの人情がらみのやり取りと共に、渡辺センセイの本業を絡めた 肩の凝らない物語が綴られています。

まぁ、『さぶ』っぽい感じ ?!
いや…、 違いますけど・・・
時代が。 そもそも…。(笑)
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エール!(1)

2016-01-30 21:32:40 | 本(まあまあ) あ行の作者

こちら、6人の作家さん達が 互いの作品に少しずつ関連性を持たせながら綴られている、全6編の短編集です。

「お仕事小説アンソロジー」のごとく、内蔵作品は それぞれの職業を通して描かれています。
1. ウェイク・アップ (漫画家)
2. 六畳ひと間のLA (通信講座講師)
3. 金環日食を見よう (プラネタリウム解説員)
4. イッツ・ア・スモール・ワールド (ディスプレイデザイナー)
5. わずか四分間の輝き (スポーツライター)
6. 終わった恋とジェット・ラグ (ツアー・コンダクター)

おーっと、 この中にワタクシめが就業した職があるある…
(しかも、2つも…  あわわわ…(笑))

まぁ、それぞれ好みは分かれるにせよ、“エールを贈ろう!”ムードに基づいているので、爽やかで読後感の良い作品ばかりなのが 良いですね。
やはり、平和で 安心できる物語は 読んでいて気持ちの良いもんです。
ハイ。

ワタシは個人的には、No.6 が1番気に入りました。
やはり、安定の近藤センセイだわ~と、読みながら感じつつ…♪
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魂萌え!(上・下)(桐野 夏生)

2016-01-24 22:02:43 | 本(まあまあ) か・さ行の作者
  

いやはや。  ヽ(*⌒▽⌒*)ノ
おーも~し~~ろかった~~~(喜)♪
これ() は。
小説…と言うよりは、まるで ドラマのようです。
当然、こんなに面白い筋立てをテレビ局が放って置くわけもなく、ドラマ化 されていましたが…。

でも、ドラマになったのも かれこれ10年も前なのですね…。(驚)
それでもスゴイなあぁ~と思うのは、小説自体、全然、色褪せていません!
さすが、直木賞作家。

いやはや、
よくもこうも、クルクルと…
いろいろなキャスト、設定があって、びっくりするような展開が繰り広げられること。
ほーんと、面白いです。

まぁ、読みながらも、(きっと、ドラマやったとしたら、敏子= 高畑淳子さん だろうなぁ~)(と言うか、他に思い付かない…)とほくそ笑んでいたところ、さのとおり。
ぬわははははは…

栄子= ルミ子さんでしたか…。
(なーるほど。 これもこれで、観てみたい。)

きっと、ドラマ制作サイドは3回で終わりにする、というのは かなり至難の業だったかと思います。
だってだって、それほど原作は、内容(=事件性)盛り沢山で 次から次へと お・も・し・ろ・い! んですから~。

と思って、ドラマの あらすじ をざっと見てみたところ、フロばあさんのエピソードは省略(?)されているらしい… ?!
やっぱりな~。

と言うことで、ドラマ→ きっと“間違いなく”面白いんでしょうけど、本の方がもっとドラマチックで 面白いです。(爆)
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誘拐(五十嵐 貴久)

2016-01-23 22:12:39 | 本(よかった!) あ行の作者

ヽ(´∀`)ノ (ノ)゜∀゜(ヾ)
…と、ノッケから喜びの表現です。(笑)
いやぁ~~~~、
面白かった!
期待を全く裏切らなかった。
と、大満足感に浸っておりますのは… こちら

2008年刊行と、ちょーっとばかり前の作品なので、(もしや、読んだことあるかも… ?)と思いつつも、アマゾンレビューがあまりに高評価だったので、(まー、いっか。)と読んでみて大正解。
(→ 実のところ、読み逃していました。 あわわ…)

ほーーんと!
これまでにも、五十嵐作品は好きで何冊か読んでいますが、コレは 五十嵐センセイの気合いの入れようが違う!!
練に練られた、ほんまもんの 警察 VS 誘拐犯、
と思いきや、それだけじゃあない、もっと深い“心”がテーマの作品だったと気付かされます。
このあたり、五十嵐センセイのお得意分野で、ワタシが好む色調なので、読みながら 高揚してきましたねぇ~~♪
ウン、 うん   (o^―^o)

惹き込まれての一気読みなので、ご興味をお持ちのかたは 是非!
他の五十嵐作品を、今後も追いかけてみたくなりました。
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武道館(朝井 リョウ)

2016-01-17 21:15:53 | 本(うーん…) あ行の作者

そうですねぇぇぇ~~~~~~~~
う…、うーーーーーーん・・・  σ(ΘωΘ)
まぁ、サクサクっと読めますのでご興味をお持ちのかたはどうぞ。 こちら

はい。
まぁ…
そーですねぇ…
朝井作品ですから、あまり興味のない分野のテーマでも 比較的取っ付き易く、押し並べて好感度高いのですが、
ちょーーーーーっと 今回のはなーーーーー…
なぜか、心に残らなかった… でしょうか… ね。

でも、 ま、
本を通じて 自分の普段の生活からは、おそらく経験することがないことを知ることができたり、
接点のない世代の考え方などを知ることができるのは、新鮮かつ楽しめます。

朝井センセイの作品は、そういった意味でも 潤滑油としての存在価値アリかと。
やはり、若いのにスゴイではないか!
馬面 バンザイ    ヽ(^o^)丿
By. 山羊面 (爆)
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炎の塔(五十嵐 貴久)

2016-01-16 21:49:52 | 本(よかった!) あ行の作者

あのですねぇ…
細かいこと言っちゃうと…、
正直言っちゃうと~、満点ではないんです ・・・
でも、  でも、  でも!!!
「よかった!」 にしました♪ こちら

だって、間違いなく 一気読みバリの、時間との闘いで刻々と展開する熱い人間ドラマです。
夏美たち消防士の命を削った使命感をベースにした展開は、まさに(!!) だ、だ、だ… 、大好きな あの(!)“海猿” を彷彿とさせるものがあります。
(まぁ、… だからこそ、惹き込まれてしまった、と言えば まさしくそのとおりなんですけど…(笑))

多少、ツギハギ感は否めないのですが、 まぁ いいか… と相殺にしたくなるような、見せ場も度々用意されていますので、海猿ファンのかたにはお奨めです!

