めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと(鎌田 洋)

2013-01-30 22:38:09 | 本(普通) か・さ行の作者

やっと、借りられました。 こちら
何といっても、ディズニーの神様シリーズの元祖ですから。

今回の構成は、
  第1話 夢の国の落とし物
  第2話 月夜のエンターティナー
  第3話 魔法のポケット
  第4話 夢の、その先
以上です。

個人的には、『サービス編』よりも こちらの方がよかったような気が…。

第1話は、ちょっと出来過ぎ(?)という印象でしたので さておき、
第3話 魔法のポケット が、良かったです。
なにしろ、聡美ちゃんが とてもいい子なので。

確かに、私も親だったら、聡美ちゃんのお母さんと同じ思いを抱くでしょう…。
でも、聡美ちゃんは 偉かった!
きちんとした“見る目” をお持ちの、素晴らしいお嬢さんでした。

『サービスの神様…』の時も思ったのですが、挿絵がとても雰囲気に合っていて
癒されます。

それにしても、ウォルト・ディズニーが最も信頼した清掃員 =「そうじの神様」= チャック・ボヤージン氏とは、
実に 偉大がお方だったのですねぇ。
チャックさんの理念と行動力は、カストーディアル・キャストだけでなく、
全世界のディズニーキャストにとっての 原点なのですね。
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64(横山 秀夫)

2013-01-28 23:11:50 | 本(まあまあ) ま・や・ら・わ行の作者

つ、、、ついに、、、、、
待って 待って 待ちわびること 何年ぶりだろ…?
それさえもカウントできないほど、久々の 横山作品
いよっ、 待ってました O(≧▽≦)O
ということで、世間広しとは言え、横山ファン多し。
特設サイト にも、気合いが…
そーでしょ  そ~でしょ!

週刊誌の 2012年ミステリー において、堂々たるBest1の座に輝いたとこもあり、
わが市の図書館では ナント122名様が お待ぁ~ち~ぃ という実態。
大注目ミステリーでございます。

やはり、読ませてくれました。
横山節。
お得意のマスコミVS警察組織 の展開の下に、三上の家庭が抱える事情あり、
愛娘の誘拐殺人事件&妻に先立たれた 雨宮、
隠ぺいされた警察の秘密と 正義を貫こうとする元警官.半田、
etc と、それはそれは よく練られた構成となっており、心に訴えかける横山色は、
健在でした。

特に、翔子ちゃんを失ってからの歴史が、雨宮の血豆と黒ずんだ指先に象徴されている部分、
三上が熱い忠誠を捧げた 大館元刑事部長との電話やり取り、
三上を買っている松岡参事官の男気とロクヨン解決への思い、などなど
このあたりは、痺れますねぇ~~ (/ヘ ̄、)

本当に、このあたりの表現力は 横山センセイが第一人者だと思います。

でも、ワタクシ、いまさらながら、横山センセイが直木賞をまだお取りになっていなかった
事実に気付き、心底ビックリいたしました。
てっきり、横山センセイ = 直木賞作家 だと思っていたもので…。

てことは、この作品で お取りになるんじゃぁ ないでしょうかね。
直木賞。
きっと、○春サイドは 「固い!」とお見込み済でしょうが…  (*^m^)
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わが家の母はビョーキです 1,2 (中村 ユキ)

2013-01-26 23:43:49 | 本(まあまあ) た・な・は行の作者
 

2008年の発売以降、重版を重ねていて 新聞にも大きく取り上げられていたので、
借りてきました。
こちら

中身を開いて、ビックリ。
なんと、マンガです。
どこかほのぼのしている絵柄のおかげで、過酷なユキさんの生い立ちと
お母様の長年に渡る苦難の歴史ですが、大変わかりやすくかえって心に響きました。

けしからんのは、ユキさんの元、父親と その親&親族ですな  (メ▼▼)ノ
統合失調症には、さまざまな要因があるとは言え、ユキさんのお母様の場合は、
この ギャンブル狂いの元夫と、自分の息子を甘やかす一方で 嫁を攻め続けた 鬼姑の
せいなのでしょう…(怒)

いや~ぁ…
しかし、ユキさんご自身、ナントよくお出来になるお嬢さんなのでしょう。
ここまで、自分の心を切り替えて、お母様に寄り添い 常に前向きで、・・
普通の人だったら きっとお母さんと心中を謀っているか、殺人の罪を犯しているところでは
ないでしょうか。

同じ病に苦しんでいる ご本人やご家族にとって、わかりやすい福祉制度なども紹介されており、
統失症と向き合っていかなければならない状況におかれた場合に、これだけは押さえておきたい
「キホンのキ」のポイントを理解することができるようになっています。

また、ユキさん母娘にとっての 救世主= タキさん(ユキさんのご主人)が、
これまた素晴らしく、神様のお使いのような 人格者なんですね~。
つくづく… d(>_< )Good!!

