いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

防災・安全特別委員会視察@山陰地方某市

2006-10-18 | Weblog
 議員になって、7年余り。お役人の非常識を随分と指摘してきたが、同様に議会の慣例にも異議を唱えてきた。日額6000円の費用弁償という不思議な制度、80万円かけて行くヨーロッパ視察、毎年行く友好都市訪問(議員一人40万~60万円)。また、議論を封じ込めるような体質改善など、あげたらきりがない。

 議会改革で取り上げなければならない制度の一つが、行政視察というものだ。各常任委員会が年1回議員一人10万円、特別委員会が4万円で、国内の他自治体を視察に行く、というもの。ところが、せいぜい、市役所に2時間も滞在して説明を受けて、1日終わりという行程が多い。7年間に2回も別々の名目で視察した北海道某市の議長さんは、毎回歓迎の挨拶で「当市は財政も厳しく、何も参考になるようなものはありませんが、○○(有名な観光スポット)でも見ていってください」と述べられている。

 行政視察そのものを否定するものではないが、何を視察すべきか、という視点よりも、この予算で、どこに行けるかという発想が問題だ。さらには、視察項目、予算、行程、夕飯まですべて事務局職員頼みも情けない。

 今回は、委員長の「竹島に行こう」ということが出発点であった点は、過去の視察先決定とはいささか違った。検討をしていると、竹島までは、到底1泊2日では行けない、では、竹島に行った巡視船が所属する海上保安部と、航空自衛隊のレーダーサイトを訪問しようということになった。ところが、他の会派や事務局との調整の中で、いつのまにか海上保安部と自衛隊が消え、海上保安部のある某市役所の視察となってしまったのだ。

 で、初日は別の近隣市の視察をくっつけたのだが、本来の話から大きく逸脱して「視察項目」だけが、いつものように一人歩きした。本日は、山陰地方の某市。安心、安全なまちづくりが調査項目だった。11時すぎの羽田発の飛行機でゆっくりと某市へ。2時間程説明をうかがい、午後4時にはホテルにチェックイン。

 防災メール配信システムがメインの話題だったが、某市の登録者数520人の配信システムを、登録者数2万人(学校保護者)の大田区と比較することはどうなのだろうか。

 それよりも何よりも、山陰地区の空港に到着した途端、私の携帯電話に異変がおこった。電源が入っては消え、を繰り返すので使えないのだ。大変!2日間連絡がつかない。携帯の電話帳がなければ、自宅以外の電話番号は誰一人わからない!!!!どうしよう‥

 フロントで、最寄のSoft Bank(旧ボーダホン)の店を教えてもらい、駆け込む。都内の店と違って、閑散(客は私一人)とした店内に清楚な店員のお姉さんが一人。事情を話すと、彼女は申し訳なさそうに「電源が入らないと、電話帳のバックアップは出来ません」と。東京に帰ってから修理に出すしかない、とおっしゃる。落胆してホテルへ帰りながら、懲りずに何度か電源を入れると、奇跡は起こった!電源が入ったのだ。すぐさま、店に戻り、お姉さんに電話の交換をお願いした。新しい電話機に電話帳がコピーされているのを確認した時は、本当に安堵した。きれいなお姉さん、すてきな接客をありがとう!

 さあ、安心!めし食いに行くぞ!
 


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大田議会平成17年度決算認定賛成?討論

2006-10-16 | Weblog
改革110番は、ただ今上程されました、第87号議案平成17年度大田区一般会計歳入歳出決算及び第88号から92号にいたる各特別会計決算を認定することに賛成いたします。この際、今期4年間最後の決算認定にあたり、思いの一端と要望を申し述べたいと思います。

平成11年の初当選以来、8回の決算を認定してまいりましたが、その間に世の中は大きく変革し、我が国の経済状況も徐々にではありますが、好転の兆しが見えはじめ、区内においても、不動産バブル期を彷彿させるような土地取引が行われております。また、23区が基礎的自治体になり、地方分権一括法が施行され、いよいよ大田区が、国の出先機関から、国と対等の関係の自治体として再スタートをしたのも、つい先ごろのことであります。
個人的なことを申せば、平成13年9月11日、所謂セプテンバーイレブンによって、20年余り経営していた年商20億円の旅行会社を廃業するという大事件も発生いたしまいた。

