いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

情実人事を防げ!@総務財政委員会

2008-04-15 | Weblog
 今日は区議会総務財政委員会である。いくつかの事務報告がされたが、そんな些末なことは、本日にかぎりどうでもよかった。今日は、是非とも追求しなければいけないことが2点あったからだ。以下、私の質問の要旨である。


新たな大田区経営管理部管理職名簿によれば、新設された総務担当部長(空港対策兼務)の分掌に、秘書課、職員課、経理管財課、羽田空港対策が入っている。組織の基本は、人・物・金である。そのすべてを、ラインの部長である経営管理部長の所管から、スタッフ部長である森総務担当部長へ移すのは組織論からもおかしい。屋上にプレハブを建てると違法建築となるが、この組織も同じだ。であるとするならば、ラインの部長として、総務部を作るべきだ。

また、昨年来続いている、前政権の要職者に対する報復人事は異常である。参事級(部長)を渋谷区に出したり、課長職のポストである社会福祉協議会事務局長に参事をあてるなど明らかな報復だ。前政権で同じ目にあったから、というのなら、その辛さをわかっているだろう。子供の喧嘩ではない。
区職員の間には閉塞感、驚愕が蔓延している。仕事で評価する組織にしなければならない。公平な評価、仕事で評価する人事を行えば、ロイヤリテイは後からついてくる。恐怖人事は必ず崩壊する。子緒路ある管理職の再考を促したい。

任期付き職員の採用が、観光担当課長を含めて5名行われた。この制度は民間から有能な人材を集める趣旨だったはずが、5名のうち民間は1名だけ。残りは1名が国、1名が都(元大田区職員らしい)、2名は大田区の定年退職者ではないか。要するに、体のいい公務員の「天下り制度」を作っただけではないか。まして、定年1日前に勧奨退職させて、退職金を2回支給するなど、規則の濫用でもある。

条例や人事院規則では「選考」により、任期付き職員を採用せよとしているが、選考であれば、その選考基準を示すべきで、基準なし公務員になれるとしたら、それこそ、大昔に行われていたとウワサされる技能系職員の「情実採用」の復活になってしまう。採用基準はなにか。

お友達というのは、友人が悪さをしようとする時に止めるものだ。遠藤経営管理部長のお友達が、今、飲酒運転をしようとしていたとしたら、あなたは「さあ、どんどんやれ」と言うだろうか。止めるだろう。私は、お友達だと思うから、あえて申し上げているのだ。与党の皆さんも「与党だから支えてやらにゃいかん」ではなく、「与党だからとめにやいかん」と考えて欲しい。

 これに対し、大田区側の答弁は、いかに今回採用した職員が優秀であったかを述べたが、結局は「選考基準」は存在しないことを認めた。そして、森総務担当部長は「人事は人が先にありきだ。基準にあっても、使えない人材ではしかたない。」と、今回の人事も「仕事ありき」ではなく、「人ありき」であったことをあっさり認めた。

 今回採用された方は、区職員として優秀であることは誰もが認める。しかし、だからと言って「基準なし」に採用することは、公務員の人事制度を根幹から覆す愚行である。

 また「お友達」については、遠藤部長が「お友達というのは、一方的ではだめだ。双方がお友達と認め合わねば‥」と、犬伏は区政の「お友達」ではない、と断言した。おう、そうかい上等だ!!

 また、私の質問の後に発言した公明党の区議は、観光担当課長は公募で、定年退職者は身内で、というのはおかしい。事前に「こんな職を任期付きで採用する」と議会に示せ、と発言。

 民主党の国会議員秘書出身の木村区議は『国会総務委員会でこの法案審査の際、国から地方におりた時に、勝手に運用される懸念がある、と答弁されていたのを思い出す。今、ああ、こいういうことか、と理解できた。』と、しみじみ語った。公務員組合である自治労が応援する民主党のこの発言は重く正しい。

 次に、相変わらずの「談合」が疑われる入札案件に付帯して、大田区の恐ろしい情報管理につき指摘をした。

大田区役所の各出先を結んだり、郵便局への発送業務を行う交換便(通称メール便)が、昨年度から民間委託された。昨年度は前政権と親しかった「自転車撤去」の運送会社が受注し、それなりの成果をあげていた。ところが、今年から別の業者が受注したが、その対応はひどい。