ユキさんとのご結婚を機に、介護福祉士へ転職してしまったというだけでもオドロキなのですが、
2作目では、神のようなタキさんの懐の深さが随所に描かれていて、
ユキさんとタキさんは、本当に巡り合うべくして巡り合ったんだなぁ~と、運命を感じます。

1,2作通しても、それこそ「アッ! ( ̄□ ̄) 」という間に読めますので、
一人でも多くの方に読んでいただきたいと思いました。
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空の拳(角田 光代)

2013-01-24 23:23:25 | 本(うーん…) か・さ行の作者

複数の書評を そこ かしこ で見かけ、これはなんとしてでも読みたい! と期待を込めて
予約を入れた 今回の作品

確かに、偉大なる直木賞を他、名だたる文学賞総なめの角田センセイのお書きになった
スポーツ小説なので、
リアリティ,登場人物の性格や位置づけ,展開などは、「さすが~!」と思わせる質だと思います。

しかし・・・
それだけでしょうか…。
ワタシとしては、イマイチ “熱く” なれませんでした。 
ボクシングがテーマなだけに、このあたりの印象は、イコール出来映え ??
という気が無きにしも非ずのような… ( ̄ω ̄;)

主人公の名前のとおり、ちょっと… 空回りしちゃっていますかねぇ…
全体的に 。

かなり辛口になり、申し訳ないです。
これまで、自分が読んできた“スポーツもの” では、ハズれたことがなかっただけに、
ちょっとお粗末でしたか・・・ (-_-)ウーム
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モーダルな事象~桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活(奥泉 光)

2013-01-22 22:12:32 | 本(よかった!) あ行の作者

あ~~ 面白かった。
本ブログにコメントを寄せてくださったウォーレンさんからのご推薦が縁で、
読ませていただきました。 こちら

いや~~~~
ほんと、読み応えのある ユーモア・ミステリーで、
まさにまさしく ワタシの好みでした。
508ページに渡る 大作でしたが、なにしろ 奥泉先生のご発想が豊かで、
次から次へと読者を楽しませる術が満載なので、
ほぼ 一気読みしてしまいました。

いや~~
イイですねぇ。
飄々とした 桑幸センセイ。
愛されキャラです。

また、見た目第一で、学力は ???の麗華女子短大という舞台にあって、
冴えない国文学准教授 という設定にあってこそ、
桑幸のキャラが ぜつみょ~でして、
いや~~、 味があります。

ウォーレンさんからご紹介いただいたのは、この本の続編だったのですが、
残念ながら 市内図書館の所蔵本が、全て貸出中になっていたので
(人気シリーズだったのですね。)
ひとまず、初作を借りてきた次第ですが、これは気に入りました。

ワタシの感性に、合っています (人´ з`*)♪
  ↓
春狂亭猫介(著)/ 『駄洒落大辞典』一部抜粋
「あっちから、ダサイお侍が来るよ。」
「ほう、さよう(斜陽)ですか。」

・・・・・・
ぶわはははははは  (o_ _)ノ彡☆ポムポム
もぅ、 太宰 治もまっつぁお! ですな。

この他にも、諸橋ろんどん元夫妻の存在などで 笑わされる場面があったかと思えば、
ワタシも結構、好みな「明星のちかい」のブレイクネタ、
はたまた、シリアスなネタの仕込んであったりと、
いやはや、奥泉センセイの多才な展開に 舌を巻きます。

そして、ラスト2ページの 粋な計らいには、ほんと あっぱれ!です。
ましてや、“十五少年…” と 桑幸のその後、それぞれを あーゆー形でまとめたなんて、
憎いじゃ あーりませんか。
それも、新聞・週刊誌の記事引用のスタイルをお取りになった、このセンス、
むむむむ… まさにワタシ好みです。