このような、世の中の大きなうねりの中、何事もなく、ルーチンワークをこなしている別世界がお役所である、と感じているのは、私一人ではないと思います。区職員労働組合は、民間委託反対、勤務評定反対など時代遅れもはなはだしい要求をかかげ、管理職は、自己抑制を働かせ、特段新たな施策を提案することもなく、トップダウンの計画の後付け理由の作成にいそしむ、そんな構図が、大田区役所に蔓延しているとすれば問題です。

この定例会の最中、私が昭和52年に大田区に居を定めて以来の大恩人がお亡くなりになりました。ご遺体を前に号泣し、さらには、お骨を拾いながら、人生のはかなさを痛感いたしました。はたして、神は、私達人間に、いかなるミッションを与え給うたのか。

人の生きるミッション、私の、半世紀近い人生経験から、それは「人のために働く」ということである、と確信しております。世のあらゆる仕事には、貴賤はない。必ず、自分以外の誰かのためになっているはず、それが、人間の生きているミッションであります。

最近では、この「人のために生きる」ことを忘れ、もっぱら自らのために生きている人々が多くなったことは、誠に残念であり憂いるべき現象であります。自らの私腹を肥やした県知事兄弟、泥酔のうえナンパに行く途上、幼い子ども達を殺した公務員。自らの子どもを殺める親たち。さらには、教え子をイジメ、自殺に追い込む教員など、まさに「人のために生きる」ことを忘れた所業といわなければなりません。

はたして、大田区の職員のみなさんは、「人のために働いている」でしょうか。自己の生活のため、自分の所属する部署のため、さらには、上司のためのみに働いていないでしょうか。
また、人事の評価基準や、事業予算の査定が「区民のため」という、本来のミッションではなく、上司へのロイヤリテイや、組織内論理で決定されてはいないでしょうか。

一般質問、決算特別委員会において、私を含め多くの議員が問題点を指摘した、改正介護保険法、身障者自立支援法などは、その好例ではないでしょうか。担当事業課は問題点をよくわかっている。何をどうしたら、解決できるか、それもわかる。しかし、それには予算がいる。多分、企画でNOといわれるだろう、区長決定も無理だろう。そう考えたのかどうか、いずれの制度も国の制度をそのまま実施する、数少ない自治体になってしまいました。

また、教育現場についての他議員からの「荒れた学校は」との質疑に対し、教育委員会からの答弁は「1校報告があった」という、到底現実を直視しているとは思えないものでありました。学校から、すぐさま実態を包み隠さず報告する文化がない、又は、自己抑制している結果であると考えられます。

私は、決算特別委員会の中で、大田区職員の方々がインターネットに書き込んだ、いうなれば落書きをご披露いたしました。そこには、

トップや管理職の思いがわからない、管理職は自己保身で何もやらないし、新たな事業はみんな企画でつぶされてしまい、議論する雰囲気がない。議会は馴れ合いで区民の代弁者だとは思えない、など、厳しい指摘が書かれておりました。すべてを検証したわけではありませんが、多くの区職員から同様の意見がよせられております。

区職員は、区役所のことを「わが社」とよび、区長のことを「わが社の社長」と呼びます。
会社は、社長次第です。私が、永年経営した会社を廃業せざるを得なかったことは、同時多発テロが誘因ではありましたが、ウサマビンラデインのせいでも、小泉内閣のせいでも、世の中のせいでもありません。社長たる私の責任でありました。

どうか、見識経験豊かなわが社の社長や取締役の皆さんにおかれましては、社内にそのような声が多数あることを真摯に受けとめられ、いま一度、社内を見渡し、風通しの加減と、事業課と企画の関係、また人事評価の方法など、精査されることを望みます。

また、馴れ合いと書かれた社外取締役会たるわれわれ議会も、自己改革を図っていかねばなりません。私もよく居眠りをいたしますが、議員が発言している中、熟睡されている理事者がこのようにいる現実は、そう言われてもやむをえないことでしょう。
幸い、今後、議長のもとに、地方自治法改正に伴う、議会制度の検討会が設置されるとのこと、二元代表制本来の姿に戻るための検討を大いに期待するところであります。

そして、議会も各事業課も、常に顧客たる区民のニーズを把握し、自由に議論をし、タイムリーな施策の実施と独自の視点を持てるようにならなければ、時代に取り残されてしまうでしょう。