文書の山を普通の台車に載せて庁内を回るから、文書はいつ落ちてもおかしくない。さらには、文書を廊下などに放置したまま担当職員が持ち場を離れるから「お持ち帰り自由」の状態である。

さらには、4月1日(火)戸籍住民課からの400通近い文書が紙袋ごと放置され、区民の通報で戻ったという事件。4月2日には、高齢福祉課発信の文書約20通、高齢事業課発信の文書50通余りが、業者が持ち場を離れた間に紛失した、と風聞聞くが、区民の個人情報が記載されている文書管理がこんなことでいいのか。

また、この業者は社員500名弱の大手であるが、ウワサによれば社会保険などに加入しないことで有名らしい。大田区との契約の「遵守事項」には、社会保険、労働保険に加入すること、と書いてあるが「社会保険被保険者加入届」の写しを提出させるべきだと思うがどうか。

 これに対し、総務課長は「適正に指導する」と答弁したが、私は譲らず、そんな呑気なことを言っている場合か!今にも区民の情報が漏洩するかもしれないのだ、今すぐ職員をメール便に付き添わせ業者指導と情報管理を徹底しろと要請した。
 
 また、あきれたのは「社会保険加入は、業者の労使の問題であり、区は関与しない」と答弁した契約担当の経理管財課長である。契約書に「加入すること」と書いてあるのだぞ、契約条項を遵守させるのがあなたの仕事だろう、と追求しても「立ち入り検査の権限がない」と、ふざけた答弁である。この業者との癒着すら想像せざるを得ない弁護ぶりだった。

 嗚呼、大田区役所!!!「民間出身」を標榜する新区長さん!!民間感覚は何処へ??????頑張れ!!!!

(後刻追記)
読売新聞都民版によれば、本件人事案件では、東京都総務局から2回にわたり「本来の趣旨に沿って運用せよ」と要請が大田区にあったそうだ。東京都はまともだ。



ブログランキング
 
↑クリックして頂くとランキングがあがります!



なかのひと

 







議会は魚河岸たれ!by片山善博前鳥取県知事

2008-04-12 | Weblog
 昨日参加した、第4回全国自治体議会改革推進シンポジウムの基調講演は、かっては改革派知事であり、辛口で地方自治を説く片山善博慶応義塾大学教授(前鳥取県知事)だった。氏のお話は、何かのシンポジウムのパネリストとしてうかがったことはあるが、講演として聞くのは初めてで、おおいに期待していたが、期待以上のものだった。以下、感動したフレーズを羅列する。

なんでもかんでも知的なことは東京でやるという風潮のなか、このような価値のある会合が、失礼ながら三重県の桑名という地方都市で行われることは大変意義深いことである。

我が国の地方自治の教科書の特徴はどれもこれも同じである。それは、上から見た地方自治論である。全体(国)があって、部分部分をわけて、それがうまく機能する方法論である。つまり、国から見た地方自治のあり方がメインなのだ。その結果、首長から見た自治体論となり、住民は、遥か彼方になる。

自治体をコントロールするのは誰か?国ではない、市民であるべきだ。地方自治論は、国が自治体をどうやってコントロールするかではなく、住民がいかに自治体をコントロールするかを学ぶ学問であるべきだ。

日常業務の中で、国によって右往左往させられるのは尋常の姿ではない。本来は、住民の意思、すなわち代表として選ばれた議会によってコントロールされるべきである。国のコントロールによる姿は、決して地方分権ではなく、中央集権である。その意味から、地方分権の中心は議会である。

議会は自治体の重要事項に関する決定を行うのだが、ちょっと本来の姿とずれていないだろうか。議会はスムーズに決めなければいけない、と思っていないだろうか。スムーズに決めるためには、根回しをし、談合をして、議会をシャンシャンで終わらせなければならない。

「決めている」という事実はあるが、公の場で議論していないので、決めたことにはならない。議論をして合意するという誰でもわかる「合意」と「納得」という過程を示すのが議会だ。

