いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

延々と「お待ちください」のアナウンス。大田区粗大ゴミ受付センター

2005-02-14 | Weblog
 HPの掲示板に「大田区の粗大ゴミ受付センターの電話がつながらないので妻が怒っている。家庭平和のため、なんとかせい」という書き込みがあった。

 以前から、この電話はつながりにくいとの評判だったが、実際どうなのか試してみた。たまたま、自宅に不要な(壊れた)電気ストーブとFAXがあったので、午前9時6分より電話をはじめた。なるほど!「只今、電話が大変混みあっております。しばらくお待ちください」の、無味乾燥なアナウンスが延々続く。

 結果、10分待って、午前9時16分につながった。待つこと10分。こいつは長い。ハンバーガーショップを経営していた時、人間はどれくらい待つと腹をたてるか、というデーターを教えられた。それによると、1分20秒程度だったと思う。

 マックでも、モスでも、この1分20秒のためにオペレーションシステムを考慮しているのだが、お役所は関係なし!電話で10分待つのは、結構しんどい。そして、つながったと思ったら、収集日は3月4日だという。なんと、3週間後だ。これじゃ不法投棄もしたくなるっていうもんだ。

 清掃職員の身分が都職員か区職員か、などというどうでもいい、くだらない論議をしていないで、「使用者たる区民のニーズに答えられるかどうか」という論議をして欲しいもんだね。労使ともに!

 さっそく、清掃リサイクル課長に、掲示板のコピーを持参して改善方を依頼した。課長によると、現在、粗大ゴミの電話は、大手パソコンメーカーの子会社にシステムごと外注し、毎日6~8人で電話を受けているそうだ。

 一日100件~300件の電話を受けるとのこと。集約するのもいいけれど、区内4ケ所の清掃事務所で、それぞれの管轄の電話をうければ、外注しなくても、公務員で出来るのではないだろうか。勿論、組合の「過重労働はんた~い!」の声を押し倒せればの話だが。民間委託は、時と場合によっては、公務員が楽するための方策に使われかねない危険を内在している。

 まあ、転勤シーズンの3月まで、大変だろうけど頑張ってネ!

 おおそういえば、今週の土日から、池上梅園の甘酒売店が営業できることになった。担当課長さんの、「区民ニーズ」にたった判断に感謝!皆さんも、梅園に行ったら、ぜひとも、吟醸 甘酒を堪能して頂きたい。






61年目の約束達成。犬伏少佐からの贈り物

2005-02-13 | Weblog
 今日は、来週行なわれる地元神社の「初午祭」の準備に出かけた。小さな境内に赤さびた国旗掲揚塔があったので、長老にうかがうと「ここ40年は国旗を掲揚したことはない」という。さっそく自宅に帰り国旗をかかげた。さびていても、滑車も動き、青空に日の丸が美しい。

 雑談の中で、「戦没者の兄弟に40万円の国債がもらえる」という話を聞いた。以前にも書いたが、私の父の兄、つまり私の伯父は、昭和19年1月31日に南方洋上で靖国丸とともに戦死した海軍少佐だった。

 残っている兄弟は、妹である伯母だけだ。帰宅後、横須賀に住んでいる85歳になる伯母に電話をしたて、明日、役所に確認してみる旨伝えると、電話口の彼女は感動していた。

 伯母によると、戦死した伯父が戦地に出かける前に、こういい残していったそうだ。「治子(伯母)、無事帰ってきたら、お前に化粧品ぐらい買ってやるからな」と。その約束は果たされないまま、伯父は帰らぬ人となった。

 しかし、めぐりめぐって、その約束は果たされようとしている。
神社のお手伝いに行ったことか、それとも、使われていなかった国旗掲揚塔に国旗をたてたことか、そんなことが「天の伯父」に見えたのだろう。約束の使者に、甥っ子を指名して下さった。

 世の中には、不思議な力(または、働き)が存在している。それは、きっと「神(宗教上のそれではない)」だと思う。

また今日も池上梅園視察@都市整備委員会

2005-02-10 | Weblog
 今日は、区議会都市整備委員会である。30分程「相変わらず」の所管事務報告を聞いて、視察に出発した。行き先は数日前に地域活性化等特別委員会で視察した、区立池上梅園である。

 特別委員会の委員と、この委員会の委員は3人が同じである。が、お役所の論理では「同じ場所でも、所管が違うと見る視点が違う」らしい。

 先日は、観光振興策としての「梅園」で、本日は「まちづくり」の視点からの「梅園」である。な~るほど!こうすれば、同じ場所でも、仕事が倍になるんだ。こうやって、日本中のお役所は、仕事を増やしているという実態がよくわかる視察だった。