区民がいつでも、安心して気軽に相談できる区役所には、いつも優しく笑顔の職員がいる、周辺自治体に比較して、格段に暮らしやすい大田区。牧歌的ではありますが、そんな、まちづくりを残り5ケ月間に大いに期待して、私の賛成討論といたします。


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行事一杯の日曜日

2006-10-15 | Weblog
 秋の日曜日は、毎週区内でのイベントが多く、休めることがない。行かなくても文句を言われる訳ではないが「招待状」が来れば、行かざるを得ない。

 まず1件目、住んでいる地区の、青少年対策委員会が主催する「デイキャンプ・アスレチック」が、区内平和島公園で行われた。ここは、「議員」ではなく「理事」として参加。青いこの団体のユニホームのジャンパ-から、ジャケットに着替えて、次は、大田区体育館で開催されている「障害者の集い」へ。こちらは「議員」なので、ジャケットには「バッチ」をつける。

 入り口では、一昨年から大田区を相手に係争をしている障害者の方が、支援者とともに、拡声器で「訴え」を行っており、その周辺を、保健福祉部の管理職が取り囲む。昨年は会場内に入り、区長に直談判をしたこともあってか、今回は厳重な対応に見える。係争の内容はともかく、同じ仲間達が集うお祭りの会場での演説はどうだろうか。結局、会場内の仲間から「お祭りだから、やめて」というお願いで、スピーカーでの演説はとまった。

 会場の外から、香ばしい焼きソバの臭いがしたので、そのテントにでかけると「焼きソバおやじ」として著名な、荒木秀樹議員が、友人達とともに、焼きソバを販売中。物欲しげな目をしていると、優しいオヤジは「いぬぶし君、ちょっと味見をしてくれ」と、焼きソバを下さった。「うまい!でも肉はどこ‥」いえいえ、売価100円では、大満足。ご馳走さまでした。

 ここも、短時間で辞して、つぎなる会場は、大田区男女平等推進センター(通称エセナ)。だいたい、こんな名前の施設があることが「男女平等」じゃないだろう、といつも言っている場所だ。今日は、エセナフェスタという、お祭りが行われている。会場内を一巡していると、同僚の女性議員さんから「事務所に顔を出せ」と促されて、いざ敵地へ。なんのことはない、お茶菓子と豚汁をご馳走になってしまった。

 本日最後のイベントは、大田区立生活センターでの「生活展」。まずは、清掃事務所のブ-スへ。議員とは知らないであろう職員さんは、丁寧にリサイクルについて製品を見せながら説明してくれた。初めて知ったのは「納豆の入れ物はリサイクルに出せない」ということだ。どんなにネバネバをとっても、臭いが取れず、製品化できないそうだ。

 ある諸費者団体の展示では、廃プラスチック焼却問題で、説明員の方と盛り上がって「よく、ご存知ですね。うちから代理人(議員のこと)で立候補しませんか」と言われて苦笑した。(議員として顔が売れていない証拠)

 都立つばさ高校のブースでは、環境への取り組みに感激。なんと、生徒が主体で都立高校初のISO14001を取得してしまった。教室にはゴミ箱がなく、校内8ケ所のステーションに資源として分別して捨てられる。このことにより、ゴミ量が激減して、ほとんどが資源としてリサイクルされるようになったとのこと。さらには、生徒の環境意識高揚の結果、校内の水道光熱費が、なんと年間600万円以上も削減されたとも説明された。いやいや、素晴らしい!

 疲れたけれど、多くの出会いと、学びの日曜日だった。


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区議会議員給与明細

2006-10-13 | Weblog
 大田区の職員(多分、都内の地方公務員は皆同じ)は、毎月15日がお給料日である。職員の例にならう、とされている議員も同じ日に議員報酬が支給される。

 システムを共有しているので、○月分給与と表示されるが、議員や特別職(区長や助役など)は、労働の対価としての「給与」ではない。したがって、有給休暇もないし、超過勤務も存在しない。さらには、恐ろしい「差し押さえ」の場合、給与所得であれば残してもらえる21万円の生活給もなく、全額差し押さえることが出来る。(経験者なので、間違いない!)