特に、笠原さんや 柳課長のシーンは…、
わかっちゃいるけど、感動です。 ←敢えて。
このあたり、読みながら (五十嵐センセイ、きっと 涙流しながらお書きになっていたんじゃぁ…ないかな~)なーんて思ってしまいました。

魂こもっています  (>_<、)
海猿です  (>_<、)
バディです  (>_<、)

この作品は~~、
映像化するのかな… ?!
だとしたら、ちょーーっと 観てみたいです。

いや、 ちょっとじゃなくて、かなり。
そしたら、夏美は誰だろう… ??  ムムム

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1981年のスワンソング(五十嵐 貴久)

2016-01-15 21:12:50 | 本(普通) あ行の作者

面白かったですよ~~。
こちら
途中までは。

それこそ、巧みな五十嵐ワールド満載で、次から次へといろいろなことが起こり、どんどん惹き込まれて次が気になって 気になって…
ええ。
途中までは。

至って、「娯楽小説」と割り切って楽しむ分には、本当に 心から楽しめること間違いなしです。

しかし、…
ここまで(!?)

まぁ…
求めるところというか、好みの違いのモンダイですが、ワタシは 起承転結がシックリこないと 腹の虫が治まらないタチなもので…(笑)
今作の顛末に不服なのは 否めないところでしょうか…。

ということで、評価 → 途中経過と相殺の上、“普通”となった次第です。

ただ、展開、テンポは、読んでいて気分高揚もん(♪)の太鼓判です。
ついては、他の五十嵐作品に手を出す企み中・・・  ( ̄m ̄*)
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サーカスの夜に(小川 糸)

2016-01-11 21:57:50 | 本(まあまあ) あ行の作者

久~~しぶりの ITO作品
ほんわーかしてて ワタシはこういうの大好きです♪
こちら にも、少しだけ紹介記事が。

身体にハンデがあり、生みの親からは養育を拒否された 不遇の“少年”が、育ててくれた(地の繋がりはない)グランマと おじさん の下を離れることを決意してからの成長物語です。
少年が 自ら考え、生きていくことを選択したのは、サーカス団に入ること。

巡業暮らしのサーカス団の、いわば 複合型・混合型でいろいろなキャラの大所帯のファミリーの一員となった少年が、ちゃんと(!)自分の考えで行動するからこそ、レインボーサーカスの個性的な面々に受け入れられ、認められていく様子。
これが、ITOワールドでほんわか & じんわりと進展しつつも、折々で大切なことを教えてくれるんです。
しかも、少年や 登場するキャラクターみんなの心が綺麗なので、お仕着せがましくなく 素直に心に入ってきます。

サーカス団の名前 = レインボーサーカス と、
少年が目指すことになった技 = 虹を渡るような綱渡り
これを引っ掛けたあたりとか、好きです。

また、エンディングも良かったので、とても心地よい余韻が残りました。
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寮生 / 一九七一年、函館。(今野 敏) 

2016-01-10 21:13:03 | 本(普通) か・さ行の作者

ふぅーむ、 ふむ。
今野センセイ、「おハツ !」の青春学園ミステリーだとのことです。こちら

これまでの今野作品からすると 極めて珍しいタッチでして、
時代も遡ること 1970年代初めの北海道函館の男子高(寮)を舞台にしたミステリーでした。

確かに…、
いつもとはだいぶ違う 今野ミステリーだけど、これはこれで 結構よかったですよ。
ワタシは、こういう色彩のも悪くないなぁ~と思います。

ほんと、多才!
あ…、多彩(←こっちの漢字の方が しっくりくるかも。)
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君の膵臓をたべたい(住野 よる)

2016-01-09 20:20:11 | 本(うーん…) か・さ行の作者

新聞の下の部分(書籍の広告)を 度々盛んに騒がせていたので、ミーハー(笑)なワタクシめ、
(-∀-`;)
予約しちゃいまして、ついにゲットしたのが こちら

うーーーーん…
しかし ・・・
こういうのが… ??
いい ? んですか… ??

っていうか、これって 小説なんでしょうか… ?
なぜゆえに、書籍化 ???
わざわざ…
うーーーーん…

果たして、これが 「本」として世間に認識されるのか ?…
「日本文学」として 後世に語り継がれる位置づけ ? のカテゴリーに括られるのか ? …
と 聞かれたら、何と答えましょうか ???
うーーーーーん…  
うーーーん…

(*「´・・`)?(*「´・・`)?(*「´・・`)?

まぁ…
しかし、こんな感想が全て(!)じゃぁ… あんまりなので、強いて言えば~、
桜良の最期が 予想どおりの展開にならなかったのは、よろしかったんじゃぁないでしょうか。
あと、春樹と恭子の(1年後)墓参りのシーンは、なかなかよろしかったのではないでしょうか。

以上です。(逃)    ヾ(;´▽`A``アセアセ
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