ウォーレンさん、“桑幸”シリーズをご紹介下さいまして、誠にありがとうございました。
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中年心得帳(林 真理子)

2013-01-20 22:16:07 | 本(普通) た・な・は行の作者

毎度おなじみの、真理子サンの戯言で構成されている短編集です。
紹介ページは、こちら

また、今回のもまた、ゴージャスな階層の世界のおかた = 自分とは全く縁のない階層 である点を
まざまざと思い知らされるエピソード満載です。

あ・・・、これって
決して、僻みではなく、(現に、ワタシは結構、真理子節が好きなので、ついつい読んでしまいますし)
狭い国ニッポンとは言え、“格差”が あるところにはあるんだなぁ…  ( ̄△ ̄)
と感じる次第です。

例えば、真理子さんのお肌の主治医<黒田Dr. at 品川スキンクリニック>のレーザー治療とやら、
ワタシのような者には、無縁のものですが、こうして真理子さんの体験を拝読すると
同性として興味深い領域ですな。
真理子サンご自身、きれいなお肌のためとあらば、都度 痛みに耐える治療を受けているとのこと、
ひぇぇ~~~
やはり、美やアンチエイジンくぅ~ を手に入れるためには、それなりの代償が伴うもの
なんでしょうかねぇ…。

最後の方(舞妓の真生chanとの対談記事)に載っている 真理子サンのお写真を見ると、
ほんと、確かにお肌きれいですねぇ~。
それに、ご自分の事を あまりにデブと書かれていますが、なんのなんの、
全くデブなんかじゃ、ないですってば ヾ(ーー )

はぁぁ~~
有名人って、いつもヒトの目を気にしなければならない分、いろいろと大変なんですねぇ。
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影法師(百田 尚樹)

2013-01-18 22:55:48 | 本(泣けた~) た・な・は行の作者

ダ━━━━━━/(。□。)ヽ━━━━━━ァ
困りました。
こんなにイイとは思いませんでした。

ですので、カテゴリー →“よかった!”にするかで 大いに悩みましたが、
ワタシとしては、“超”よかった! という感想なので、結果的に選択せず・・

いやぁ~~
どーして、この本、世間で騒がれていないんでしょ… ??
ちょっと、「永遠のゼロ」 に匹敵する!と言っても過言ではない、感動作です。
(┯_┯)

武士社会ならではの、決して表には出さない 秘めたる熱き友情…、
まさに まさに、“大和魂”のあるべきところでは ありませんか。
そして、勘一も彦四郎も 相手を敬い、お互いの気持ちがわかり過ぎるほどわかってしまう
“竹馬の友” (*ToT)人(T-T*)

いや~~~
百田センセイって、ほんと 日本人の美徳を描くのが お上手!
我々の心を揺さぶるべく、用意されている 感(┳∧┳)動のツボ は 憎い位です。(笑)

ほんと、敢えて 黙して語らないからこそ、心に響く・・・
このニュアンス、「そうだったのか…」と気付かされた時の 衝撃と言ったら、
もぅ たまりません…  p(´⌒`。q)

あぁ…、 困った~~~
まだ 1月なのに、今年度のBest1は こちらかもしれません・・

なんだか、今年はノッケから ◎な本に立て続けに出会っており、嬉しい限りです。
幸先の良いスタートですな(祝)♪
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確証(今野 敏)

2013-01-16 22:06:57 | 本(よかった!) か・さ行の作者

ずばり、今回の は よかったです~~!
ちなみに、今野先生の 特集記事 です。

今回の作品は、今野センセイの優しさというか、基本的な今野ミステリーのスタイル
が伝わってきて、文句ないです。
そもそも、見る角度を変えた手法がイイ。
警視庁の捜査1課は、あまりに有名すぎるのに対して、
今回の主役= 捜査『3課』(盗犯担当)ならではの視点から、事件に挑む姿勢と展開がイイ。

また、捜査3課の面々、
ハギさん,秋穂,猪野係長 が揃いも揃って、イイ人 というところ、
これに対して、エリート集団の捜査1課が 憎たらしいキャラ、
しかし、叩き上げの苦労人= 捜査1課の田端課長は、3課の話もきちんと聞いてくれるイイ人、
と、そもそもの土台が いかにも “正義”っぽいストーリーになりそうで
先行きに期待感・大! ですね。