 街を歩くと、区議会議員は相当に高額な所得をもらっていると思っている方が多い。給料日の今日、給与明細を久しぶりに公開しよう。

給与等支給額 616000円

長期掛け金   80600円(悪名高い議員年金の掛け金である)
所得税      32850円
住民税      49200円
委員会費    15000円(ほとんど使わず、1年後に戻ってくる)
諸控除金     1500円(義理で入っている議員野球部費)
団体保険料    3600円(市議会議員の傷害保険)

差引支給額  433250円

 さらに、この手取りから、国民年金13500円、国民健康保険料60000円を支払う。(議員は、公務員共済には入れない)

 手取り43万円が高いか、安いか、それは、その議員の働きによるだろう。そして、それを判断するのは有権者であり、納税者である。どうか、「カラオケがうまい」とか、「新年会に来た」などという理由で評価しないでいただきたい。

 あなたの税金で、雇っているのだから‥



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どっぷり甘い!地方公務員社会@教育費

2006-10-12 | Weblog
 昨日は、決算特別委員会の款別(勘定科目別)審査最終日である。「審査」と言っても、お役人に質問をして言質を取るだけで、その結果、決算の数字が変わることなどない。お役人の「区民の代表たる区議会のご認定を頂いた」という、言い訳と、議員の「このように区当局を追及した」という支援者向け大活劇の会、と言ったら言いすぎだろうか。大体、今年3月の決算を10月に審査するというのは、どうなんだろうか。

 さて、昨日の劇場での私の出番は、6分。教育費で提案を行った。以下、その要旨である。

先日久しぶりに、区立学校教職員の出勤簿を開示請求した。平成12年には、夏休みのほとんどを「自宅研修」と称して登校しない教員が目立ったが、今回は、書類上は「自宅研修」は、皆無となった。これは評価したい。
民間では、人件費を固定費から、いかに変動費にかえるかが、会社の存亡を左右する。公務職場でも、暇な職場から、忙しい職場へのシフトをすべきである。

大田区立の保育園56園では、毎月平均416名の臨時職員(アルバイト)を雇用している。ところが、7月、8月の2ケ月間は、夏季臨時職員として、これとは別に91名を採用している。これは、正規の保育職員が夏季休暇を取得しやすくするためだと思われる。

一方、区内の職場には、この時期(夏季)に、お客さんがいなくなる箇所がある。それは学校だ。区立小中学校には、公務員たる給食調理員が140名、学童養護員(通称、緑のおばさん)が35名在籍している。この方々は、夏季休業中は「研修」などをされているようだが、保育現場に「研修」名目で派遣できないか。また、小学校の教員を同様に、保育園に派遣できないか。

そもそも、いずれの職も、普段から子ども達と接触している「プロ」なので、短期のアルバイトより、余程保育園には適しているだろう。また、近隣小学校の調理員、学童養護員、教員が保育園と交流することにより、小学校入学時の不安も解消されるだろう。また、人は「暇」ほど苦痛なことはない。そして、誰かに必要とされる、という思いこそ、人の生きるミッションである。とすれば、夏季休業中の保育現場への派遣研修は、これらの職にある人々の生き甲斐すら想像する。

「出来ない理由」を羅列するのではなく、前向きに考えよ。民間で出来ることが、なぜ区役所ではできないのか。

 私は、決して、給食調理や学童養護の職にある人々をいじめるつもりはない。彼女たちは、法令に従った給与をもらい職務を遂行しているだけだ。ただ、年収800万円を超える給与を支給すべき仕事量なのかを検証する必要がある。皿が重いから、3枚出すべき給食の皿を2枚にする等の愚行は、到底、納税者の理解を得ることはできない。

 ちなみに、教育委員会の答弁の要旨は以下のような「出来ない理由」だった。

給食調理員や学童、教員などの保育園への派遣は、現行制度では不可能である。ただ、学童養護員については、その職務に支障のない範囲で、用務主事の職務の補助をさせるように改善した。

 嗚呼、どっぷり「甘い」厚遇地方公務員社会!!!!!!