 先日いった時より梅は開いていた。そして、同じように200円の「吟醸 甘酒」を飲んだ。バスの中で隣りに座ったお役人(課長級)に、土日は混むから、甘酒は売らせてもらえないんですよ、と話したら「ひどい話ですね。民間委託すれば変わりますよ」と言われてしまった。

 課長級以上の皆さんは、個人的にはまっとうなコモンセンスをお持ちだが、こと所管事務になった途端に「お役人」の発想になってしまう。この施設も、「指定官管理者制度」で民間委託が検討されているが、「民間委託」では、民間がお役人化するだけで甘い。区役所2階の食堂、駐車場のガードマン、区議会のバス運転手など、民間だが、区の仕事をやると「感じ悪く」なってしまう不思議な力が「お役所」にはあるのだ。民営化しか手はない、と思っている。

 梅園で、土日に甘酒が売られていたら、少しは区役所もマトモになった、と思って頂きたい。帰り際に、甘酒を売っている障害者施設の方から言われた。「ぜひとも、土日にもやらせて下さい」出来ないんだな、これが。お役人は…


試合には勝ったが、国際常識では負けた日本選手団

2005-02-09 | Weblog
 ワールドカップの対北朝鮮初戦が終わり、わが国が2対1で勝利し、スタンドには日の丸が振りかざされた。勝てたことは素直に嬉しいし、日本サポーター達が、日教組の教育の成果もなく、何の違和感もなく国旗を振り、国歌を歌っている姿には安堵すらした。

 しかしだ、国歌斉唱の際の日本選手団の体たらくは、なんだ。北朝鮮選手団は、大きな口をあけ、誇らしげに北朝鮮国歌を歌っていた。かの国にしては、きれいなメロデイなのでびっくりした。

 ところが、日本の国歌になると、日本選手団は、二、三人がボソボソという感じで歌っているだけで、あとは口を閉じたまま。ジコー監督、コーチも歌っていない。

 特筆すべきは、三都主(サントス)選手である。選手団先頭にいた彼は、君が代が流れると、右手を胸にあてる「忠誠」のポーズで、大きな口をあけて「第二の祖国(日本に帰化)」の国歌を歌っているのだ。

 母国ブラジルでは、国旗国歌に敬意を表する、という国際常識を幼いころから受けていたのだろう。日本を代表する戦いの緊張感の中、自然に手が胸に行き、国歌を歌う姿は清々しかった。それにしても、彼以外の日本選手はなんだ!

 小さい頃からサッカーしかしてこなかったので、国際常識も知らない「サッカーバカ」に育ってしまったのか…そういえば、長野オリンピックで帽子をかぶったまま国歌斉唱に口をつぐんでいた女子メダリストがいたな。

 なお、財団法人日本サッカー協会には下記の書面をFAXで送付しておいた。


財団法人日本サッカー協会御中            平成17年2月9日
                         
                     
                   犬 伏 秀 一(大田区議会議員)

謹啓 時下ご清祥の段お喜び申し上げます。
また、平素は、わが国のスポーツ振興にご尽力されている由、国民の一人として御礼申し上げます。
さて、本日、北朝鮮との試合が行なわれました。テレビの画面を見ており、国際常識として恥ずべき状況があり、老婆心ながら改善方お願いするものでございます。

それは、国歌斉唱の映像です。北朝鮮選手団は全員が大きな声で歌っておりました。わが国は、というと、ほとんどの選手が歌っておりませんでした。ところが、三都主選手だけが、右手を胸にあて、大きな口をあけて歌っておりました。まっとうな教育を母国で受けてきた結果でしょう。

残念なことに、わが国の監督もコーチも無言でした。サッカー選手団は、各種遠征で外国に出かける機会も多いと思われます。自国の国旗、国歌に敬意を表するのは、国際常識です。

どうか、わが国のサッカー選手が、国際常識を知らない「サッカーバカ」で終わらないよう、また貴法人が、海外で物笑いにならないためにも、選手、監督、役員に国歌を歌うよう指導されますようお願い申し上げます。