3課は担当する事件の性質上、過去に逮捕した犯人であっても、
言わば “盗みのプロ”だったり、横の繋がりや独自の情報を握っていることから、
刑事の貴重な “情報屋” として、別のカタチで役立ったりする展開も
花形の捜査1課がらみのストーリーとは、一味違っていて 興味深く読みました。

ミステリーにありがちな痛快な逮捕劇とは、また違って、
三課の展開の中には、人間味を感じさせるような ベテラン刑事の手腕が光る場面、
また、これに一目置いている上司や 信頼を寄せている部下、など さり気なく美談(?)も
盛り込まれているので、読んでいて純粋に楽しめます。

どうやら、ハギさん&秋穂の相棒コンビはシリーズ化するような気配も… ?
今後が楽しみです。
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【再】 神様のカルテ 2(夏川 草介)

2013-01-14 22:26:57 | 本(泣けた~) た・な・は行の作者

あぁ・・・
また、読んでしまった…。
読まずには いられなかった… (/_<)

実は、ワタクシ、2回目なんです…
こちら を読むのが… (T△T)

ふと、 を読んだところ、
どうしても また、『2』 が読みたくなりました。
この 『2』 は、1・3 の数段上を行く作品だと思っております。
とにかくっ、
もぅ もぅ もーーーぅ、(唸)
大・大・大・だーーーーーぁい好き♪ な 『2』 なのであります。
 o(TヘTo) クゥ

あぁ… (ため息)
そもそも、“泣きのツボ” にハマるシーンは ハナからわかっているので、
ちょいと(泣かないようにと…) 細切れに区切って読んでみましたが、
てんで ダメでした…  あのシーンだけは… "(/へ\*)"))ウゥ

 号(┬┬ω┬┬)泣

古狐先生の弔問客が一段落した後の、古狸先生の慟哭
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぅぅぅーーーーーー ぅわ~~ん  。・゜゜ '゜(*/□\*) '゜゜゜・。

断っておきますが、ワタクシ、涙腺は極めて堅い人種ですの。
あい。
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ソロモンの偽証 全3巻(宮部 みゆき)

2013-01-12 23:21:37 | 本(普通) ま・や・ら・わ行の作者
  

大好きな宮部作品、今回 のは大作でした。
一気に読みました。
そーでしたか・・・
こちら にも載っているように、構想15年、執筆9年という とてつもない年月…。
実際に、宮部センセイご自身が “10年にもおよぶ留年から、やっと卒業!”と、メッセージを
寄せられています。

第1部は、すごく面白く
   ↓
第2部も、先が気になってどうしようもなく
と絶好調で、ワタシは この間 「ソロモン、ソロモン…♪」と 囚われの身(頭)と化していました。(染)

ま、・・・
設定が中学生というには、大変無理があるという ツッコミはさておき、
宮部ワールドの魅力、全開! という感じの序盤~中盤戦でしたな ( ̄^ ̄ )

読みながら、“すっごい文才!” とつくづく感じることの連続で、
登場人物の個性も設定も、話の展開も事件性がらみならではの盛り上げ方も、
ほんと ここまで描ける作家さんて、宮部センセイがピカイチ☆なのではないでしょうか。

ただ…
それだけに…
・・・
第3部が…
なんといいますか、第1&2部 の勢いが ガクンと下降線というか、方向性がちょっと… ( ̄ー ̄?)
いずれにせよ ここまでの大作なので、息切れ気味になるのは まぁ仕方ないと言えば仕方ないのか・・ (;¬_¬)

まぁ、 勝手なもんですが、読み手側としては 1部 → 2部 と進むにつれて 期待感も相成って
本来、作家さんがお持ちになっている意向以上の展開を求めてしまうんでしょうな・・・
結果、このあたりの不整合が生じてしまうのは、むしろこっち側(読み手)の思い込みでしかないんですが、
あぁ…  本好きとは、欲深い者よ… o(> <)o
と納めてしまうことにします (;^_^A アセアセ

まぁ、 でも、好みは人それぞれなので、宮部ファンを語るならば、
ぜひ 一読をお薦めいたします。
ひとときの 充実感と、読書の世界に どっぷりと浸れることは、保証いたします。
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