議会は魚河岸のようにならなければいけない。魚河岸では、毎日セリが行われている。魚河岸では、魚の価格をセる。議会では政策をセるべきだ。魚河岸では、前日にセリの価格を決めることはない。公の場でやる。だから、悔しくても納得をするのだ。議会は、結果を求める議論を公の場でしないから、反対派はすっとくすぶり続けるのだ。

権力は絶対に腐敗する、が政治学の定義である。では権力をどうしてチェックするのか。①権力に長く居させない②権力を持つ者に対し、権力を持ったチェック機能を作る(議会)。

「わしら与党だから、ささえてやらねば~」というのは親切ではない。暴走しそうな人を止めるのが2元代制だ。例えば、飲酒運転をしようとしている人がいたとしよう。友人だからといって「どんどんやれ!」とすすめるだろうか。友人だからこそ止めるだろう。

暴走を止める箍をはめるのが親しい人の親切だ。「与党だから止めにゃいかんな~」が正しいのだ。議会と首長は、車輪の両輪という言葉があるが、両輪はくっつきすぎると一輪車になり倒れる。距離をおかなければ安定しない。

三輪車行政というのがある。これは、議会、首長、職員組合ががっちりスクラムを組んで、住民とっちのけで談合行政を行っているケースを言う。これは最悪である。

全国の自治体は実に呑気だ。そもそも暫定税率は3月31日に切れる法律だった。であるのに、全国の自治体は能天気に暫定税率が延長されることを前提に予算を組んでいる。それは、国のお役人の指導によっている。たかが、お役人の言葉を信じ国会の動向を無視して予算を組む自治体は、地方分権などとは程遠い。

その意味では、ガソリンスタンドのほうが余程真剣だ。4月1日はどうしよう、在庫はどうしよう、売価は、と必死に経営に真剣である。自治体は総務省の言うとおりに「ボ~」として国の行方を見ているだけで楽チンだ。しかし、最後は自ら考えて行動するのが地方分権であり、結果としてそのほうが楽である。

国に擦り寄る自治体の首長、職員に苦言を呈するのが議会だ。「頼んで、頼んで、いい答弁をもらって嬉しかった」という議員の質問を否定はしないが、切ないではないか。

お役人が、しのごの言ってやらなければ、議員提案で議会として条例を作って無理やりやらせればいいのだ。また、議会の議決事項が追加出来るのだから、お役人がなんでも勝手に決めて、議員の泣き寝入りにならないようにすべきである。

自治体は議会が中心ではない。住民が中心だ。ただ、住民は日々の暮らしで忙しいから、有料で議員を雇っているのだ。

 いや、これでも、感動したフレーズの極一部である。慶応で1年生の授業を持っていらっしゃるとのこと。さっそく「盗聴」に行ってみようと思う。

 素晴らしい機会をありがとう!三重県議会さん!




ブログランキング
 
↑クリックして頂くとランキングがあがります!



なかのひと

 







全国自治体議会改革推進シンポジウム@三重県

2008-04-11 | Weblog
 今日は日帰りで三重県桑名市まで行ってきた。第四回全国自治体議会改革推進シンポジウム(主催:三重県議会・三重県議会改革推進会議、後援:全国都道府県議長会)に参加するためである。

 なぜ三重県か?三重県は北川前知事時代、行政側からの改革に触発され、議会改革が都道府県レベルでは最も進んでいるといわれる自治体である。会場となった一大リゾートにあるホテルには、なんと428名もの自治体議員が北海道から九州まで参集していた。毎度のことながら、23区の議員や都議会議員の姿は、ほとんどない。(情けねえ~)

★★★三重県議会の特徴的改革★★★

①議会政策討論会議によって、議会の意思を決定し知事に要請する。
他の自治体(大田区議会も)のように、議員が勝手に要望し、質問するだけのものではなく、議会としての意思を明らかにする、当たりまえのことだが、どこもやっていない(していない)すばらしい取り組みである。

②会派代表者会議(大田区では幹事長会と呼ぶ)を一般県民に公開する。
多くの議案の審査や議会内役職、人事案件などが、幹事長会で打ち合わせされ、そこでの決定が議会運営委員会の場で「公」に決定されるのが、多くの自治体議会での仕組みだ。さらには、大田区を含めほとんどの議会が、この幹事長会(会派代表者会議)を非公開または秘密会にしている。これでは決定の過程が市民に見えない。すばらしい英断である。

③議員の海外派遣(一人120万円)の中止。
公費で行くかどうか激論の末、昨年から廃止した。よくぞ意見をまとめられた。すばらしい!!