今晩の大会において、日本チームが勝利することを願いつつ、あえて苦言を呈します。

                                  謹白


酒持込禁止。でも園内販売の甘酒はOK@区立池上梅園

2005-02-08 | Weblog
今日は、区議会地域活性化等特別委員会があった。中小企業対策から観光行政まで所管が広すぎて、毎回ながら焦点がぼけてしまう委員会だ。結局「あれやってみたらどうだ」とか、「役所にやる気がない」という一般論の開陳で時間切れとなる。テーマを絞り込んでの議論が求められよう。

 さて、その委員会で観光振興のポイントのひとつである区立池上梅園を視察した。区議会のマイクロバスに、いつもながら愛想のない運転の荒い運転手さんの運転で視察先に。

 小雨の降る梅園には、担当の所長、係員などが先行して待機し「センセイ方(?)」の視察に備えていた。梅はいささか早い感じだったが、喧騒の蒲田周辺とはうってかわって、静寂のなかに梅の香りが迎えてくれ、兼六園にでも来たかと錯覚する。

 目についたのは、入り口の「酒類持込禁止」の看板。梅園の中には聴雨庵と清月庵という茶室と、別棟の和室がある。いずれも、料亭経営者の別邸だっただけあって、風情のあるりっぱなものだ。それらは区民に有料で貸し出されているのだが、この中でも「飲酒禁止」だという。隠れて持ち込む者もいるので「厳しく監視」しているそうだ。

 ご苦労さんなこって。理由を区職員に聞くと、以前、酔っ払って石畳にけつまずいてケガをした利用者がいたからだそう。いかにも、お役所が考えそうな禁止理由だ。「面倒なことはイヤ」ということだろう。酔っ払ってケガをするのは「自己責任」だ。蒲田の路上だろうが、梅園だろうが一緒だろう。

 どうも日本は、お役所がその責任を回避するための「ダメダメ規制」が多過ぎる。公立学校の放課後開放が出来なかったのも「教員の責任回避」が理由だ。まあ、なんでも学校の責任、お役所の責任にする「お任せ民主主義」の保護者、納税者にも責任はあるが、もっと、大人の自己責任を徹底すべきだと思う。

 この風情ある和室で、庭園と梅を眺めながら、片手に日本酒…わが国の歴史的伝統文化ではないか。なんでダメなのよ!

 おお!園内に「吟醸」と「酒」の文字があるテント発見!いや、一文字多いぞ。「吟醸 甘酒」一杯200円。区内の共同作業所の方々が許可を受けて販売しているそうだ。いいね。まあ~とりあえず甘酒でもいただこう。

 驚いたことに、この「甘酒屋さん」、お客の少ない平日のみの営業だそうだ。役人に理由を聞いてビックリ!土日は入場者が多く、多くの人々が甘酒を求めて並ぶので、営業させない、そうだ。

 なんじゃい、その理由は。多くの入場者のニーズがあるのなら、それに答えるべく、販売箇所を増やして対応するのが「民間」の感覚。止めさせるのが「お役人」の感覚。理由を述べたお役人は、禁止するのが当たり前だろうという顔で「きっぱり」と答えていた。

 その感覚がダメなのよ!お役人の皆さんさ…

4日の間に同じ町内で大火事二件!

2005-02-07 | Weblog
 早朝、またまた消防車のサイレンが聞こえる。寝床で聞いていると、すぐ近くでサイレンが止まった。ベランダからのぞくと、数百メートル先から煙が出ている。不謹慎ながら、生来、火事とケンカとお祭りは、何を差し置いてもかけつける性格なので、すぐさまパジャマ(一見、体操着)の上にジャンパーを着て現場に駆けつけた。

 またまた、と書いたのは、先週4日金曜日の早朝4時頃、今回の現場より私の家に近い公共住宅10階から出火したばかりだったからだ。こちらは、独居老人が、タバコをゴミ箱に捨てたことが原因の火災だった。

 罹災したご本人は親族のもとに引き取られていったが、問題は、周辺のお宅だ。階下は水浸し、上階は煙のすすだらけ。到底、住めないだろう。

 大田区では、火災で罹災された方には見舞金を所管の特別出張所がお届けすることになっている。また、区内に罹災者用の緊急宿泊施設も用意されている。ところが、火災の上述したような二次的被害者への支援策は用意されていないのだ。

 わが国は、失火については重過失以外は火元の責任を免責している。それは歴史的な背景もありやむを得ないとしても、二次被害者の公的支援を基礎的自治体として考慮する必要があると思う。

 さて、現場は騒然としており、目前で木造2階建ての元社員寮が焼け落ちていった。消防隊員が懸命に延焼防止と消火活動にあたっている。誤解と非難を恐れず言えば、火災現場における、消防官の「火」との戦いは、いつもながら感動する。自らの生命を賭して区民の生命財産を守る姿、涙すら出てくる。

 ご苦労さん!ありがとう。

 幸いなことに、この建物は現在空家で誰も住んでいなかったそうだ。であれとすれば、不審火か。乾燥し、火がつきやすくなっている季節。人々の心まで乾燥しないよう願いたい。


よくぞ言った!安倍幹事長代理。総理になれ~

2005-02-06 | Weblog
 自民党の安倍晋三幹事長代理が、岡崎市で「北朝鮮に2月中に経済制裁を実施すべき」と講演会で述べた。いいね!