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面白い、お役人の言い訳by区報

2006-10-11 | Weblog
 以前、廃棄プラスチックを焼却することに異を唱え、23区と東京ガスで新たな「天下り会社」を作るな!と書いた。この点は、私よりも、同僚の女性議員が熱心に、また執拗に、さらには奥深く追及されている。彼女の外見からは想像もつかない厳しい指摘、論点の整理は見事で脱帽である。

 さて、そんな意見の中、大田区は区報と庁内報(職員向け)の一面を使って「いかに廃棄プラスチックの焼却は安全か」または、「埋め立て処分場延命のため、せざる得ないか」を説明した。いかにも、タイムリーな「いい訳」は、とってもお役人らしくて、おもわず苦笑してしまった。

 と、なんと、本日の朝刊に、また「いい訳区報」が折りこまれていた。それは、大田西行政センターの移転建て替えと、大森に新築する区複合施設が「いかに、区民にとっていいものか」というものだ。例によって、一面全部を使用してである。

 この2件とも疑惑がある案件である。

大田西行政センターは、隣接するアルプス電気の本社建て替えに伴い、現行政センターの土地を買いたい、とのことから始まった。そのことを出さずに、「移転により利便が向上」と、いかにもの説明をしているのだ。実際、過日行われた地元説明会では、多くの町会関係者から意見反論が続出した。

大森複合施設は、NTTの所有する土地(建設予定地)を、区の所有するいくつかの土地と等価交換したのだが、どの土地がいくらで交換されたのか、価格は公開されていない。理由は「NTTの土地取得原価がわかってしまうから」だと。区民共有の財産を、密かに売買する体質は糾弾されねばならない。

 と、このような問題のある2つの案件を1面に掲載したのは、やはり何かあるのだろうか。

 今後、区報(毎月1、11、21日発行)の11日号の一面を見て頂きたい。そこには、大田区の「旬」がある。怒るも、あきらめるも、無関心を装うも、あなた次第。何しろ「主権者」なんだから‥


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議会質問類型に関する考察

2006-10-07 | Weblog
 今年で区議会議員として7年余りがすぎた。20回以上の定例会、年2回の予算、決算委員会などに出席していると、議員の質問は、いくつかの類型に区分できることがわかった。

類型1:明らかにお役人が書いた質問
言葉使いがお役人独特なものだったり、思考過程がお役所そのもので、誰が「朗読」していても、書いた本人の顔が見える。

類型2:党本部や会派の誰かが書いた質問
特に、中央集権型政党の場合、大田区という文言を他の自治体にかえれば、日本全国どこでも使える汎用型質問が多い。

類型3:支持者、支持団体(会社)が書いた、又は、その意向にそった質問
これも、その支持者や支持団体が普段述べている主張と同じロジックと展開でくるので、すぐ「誰のもの」かわかる。

類型4:ネットなどから話題を抜き出し、それらをつなぎあわせた質問
センテンスごとには「まともな内容」なのだが、全体を聞いていると、文章や文脈に整合性がなく、一人の執筆者でないことが感じられる。

類型5:自らの調査、体験から自ら書き、自らの言葉で語る質問
内容がいささかおかしくても、この形の質問は聞いていてホッとする。地方議会本来の質問の類型だと思う。

 類型1~4までで共通するのは、本人が普段使っていない漢字、言葉を誤読することが多いことだ。先週のヒット事例を3件ほど。左が議員がしゃべった言葉、右が正しい言葉。作成者は、ルビを振ってあげるべきだし、質問者は、事前に読めない文字は、確認しておくべきだろう。(情けねぇ~)

 インパウンド⇒インバウンド(訪日外国人旅行のこと)

 こっかさいしょう⇒こっかせいしょう(国歌斉唱)

 だんこんのせだい⇒だんかいのせだい(団塊の世代)


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決算特別委員会@総務費「うんこシステム」

2006-10-06 | Weblog
 昨日は、決算特別委員会款別(勘定科目別)審査初日だった。私に与えられた時間は、6日間で26分。時間的には少ないが、本会議と違って、質問原稿も必要ないし、場合によっては、質問を広げることが出来るので、一番好きな時間である。昨日は、総務費に20分費やしてしまったので、残り時間6分。

昨日の私の質問の要旨:

①親の心子知らずと言うが、中小企業では、社長の想いを従業員が理解せず、家庭ではオヤジの心を妻や子どもが中々わかってくれないものだ。区役所でも、区長は常々「区長室にいつでも来なさい」と各級職員に門戸を開放しているようだが、そのことが区役所内では伝わっていないのではないか。ここに、インターネット上に区職員が書き込んだ掲示板のコピーがある。

まぁ、BOSSを含めて管理職は、区をどうしたいの全くわからん。
従って、職員は新しい発想を生むことなく、日々ルーチンをこなすだけ。
それでも、新しいことを考えれば、一部のシステム等を除いて予算はカット。おまけに、議会は馴れ合いも甚だしく、とても区民を代表しているとは思えない。

うんこ管理システムは明らかに廃止すべきなのに、物言えぬ雰囲気の会社なので、管理職は公的な場ではみんな黙っているのだと思う。
自分の保身ばかり考えていて、区の将来のことを考えてないのだろうか?