④議長の定例記者会見(月1回)の開催。
議長がマスコミ各社に対し、その月の議会での動きを発表。さらには、国政、県政の重大案件についての質疑に答える機会だそうで、議会公開のよい取り組みである。

⑤県議会の出前講座を開催。
各議員が分担して、県内の小中高校で、議会の仕組みや県政についての出前講座を開催している。但し、自分の選挙区の学校には出向けないという、極めて真っ当ながら、議員には嫌がられる規制は立派である。

⑥通年議会を目指して、定例会を年2回に削減!!!
削減して通年とは理解できないと思うが、一般的な議会は、年4回の定例会を行い、その会期中以外は、委員会のみが「閉会中審査」というのを行う。閉会中に、条例改正や契約案件などがあると「議会を開催する暇がない」との理由で首長の「専決処分」が行われる。このような事態を防ぎ、議員の常勤化を促す意味で、毎年2月から6月を第一回定例会、9月から12月を第二回定例会とし、会期をなんと230日にしているのだ。

驚きは、さる3月31日には、暫定税率廃止の総理記者会見を待って、議会を開き、夜7時に翌4月1日から有効な税条例を可決したとのこと、まさに自治体議会の鑑である。(ちなみに、大田区は別の国がらみの条例は専決処分をした)

⑦費用弁償の実費化
先日我が大田区でも、我々の長年の主張(廃止)に少し近づく形で、日額6000円の費用弁償(意味不明)が3000円に減額された。ところが、三重県では、これを完全実費精算にしたのだ。鉄道など公共交通機関はその運賃を、車や自転車の場合は、なんと1キロ30円!!!素晴らしい、当たり前の県民の感覚である。

 そして、第100代議長をお勤めの岩名秀樹氏(自民党)の説得力と人間味ある議会改革への取り組み報告は、会場内にその熱い情熱が染み渡るほどのものだった。このようなリーダーがいてこその議会改革だとも痛感した。

 なぜ、自民党の議長が、一般的な自民党議員が嫌う(口にはするが‥)議会改革が出来たのか、甚だ不思議で、交流会の場で三重県議会議員に聞いてまわったところ、思わぬ事実があった。それは、議長は自民党だが4名の会派で、自民党籍の県議が3つの会派にわかれており、最大会派は無所属と民主党議員が作った会派(定数51名中24名)なのだ。

 な~るほど!!だから出来たのか。この議会改革のム-ブメントが日本全国の議会に広がるよう祈って、名残惜しい桑名のホテルを後にした。

 そして、無事帰京する、はずだったが、事件はこの後起こった。最寄の近鉄の駅までバスで行こうとすると、どこぞの議会職員が「センセイ、名古屋行き高速バスのほうが便利です」と話しているのが聞こえたので、私もそのバスに乗り込んだ。

 高速バスと言いながら、停留所に何箇所が止まる。やっと高速道路に乗るとアナウスば流れた。「ここから名古屋までは25分です」え、え~!!!もういかん。実はこの数分前から、交流会で調子よく飲んだビールが出口を求めて我が体内であばれはじめていたのだ。

 いや、ここで我慢せねば議会改革など出来ない、と訳のわからない理由をつけて頑張る。トイレと関係ないことを想像しようとするが、頭の中には名古屋駅でトイレを終わった姿しか現れてこない。数分後、意を決した。「運転手さん、ビニール袋ありませんか?」

 事情を察した運転手さんは「5分待ってください」と。5分の長いこと!!!高速道路の料金所を出るとバスを路肩によせ、無言でドアをあけてくださったのだ。大慌てで、ガードレール向こうの茂みで、幸せを満喫して車内ヘ。

 反省~!!乗客の皆さんすみませんでした。しかし、いい会だった。明日は、片山慶応大学教授(前鳥取県知事)の基調講演の感動を書きたいと思う。

 おっ名古屋駅に赤福がある!買わねば~



ブログランキング
 
↑クリックして頂くとランキングがあがります!