 小泉さんの「慎重に、対話と圧力」などという平和ボケをけん制するようで、自民党にもマトモな人材がいるんだ、とホッとした。

 北朝鮮に経済制裁をすることで困るのは、金正日一派の幹部連中やら、朝鮮総連の上層部だけで、北朝鮮の罪なき一般の人々には、そもそも「人道支援物資」など「高値の華」で関係ない。

 小泉首相が遠慮している「誰か」は一体誰なんだろう。安倍氏が官房副長官だった平成15年6月9日に首相官邸で「北朝鮮法即時整備」の陳情でお会いした際の言葉が印象的だった。

 「皆さんの言っていることは、私も同意見だ。しかし、敵は自民党の中にいる。そのことが問題なんです。」と。

 国益を重んじず、自らの権益や選挙区事情にしか関心のない、腐れ代議士(いや参議院かもしれない)が、自民党の中で「北朝鮮制裁反対」を唱えているのだろう。嗚呼、恐ろしき政権政党!

 安倍晋三氏を総理にしよう!少なくとも、管さんよりなんぼもましだ。本当は、熱望!小沢一郎総理なんだが、民主党じゃあね~


やるね~!大阪市職員労連。公務員組合の鏡だ

2005-02-04 | Weblog
 大阪市役所職員の、すばらしい公務員天国ぶりが全国に報道され、市改革委員会は総額180億円の削減策を発表した。ところが、今まで事前に労組側に根回しをしてから発表する、という慣例を破って、発表したころに労組側は猛反発。あきれた感覚にはビックリ!

 まあ、全国3200余りの地方自治体には多かれ少なかれ「厚遇」が存在している。大田区で私が見つけた主な「厚遇」は以下のようなものだ。

*全職員に「職場助成費」という名目で8000円が支給(総額5000万円)⇒廃止
*定期代が1ケ月単位で支給(6ケ月単位との差額はポッケへ)(3000万円)⇒6ケ月単位での支給に変更
*東京ドームのシーズンシート保有(16席)(554万円)⇒廃止
*勤務時間中しか営業していない職員専用理髪店、旅行会社カウンター⇒旅行会社は廃止
*図書券、ハイウエイカードなど年5000円支給(3000万円)⇒現状維持
*退職日に全員昇給(毎年120名程度)する名誉昇給(4000万円)⇒廃止
 
 大阪市ほどではないにしても、民間からすれば(というと職員は、民間大企業はもっと厚遇だ、と抗弁する。大企業は、もっと働くぜ!)大田区も厚遇であった。

 大阪市労連の書記長さんの記者会見での発言は、正に公務員のおごりを感じざるを得ない。「使用者(市)が交付金を出さずに福利厚生が出来るのか。」おいおい、程度の問題でしょうよ。恐るべし、既得権益意識。

 大阪市の改革委員会の委員長は、極道の妻から弁護士になった大平光代氏である。ぜひとも、弁護士時代に培った不良少年更正の経験を生かし、「お役人根性」の更正に努め、市民感覚を訴えて欲しいものだ。

 頑張れ!大平助役!

議員の豆まきは公職選挙法違反か?

2005-02-03 | Weblog
 今日は節分。議員になる前から親しかった地元の神社(宮司さんもいない小さなもの)の豆まきに参加した。

 参加費6,500円也。地元の有志や同僚議員とともに、役員さんが用意してくれたお菓子などを豆に見立てて、「鬼は外~」と、待機している子供達に投げる。なかには、大きな袋を広げているお母さんたちもいて、さながらバーゲン会場のような騒ぎである。

 特に「大物(箱入りチョコ、クッキー、カップヌードル等)」の場合は、歓声があがる。『おじさん~!こっちに投げて!おねが~い…』お兄さんと言ってみい。そっち投げてあげるから。