 と、このように書かれている。区役所内の各事業課が創意工夫をして新たな予算要求をしても、結局、企画財政課でカットされる。これも多分だめだろう、と自己抑制をする文化が、大田区役所内で出来上がっているのではないか。物言えぬ組織、管理職になっているように見える。予算が不要だとしたら、なぜダメなのか議論する組織にしなければだめだ。

②先ほど示した文書で「うんこシステム」と呼ばれているのは、大田区新文書管理システムのことだ。同じ掲示板には、今、大田区の最大の経費削減策は、文書管理システムと、財務システムを廃止することだ、と述べられている。なぜ、こんな評判の悪いシステムになったのか。パッケージソフトの部分改修で対応すべきだったのではないか。

③区役所の利用するFAX、PCなど、ほとんどがリース契約である。民間企業であれば、損金に経常できる、固定資産税がかからない、出費が一時に出ないなどのメリットがある。しかし、地方公共団体は、そもそも損金や固定資産税は関係がない。総務費だけでも年間4億2千万円のリース料を支払っている。これは、総額21億円の借金をしたことに相当し、約3億円の金利をリース会社に支払うことになる。庁舎内を消灯したり裏紙活用する節約より、こんな無駄な金利を払うリースをなぜするのか。買取にせよ。

④区役所の持っている情報のバックアップ体制はどうなっているか。媒体に記憶させても、同じ大田区内で保管していたのでは、大規模災害には対応できない。通信機能が大幅に向上した今日、アメリカの姉妹都市セーラムあたりにバックアップのサーバーを置いたらどうか。

 まあ、それぞれに「言い訳」が、担当のお役人から答弁されたが、もっと時間があれば、いずれも論破できる陳腐なものだった。お役人の限界だろうか。 



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恩人Yさんのこと

2006-10-05 | Weblog
 恩人のYさんが、今朝亡くなった。67歳、癌だった。

 Yさんとの最初の出会いは、昭和52年の1月だったと思う。米国から帰国して羽田に着いた私は、棲家を探して大田区糀谷駅前の不動産屋の門を叩いた。この業者には物件がなく「駅の踏み切りのところで、メガネをかけたK不動産のY社長がまっているから‥」と紹介され、18000円の6畳間を契約したのがきっかけだった。

 その後脱サラをして、会社を作った後も、なぜか親しいお付き合いをさせて頂いていた。結婚することになった時、2Kのマンションを880万円で、別の不動産屋から買うことにした。ところが手付けの30万円がない。そこで、Yさんに借りにいった。借りにいく私も相当だが、貸してくれたYさんも凄い!

 その後も、様々な場面でお世話になった。今度、オヤジになる長男は、1歳半から大田区の保育園に通っていたが、保育園から帰る先は、Yさんの会社。妻に「長男は?」と聞くと、「じっちゃんの家」と言われる日が続いた。「じっちゃん」とは、Yさんを長男が呼ぶ愛称だ。保育園から「じっちゃん」の会社に帰り、「じっちゃん」の自宅で夕飯を食べ、寝てしまう、そんな日も少なくなかった。

 平成7年、初めて区議選に立候補した時も「地盤、看板、カバン」のない私を、必死に応援してくださった。開票の日、開票率50%、犬伏1500票獲得。100%なら3000票で当選!と、早合点して「当確」を早々と宣言し、近所の人々と「祝杯」をあげてくれたのもYさんだった。その後、「落選確実」が決まり、「祝杯」の人々が一人去り、また一人去る選挙事務所で最後まで残り、泣いてくれたのもYさんだった。

