いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

条例の私物化か?現区長のみ多選自粛条例

2007-09-18 | Weblog
 今日は、総務財政委員会が開催された。本会議中の総務財政はとても忙しい。付託議案の相当数が、この委員会に付託審査されるからだ。

 しかし「審査」と言ったところで、所詮午前10時に開始され、せいぜい13時には終わる。つまり、お役人は3時間の「苦行」を耐えれば、審査終了となる。今回上程された議案で最も大きな案件は、補正予算第3次だが、50億円弱の予算が、他の議案10件とともに、3時間のなかで審査されるのだ。

 そして、50億の使い道についての説明資料は、各使途につき、たった1行である。したがって、議員は、ほとんど羅針盤のない海で航海をしているような状況である。それぞれの所管に事前に詳細な使途明細を求めることも出来るが、相手は嫌がる。

 今回私は、北京市朝陽区の区長、議員7名を招待する経費約900万円弱について興味を持ったので、明細を請求した。その細部はすでに書いたので省略するが、あきれた内容である。7名の送迎に成田から大型観光バスをチャターし、その価格はリムジンバスの貸切運賃の2倍。箱根の旅館にご接待。平和島競艇場で行われるお祭り「オオタ・フェスタ」の昼食と、箱根での昼食、いずれも一人3150円という杜撰さ。等、この款(費目をこう呼ぶ)だけでも、無茶苦茶である。資料を持っていない、他党の議員からも、私の指摘に応援が飛ぶ。

 さて、極めつけは、区長の多選自粛条例である。これは、区議、都議と各3期(途中)勤められた松原新区長が、議員として「強い首長」を実感してのことと、多選自粛のマニフェストには敬意をはらう。これはご自身が常々、区民に訴え続ければいい話である。

 当初、期限を設けない、つまり、松原区長以外の方が区長になっても適用する、3期以上の多選自粛条例になっていたが、この条例案を本会議直前に撤回。付則として「平成19年10月1日に区長の職にある者」のみに適用する、と変えてしまったのだ。つまり、現区長である松原氏にのみ適用する条例なのだ。

 多選禁止は、憲法との兼ね合いがあり、識者の間でも合憲、違憲と見解がわかれており、結果「自粛」条例となっている。がだ、一特定の個人のみを対象とした条例というのは、はたして適法だろうか。ご本人は多分「後任の区長を拘束するのは僭越」との思い、または、同様の与党からの申し入れで、付則を付加されたのだろう。その意味では「善意」の付則である。

 しかし、この付則をつけたことにより、この条例は適法性に疑義が残り、見方によっては「選挙向けパフオーマンス」と見られかねないのだ。わが国の憲法や上位法は、ある特定の個人のみを対象とした法令の制定を想定していない。誰か一人、お役人の中で「区長、これはおやめになったほうが‥」とご注進できる賢者はいなかったのか、と残念である。

 救いは、9名いる総務財政委員(委員長を除く)のうち、私、共産2名、民主1名(2名いるが1名は不明)が反対の意見を述べたことだ。民主党が、明日反対の態度をとってくれれば、前代未聞、区長提案の条例が委員会で「否決」される。多分、結果、彼らは反対には回らない。なぜなら、大田区議会民主党の行動は、自民党によりコントロールされているのでは、と疑う程、自民、公明と歩調をあわせているからだ。

 頼むよ!参議院第一党!無理だろうな‥嗚呼、痴呆おっと(変換ミス)地方議会!!



ブログランキング
 
↑クリックして頂くとランキングがあがります!
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。