 ところで、投げながら、ふと思う。これは公職選挙法違反ではないのかな、と。
公職選挙法では、寄付(金銭、物品その他の財産上の利益の供与)を以下のように厳しく禁じているのだ。

第199条の2 公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者(公職にある者を含む。以下この条において「公職の候補者等」という。)は、当該選挙区(選挙区がないときは選挙の行われる区域。以下この条において同じ。)内にある者に対し、いかなる名義をもつてするを問わず、寄附をしてはならない。

 よく言われる「奥さんの名前にすればいい」とか、「会費と書けばOK」というのは、すべてウソ。公職選挙法違反である。悩むのは、神社への奉納だ。神様は、上記でいう「選挙区内にある者」だろうか。いや、結局、宗教法人の収入になるなら「法人」だから「者」だろう、等と、結構まじめに考えている。

 さて、では豆まきはどうだろう。公職選挙法は、寄付を禁止する相手について成年であることを定めていないので、まく相手が子供であっても適用除外にはならないだろう。では、まいている菓子類は「6500円」で買ったのか、という点がひっかかる。

 お菓子は、神社の役員さんが購入したもので、私の財産ではないし、いうらかも承知していない。とすれば、豆をまくという行為を委託され、受諾したという無償の役務提供行為と考えればいいのか。駅前のお掃除ボランテイアのようなものと同じ。財産上の利益の供与でもない。

 では、6500円の金銭はどうなる。これは、豆まき後に行なわれた「反省会(まいた者全員参加)」の飲食代の費用弁償、と考えればよいのでは。と、勝手な理屈をつけているが、選挙管理委員会に聞けば「誤解を受けるような行為は控えたほうが…」という回答がくるのは目に見えている。

 どなたか教えて!


使えない事業再建者向都営住宅@お役人流

2005-02-01 | Weblog
 都営住宅や、区営住宅など募集の初日には、各議員のボックス(お役所からの文書を受け取る郵便受けのようなもの)に、各募集要項1部が配布される。今日から、都営住宅の空家募集が始まるので、三種類の案内が入っていた。

 そのひとつ事業再建者向定期使用住宅の案内をみて笑ってしまった。それは、いかにも「お役人的」な申し込み資格だったからだ。

 この住宅は、「事業の破綻により住宅を失うことっとなった中小企業者で、再建に向けて意欲的に取り組む者を居住面から支援する(募集案内から)」ものだそうだ。

 しかし、その入居要件は次の3つを具備していることが求められる。
1.都内居住3年、事業経営3年
2.民事再生法による認可決定から1年未満
3.民事再生手続開始前後1年以内に自己の所有する住宅を失った者

 要件1は問題がない。2.3.が大問題なのだ。
まず、民事再生決定出来る中小企業は、実は破綻企業のエリートであるということだ。会社再生のプロ川野雅之先生は著書のなかで以下のように述べている。

「万策が尽きたら、民事再生法を申し立てればいいや」経営者のなかには、このように考えている方がいます。しかし、これは大きな誤りです。資産の大半を担保に提供し、手持ち資金が枯れてからでは、民事再生法では再生できません。おかしな話かもしれませんが、民事再生法を申し立てをするには、申し立てを前提とした経営が必要となります。(会社再生102頁より)

 つまり、住宅困窮になるような状態で民事再生など申し立てる余裕などない、ということなのだ。実際、私自身、特定調停の場で、大手企業の弁護士から民事再生をしてくれれば債権放棄をする、とすすめられたが、その余力がなくお断りした経験を持つ。

 民事再生には、多くの費用が必要となり、これが捻出できないからだ。
申し立て手数料(印紙1万円)は大したことはないが、弁護士報酬や、下記の裁判所に払う予納費用が出せないのが実情だ。

 予納金基準額
        負債総額       予納金額

    5000万円未満         200万円
  5000万円~1億円         300万円
   1億円~5億円         400万円
   5億円~10億円        500万円

 大田区内で破綻する中小企業の大多数が、民事再生ではなく、自己破産や、任意整理を選択していることからも、この制度の敷居の高いことがわかる。

 東京都のお役人は、聞きかじりかなにかで「民事再生」という要件を作ったのだろうが、中小企業破綻の実情をまったく理解していない「絵に描いた住宅支援策」である、と断じたい。ましてや、東京都全域で、たったの10部屋とは情けない。
これでは、中小企業者の納税意識は下がる一方だ。なにしろ、都営住宅は、非課税世帯が多いのだから…

 頑張れ!石原都政!