 平成13年、同時多発テロの影響で私の経営していた旅行会社は、資金繰りに窮していた。確か、その年の10月の末日支払日だったと思う。どう計算しても、振り出した小切手の決済に300万円足りない。そこで、私は、サンケイ新聞に広告が載っていた「中小企業社長の味方、本日中に融資」という広告の、代々木の金融業者を訪ねた。

 ところが、この業者「中小企業の味方」どころか、私の持っているクレジットカードを担保にして、1週間で30%という暴利の違法業者だったのだ。銀行の閉まるギリギリの午後2時半頃、代々木駅近くの空き地で、私は真っ青な秋空を見つめていた。社長になってからの20年余りの出来事が走馬灯のように、思い浮かんだ。それも、あと数十分で終わり。「不渡り・倒産」という文字が、頭を何度もよぎる。

 社員は、家族はどうなるのだろう‥そんな落胆の底にいた私に、ふと、オヤジのように慕っていたYさんの顔が浮かんだ。携帯電話でYさんに電話をし、事情を説明した。Yさんは、たった一言「いいよ、300万円すぐに取りに来い」と。代々木駅前で、何度も携帯電話に頭を下げて泣いた。

 おかげで、会社は、その後、3ケ月程は延命したし、如何わしい金融業者からの借り入れもなく、なんとか、廃業後も再建の道を模索することが出来た。あの時、あの違法金融業者から借り入れていたら、今、私は多分生きていなかったと思う。

 そして、会社廃業後も、様々な場面でアドバイスを頂いた。

 ご自宅のフトンで、Yさんに対面した。在りし日の、あのYさんの面影はまったくなかった。抗癌剤や放射線治療で、苦しまれたのだろう。幸いなことに、お二人いらっしゃるお子様は、長男が司法書士兼宅建主任者、次男が1級建築士兼宅建主任者と、仲良くYさんのK不動産に勤務している。

 来週、私が初当選来2年間所管した、「臨海斎場」で荼毘にふされるのも何かのご縁だろうか。

 Yさん、本当に長い間ありがとう。ご冥福をお祈り致します。



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一人でも正論!@区議会本会議

2006-10-02 | Weblog
 今日は、区議会本会議。補正予算案4件、条例案9件、工事請負契約案件2件、損害賠償1件、意見陳述同意2件、議員の海外親善訪問2件、陳情4件の24件を採決した。

 自民、公明、民主は、常に、区長提案通り、所管委員会の結果どおりの態度であるので、47名中32名(議長を除く)の票の結果は、本会議を開催する前から明白。つまり、残りの議員が、いくら反対しようが、(又は、賛成しようが)、お役人の提出した議案が「ボツ」になることは、大田区ではない。

 まあ、その多数会派の議員を選んだのは、有権者だから、民主主義のシステムとしてはそれでいいのだろうが、(お役人の提案=民意)という構図が100%ということが、はたしてあるのだろうか‥

 さて、私はというと、自らの良心に従って、是々非々。5件に反対した。
2件は、米国セーラム市に10月26日から区議8名(全員自民党系会派)が8日間で一人60万円で親善訪問に行く件と、10月17日から自民4名、民主3名、共産1名が、一人40万円で北京市に親善訪問に行く件である。(金額は予算額)

 そもそも、区議会議員が税金で、親善訪問や海外視察に出かける意味はなんだろうか。「見聞を広める」というのなら、自費で行けばいい思うのが、普通の感覚だと思う。議場からは「お前も行っただろう」とのヤジが聞こえた。
確かに、初当選の平成11年にわけもわからず、セーラム市の親善訪問に参加したが、二度といくまいとその時に決めた。以降、セーラム、北京各1回、ヨーロッパ2回行ける「順番」があったが、お断りしている。

 他の3件は、①公立学校の卒業アルバム代が高い、アルバムに元号を書け、②卒業式、入学式に元号を書け、書かない学校ほど問題生徒が多い、③道路工事の看板を針金でしばって欲しい、という極めてまともな陳情だが、文章が些かおかしいこともあり、私以外全員「不採択」に賛成。私だけ、採択せよ、と「不採択」には反対した。

 一人で何をしても変わらない、そう嘲笑する人がいる。そうだろうか?私はそうは思わない。多くの議員にも、必ず「おかしい」と思っている方々はいるはずだ。

 きっと、変わる、そう信じて「変人いぬぶし」今日も、たった一人着席(反対の意思表示)のまま!!



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