なかのひと

 









法務大臣は私情を捨てよ!

2008-04-10 | Weblog
またマスコミの愚論が始まった。鳩山法務大臣が大臣就任から1年余りで、歴代法相の最多と並ぶ「異例のスピード」だ、というのだ。

 しかし、現在我が国には100名を超える確定死刑囚が「いつ訪れるかわkらないその日」を待ちながら生活している。その精神的苦痛のほうが、はるかに非人道的刑罰ではないだろうか。

 私は、法という名のもとに人間が人間の生命を合法的に奪う死刑制度については、いささか疑問を持つ一人である。人は神にあり得るのか、人間の永遠の命題に答えを出すだけの知見を持ち合わせていないが、素朴な疑問である。

 が、間接民主主義を採用している我が国において、国権の最高機関たる国会が可決した刑法、刑事訴訟法などに基づいて「確定した」死刑は、社会を維持していくための規範として認めざるを得ない。

 であるとすれば、それらの法を遵守すべき職にある法務大臣は、その職務については、一切の私情を挟むことなく、粛々と手続きとして命令書に署名すべきで、なんら躊躇する理由はない。

 そのことを、あいも変わらず「否定的」に論調する、我が国の低俗なマスコミは情けない。票にならなくても、国民生活に必要なことは主張する、実行する、ステーツマンたる政治家が望まれる。



ブログランキング
 
↑クリックして頂くとランキングがあがります!



なかのひと

 







定年一日前に勧奨退職?退職金が増えますから‥

2008-04-01 | Weblog
 管理職の異動人事で職員の人心が大きく揺れ動く大田区役所で、またも人事に関する疑念が発覚した。それは、本来3月31日(年度末)をもって定年退職する職員2名が、3月30日に「勧奨退職」していた、という事実である。

 まあ、これだけならなんだろう?で済む話だが、事はそう簡単なことではない。なんと、このお二人は、1日だけ「大田区職員」から「無職」になり、多分、国民健康保険や国民年金に加入し名実共に民間人となった、が、今日4月1日には「任期付職員」の「統括係長」と「係長」として、それぞれ辞令を交付されたのだ。

 これは、昨年「観光課長」を民間から採用するため、と説明され議会で可決した「一般職の任期付職員の採用に関する条例」に基づき発令されたようである。条文を読む限りは「前職が公務員だったものを排除する」旨の規程はなく、同じ日に東京都職員だった人物を資産担当の課長で「任期付き」で採用をしたいる。

 が、だ。問題は任用よりも、退職日の扱いである。彼等が、もし定年の日まで勤務すると、翌日から任期付職員になる。すると、形式上は継続勤務(退職延長)となり、退職金はこの日にはビタ一文支給されない。ところが、1日おき、なおかつ勧奨退職扱いなら3月30日現在の給与月額(手当含む)に59.2ケ月をかけた金額が満額支給される。さらには、3年後には再度、3年分の退職金が貰える、という仕組みだ。

 では、継続勤務になるとどうなるか。3年後の退職日の給与月額に59.2ケ月をかけた退職金が支給される。現職の給与より任期付の給与が20%程度下がる(1名は採用時に昇任したのでそれほどの差はない)ので、退職金の額は、今年もらうものより減額される。

 ところが、もしこの職員らが、再任用や再雇用という従来からある制度で採用されたとすると、年収は200万円程度。今回の任期付採用だと概ね800万円程度。3年間で1800万円もの差額が出るはずだ。とすれば、退職金の2割減額など、問題にならないほどの「厚遇」であるはずだ。

 しかし、お役所とお役人の感性は「規則上貰えるものは一円でも多く」なので、組織をあげて「仕組み」を作ったのだろう。お二人共、空港担当、福祉担当として優秀な職員さんだったことは認める。しかし、だからといって、このやり方はどうだろうか。

 心ある多くの大田区職員からも「なぜ?」の声があがっている。



ブログランキング
 
↑クリックして頂くとランキングがあがります!



なかのひと